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付録:分水嶺総集編

鈴鹿県境稜線D・太郎谷川流域2・笹路川流域1・安楽越え

初稿UP:2022.02.25

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地図S04.太郎谷川流域2・笹路川流域1・安楽越え
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太郎谷川
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  地図割の都合で太郎谷川が南北2つに分かれてしまった。土山町集落の下流に合流する川である。合流点の少し上流左岸に惣王神社がある。なお、太郎谷川の下流に1本小さな支流(名称不明)があるが、流域が県境の分水嶺に達しないので、この場合は田村川流域として処理をした。もう1つ、その下流側にゴルフ場(ダイヤモンド滋賀CC)がある。こういう地図相手の遊びをしていると、ゴルフ場は扱いにくい。等高線がよくわからないのである。ということでこのエリアは空白として処理することにしている。
  写真左は、合流点を田村川側から見たものである。もう1枚、合流点を黒滝集落側から見たところ。手前、左右の壁面が田村川、その奥、橋が架かっているのが太郎谷川。合流点は画面右端、枯草の奥。


安楽越え
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  1980年代の半ばごろ、『四季近江富士』を出版して、”三上山”は終ったつもりになり、次のテーマとして、野洲川渓谷へ通っていたころのことである。その帰り道、ときどきこの笹路から国道1号”山中”経由で、遠回りをして帰った。笹路から山中へ出るまでの笹路川のたたずまいに魅かれたからである。地図を見ると鈴鹿山脈を越える峠に”安楽峠”とある。一度行ってみようと思いつつ、もう少し三上山を続けてみようと思いなおしたことで、その話は気持ちの中から消えてしまった。いまから40年ほども前の話である。
  右の写真は、山女原集落の先、安楽越えへの分かれ道である。Google Streetで予習したときには、車両通行止めになっていた場所だが、今回行ったときには、それが解除されていた。歩くことを覚悟の挑戦だったが、これはあり難い。クルマ1台がやっと、対向車が来たらどないしようという道で、結構荒れていたが、とにかく走れないことはないという状態だった。ついたり離れたりの川筋が細く途切れると峠。対向車は1台も来なかったが、峠に先行車が1台止まっていた。どこかへ登っているのだろう。それを避けての立札群。令和2年20月、クマ出没云々の注意書き。まさかとは思うものの、何となく気色が悪い。もう1枚。三重県側への下り道
  最後に、その昔、ふざけた名前だと思ったこの峠の名称は、この道を三重県側へ少し下って現れる安楽川、その途中にある”安楽”という地名に因むという。



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