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地図N03.思川流域分水嶺地図・1 十二坊南東面の思川流域について(地図・下) さてここで十二坊南東面の思川流域について一言。前項で十二坊連山の西南面(湖南市側)に落ちた雨は、独立小河川(私が勝手につけた名前、大谷川・高田砂川・大砂川・榎川・小砂川)を経てそれぞれが個々に野洲川に流れ込む(そういう意味での独立である)。このグループに対してもう1本、”車谷川”という川がある。十二坊温泉の近くを水源として、同じように南西斜面を流れ下る川だが、独立小河川には含めていない。その意味は、独立小河川の川がすべて直接野洲川に流入しているのに対し、車谷川はいったん思川に流入し、その後野洲川へ流入していることによる。 善水寺、十二坊東南斜面の中腹に立つ古刹である。その近く、岩根の集落から十二坊へ通じる道のそばにタンクが一基。道はそのタンクのそばを通過するところで分水嶺とクロスしている。タンクの横を通り過ぎたところで道は下りになる。 にごり池越え(写真・右)
こうして分水嶺は平地へ下りる。市街地の分水嶺は難しい。いまの場合はにごり池のふちへ出る。当然、池の面は水平。道路は、手前が低く奥へ行くほど高くなっている。右手に見える大木(クスノキらしい)のところが最高点である。右の写真は、道路方向に見たところ。奥の交差点の信号が沈んで見える。 にごり池を越え市街地を抜けた後、急坂を登って南西方からやってきた市町境と出合い、広野台住宅地の一角に達する。市町境はここでカギ型に折れ曲がっているが、レポートではほかのことに気を取られ、見逃しているようである。
春日西越え(写真・下) さて次は”春日西越え”とある。自分の足で歩いて、自分で決めた場所だが、それがどこだったか、その場所がつながらない。ちょっとでも一般的な地名はないものかと探してみた。そしてたどり着いたのが、国道1号”さつきヶ丘”交差点。さつきヶ丘に意味があるわけではない。ここはひたすら国道1号の名にすがろうというだけの話である。そこから北へ、約2.8Km走ったところの交差点である。その20mほど手前、左からやってくるのが、広野台越えからやって来る分水嶺である。現物合わせのなにものでもない。とかく広い平地の分水嶺は難しい。こういう場所では分水嶺とは呼ばず、「分水界」と呼ぶそうな。 ソーラー越え(写真・右) もちろん私がつけたのだが、けったいな名称である。国道1号から来て、上の”春日西”交差点を右折して少し走ったところ。前を走るクルマが短い勾配にかかっている。春日西の手前で東向きに横切った分水嶺が、しばしの間、曲がってきた道路と並走したあと、たわむれに左へちょっと曲がったというところ。右上の高台に見えるシルエットがソーラーパネルだったというわけ。それ以外に目ぼしいものは何もなし。ましてや人影などあろうはずもない。 春日越え(写真・下) 坊谷川に沿って北上してきた県道164号が、同じく165号を左へ分けるところが”春日”交差点である。そこから甲賀市八田へ向かう県道165号と分水嶺が交わるところを”春日越え”とした。 八田越え(写真・右) 竜王越え(写真・下) 先ほどの県道164号”春日越え”をさらに北上すると、”Y”の字型の三叉路に出る。何という交差点か、いろいろ調べたが地図では名称不明。ストリートビューで確かめてみた。何のことはない、畑の中の交差点で近くには民家もない。信号もない。当然名称もなし、交差点の名称は信号灯についている。それがないのだから如何ともしがたし。その三差路を左へとってしばらく行くと、竜王町との市町境へ出る。そこがそこが”竜王越え”である。遠景の山は雪野山らしい。 |
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