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S15.大原川流域

S1501C. 大原川を遡る・C

取材:2020.11
初稿UP:2022.01.30


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地図004.大原川流域地図3  (国土地理院Web地図に加筆)
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  ここからは県道の南側にはほとんど集落はなくなり、東側、三重県境の視界が広がる。大原川は県道の南側の農地を蛇行しながら東へ遡っていく。グループGに始まる△1〜△4のマークは、油日岳、那須ヶ原山など、三重県境の山々の撮影地点である。








4.G点付近
写真061.県境の山(撮影地点:△1)
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  ここから県道の南側に集落はなくなる。あったとしても写真のような一軒家。県境の山が見えるようになる。右から油日岳、那須ヶ原山、高畑山(左端に見える民家の左、電柱と重なっている山)。撮影:グループGに見える△1の地点で撮影。カシミール3Dによる作画。油日岳の山頂部のコブが、カシミールでは描写されていないようである。
  民家の右にガードレールが見える。たぶんそれが次に出てくる”神公園橋”であろう。




写真062.延命寺近づく
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  県道から旧道が左へ分かれる。その手前に立派なお寺が建っている。この時点ではまだ名前はわからなかったが、近づいて”延命寺”とわかる。名前もすごい寺だ。道路が向かう先、真正面の山が那須ヶ原山のようだ。






写真063.延命寺
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  ”浄土宗東源山延命寺”とある。掲示板に曰く・・・・”ないものを欲しがらない。あるものを喜ばせていただく。”・・・・まだ1時過ぎ、時間はたっぷりあるぞ。








写真064.神公園橋へ
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  県道が旧道と分かれてすぐ、右への農道が緩い勾配を下っていく。ちょっと下ったところに橋が見える。川は一切見えない。橋の姿を見て、川の存在を知るだけである。先ほど△1の地点から見えたのは多分この橋だろう。
  橋の名は神公園橋、どこに公園があるのだろう。なおこの”神”は”かむろ”と呼ぶことを後で知る。「甲賀町神」(こうかちょうかむろ)という地名である。
  川はこの写真で左から右へ流れている。




写真065.神公園橋下流側
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  下流側から順に見ていくならば、まず不明橋、その次に神公園橋の順になるところだが、旧道を分離した後、農道の公園橋を目指したので、順番が逆になった。公園橋から見た下流側。深い”谷”はちょっと大げさだが、深い溝の底を行く。県道の向こう側に延命寺。手前の2階建ては、写真061の左端に見えていた民家である。
  川は手前から奥の方へ流れている。




写真066.神公園橋上流側
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  右に見える木の裏、遠くの森の近くからやって来た川が橋をくぐっていくところである。県道いっぱいまで寄ってきた川が大きくカーブして、不明橋Aを経て、遠くの森に向かって戻っていく。
  遠景。遠くの森の向こう、中央が那須が原山、右端に油日岳。橋の場所を基準としたカシミール3Dによる作図




写真067.不明橋Aへ
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  写真064を橋の向こうの上り坂から右へくさびを置いたように下っていくスロープを中心にしてトリミングしたものである。スロープは草の面で終わるかのように見えるが、実際はさらに下って不明橋Aに至る。







写真068.スロープを見下ろす
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  クサビ形のスロープを斜めから見下ろしたところである。途中で田んぼの面とクロスした坂道は、切通しのような形で下って行き、不明橋Aに至る。橋のふちにある小屋がもう少し情緒のある建物だったら、シューベルトの”美しい水車小屋の娘”をイメージさせるところだが。







写真069.橋を渡って振り返る
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  橋を渡って振り返ったところである。正面の坂道が先ほどのくさび状の道。一定の勾配で橋に向かって下ってくるのが分かる。同時に橋が途中の田んぼより低いことが分かる。勾配を上り切ったところにゴルフ練習場のようなネットが見える。それが神公園なのかもしれない。

  写真070.不明橋A下流側
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  不明橋の上から下流側を見たところ。まっすぐ下っていって、森にぶつかったところで右へ曲がり、薬品会社の近くの不明橋に至る。






写真071.不明橋A上流側
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  神公園橋をくぐってさらに県道に近づき、民家にぶつかったところで左へ向きを変え流れ下ってきたところである。この民家がこのあたりで唯一県道の南側に建つもので、写真061の画面左ぎりぎりに見えるものである。ここから見たとき、民家が建つのは仕方がないとして、残念なのは、この民家によって延命寺が隠れてしまっていることである。民家の屋根の上にお寺の松の木が顔を出している。
  横並びに見える集落は、県道の北側、延命寺と並ぶ民家である。




5.H点付近
写真072.右手不明橋B
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  神公民館前の三叉路、右折すると大甲賀カントリ倶楽部ゴルフコースを横断して櫟野寺の方へ抜ける道である。途中、右手にガードレールが切れているところがあり、かろうじて踏み跡が残る道が下っていく。その先に農道用の橋が見える。コンバインなどはここを通るのだろうか。一般道から下っていくところが何とも言えずのどかな風景である。





写真073.不明橋B下流側
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  農道橋の上に立って下流側を見たところである。神公園橋をすぎていったん田んぼを横切ってカントリーコースの森にぶつかって戻ってきたところである。細い杉の木が数本並んで立っている。ひょろひょろとした木だが、こうしてかたまると大きな木に見える。
  左、山影の下に白いガードレールが見える。橋らしいが、現場では見逃していた。地図を見直しても該当するものはない。よくわからない。




写真074.不明橋B上流側
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  あとで出てくるゴルフコースの方からやって来たところである。当然、流れは奥のほうから手前へ。左は堤防に見えるがそうではない。一般道からたらたらと下ったところ。雑草が生えているから、その分高く見える。それを差し引いたところが周囲の田んぼの高さである。その田んぼの高さは一般道より低い。川は深いところを流れている。





写真075.大甲賀GCへ
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  写真072より若干後退した。道は大甲賀GCを横断して櫟野寺へ向かう。右、電柱の下に黒いプレートが立っている。”ホタルふる里かむら”とある。当然ホタルがいるのは大原川だろう。?、そういえば櫟野川からの帰り『かむらのコスモス』というのがあったぞ。そのときは”かむら”の意味が分からなかったけど、”甲賀町神”で正解だったのだ。






写真076.南山田橋
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  大甲賀GCの入り口近くの南山田橋である。CCの方から県道の方(南から北を)を見たところ。右手が上流側である。

  写真077.南山田橋下流側
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  橋をくぐった後、まっすぐ森に向かって流れた後、森にぶつかって右に曲がり、もう一度クランク状に左に曲がると不明橋Bに至る。

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  写真078.南山田橋上流側→

  森の裾をきっちりトレースしながら上流側からやってくる。大甲賀CCの周囲の森だが、外からCCがそこにあることは分からない。流れは森の中から現れたかのように見える。



5. I 点付近

 しばらく単調な直縁道路が続く。例によって左側(北側)は集落、右側(南側)は田んぼである。
 地図の I 地点、信号のある十字路である。左折すればコムウッドGCで峠を越え野洲川流域へ入る。新名神・甲賀土山 I Cをくぐり、野洲川を渡って国道1号に至る。
 右折すると田んぼの中を150mほどで大原川を跨ぐ。その後山のふちを走り、櫟野川上流に達する。前項、”櫟野川を遡る”で、最終地点の三叉路から国道1号へ出たのは、この道だったらしい。そうそう『かむらのコスモス畑』も、考えてみればこの道だったことになる。



写真079.不明橋C
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  信号のある十字路を右へとって150mほどのところの不明橋Cである。真正面の山が那須ガ原山である。普段日常的に見ている山でなく、その上、油日岳とよく似ているので、迷いだすと区別ができなくなる。両者が同一画面に並んでいるときは、右が油日岳でけりがつくのだが、このように単独で見る場合、さてどっちだったかで迷いだすと区別がつかなくなる。カシミール3Dによる作図




写真080.不明橋C下流側
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  下流側を見たところである。森にぶつかるところまで直進し、そこで森のふちに沿って右へ曲がる。曲がった先は影になって見えない。何回か見たパターンである。









写真081.不明橋C上流側
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  下流側から上流側を見たところである。川は画面奥から手前に向かって流れてくる。左岸に小さな小屋が見える。これが何とも言えず抒情的である。橋の上から流れに近寄って見たところ。といってもヨシやオギで流れは見えない。先ほどの小屋が右端に見える。







写真082.那須ヶ原山
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  橋を渡って対岸へ出て、上流側から那須ヶ原山を見たところ。道路を外したので電柱が消えた。風景が広かったので、つい気を許してほんの少しワイドにしたらしい。写真079に比して、こちらの方が山が低く見える。






写真083.県境の山並
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  県道へ戻って右折すると、何遮るものなく県境の山並が見えた。右から油日岳、那須ガ原山、高畑山。
下の[ ]内は撮影地点からの山頂までの距離。
ここから見ると、前二者はすぐわかるが高畑山が分かりにくい。
参考のためにカシミール3Dによる作画。

  念のためそれぞれの tan をとってみると、
油日岳  ⇒(693m、[3.79Km])⇒693/3790=0.183
那須ガ原山⇒(800m、[4.62Km])⇒800/4620=0.173
高畑山  ⇒(773m、[5.66Km])⇒773/5660=0.136
一番低い油日岳が、いちばん高く見えるのはおもしろい。
  撮影場所と三峰との関係地図




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