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S01.宮川流域

S0102C.五軒茶屋越え・C

取材:2016.11・12
初稿UP:2017.01.22


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8.五軒茶屋越えD点
地図017.五軒茶屋ランプ (国土地理院Web地図に加筆)
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写真131.三角池
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 名神のふちの三角形の池である。池のそれぞれの辺は水平のはず。それと平行に走る名神はかなりの勾配であることが分かる。池の突き当りの向こうに名神をくぐるトンネル(写真110)がある。そして奥の辺に沿う上り坂(写真110)。これらはすでに見てもらった。
 そして今回は左の辺、名神との間にも上り坂がある。それが次の写真。




写真132.池と名神との間
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 名神をくぐってすぐ、池(左、写真には写っていない)と名神(右、トラックが走っているところ)との間を見たところである。こうして見ると名神自体は下りに見えるが、実際は上で見たように登り。この道はさらにきつい上りであることが分かる。







写真133.市境のピーク
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 ガードレールの向こうが池。その左へ出てくるのが上で見た道。池畔を走る道路から見たパノラマ写真。中央のピークから右へ伸びる稜線が市境、手前、見ている面が栗東市、向こう側、見えない面が湖南市。この稜線が下ってきたところが”五軒茶屋越えA点”。




写真134.栗東市環境センター
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 同じ場所から左を見る。名神越しに栗東市環境センターが見える。山の中に豪快な建物である。手前、トラックが走っているのが名神。池から見たのと同様、まだ登り坂が続いている。手前の道はカーブを曲がり切ったところで名神と並走するようになる。






写真135.名神沿い
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 名神沿いの道を登る。木が植わっていて展望は利かないが、その隙間から少しレンズを伸ばして三上山を狙っていると、目の前をトラックが通り過ぎて驚くぐらい。

  写真136.名神沿い
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 トラックが通り抜けた後。道路の向こうのゲートようなものは、後で分かるが栗東市環境センターの入り口。








写真137.側道
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 ガードレールは歩いている道。名神は下に見えるようになる。木の影に白いトラックのボディーが見える。白い煙突は環境センターのシンボル。野洲川を越えた菩提寺側からも見える。








写真138.側道
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 側道の最高点。自然の分水嶺はどこだったのか、人間の手が入り過ぎて、自然の尾根が見えなくなってしまっているが、現状で見る限り、この側道の最高点は明らかにこの点(五軒茶屋越えD点)である。大雑把な見方をすれば、名神の向こうの環境センターの建物の西南面を延長してきた線である。





写真139.擁壁が見える 
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 最高点に立って向こう側を見下ろすと、先ほど1号バイパスのトンネルを抜けたときに見た名神の擁壁がすぐ真下に見えた。








9.五軒茶屋越えE点
写真140.名神をくぐる
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 名神をくぐって西側へ出る、といっても分かりにくいかと思う。要するに栗東市側へ出たことになる。じゃ、トンネルの反対側は湖南市かというとそうではない。「五軒茶屋越えA]までが栗東市だというのだから話がややこしい。写真は出てきたトンネルを振り返ったところ。 






写真141.登り坂
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 もう少しバックして振り返ったところ。緩い上り坂が、トンネルのところから勾配が急になる。何か音がしたなと思っていたら、軽トラがトンネルから出てきてブーンを坂を登っていった。







写真142.また登り勾配
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 トンネル出口からの勾配を上り切ったところ。そこが峠かと思っていたが、その向こうにさらに上りがあった。そこでほぼ名神と同じ高さに上りつく。








写真143.環境センター近づく
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 改めて峠方を向く。右に栗東市環境センターの建物がぐっと近づいてくる。

  写真144.環境センター入口
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 環境センターの入り口。正月休みで休業。









写真145.三上山
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 正門前に立って右を見ると三上山が見える。これが不思議なことに名神の向こう側から見たとき、唯一見えたのが、このゲートを前景にした風景(写真136)だった。あくまで偶然の一致だけど。

  写真146.峠が近づく
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 環境センター正門から少し上ったあたりから峠方を見たところ。







写真147.再び名神と同じ高さに
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 峠を越えて下りになり、再び名神と同じ高さに戻る。

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  写真148.さらに下る

 そのあとさらに高度を下げていく。右側は大きな採石場入口。大型車両直進禁止の表示。取材もここまで。折り返す。



写真149.登り坂
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 当然道は上り坂。すぐ名神と同じ高さになる。それも一瞬、名神の高さを越えてさらに上りが続く。

  写真150.五軒茶屋越えE点
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 環境センターが近づいてくる。画面右端で峠を越える。普通はここが市境だが、ここでは峠を越えても栗東市。ちょうど環境センターの建物がいわゆる分水嶺に建っている感じ。





写真151.名神を見下ろす 
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 写真146をよく見ると峠に近い辺りの縁石の上に融雪剤が置いてあるのが見える。それに近づいて撮ったのがこの写真。撮影位置は名神の道路より高いことが分かる。名神の向こう側の最高点も名神よりは高かった。環境センターの建物と照らし合わす時、一つの連続した尾根を名神が切通しで越えていることが想像できる。





写真152.市境のピーク
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 環境センター正門前から少し上ったあたり(名神とほぼ同じ高さの位置)から下方を見たところ。正面に市境のピーク(左)が見える。右のピークははずして手前へ下ってきたところが「五軒茶屋越えA」。







写真153.市境のピーク
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 上の写真、道の右側にカーブミラーの黄色の柱が3本写っている。その3本目を過ぎると少しの間、道は水平になる。その水平部分に立ってさらに続く斜面の下の方を見たところ。手前はほぼ水平。グーッと下り切って小さな白い標識のところ。右奥の黄色と黒のバーのところがトンネル。(その部分を拡大)。左端に見える白と緑の小さな標識、これが問題。実はこれが”ここから湖南市”を示す標識。「五軒茶屋越えA」点から尾根を通ってきた来た市境が、正面に見えるピーク(写真133で見えるピーク)から下ってきて名神を渡りこの標識のところへ出てきたというわけ。 


10.国道1号へ
写真154.トンネル出口
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 先ほどくぐってきた名神のトンネル出口まで戻ってきた。入り口の高さ制限のバーだと思うが、得体の知れない様子に写ってしまった。その背後の山が何度か出てきた市境のピーク。左端トラックの前方に「ここから湖南市」の標識が立っている。







写真155.市境標識を背後から
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 市境標識を通り越して例の市境ピークを背景に撮ったもの。午後の光に標識がシルエットになっている。さらに下って三上山案内板が見える。









写真156.三上山
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 道そのものが三上山に向かっているから、折々にその姿が見える。ここは砂利か岩石かは分からないが、何かの採取場のあとらしい。きれいな枯草の向こうに三上山が見える。分水嶺を尋ね歩くことをしなかったら、多分ここへ来ることはなかっただろう。







写真157.下り坂
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 狭い谷あいを抜けて集落の近くへ。前方、軽トラが横切るのが旧東海道。信号機も何もないただの十字路である。









写真158.東海道交差
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 旧東海道と交差する。これで石部の五軒茶屋橋から分かれた「上道」がやっと元の東海道へ戻ったことになる。手作りの常夜灯が傾いている。字が読みにくいが、その気になって見ると「伊勢落」の字が読める。このあたりは昔、銅山があったとかで、「石部の金山(かなやま)」といわれ、”石部金吉”の語源になったところだという。地図015に「金山村」の地名が見える。写真をもう1枚。名神をくぐっていく旧東海道。往時でいえば「下道」ということになる。




写真159.草津線交差
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 草津線の踏切。右を見るとトンネルの向こうが遠い。踏切を渡ったところで田んぼの中に古墳か、単なる築山か。比叡山を遠景にちょっとした風景が見える。

  写真160.国道1号へ着く
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 野洲川畔、国道1号へ着く。名神・野洲川橋のすぐ下流。水道橋の下に三上山が見える場所である。







写真161.市境標
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 名神の高架下から上流側を見る。10mほど離れた場所に「湖南市」の標識が立っている。地図で見ると橋そのものが市境のように見える。トンネルの中などに県境表示がつけられている場合があるが橋の下にはどうだったろう。現在の位置が本当の位置なのか、便宜的な位置なのか。素人には判断できない。反対側から「栗東市」の表示を見たところ。





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