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地図002.落合川流域地図 (国土地理院Web地図に加筆)![]() 北周りで十二坊山系を水源としてそのまま野洲川に流入する川を独立小河川としてまとめたが、今取り扱っている何本かの川は、阿星山系から流れ出てそのまま野洲川に流入する、いわば南回の独立小河川とも呼ぶべき川である。 1.河口付近 写真001.県道4号(旧国道1号) ![]() かつては国道1号だった線だが、対岸のバイパスが1号になり、バイパス直下の石部大橋交差点以東三雲までは県道4号ということになっている。旧の国道1号である。その道路が落合川をまたぐところ。クルマに乗っておれば川を渡ることすら意識しない、そんなところである。カメラは落合川右岸に立って上流から下流側を向き、教習所のクルマはいま三雲向きに走っている。川はあと300m足らずで野洲川左岸に出る。その向こうに横たわっている黒い稜線が十二坊連峰の北の端、高さはまだ低い。 写真002.下流を見る ![]() 県道4号、橋の上から下流側を見たところ。冬のこの時期水量はない。 写真003.右岸を下る ![]() 右岸を河口まで下ることにする。立札があって”釣り場入り口”とある。魚釣りには縁がない。はてこれは何を意味するのか。釣り場とは、入り口を宣言しなければならないものなのか。もう1枚立札が立っている。進入禁止じゃないかと恐る恐る読んでみると”砂ホコリで近所迷惑のため徐行願いします”。何とまあ親切な。当り前のことなんだが、それを親切に感じる今の世相。いやいや進入禁止でなくてよかった。対岸の風景をもう1枚。砂置き場か何からしい。 写真004.落差工 ![]() 落差工がある。河口まであと200mほどのところ。こんなところまで来てたかだか1mや2m、野洲川までそのまま持って行って、どうと落とせばいいのにと思うのだが、そういうものではないらしい。少し離れてもう1枚。 写真005.砂置き場? ![]() 砂置き場か石置き場か。とにかく何かの現場である。「おーい、そこのオジイ、あぶないぞ」と怒鳴られそうだが、こういう場所は、だいたい休みの日を狙ってくることにしている。誰もいない。 写真006.河口 ![]() 河口の突端である。下流の方を見ると菩提寺山が大きく見え、右奥に三上山がちょこんと見える。ここから見えるとは思わなかった。左に見えるのが中郡橋だが、橋を渡るときはいくら注意しても絶対に見えない。それがここへきて見えるとは。なるほど、大分右(上流側へ)へ寄ったわけだ。 写真007.中郡橋 ![]() 中郡橋が見える。石部と菩提寺をつなぐ橋である。何となく時代劇に出てきそうな木製の橋のイメージだが、実際はコンクリート製である。川幅も狭く感じるが、右側の中洲がそう見せているのであろう。 2.県道4号から広野川分岐まで 写真008.上流へ ![]() 県道4号(旧国道1号)へ戻って上流へ向かう。砂利道だが、歩くには苦労しない。すぐに草津線の踏切が見えてくる。 写真009.石部自動車教習所 ![]() 堤防の左側(川からいえば右岸)に自動車教習所が見える。くるくるとクルマが回っている。懐かしい風景である。 写真010.菩提寺山 ![]() 踏切から見た菩提寺山。三上山のそっくりさんである。その三上山は菩提寺山の陰になって見えない。 写真011.農道橋から ![]() さらに上流、小さな橋から。下流側、踏切を見る。背後の山は十二坊連山。山頂は画面右外。 写真012.さてこれは? ![]() 田んぼの中に不思議なコンクリート製の枠組みが建つ。結構遠くからでも見える。一種のランドマークの意味を持つ。たとえば写真008にも小さく見えるし、次の写真にも堤防の外側に写っている。 写真013.第2落合川橋 ![]() 農免道路に出る。ここまで県道4号から440mほど。当り前のことだけど「落合川」の名票がある。こういうしっかりした標識はあり難い。橋の名は「第二落合川橋」。当然”第一”があるはずだけどこれがどこかわからない。 写真014.菩提寺山 ![]() 当然ここからも菩提寺山が見える。橋の外観にこだわったらしい。道路を中心に撮れば2本電柱との重なりは避けられたはず。 写真015.旧東海道![]() 県道119号経由で旧東海道へ出る。坂の上に左折するクルマが見える。これを入れたのは失敗。後ろの橋が隠れてしまった。生憎予備もない。 写真016.おちあいがわばし ![]() 親柱に寸法が合わない薄っぺらな銅版が張り付けてある。「おちあいがわばし」。そうかこれが「第1」で、さっきの橋が「第2」というわけか。この橋を作ったときは次の橋ができることは想定していなかった。だから落合川橋。次にできたのが第2XXということになる。それはそうだ、次にできる橋を考えて名前を考えることはまずない。だから、長男に”一郎”と名付ける親はすごいと思う。次にさらに男の子が生まれることを想定しているのだから。橋のたもとに「これより石部宿」の標識が立つ。 写真017.下流側 ![]() 橋の上から下流側を見たところ。男性が散歩中。第2落合川橋からここまでほとんど直線で400m余りである。 写真018.上流側 ![]() 超ワイドレンズで無理にへし曲げたように見える。しかし実際はそんな無理をしているわけだはない。曲がっているのは川の方で、橋をくぐったところでくっと左へ曲がる。すぐ目の下に落差工。走っているクルマは三雲方面から来て石部宿へ向かうところ。画面右側が山側、左が野洲川側である。画面奥が上流側。 写真019.珍現象 ![]() 上の写真で川の右側にフェンスが続いている。ここを奥から手前に向かって歩くと珍しい風景が見える。実は帰路にここを通った。正面に菩提寺山が見える。なんでもない風景だが、2つの峰の凹部にちらっと三上山の最高部が見える。探せばほかにもあるかもしれないが、すくなくとも私自身は初めて見る風景だった。 3.広野川分岐から住宅地はずれまで 写真020.分岐 ![]() 東海道落合川橋から200mほどで二股に分岐(実際は左右から合流)する。地図では左から下ってくるのが落合川、右から来るのが広野川と読める。落合川沿いの道をとる。 地図003.分岐点付近地図 (国土地理院Web地図に加筆) ![]() 川はどちらも南から北(画面下から上へ)へ流れている。それに沿った道を北から南(下流から上流向きに)に向かって歩いている。現場でのイメージでは広野川が主流に見えるが、今回は「落合川」をさかのぼる。 写真021.合流点 ![]() 弓なりに右へ大きくカーブするように川は落合川から広野川へとつながっていく。流れとしてはこちら側が主流のように見える。これに対して落合川が左からT字型に合流してくる。もう1枚。ここから見ている限りでは合流してくる川は見えない。いったん下流の橋までバックして対岸へ渡る。 写真022.対岸から ![]() 対岸へ回って見たところ。橋の下から落ち込んでくるのが落合川である。走っているクルマは広野川沿いの道を遡っていく。 写真023.落合川沿いの道 ![]() 落合川沿いの道。今回はこの道を歩く。川は道の向こうで、こちらからは見えない。 写真024.上流へ![]() 落合川を上流へ。 写真025.水位標? ![]() 赤と白のプレートがあって、0.5とある。水位標かな。白の上端で0.5mという意味か。もう1枚。奥に柑子袋(こうじぶくろ)の住宅地が見えてくる。 写真026.住宅地へ入る ![]() 住宅地へ入る。相変わらず落差工が多い。 写真027.落合川 ![]() ちょっとした橋があって、「落合川」とある。こういう表示はあり難い。面白いことに親柱はこちら側だけ。向こう側は欄干で終わり(親柱はなし)。
道が分かれていく、どこかへつながるのかと思ったが、どうもそうではないらしい。単なる住宅地の区画によるものらしい。 写真029.うつくし松? ![]() 三雲学区まちづくり協議会の名で、”歴史の小道 多度神社・うつくし松”とある。おかしいな、ここからうつくし松へ直接つながっているのかな。地図で調べてみたが、旧東海道へ出なければならないはずだ。迷い込んだ人の救出作戦か追いだし作戦だと考えれば分からなくもないが。確かにうつくし松自生地は分かりにくいところだ。この立札が最終的にどのようにつながっていくのか、トレースしたわけではないので大きなことは言えないが。 写真030.川をまたぐ道 ![]() 川をまたぐ道がある。いま歩いている道はあと少しで突き当りになる。引き返してこの道を右へたどることになる。今はとりあえず川に沿って直進する。 写真031.さらに上流へ ![]() 川はだんだん細くなってくる。両側をツッパリで支える構造。 写真032.上流側 ![]() これはすごい。昔、丸木橋というのがあったが、これは何というのかな。これでちゃんと橋の働きをしているのだから、ものは考えようだ。 写真033.阿星山 ![]() 川がグーッと右に曲がって、阿星山が正面に見えてくる。 4.住宅地はずれから一軒屋まで 写真034.突き当り ![]() 右角に”うつくし松左”の標識があって、道はまだ続いていくらしいが、川をトレースしているものとしてはここらが年貢の収めどころになる。空き地があって、クルマが1台ぽつねんと。 写真035.まだ奥が ![]() 車のところまで行ってみると、まだ少し行けそうだ。行ったところで何がどうなるものでもなさそうだが、途中で放棄するのもシャクだし、行けるところで行ってみようか。よく見ると藪の手前に橋がかかっている。 写真036.意味のない橋 ![]() 竹藪の手前の橋である。渡ってみたけどそれから先はどうなるものでもなかった。お前ここで何やってるねんと問われて、川を詰めていると答えた場合、正気の沙汰を疑われるのが関の山だろう。 写真037.引き返す![]() 橋の上から竹薮を撮って引き返す。 写真038.菩提寺山 ![]() 先ほどクルマが止まっていたあたりまで引き返す。谷筋の向こうに菩提寺山が立ち、さらにその向こうに雪の比良が見える。 地図005.落合川歩き終り付近地図 (国土地理院Web地図に加筆) ![]() 写真039.谷筋を進む ![]() 写真030の橋まで引き返し、橋を渡って谷筋を進む。400mほど進んだところで民家が一軒見えてくる。 写真040.舗装道路終り ![]() 舗装道路は民家まで。あとは山へ入る。道路もだけれども川がどうなっているのかよくわからない。民家の少し手前にT字路があって、谷筋を横切る道がある。それをよく見ると橋がかかっているようだ。 写真041.川に近づく ![]() その橋に近づいて、住宅街を振り返ったところ。川は蛇行して森に近づき、森のふちを流れて住宅街のはずれへ出る。もう1枚。川幅がまた広くなっている。 写真042.橋 ![]() 谷筋を横断している道と川と交差する。そこが橋。当たり前の話である。犬をつれた男性が坂を下ってくる。道はどこかへつながっているのだと思っていたが、坂の上に池があってそこで終わっていた。池管理のための道だったようだ。 写真043.池から住宅地を ![]() 山から引き返し、先ほど犬をつれた男性が降りてきた道はどこにつながるのだろうか。見当だけでもつけておこうかと行ってみたが、池につながるところで終わり。先ほどの住宅地が見えた。住宅地の奥、横に広い山が鏡山である。 写真044.橋から上流を ![]() もう一度、橋に戻って上流を見たところ。民家の方から流れ下ってくる。 写真045.上流から民家の方へ ![]() 上流から民家の方へ流れ下っていく。もう1枚。右下が上流。 写真046.森に入る ![]() 写真040のところから森へ入る。川はどこへ行ったのか、姿も見えないし音もしない。 写真047.分岐 ![]() ほんのしばらくで左下へ分岐する。 写真048.ネット ![]() 左へとると田んぼへつながる道だが、ネットでふさがれている。もう1枚。開けようと思えば開いたはずだが、それ以上の必要もなかろう。引き返す。 ![]() 写真049.竹薮のなかを よく見ると荒れた竹藪の中を川が流れている。 5.見ること能わず 地図004.落合川中流部付近地図 (国土地理院Web地図に加筆) ![]() 概観のところでも書いたが、落合川という川は不思議な川で、このあたりはまだ中流のはずである。上の一軒屋あたりで住宅地から400mぐらいしかはなれていない。にもかかわらずもうずいぶん山の中という感じがする。周囲は農地だから、川沿いを歩こうとすれば歩けるのだろうが、イノシシ除けのネットが邪魔をする。たとえば、次のレポートは、観点を変えて、石部の勧請吊広場あたりから、森を抜けて川に近づこうとした例だが、これもネットに道を塞がれた。大概のところは、”自由に開けて、通った後は必ず閉めてくれ”というシステムだが、ここの場合は完全にロックされてしまって手の出しようがない。そんなことで、これより上流は、分水嶺の「阿星越え」で源流に出会うまで川の実態は見ることができないという珍しいケースである。 写真050.森に向かう ![]() 地図を見ると石部の勧請吊広場付近から森を横断して落合川流域に接近するルートがある。全コースをトレースすることは無理だから、部分的にでもとそのコースに挑戦してみることにした。奥に見える幅400mほどの森を横断しようという目論見である。もう1枚。森に近づく。 写真051.祭壇? ![]() 何かの碑がある。注連縄が張ってあって、祭壇かな。後ろに卒塔婆が立っていて、ちょっと意味が分からない。 写真052.森の中を行く ![]() 森の中を行く。特に大きな勾配もなし。歩きやすい道である。もう1枚。 写真053.農地が見える ![]() 森の中に穴が開いたように農地が見える。 写真054.イノシシ除け ![]() イノシシ除けのネットはあるだろう。これは想定内だった。開けて入ってみよう。ところがそうはいかなかった。完全にロックされており如何ともし難し。 写真055.門扉の間から ![]() 100mほど向こうに橋が見える。あれが落合川だろう。しかし流れは見えない。幸い目が粗かったから、門扉のあいだからカメラを突っ込んで・・・。石灯籠が立っていたりして、現場まで行けたら結構絵になったっただろうに。 写真056.上流側を見る ![]() 上流側。例によって段々畑が見える。田んぼの中はともかくとして、この森をどうして流れ下ってくるのか。そこのところを見たかったが。もう1枚。 写真0457.三上山 ![]() 帰り、森を抜けて戻ってきたところで、往路にめぼしをつけておいた寄り道をする。思っても見ない池の向こうの三上山に出会う。これがこのときの唯一の収穫だった。 |
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