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3.春日西越え 地図601.春日西越え・ソーラー越え 関係地図(国土地理院Webマップ) 前項「広野台越え」からここまで、一応分水嶺を赤線で示しはしたが、自信はかけらほどもない。 地図602.春日西越え・ソーラー越え 要所拡大地図(国土地理院Webマップ) 南北に走る道路AB線、A点は県道165号・春日竜王線、祖父川流域の水口町八田・八田橋畔。そこから最高点「春日西」交差点を越えて思川流域のB点までを下る。行きつく先が思川流域、県道178号・「北山」交差点である。非常に分かりやすい道路である。それに対して東西のCD線、県道165号・春日竜王線の「春日」交差点近く(思川流域・坊谷川畔)から標高を上げ、「ソーラー越え」で最高点を越える。そこを下ると春日西交差点。南北のAB線ではここが最高点だが、東西線では単なる通過点でしかない。面白いところである。 写真601.思川流域 思川・新迎山橋から下流を見たところである。右の山地が広野台越えから春日西越えにいたる分水嶺。左が国道1号との境をなす丘陵。その奥、緩やかな稜線が三雲の烏が岳。 写真602.北山交差点 思川沿いを走る県道178号・北山交差点。上の地図601のB点である。県道側から見ると「北山」の交差点名が見えるが、こちら側にはない。信号待ちのトラックを先頭とするクルマ群は春日西交差点から下り坂を下ってきたところ。逆に走る場合は、交差点を越えたところからすぐに上りになる。写真でその勾配を感じ取ってもらえるか心もとないが。 写真603.春日西交差点近く・1 北山交差点から山地に向かう。すぐ上り勾配になり少し上って水平になる。それを3回繰り返したところが春日西交差点である。 写真604.春日西交差点近く・2 上と同じ場所から、連なっていくトラックを見る。向こうが沈み込んでいるので、下りに見えるが実際に見てみなければ結論は出せない。 写真605.春日西交差点近く・3見えなかった左側の信号灯が見えてくる。 写真606.春日西交差点 上りついてみた春日西交差点。路面標識の矢印が手前と奥に2組見える。手前の辺りが高く(最高点)見え、そこから下りになるように見える。皆さんにどう見えるだろうか。微妙な勾配になると写真には写らないし、肉眼でも見極められない。まさか水準器を道路に置く馬鹿はいないし、結局は測量機器ということになるのだろうが。難儀なものに手を出してしまったななというのが実感。 写真607.最高点から振り返る・1 写真606の手前の矢印を入れて上ってきたほうを振り返る。停止線あたりに立って撮ったことになる。手前に路面が黒く補修した面が見える。上の写真にも黒く見えていたところである。矢印の面を水平として手前の黒い面が少し手前に下っているように見える。最高点の奥はもちろん下り。上ってくるトラックの足回りが見えない。 写真608.最高点から振り返る・2 ほぼ同じところから上ってきたところを振り返る。軽が走っているのが上り勾配。青いトラックの後ろが水平道路である。 写真609.交差点を渡って振り返る< 交差点をA点側へ渡って、B点側を振り返ったところ。 上ってくる車が小さく見えるが、その手前細く白い線が写真607で最高点だろうと考えたゾーン。そこから手前はこちらに向かって下りになっているように見える。ここらあたりは肉眼で見ただけでは真実の判断は不可能。目の錯覚もあるだろうし。しかし少なくともAB間の道路で、このあたりが最高点であることは間違いない。 写真610.B点に向かう・1 さて交差点からB点に向かう。周りが樹木ばかりで、水平・鉛直の基準になるものがない。短くてほとんど役には立たないが、ガードレールの支柱、山の向こうでこれもつらいところだが高圧線の鉄塔。これらを基準にしてカメラは左右方向には水平のはずである。前後方向には何とも言えないが、とにかく黄色いクルマが下がっていくように見えるだろうか。 写真611.B点に向かう・2 長がーい勾配も一定のほとんど直線の下りである。すでに下りにかかっているところ。水平にしか見えないかもしれないが。 写真612.D点側から見た交差点 D点側(西側)から見た交差点である。例によって人工構造物は電柱しかないが、電柱は怪しいものである。必ずしも鉛直に立つとは限らない。しかし写っている信号の支柱は目で見た範囲で鉛直だと見て取れた。と、一応カメラの左右方向の傾きはないと仮定して、左右の道路は右が高い。トラックはA点から勾配を上ってきてその続きを上り詰めようとしているところである。交差点を渡り切ったところが最高点。そこから下りになってB点へ向かう。 写真613.C点側から見た交差点 今度はC点側(東側)から見たところである。トラックは交差点すぐ左の最高点を越えて、A点へ下っていくところである。わずかな下りが感じられる。 写真614.八田橋・祖父川流域 勾配を下りきったところ。祖父川に架かる八田橋畔である。トラックが走っているのが県道165号・春日竜王線。その手前に祖父川が流れており、それに架かる橋が八田橋。川幅が狭いため橋のイメージはない。 4.ソーラー越え 写真621.春日西交差点 思川畔北山交差点(地図601のB点)から春日西交差点に向かって勾配を上り、信号待ちゾーンで最高点を越え、右折したところ。道はさらに上り坂になる。B点からA点へ抜ける道路については春日西交差点が最高点だったが、尾根筋はさらに東へ伸びて標高を上げていくことになる。ちょっとややこしい話だが、B点からA点までの道路は春日西交差点で一度最高点を越えた。言い換えたら祖父川(日野川)流域に入ったままである。 写真622.森の中を行く 上の写真621で小さい坂を上り切ったところ。道は水平になっている。両側が森である。分水嶺は道路の右を通っているはず。夜こんなところを走るといろんな動物が現れるのではないか。 写真623.右側が開ける ちょっとした勾配を上って右側が開けてくる。ソーラー発電用のパネルが設置されている。周囲の木は切られて明るい。道はゆるい上り坂。上り切ったところでゆるく右へ曲がる。曲がり切ったところがこの道の最高点だった。要するに峠である。およそ峠らしくない峠だが、ここを越えたことでもう再び思川流域に入ったことになる。 写真624.ソーラー越え 何にもないところである。山の中を道が通っているだけ。分水嶺の一部を伐採してソーラーパネルが設置されている。道路の両側は切通しのようになっている。ここを分水嶺が通っていたのだろう。何にもないけれども峠である。峠に名前を付けろといわれても何の特徴もない。「ソーラーパネル」も決して恒久的なものでなし、使いたくなかったが、ほかに名称が思い浮かばなかった。 写真625.右側開ける 緩く右へ曲がっていく。左側は森だが、右側は開けている。先ほどの切通で分水嶺が左側へ移ったということだろう。実はこの峠道(といえないような道だけど)は歩いて往復した。帰ってくるときに水平だと思って歩いていた。肉眼で見ても水平に見える。が、切通しのところまで来て、瞬間一歩が軽くなった。上りだったのが水平になったのである。目で見て水平に見える道がごく緩い上りだったということ。 写真626.緩い下り 上で述べた直線道路である。車で走った時には尾根道を走る水平道路に見えたが、地図で読んでみると、軽トラが見えるあたりまでごくごく緩い下りだったということ。 写真627.急な下り・1 上の写真で軽トラが走っていたあたりである。左へ曲がりながら急な下りに突っ込んでいくという感覚である。上ってくるクルマの下部が見えない。 写真628.急な下り・2左の写真は、先ほどそばを通り過ぎていった軽ワゴンが坂を下りきって県道へ出、さらに春日交差点(思川・坊谷川流域)へと下っていくところである。 写真629.C点(県道三差路) 地図601のC点、県道三差路である。手前左右の道路が県道。上の写真628で軽ワゴンが右折していくところに立って坂を振り返ったところ。この下りの標高差を調べてみると5mほどである。そんなことはないやろう。10m、いやもっとあるかもしれないと思う。上から見る勾配感は強い。でも下から見上げてなるほどそんなものかなとも思う。その理由、下ってくる乗用車の後ろに茶色ののり面が見える。その上面がこの道路の最高点。小さくて分かりにくいが、のり面の一番手前にカーブミラーが見える。そんなことを勘案してそのあたりののり面の高さは2mほどだろう。それを手前に比例計算して5mないしは6mと読んで不思議ではない。 写真630.春日交差点 県道165号・春日竜王線とのT字路から見た春日交差点(坊谷川畔)。 |
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