甲賀市甲南町、杉谷川の東を流れる。甲南町上磯尾の丘陵を水源として北流、甲南町新治と野田の境で杣川へ合流する。上〜中流部には県道４９号甲南阿山伊賀線が沿う。峠越えとしては、大まかに言えば川の西沿いを走る県道４９号と、少し間を置いて東側を走る１３３号の２本がある。ここでは前者を「磯尾越え」、後者を「内保越え」とした。

　 峠越えのうち４９号が越える峠を「磯尾越え」としたが、これは私が勝手につけた名称で、正式にはどう呼ばれているのか分からない。
　 そして、もう１つ１３３号が越える峠・「内保越え」は、水口から伊賀へ抜ける道として古くから使われた峠だという。杣街道の深川に建つ”伊賀街道”の碑、そこから杣川橋を渡ってひたすら南を目指す道。全コースが古い細い道であるが新名神をオーバークロスする部分だけがしかっりした道に生まれ変わっている。そして再び細くなった道が、県境の峠の真上で、工業団地からやってくる広い道に出合う。そしてそこに”是従南　三重県管轄”の碑が建つという劇的な道である。