top

SZ02.太郎谷川流域

SZ020A. 太郎谷川

取材:2021.03
初稿UP:2022.02.27


前 項 へ 次 項 へ 中トビラへ


地図001B.合流点付近地図(Boogle Map衛星写真に加筆)
写真拡大

  太郎谷川と田村川の合流点である。甲賀市土山町黒滝の宮前橋下流200m弱の地点である。
  宮前橋を渡り、惣王神社の前を経て200mほど太郎谷橋に至る。地図には、川に沿って細い道がついている。三重県側へ越えているようであるが、残念ながらここまで。橋の上から眺める谷筋に桜が咲いているようであったが、ちょっと早いようである。サクラ以外とすれば何なのか。
  県道507号上ノ平橋から来る道は高台を走る。河岸段丘かと思われる。谷の底を田村川が流れていると思っていたが、一段下が台地になっていて(これも河岸段丘かと思われる)、その向こうをさらに一段下がって田村がが流れている。道路からは流れそのものは見えない。最初道路上のA点から合流点が見えるものと思い込んで乗りこんだが、田村川はともかく、太郎谷川も見えなかった。



写真01.黒滝道A点から
写真拡大

  黒滝道A点から。前述のように道は高台を走る。見えている枯野は10mほど下に広がる河岸段丘。イメージとしてはそこを流れる田村川に対岸から太郎谷川が流れこんでいるはずだったが、見当違いもいいとこ。写真の真ん中あたりにちらっと渓谷が見える。それだけ。田村川か太郎谷川かの判断すらつかない。仕方がない。とにかく現場へ行って様子を見るしかない。
  奥の稜線は、画面の右3分の1が手前の尾根筋らしい。残りの左3分の2が県境の稜線のようだ。




写真02.太郎谷橋
写真拡大

  惣王神社の前に車を置いて、太郎谷橋へ向かう。集落の間を抜けて200m弱だったか。その間、民家が数軒。クルマに残っていたヨッちゃんが近くを散歩していると、山の上でサルがキャッキャと騒いでいたという。
  写真は太郎谷橋。そこを越えてさらに南西へ進むと何軒かの集落があって、そこで行き止まりである。





写真03.上流側
写真拡大

  橋の上から上流を見上げたところ。ほんの僅か稜線が見える。おそらく三重県との県境だろう。手前左側に一見サクラに見える花が咲いている。今年の花は早かったが、当日は3月11日。こんな山間でちょっと早すぎる。とすればこれは何の花だろう。
  地図によると、このサクラ?の木の下を通ってずーっと細い道が源流まで続いている。しかし、あの稜線まで登れといわれても、いまとなっては残念ながら・・・。




写真04.上流側・岩が光る
写真拡大

  木が生い茂っていて流れは暗い。そんな中で画面左上、流れの中で、岩が光を受けて光っている。一番手前に横長の2枚が目立っているが、その奥にも点々と同じ光が見える。右上からの太陽の光を受けて反射しているということ以外に考えられないのだが、こんな密集した林の中を光が抜けてくるのだろうか。プロパティを見ると13時35分。横からの光ではなさそうだ。だとすると、上は案外抜けているのかもしれない。こういうこともありますかね。




写真05.下流側
写真拡大

  下流側である。ガラッとイメージが変わる。上流部と違ってこちらは田んぼ、例によってネットが張ってあるが、幸いなことに川のふちだけは自由に通行ができる。下流の方で左へ曲がり、橋から見ただけでは、合流点までは見通せない。
  遠景では、右上に集落の一部が見える。最初の撮影地点A点は、この集落のはずれのゴミ集積所の横だった。太郎谷川はおろか、田村川そのものもはっきりとは分からなかった。合流点全体が何もつかめていなかったのである。集落のはずれからガードレールが左へ伸びているが、一部木の影になっている。そういったものが邪魔になって肝心なところが見えなかったのだろう。特に2本の杉の木が邪魔をしていたらしい。ここまで伸ばしても、集積場は見えない。



写真拡大 写真拡大
写真06.光さす川面

  対岸は山際まで少し余裕がある。木は低く、川面に太陽の光が射す。右上が下流である。

写真07.擁壁欠落→

  橋から見て、左へ折れる部分の近く。堤防というのか擁壁というのか、上部が一部破壊されたのか。それとも意味があって一部が削られているのか。よくはわからない。




写真08.意図的な欠落?
写真拡大

  ここも擁壁が欠落している。しかしここはコンクリートで固められ、勝手に崩れたのではなさそう。意味のある欠落である。
  先端部の先に、田村川本流の一部が見えて来た。河床の中の木の向こうあたりが合流点らしい。






写真09.再び黒滝道から
写真拡大

  再び黒滝道へ戻る。最初のA点の少し下流、草むらを避けてB点に立つ(上の地図002参照)。杉の木の右に太郎谷橋がきっちり見る。集積場の近く(A点)からでは、杉の木が邪魔をして見えなかったわけだ。ということは杉の木の向こうの横一直線が田村川の本流だったことになる。





写真10.太郎谷筋
写真拡大

  太郎谷橋が隠れない程度に右へ寄る。先ほど歩いた右岸の堤防・太郎谷筋が手前に向かって下ってくるのがよくわかる。

  写真11.少し右へ寄って
写真拡大

  太郎谷橋が隠れない範囲でバックの尾根筋を見る。画面右半分は手前の山の稜線。左半分が滋賀・三重県境の稜線であろう。






写真12.高札の案内から
写真拡大

  写真11の地点からさらに右へ寄った(上の地図002のC点あたり)。寄った分だけカメラを左へ振っている。稜線の斜面に見える大きなチョウのような伐採跡の動きで、カメラの向きが分かる。チョウの左に高く見える山は、惣王神社背後の637m峰(田村川流域と太郎谷川流域の境界線上の山)だろう。



このページトップへ 中トビラへ