、”竜王越え”を越えた分水嶺は、長峰団地の南の端まで北上し、名神竜王ＣＣの東の端を巻くようにして南下してくる。そして玄関のすぐ横で１本の道路をまたぐ。ここが”蒲生越え”である。この部分の拡大地図である。理屈は言わない。とにもかくにも分水嶺が川を堂々と横切っているのである。日本海と太平洋とは言わないけれど、いまの場合、野洲川と日野川の支流どうしが切れ目もなくつながっているのである。
　地図を見て想像していたことが、現場ではことごとくひっくり返る驚きの連続の場所だった。本文のレポートをぜひ読んでいただきたい。

　この位置を文章で説明せよといわれても簡単な話ではない。結局は地図を見てもらうしかないのだが、それがまた簡単にわかるところではない。あえて言えば、第三水口台と桜が丘、２つの住宅地の間を北上する県道１７８号が、東へ向きを変え甲賀市水口町から蒲生郡日野町へ入るところということになるのだろうか。森の間から綿向山がはるかに望めるところである。