前項で”八重谷越え”を通過した分水嶺は十二坊連山の尾根へ出る。稜線は湖南市と竜王町の市町境となっており、十二峰林道が市町境界線の湖南市側を通っている。山の名称は「十二坊」だが、林道の名称は「十二峰林道」となっている。稜線にはアンテナがたくさん建っている。地図上では６基を数える。つぶさに勘定したわけではないが実際にはもっと多いように思える。三上山を撮りだしたころ、夏至の日に三上山に落ちる夕陽を撮りに登った。このときには、ＮＨＫのアンテナが１基建っていただけだった。山頂から見下ろす野洲川（写っている橋は甲西中央橋。左が上流）。
　 山頂までは簡単だが、ここからが話はややこしくなる。まず、山頂を直前にして、市町境界線が北東側へ下ってしまう。分水嶺はそのまま山頂を越え南西斜面を下る。

　 湖南工業団地から十二坊連山の南東部を横切り十二坊温泉を経由して甲西中央橋へつながる道が、十二坊山頂から下ってきた分水嶺とクロスするところ（前の車が走っているところ）。もう１枚。これが十二坊温泉越えである。右の電柱の手前に、山頂から下ってきた道が見える。