top

SZ050.唐戸川流域

SZ05A. 唐戸川流域概観

取材:2020.12/ 2021 .03
初稿UP:202022.02.22

前 項 へ 次 項 へ 中トビラへ


地図001.野洲川流域地図  建設省近畿地方建設局琵琶湖工事事務所編 『野洲川改修計画概要』(S58.5)より
写真拡大

 唐戸川。甲賀市南土山、田村神社前の道の駅”あいの土山”の横手で、田村川から分岐する(実際の流れは唐戸川が田村川に合流)。田村川に合流する支流としては、いちばん最下流の川である。
 分離したあとはしばらく国道1号と並行し、「蟹坂」交差点付近に至る。そのあとは国道から離れ、県道129号沿いに
南下する。新名神の高架を過ぎたあたりで、県道から離れてさらに南下を続ける。このあたりで、Web地図では、「宮野川」と名称を改めるように表現されているが、現地では「唐戸川」がそのまま使われているようである。



地図00A.田村川流域・杣川流域分水嶺地図(国土地理院Web Mapに加筆)
写真拡大

 前述したようにこの唐戸川は田村川流域の最南端(最下流)に位置する。このことはすぐ南の流域は杣川流域の最上流・大原川流域と接していることになる。その境界上の目印になるのが高畑山と那須ヶ原山の間に位置する「770m峰」である。
 「北周り」の野洲川流域右岸稜線が御在所山山頂直下で県境稜線と出合った点から、野洲川左岸、田村川、太郎谷川、笹路川、山中川、そして唐戸川と南下してきた。その「鈴鹿県境稜線」はこの770峰で終わる。それを過ぎると、次は「南回りの最終流域・大原川流域になる。





地図000.唐戸川流域地図(国土地理院Web Mapに加筆)
写真拡大

  田村川流域で一番南の水域に当たる。鈴鹿山系の稜線でいえば、高畑山から南西に位置する700m峰までの約900m、この1Kmにも満たない稜線がなかったら、この唐戸川流域はこのレポートの対象にはなからなかった、不思議な流域である。
  それともう一つ、「唐戸川」という川は、国土地理院のWeb地図でいえば、県道129号の新名神高架橋の南で、鳥居マークがあるあたりから、田村神社下流で田村川に合流するまでの区間であって、鳥居マークあたりから上流は、「宮野川」と名称を変えている。唐戸川が田村川の”子支流”だとしたら、宮野川は”孫支流”ということになる。と考えて、タテにつながっている2つの川をそれぞれの流域に分けたのが、左の地図の点線で示した境界線である。
  実際に現場へ行って確かめたところ、源流域から田村川に合流するまでのすべてが唐戸川に統一されていて、その面倒な考え方は必要がないことが分かったのではあるが。




このページトップへ 中トビラへ