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S09.浅野川流域

S0902B. 馬場出越え・1

取材:2020.06
初稿UP:2021.12.31


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地図011.馬場出越え  (国土地理院Web地図に加筆)
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  野川南交差点から県道134号を1.6Km進むと、左側に小さな神社がある。名は油日神社。杣川沿いのあの有名な油日神社ではない。こちらの神社は、最近改修されたらしく正面の階段なども新しい。前項の終わりにも書いたが、この神社の前から県境を越えて三重県側の「馬場出」へ越える道が2本ある。
 1本は神社の前の”宮の前橋”を渡って集落の中を抜けて県境の峠”馬場出越え1”を越えて、三重県の馬場出に至る。集落の中心的存在の神社前からの峠越えである。おそらく旧くからの道であろう。昔の人はこの道を歩いたのである。
  それに対してもう1本。これがこれはクルマで越える今の道。距離は少々長くてもいい。勾配が緩ければそれでよい。現代の道である。神社前から約230m下流の三叉路から分かれて太子橋を渡って、山中をひとっ走り、途中で旧道とクロス、”馬場出越え2”で県境を越える。




1.馬場出越え・1
写真001.油日神社前T字路
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  黒いクルマが走っている横断歩道が油日神社前のT字路である。右に見える宮の前橋の間に見えるしっかりした建物は、神社のかかわりがあった商売をされていた旧家かと思うが、看板も何もない。旧家の右に見える橋が”宮の前橋”。

  写真002.県道から
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  油日神社前の県道から宮の前橋を見たところ。下を流れるのはもちろん浅野川。現実には雑草が生えて流れは見えない。







写真003.突き当り
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 橋を越えた突き当りのT字路である。Tの字の突き当りまでが水平、右半分がだらだら上がりである。これにごまかされた。帰って確かめると豪邸が傾いて写っていた。そのまま使うわけにいかず、とにかく石垣を水平に戻した。

  写真004.突き当りの右
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  撮影場所が前後してややこしいが、宮の前橋を前景に入れて突き当りの右を見たところ。一番左は突き当りの豪邸の一部。道路は緩やかに上っていく。







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写真005.右折

  突き当りを右折して石垣沿いに緩い坂を登る。前方は棚田になっている。

写真006.段々畑を登る→

  集落を右前に段々畑を登る。



写真007.段々畑の中を
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  集落を越えた後、左側も段々畑になる。同じような勾配を登る。前方に急勾配が見える。写真というものは難儀なものである。こうして見ると、突き当りで勾配が急になることはわかる。しかしそれまでの上り坂が水平に見える。







写真008.急勾配にかかる
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  太子橋からやってくる峠越えとクロスするための急登である。これも撮った時は気がつかなかったが、手前の道路面と急勾配の境の線が右に立っている電柱の影が一致していた。冗談にしてもこのようにきっちり行くことは珍しいのだが。
  三角点を確認したわけではないが、地図の上で”226m”とあるのが、電柱の影が見える場所だろう。ひょとしたら、道の右側、手前の石か、溝が終わるところに見える石柱がそれかもしれない。
 このあと、勾配を上り切ったところで太子橋からやってくる新道を十字交差(写真は新道で)。


2.生玉神社へ
写真010.県境の切通し
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  新道とのクロスを越えると切通しになる。森が陰になって一見トンネルに見えるがそうではない。切通しの出口に近いところに県境の標識が見える。標識に近づいて見たところ。”伊賀市”とある。相棒の滋賀県側のものがなければならないがみつからなかった。







写真011.切通の出口
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  切通の出口である。”伊賀市”の標識が立っている。

  写真012.切通を出て
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 少し行くと右側の小山がネットで囲まれている。東海自然歩道の標識が立っているがそれもネットの中。岩尾山・伊勢廻寺・余野公園などの地名が見える。






3.生玉神社
写真013.生玉神社
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  切通の県境から200mほどいくと、右側に神社が見えてくる。県境はこの道(神社の右の道)の奥。いま私は右の道を画面奥から手前に歩いてきて、鳥居を見て『生玉神社』ということが分かった次第。







写真014.明治・・・
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  境内には「明治三十八年八月…」との標識が立っている。明治38年に新築したのか改築したのかわからないが、およそ私の親父の時代だ。

  写真015.不思議な石段
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  本殿を見て・・・?。この右側の石段は何だろう。この階段を使うケースをいろいろ考えたが分からなかった。正解が出たらまたご報告に上がります。








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