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SZ03.笹路川流域

SZ030. 笹路川流域概観

取材:2021.03
初稿UP:2022.02.27


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地図001.野洲川流域地図  建設省近畿地方建設局琵琶湖工事事務所編 『野洲川改修計画概要』(S58.5)より
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 笹路川流域である。下の地図に見るように、流域全体が大きな正三角形を示している。田村川流域の支流としてはおそらくいちばん流域面積が大きいはず。
 その昔、野洲川源流に通っていたころ、帰り湖の笹路集落まで足を延ばした。県道から少し離れたところで大きな桜の木が満開だった。T字路で分かれて山へ向かう道はどこへ行くのだろう。帰って調べてみた。三重県との県境までほとんど1直線に伸びた道の先に、「安楽峠」とあった。何とすごい名前だ。大した山でもなさそうだし、簡単に行けるわな…と思ったまま年月が過ぎた。さていま行かなければ、一生行数に終わることになる。
 それと、あれはいつのころだったか。土山町の”あいの土山文化公園”からきれいに並んだ三子山を見た。その三子山が”安楽越え”のすぐそばだ。



地図00.笹路川流域付近地図(国土地理院Web Mapに加筆)
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  田村川に合流する川としては、上流から3番目の川である。名のある川として最初が太郎谷川。次が名称不明の小さな川。これは流域が野洲川流域分水嶺(いまの場合は滋賀・三重県境)に達しないため、レポートの対象にはならない。名称不明、調べようのないため「 X 川 」として処理。流域は小さい。
  さて、笹路川流域である。合流点は、甲賀市土山町黒川、大宮神社(下の地図02参照)のすぐ下流、流域の西の端である。その点を扇のかなめとして、東に向かって扇形に広がる。ために三重県と境をなす稜線は長く約6Kmを超える。領域の中央部にギリシャ文字の[Ω]を上下逆にしたようなループ状の流れが見える。それの東側、滋賀・三重県境に向かう支流が5本を数えられる。理屈の上ではそれらのうち1本は本流ということになるのだろうが、この毛細血管のような流れがこの流域面積御広さを支えている。
 新名神のトンネルと滋賀・三重県境がクロスする点が安樂越えである。ここを東海自然歩道が通過している。




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