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地図001.野洲川流域地図 建設省近畿地方建設局琵琶湖工事事務所編 『野洲川改修計画概要』(S58.5)より 滋賀・三重県境の那須ガ原山から北東へ滋賀・三重県境の稜線をたどる。高畑山の少し手前に標高770mの峰がある。那須ヶ原山と770峰に囲まれた斜面を源流として、いったん大原ダムへ。櫟野川とよく似た形をとるが、櫟野ダムと大原ダム、前者が那須ヶ原山の中腹に位置するのに対して、大原ダムがほとんど里に近いところに位置する。念のため、国土地理院Web地図から両者の水面標高をとってみた。櫟野ダムが314m、大原ダムが302mだった。もっと大きな差を予測したが。 地図001A.田村川・杣川分水嶺/770峰のこと 左の地図の赤い稜線のことである。小さく見れば”唐戸川・大原川の分水嶺”である。大原川は本項であり、唐戸川は、別項”鈴鹿県境稜線”の最終稿に当たる。実は「北周り」が鈴鹿稜線に出たところでいったん打ち切りとし、改めて「南周り」を始めた時点で、必然的に、その「南周り」をどこで打ち切るかという問題が生じていた。 地図002.大原川流域地図1 (国土地理院Web地図に加筆) ほぼ東西方向の流れが4本見える。いちばん北が”大橋川”、これは大鳥神社の少し西で大原川に合流する。次がその大原川。これが本編の主役である。3番目櫟野川。前項で取り上げた川である。一番南を流れるのが中川。このうち大橋川と、中川は流域が県境の稜線に届かなため、対象から除外している。 地図003.大原川流域地図2 (国土地理院Web地図に加筆) 大原川は、鳥居野交差点のすぐ南で不明橋をくぐった後、南南東へ向きを変え杉ノ尾橋、山王橋をくぐりながら、櫟野川との境の丘陵沿いを流れるようになる。それに準ずるように県道129号もその分南へ寄ってくる。JR油日駅近くの踏切を越えてやってくる幹線道路が県道129号にぶつかるところ、甲賀町大久保の三叉路に建つ林照寺が、このあたりの風景の中心をなす。 地図004.大原川流域地図3 (国土地理院Web地図に加筆) ここからは県道の南側にはほとんど集落はなくなり、東側、三重県境の視界が広がる。大原川は県道の南側の農地を蛇行しながら東へ遡っていく。グループGに始まる△1〜△4のマークは、油日岳、那須ヶ原山など、三重県境の山々の撮影地点である。
地図005.大原川流域地図4 (国土地理院Web地図に加筆) 大原川上流部である。前項・信号のある交差点を過ぎると、川は県道129号から遠く離れ、見た目にはほとんど変化はない。地図に”深山口”とあるあたりへくると、川は近くへ戻ってくるが、これも地図の上だけで、肉眼でそれを確かめることはできない。 地図007.大原川源流部 三上山が見える場所は自分で探したが、一番つらいのは、多分見えるであろうと思って登った場所から三上山が見えないことだった。重い撮影道具を担いで元の道を下るときは疲れが倍になった。滋賀県近辺の目ぼしい登山の案内書を買ってきて、山頂からの展望の欄に、三上山が見えると書かれた山を探した。どのガイドブックか忘れたが、那須ヶ原山から「三上山が見える」とあった。ダムのふちから大原川渓谷沿いに上り、”Y”字分岐で右へとれば勝手に頂上へ達したはず。 |
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