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3.仮想水源地 地図02.坊谷川水源域 本稿のキャッチフレーズは、「地図遊び・川をまたがない1本の線」である。川をまたがずに対岸へ行く。理屈は簡単である。川を水源まで遡りそこを回り込めばよい。ところが今歩いている坊谷川の場合、その水源がわかりにくいのである。 4.麦畑1からA点まで 写真231.麦畑1 さて谷筋一面の麦畑である。撮影が2014年6月4日、たまたまこの年は麦畑であったわけで、場合によっては水田のこともあるはず。とはいえ谷筋一面の麦畑は見事なものだった。たとえば野洲平野、琵琶湖近辺の麦畑はこれよりもうんと広いだろう。でも両側を森に囲まれたこの黄色い風景は、色彩の対比もあって、それに劣らず広く見えた。 写真232.麦畑 道は麦畑を挟んで車の列を遠く近く見ながら進んでいく。写真から勾配感を読み取るのは難しいが、いま歩いている手前の道も、車が走っている向こうの道も、ほぼ水平に見える。たとえばこの写真などは、道路に対してほぼ真横方向から見たところである。比較的勾配がわかりやすい角度だが、やっぱり水平に見える。 写真233.農道A→ クルマ道からほぼ垂直方向にやってくる農道Aである。左右の麦の高さ全く同じ、道路も水平である。 写真234.A点 そしてA点に着く。左が麦畑2、右が麦畑3.奥、麦畑のはずれがB点、D点から来た水路が右外から流れ込んでくる。と考えてみると、坊谷川へ流れ込む水が土嚢でストップされていることがわかる。のだけれど、現場では全く気がつかず、B点に向かう直線水路だけに気をとられていた。 5.麦畑3を巡る 写真235.D点へ D点へ向かう。B点までとにかく直線であり見通しがきく。それに対してD点あたりはどうなっているのか。それを確かめたかった。川と道は並行しているが流れは見えない。奥へ行くほどわずかづつ高くなっているようだが微々たるもので、道の勾配感はない。 写真236.D点に近づくへ D点に近づく。ここへきて奥の田んぼが麦の丈ぐらいづつ高くなっているのがわかる。そして田んぼそのものはそれぞれ水平のはずだから、D点とC点は同じ高さのはずである。 写真237.D点D点へ着く。奥はゴルフ場である。暗渠から水が流れてくる。ゴルフ場はさらに標高の高い場所があるはず。 写真238.D点からC点を見る DからC点への道。突き当りがC点である。田んぼの高さから見れば、高いところを通っているが勾配はない。C点から左、B点へ向かって下り勾配になっているが、これは田んぼのレベルまでの下り。 写真239.C点付近からクルマ道を見る C点付近からクルマ道を見たところ。多少の高低はあるようだが、大きく見れば水平といえる。 写真240.B点近く谷筋の出口に近づいて来た。道のそばに溝があり、水が流れている。 6.B点 写真241.B点 B点へ着く。向こうの森の手前がA点である。その間の距離140m。そこを渡るために1250mほどを歩いてきたことになる。 写真242.B点から谷筋の奥を見る B点から谷筋の奥を見たところ。徐々に徐々に高くはなっていくが大きな高低差は見られない。こんな狭い谷筋に田んぼを開いた先人の努力に驚く。 写真243.B点から上流を見る さあ、いよいよこれからだ、予定した仮想水源まで500mほど。と上流側(B点から見てA点の反対側)を見る。草が生えて道がもう一つはっきりしていない。入り口はこんなのでも、奥に行けばどうなっているかわからない。無理をせんでええか。クルマ道を回ればいけることだし。 |
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