top

SZ01.田村川流域

SZ01D. 田村川を遡る・D

取材:2020.12
初稿UP:2022.02.27


前 項 へ 次 項 へ 中トビラへ


地図005.田村川流域地図 5  (国土地理院Web地図に加筆)
写真拡大

  前述したが、40年ほど前、野洲川上流・源流へ入っていたころ、ふと思いついて黒滝へ入ったことがある。前項の”上の平橋”を渡って右折したということである。それが1回であったか2回であったか、それすら記憶がない。黒滝というところがどんなところか、とにかく行ってみようとしたことの記憶があるだけである。ちょっと入ってみただけで、それ以上入ることはなかった。もっとも野洲川自体2,3年でやめたのだから、仕方がなかったことではあるが。そんなことで、今回の黒滝は私としては初めてと同じだった。
  地図で見れば、これが田村川流域の最上流の集落である。川沿いの集落の入り口から3分の1ぐらい入ったところに寺があって、その手前にUターンするようにして、川沿いへ下る道がある。集落は上の道路沿い、下の川沿いは黒滝遊漁場を中心とした川遊び施設に分かれている。




N点付近
写真081.川沿いへの下り道から
写真拡大

  山沿いの道から川沿いへの下り道へUターンするところである。上手を見ると大きな建物が。正面に回ってみると、曹洞宗龍華瑞雲禅寺とある。しかし、川は見えなくなる。あらためて川へ下る。








写真082.川沿いへの下り道から
写真拡大

  上の写真81の場所から、川沿いを見たところ。橋は田村川に架かる集落唯一の橋。名は宮前橋。川向うに神社がある。手前のネットは遊漁場の施設の一部。

  写真083.宮前橋
写真拡大

  川沿いに下りて宮前橋を真正面に見る。対岸にラグビーのゴールのようなポールが2本見える。よく見るとロープがついている。神社の祭礼のときに幟が上がるのだろう。





写真084.惣王神社
写真拡大 写真拡大

  橋を渡って惣王神社(そうおうじんじゃ)の鳥居を真正面に見る。もっと面倒くさい読み方かと思ったが、意外と正直に読むのだった。

  写真085.惣王神社境内→

  山の裾の崖に建っているの境内は狭く勾配はきつい。杉の巨木が屹立する。



写真086.惣王神社のスギ
写真拡大

  ----淡海の巨木・名木次世代継承事業として、”この樹木は、みな様からお寄せいただいた「緑の募金」を活用し、平成30年度に樹勢回復の治療を行いました。----とある。素人には、具体的にどんな治療をするのかわからないが、地域の人たちが樹木を大切にされていることが伝わってくる。






写真087.宮前橋から上流を見る
写真拡大

  ここから400m余りの間、川幅は広く、大きな蛇行もなし、ところどころにある段差工も、子供たちの絶好の遊び場である。川沿いの道には、「この施設で遊ぶ時には、入場料500円をお支払い下さい」とある。なるほど。

  写真088.下流側
写真拡大

  下流側もよく似たイメージ。川幅もずーっとと同じように保たれている。







O点付近
写真089.右カーブ
写真拡大

  上流へ向かって右へ大きなカーブ。

  写真090.上流真正面
写真拡大

  いままで見えなかった上流側が真正面に見えてくる。突き当りの2段の落差工の迫力。









写真091.道端でBBQ
写真拡大 写真拡大

  おッ!、バーベキューやったはる。同じやるならお預けじゃなしに、喰っているところをやればいいのにね。

写真092.遊漁場入り口→

  BBQの隣が遊漁場入り口。魚病予防のため関係者以外入場禁止だとか。楽しみ半減。もう1枚




写真093.2段落差工
写真拡大

  先ほど遠く正面に見えていた2段の落差工。近づくと迫力がある。歩いている道は当然登りになる。一番上ハシゴがかかっているところは側壁。








P点付近
写真094.集落突き当り
写真拡大

  地図を見ると、この項で最初、川沿いに下りたところから寺の前を通って、突き当りを右へ折れて下って来たところが、左から来る道らしい。集落の突き当りと同時に、田村川最後の集落の突き当りでもある。あとは何か工事をしているところが見える。もう少し若ければもうちょっと登ってみたいところだけど。





写真095.上流遠望
写真拡大

  自分の足で行けないなら、せめて望遠レンズでなりと。何段か先に白い石が盛られており、その右手にパワーショベルが見える。こんな段差のあるところをどないして鉄の固まりを持ち上げたのか。








写真096.川沿いへの下り道から
写真拡大

  帰り道。川を左にして歩いていて、ふと右上を見たら、高いところに民家が見えた。最初のお寺から続いている集落のはずれらしい。山腹にへばりついているように見える。









写真097.宮前橋を上流から
写真拡大

  川は途中で緩く”く”の字型に曲がっている。上流に向かった時は、遠く2段の落差工が見えたが、帰りは逆に宮前橋が見えた。橋の手前に3段、その奥にもう1段、計4段の落差工が見える。一つ一つの段差はさして大きくはないのだが。・・・・ということで、いったいこの川の上流部には、落差工ないしは砂防ダムなどはいくつあるのか。衛星写真で見てみたら44堤がカウントできた。川を横切る白い線として見えるので、それをカウントしたもの。素人遊びとして見てもらいたい。
  遊びのついでと国土地理院のWeb地図で勘定してみた。こちらは33提。これでは遊漁場前などの落差の小さいものは省略されている。衛星写真ではそんなことお構いなしで、水が落下してしぶきが白く見えるものは全部カウントしているということだろう。いずれにしても源流部では流れが細分化される。いちばん多いのを数えたはず。






このページトップへ 中トビラへ