地図001.野洲川流域地図 建設省近畿地方建設局琵琶湖工事事務所編 『野洲川改修計画概要』(S58.5)より
滋賀・三重県境の那須ガ原山から油日岳までの間の南東斜面を源流として、いったん櫟野ダムへ。そのあと櫟野寺を中心とする甲賀町櫟野集落の少し上流で平野に出る。そして、鹿深夢の森公園南の明るい山間平野を蛇行しながら、JR草津線「甲賀駅」南方で杣川に合流する。
地図002.櫟野川流域地図 (国土地理院Web地図に加筆)
まず、”櫟野”の読み方。まず有名なお寺”櫟野寺”、これは”らくやじ”。”櫟野川”は”いちのがわ”、”甲賀町櫟野”は”こうかちょういちの”。ついでにというと叱られそうだが、”甲賀市”は”こうかし”、うっかりすると”こうが市”と読んでしまう。いつだったか忘れてしまったが、草津線に初めて乗ったとき、車内放送で「次はこうか」といわれてびっくりした記憶がある。
さて、その甲賀駅のすこし東が櫟野川と杣川の合流点である。草津線と並行して市神橋がかかっている。そのあとは「櫟野寺のある甲賀町櫟野集落まで、山間平野を蛇行しながら上流へ向かう。
地図003.櫟野川上流流域地図 (国土地理院Web地図に加筆)
F地点、櫟野寺を過ぎるあたりで、川はL字型に2度屈曲する。県道131号とクロスして、上流へ向かう。櫟野の集落を離れるあたりから櫟野ダムあたりまでが上流ということになるのか。実際に踏査したのはK点の三叉路までである。
地図004.櫟野川上流源流域地図 (国土地理院Web地図に加筆)
私の勝手な思いであるが、甲賀町櫟野の集落を出はずれたあたりから櫟野ダムあたりまでを上流部、そこから上流那須ガ原山頂上直下あたりまでを源流部とした。この川の谷筋を見るとき、この川の水源に対応する稜線は、那須ガ原山から油日岳の少し手前までかと考えられる。
|