川の流域を鉄道で区分するのもおかしな話だが、甲賀町域で大原川・櫟野川・杣川・青野川などの河川がある中で、この和田川は草津線の南を流れる川である。このエリアにはほかに毛枚川などがあるが、どれも小さい川で流域が分水嶺に達しない。
　 この和田川流域で県境を越える道は、県道５１号のみである。

　 和田川、ＪＲ草津線・油日駅西方の農地の中で、杣川から分離する（川の流れからすれば合流する）。そこから源流の甲賀町高嶺の県境まで、ほぼ真南に向かって遡る。県境を越えた向こうは三重県東湯舟である。いまこの文章、・・・”県境を越えた向こうは”・・・というところ、・・・”県境の峠を越えた向こうは”・・・と書きたいところだが、この県境、実際は峠ではない。峠は三重県に入ってしばらく進んだところである。