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S09.浅野川流域

S0901A. 浅野川を遡る・A

取材:2018.06
初稿UP:2018.07.25


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地図003.浅野川下流域地図  (国土地理院Web地図に加筆)
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  県道4号「龍法師」交差点と「野尻西」交差点の間で、またぐ小さな橋がこの川との出合いである。橋の名は新浅野川橋。普通は杣川に合流するまでの最下流の橋に当たるのだが、いまの場合はもう1つ下流に橋がある。その橋へアプローチするため、野尻西交差点から杣川畔へ出てみた。県道4号から見た浅野川下流は竹が茂って歩きにくそうに見えたからである。







1.合流点付近
写真001.杣川かなたばし
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 県道4号野尻西交差点から杣川畔へ出る。上流側にダムが見える。どこかで見たような。橋は”かなたばし?”、はて漢字ではどう書くのだろう。彼方橋?。









写真002.上流側
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 上流側のダムである。ウン、確かに記憶がある。もう少し左へ寄って、細く光るこの流れを見たとき、記憶は決定的になった。確かに見た。あれはここより下流の野田橋だったか。本流とはまったく水位が違う右岸の河川敷を、細い別の水路が流れているのを見た。その源流がここだった。
  この前は右岸の杣街道側からこの橋へ来た。きょうは反対の左岸側から来たわけだ。




写真003.金太橋
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 ところでその”かなたばし”。彼方橋ではなかろうし。前回来たときには、”金太橋、面白い名だ”、で済ませている。”きんたばし”だと思い込んでいたわけだ。わかり切ったことでも確かめてみなければならない見本のような話である。







写真004.合流点
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 右岸(杣街道側)を下って合流点を見る。草が茂って流れは見えない。前回来たのは昨年の11月だった。そのときもやっぱり見えなかった。どう見ても無理な話らしい。

  写真005.左岸を下る
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 さて、もう一度金太橋へ戻って今度は左岸を下る。遠くに見える右上がりの橋が結幸高架橋。野田橋の近くの新しい橋だが、これも何と読むのか。






写真006.浅野川近づく
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 上の写真で左側に見える森の手前が浅野川の合流点。橋が見えてくる。その向こうで老人(といっても私より若いのだろうが)が草刈り中。

  写真007.瀬古橋
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 瀬古橋、これが浅野川として最下流の橋である。ちょっと場所を変えてみると狭い隙間から杣川の流路が見える。その部分を拡大。ここが合流点である。






2.新浅野川橋
写真008.新浅野川橋
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 県道4号、新浅野川橋へ戻る。野尻西交差点方から龍法師交差点方へ向いて見たところ。正面は歩道用、右側が県道用である。
  橋としては、当時としてはしゃれて作ったのだろうが、いまとなっては何とも読みにくい。たとえばこれ、クルマが来ないのを見計らって写真だけ撮ってきたのだが、「新浅野川」と読める。ということはこの部分は新浅野川ということか。しかし、そばに立っているネームプレートは「浅野川」だった。おかしいなと思いつつ、もう一つを見ると「浅野川」とある。これはこれで理屈が合っている。どうやら橋の名前が「新浅野川橋」で、しゃれた造りの一部がガードレールで隠されてしまっているらしいが、これ以上の詮索は不可能だった。難儀なことである。




写真009.新浅野川橋
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 車道そのものには人間が歩けるスペースはほとんどない。下流側には竹藪が茂り、流れはほとんど見えない。そういえば先ほどの瀬古橋でも上流側は竹が生い茂って見通しが利かない状態だった。

  写真010.上流へ
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 さて左岸(川の流れに向いて左側)を上流へ歩くことにする。対岸に魚の遡上路が見える。









写真011.農道から離れる
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 歩きだしてすぐ、ものの100mも行かない間に道はグイーンと右に曲がって川から離れていってしまう。堤防上の道だと思ったのはそうではなく、農道の一部だったらしい。さてどうしたものか。しかし何んとか川のふちは歩けそうだし。行けるところまで行ってみようか。

  写真012.上流へ
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 道は何とか歩けそうだった。

  写真013.川岸崩落
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 川岸が崩落している。皮肉なものでその現場からだけ流れが見える。




3.大カーブ
写真014.大カーブ
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 少し行くとほぼ180度向きを変える大カーブに差し掛かる。かりにこの岸をクルマで走れば窓から射し込む太陽の向きが逆になるはず、そんなカーブである。天井川を見なれている人間として、堤防がどうなっているのか、地図を見て気になっていたが、カーブの外側が頑丈に補強されているだけで、川は田んぼの中の深い溝の底を流れていた。
  カーブを半分ぐらい回ったところで橋が見えてくる




写真015.傾いた橋
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 カーブを曲がり終えた川が橋の下をくぐってまっすぐさかのぼっていくところである。橋は”夷橋”。農道の橋である。
  ところでこの橋、左側がちょっと高く見える。カメラが傾いていたのかな。私は慌てて構えると左が上がる癖がある。このときは何も慌てることもなかったし…といっても、こういう場合橋以外に人工構造物がない。どこが水平・鉛直であるか、証明するものがないのである。



写真016.右へ曲がる
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  道はまっすぐさかのぼってわずかに右へ。曲がり切ったところで竹が伸びだしている。このままにしておけば竹藪が張り出してくるのだろう。

  写真017.落差工
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 竹薮を越して落差工が見えてくる。

  写真018.淵
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 落差工の手前にちょっとした淵が見える。よく見るとそこに大きなコイが泳いでいる。



4.こうりゅう橋
写真019.その向こうの橋
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 落差工の向こうに橋が見える。?、この橋も左が上がっている。こんなにカメラが傾いていたかな。よく見るとその向こうに土手のようなものが見える。しかしこのあたりでこんなに高い堤防はないだろうし、新名神かな。新名神が水平だという保証はないし、それに対して垂直方向から見ているのかどうかという問題もあるが、かりにそれが水平だとしたら、この橋が左上がりなのだろうと勝手に納得。
  橋の名前は”こうりゅうはし”。どんな字を書くのかな。交流橋?。まさか。甲隆橋?。もう1枚プレートがあって”こうりゅう橋”。難儀やね、こういうのは。今の写真を見て分かったのだが、写真は下流を見て撮っている。遠景に甲南情報センターの建物が見える。この180度の大曲がりは半円の中心部(画面右端)がこのように高かったわけだ。



写真020.上流を
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 こうりゅう橋から上流を見たところ。甲南中部小の校舎が見える。その向こうはやはり新名神。一応これで水平として、左の半円の中心部が高かったわけだ。

  写真021.さらに進む
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 今度は水平な橋だと思ったら、水道橋だった。その向こうに落差工








写真022.新名神近づく
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 新名神が近づいてきた。その前に手前の橋。悩ましいな、またしても左上がりの勾配。その手前に落差工が見える。いままでのとは少し様子が違う。近づいて見たらファブリダムだった。

  写真023.浅野川橋から
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  上の写真の橋(浅野川橋)から下流を振り返ったところ。真正面に甲南情報センターの建物が見える。甲南中部小の前を通る道路に架かる橋である。






5.上出橋
写真024.上出橋
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 そしてすぐにもう1つ上流の橋・上出橋。県道337号に架かる橋である。新名神の高架橋がすぐそこに見える。振り返れば甲南中部小学校









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