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S03.独立小河川流域

S0302B. 由良谷川をさかのぼる・B

取材:2017.02
初稿UP:2017.09.01


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地図007.由良谷川上流部地図  (国土地理院Web地図に加筆)
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 旧水路は旧東海道とほぼ直角方向に堤防で越え、その少し下流で直角に左折していたが、新ルートは山側から流れ出たそのままの向きで東海道を斜めにクロスする。現在旧東海道の上流側で工事が行われている。











7.由良谷川隧道
写真043.新由良谷川橋
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 旧東海道の橋である。以前は旧東海道が由良谷川をトンネルで抜けていた。図らずも、新旧2本の由良谷川を見ていることになる。

  写真044.由良谷川隧道
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 由良谷川隧道、明治19年(1886)3月20日竣工。長さ16.0m、高さ3.6m、幅4.5m。「近代土木遺産」に登録されている。







写真045.由良谷川扁額
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 「由良谷川」の扁額。左端が一字分が余った妙なバランスだが。


  写真046.トンネル内から
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 トンネル内から旧東海道新由良谷川橋を見る。









写真047.旧堤防外側
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 ここでいったん下流へ下がって、現在残っている堤防と、外側を行く道をみる。末端部から上流へ向かう。









写真048.堤防への登り道
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 上の写真でクルマが見えるあたりが、120度ぐらいの鈍角のT字路。左の写真は、そのT字路(上の写真のお寺の横)から見たところ。この先で東海道にぶつかる。右側に堤防への上り道が見える。電柱と重なって妙なことになっているが、工事中通行止めの柵でふさがれている。何でこんなけったいな撮り方をしたんやろね。







写真049.通行止めでなかったころ
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 2016年11月に来たときは何の支障もなかった。左の「止まれ」のところ、T字路で東海道にぶつかる。もう1枚。堤防へ上がり切るところ。









写真050.堤防上から
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 堤防上から新由良谷川を見る。手前の草むらは堤防の対岸。バック、左に菩提寺山と三上山。中央の楯状の山が天山。ここまでは当り前だが、その右に城山(傾いた台形)が見えて驚く。








写真051.旧東海道
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 堤防上から旧東海道を見下ろす。画面奥が三雲・水口。反対側(石部・草津側)は対岸へ渡らなければ撮れない。川に水は流れていないが、深さがあり渡ること不能。








写真052.上流側を見る
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 上と同じ場所から上流側を見る。堤防は撤去されその下でパワーショベルが工事中。


  写真053.上流側工事現場
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 下へ下りて、新由良谷川橋から上流側の工事現場を見る。もう1枚。こんな状況で工事現場につながり通行止め。仕方がない旧東海道経由で迂回することとする。






8.東海道を行く
写真054.新田道
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 旧東海道を石部側から来て、トンネルをくぐったT字路の角に「新田道」という立派な道標が立っている。最初は「にった道」と読むのかなと思っていたが、どうもそうではないらしい。側面に「昭和十年三月改修」とある。”新田”、そういえば県道4号(旧国道1号)に「夏見新田」という交差点がある。調べてみたらこの道をまっすぐ進むとその交差点にぶつかる。なるほどこの道の改修記念ということか。道と比べると碑が立派過ぎるが当時は価値のある道だったのだろう。言うまでもないが、画面左の堤防が旧由良谷川堤防。クルマが見える手前で左へ折れ、150mほどで末端に達する。




写真055.一里塚跡
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 旧東海道を行く。左側、少し入り込んだところに石碑があって、「夏見一里塚」の説明がある。旧東海道の一里塚の跡地だが、”ここが当時の一里塚があった”ということを示すだけであるという。しんどい説明ではあるが、その心意気や可。


  写真056.旧東海道を行く
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 直進しながらも、この白線の微妙なカーブ。これぞ旧街道。








写真057.三雲小学校
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 右折して三雲小学校横へ出る。「夏見神社」の碑。あれ? こんなところに。地図で予習した時には由良谷川を越えたところだったのに。もう1枚。体育館を右に見て・・・・。









写真058.三上山が
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 体育館を越えたところにグランド(小学校のグランドか)があって、少年野球チームが練習をしていた。特に珍しい風景ではないが、ふと見るとネット越しに三上山が見えた。へー、こんなところから。特別なものを見た思いだった。


  写真059.夏見神社参道
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 左に愛宕大明神の小さな祠があって、右が夏見神社の参道。もう1枚








写真060.三上山
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 森の中の由良谷川に出て驚いた。右手下流の彼方に三上山が見える。これはすごい。そういえば先ほど小学校のグランドから見たのと同じ方向だ。よく見ると何か工事をしているようにも見える。思わず足が下流へ向いた。






9.工事現場
写真061.工事現場
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 300mも歩くと工事現場だった。岸を階段状にした水辺公園風のデザインである。こんなところで? いつも水が流れているわけではないのに。









写真062.工事現場
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 水路を無理に曲げているのか、二分しているのかわからないが、鉄砲水が出たらこれまた大変だろう。などと考えていて、ふと思いだした。いつか来たとき、東海道のトンネルの入り口に工事の進捗状況を示す掲示板があった。あの写真がここだった。そのときは「家棟川工事現場」てどこだろうと不思議だったが。





写真063.工事現場
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 右岸の方へ渡ってみると直線状の水路の工事中だった。どうやらこれが本線ということらしい。ということはさっきのは側線ということか。








10.夏見神社
写真064.夏見神社
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 もとの夏見神社へ引き返す。石橋が見えてくる。石橋といっても普通に見る神社の前の溝を渡るといった小ぶりのものではない。橋脚が2基ある立派なもの。しかし各パーツを木製のサイズに似させたといえばいいのか。何となく華奢な、ホンマに渡っても大丈夫かなと思わせるような。





写真065.石橋
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 石橋に近づく。立派な橋である。梁は鉄製じゃないかと子細に覗いてみたが、どうやら総石造りのようである。

  写真066.夏見神社
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 石橋を正面から。こうして夏見神社は由良谷川の向こうにある。地図による予習のときに、神社は川の向こうだと解釈したのは当然である。






11.上流へ
写真067.上流へ
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 橋から上流を見る。下流側と同じく水は一滴も流れていない。左側の暗渠から水が流入しているように見えるが、これはコンクリートのスロープが反射して水流に見えるもの。


  写真068.上流へ向かう道
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 川沿いの道はつながっているかどうか不安だったので、それに沿う普通の道を行く。右端に小さな標識が立っている。







写真069.工事現場標識
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 それには”家棟川工事現場”とある。?、確かこの標識は”タキイ種苗の入り口”で見たぞ。ここでいうタキイ種苗の入り口というのは、正門よりも下流、正門へ向かう道路の途中である。そこにこのような”家棟川工事現場の表示が立っていた。家棟川本流は右へ行くのに、なぜ家棟川工事現場が左なのか、それが分からなかった。
 いま、たどっている由良谷川は現在は家棟川へ合流して野洲川へそそいでいる。タキイ種苗の入り口というのは、その家棟川の流域にある。その正門の前でもう1つの川と分岐している。分岐した川の名前はわからない。前項では分岐した川として簡単に済ませたが、地図で見るとこの分岐した川の流域は本家の家棟川よりははるかに広い。”家棟川工事現場”はそのはるかに広い流域のどこかだろうと考えていた。
 その謎がやっと解けた。いま、先ほど見て来た由良谷川の工事現場がそれだったのである。工事関係では家棟川も由良谷川もひっくるめて”家棟川”と表記していたのであろう。




写真070.上流へ
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 由良谷川との間に広がるグランド。


  写真071.橋を渡る
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 グランドの周りにそって右へ曲がる。橋を渡る。左の写真は渡った橋を左岸から振り返ってみたところ。

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写真072.橋から下流を見る

 橋の上から下流を見たところ。右にグランドが見える。グランドの向こうの山際を歩いてきた計算になる。



写真073.上流側
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 上流側。流れは見えない。


  写真074.上流側の野原
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 上の写真の突き当りを左に折れたあたり。左の写真のような野原が広がっている。写真の真ん中辺に水の流れが見えるが、そこを撮ったのが次の写真である。






写真075.流れが
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 上の写真の流れのところへ行く。下流に流れが見えないのにここだけ流れが見える。また不思議な現象である。どこかで地下へ消えるのだろうが。それよりさらに不思議なのがこの流れの源。左上の方に古びたパイプつきの小屋が見える。そこから流れ出ているとしか思えないが、そこへ流れ込む流れが見えない。不思議なところである。地図で見るとそこよりさらに奥へ源流が広がっている。




写真076.通行止め。
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 上の写真の右奥に階段がある。そこを登ると林道へ出る。もう少し流れを詰めてみたかったが目の前で通行止め。もうやめとけということだろう。









写真077.夏見地蔵尊
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 先ほどの小学校の裏手、愛宕大明神の近くまで戻ってきたところで、民家のような祠に”夏見地蔵尊”と案内があり、「身代わり不動尊」との解説がある。由良谷川辺の地蔵さんが夏見村の娘おしげの身代わりになった話である。







写真078.地蔵さん
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 これが身代わり地蔵尊らしい。











写真079.帰りの遊び
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 三雲小学校の前を歩いているとき、ずーと向こうの草津線の警報音が鳴りだした。やってきたのが忍者電車。訳の分からんデザインだけど。









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