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あれはいつのことだったか、見落としていたことに気がついて、何かのついでのときに追加取材をした。確かサクラの時期のことだった。そこまでの記憶があり間違いのない取材だったのに、その時のデータがどこへ行ったのか、見つからないのである。”ついでの仕事はアカン”、ウチのヨッちゃんがよく言う言葉である。まさにその通り。以前なら、なくなったものは仕方がないとあきらめて、クルマでひとっ走り、改めて取材をすればそれで済んだのだが、クルマは昨年(2012年)3月、唐戸川の取材を終えたところでやめた。だからそれもできない。 地図02.大砂川・小砂川地図 国土地理院Web地図より 写真01.国道1号小砂川橋 野洲川畔、甲西大橋右岸、国道1号バイパス”正福寺東”交差点から、上流へ約200m弱にある”小砂川橋”である。カメラの後ろが国道、将来的には片側2車線が予定されているだろうが、現在のところは片側1車線。その道路が堤防の上を走っている計算になり、その背後は野洲川河原である。前方、ずっと奥の青いトラックが2台止まっているところが県道27号。その奥、日が陰ってアンテナが建つ山頂が十二坊。手前の橋はサイクリングロードらしい。 写真02.サイクリングロードから上流を見る サイクリングロードの橋から上流を見たところ。小道のように見えるのがいうまでもない河道である。滋賀県の川のほとんどが、好天が続けばこうして砂の道になる。奥の橋が県道27号。 写真03.サイクリングロードから下流を 同じサイクリングロードの橋(こすながわばし)から、振り返って下流側を見たところ。陰になっている橋がいうまでもない先ほどの国道1号・小砂川橋。その向こう側は野洲川。遠景の山、横に広いピークが阿星山。あの稜線が野洲川流域の分水嶺。その向こう側は栗東市。といっても、このこのレポートの出発点野洲川大橋の左岸畔も栗東なのだが。 写真04.県道27号 川沿いを歩いて県道27号へ出る。国道1号バイパスができるまでは、野洲から朝国までの野洲川右岸はこの県道1本だけが頼りだった。いまはぐんと交通量が減った。「花園」とあるのは地名である。橋の名称は確認を失念した。 写真05.山に向かう 交差点を右折すると、十二坊の裾への上りになる。クルマではあっという間に通り過ぎてしまうが、自分の足で歩くと結構な登りである。”十二坊温泉きらら”への案内が立つ。 写真06.小砂川橋カーブを曲がり切ったところで橋を渡る。ここを歩いて登るのはこれが最初。クルマで通っていたときは何か橋があるのは分かっていたが、ただ漠然とちょっとした谷をまたぐのだと思っていた。それが、・・・立派な橋で、川は「小砂川」だという。大砂川が終わった時点で、この川があることを失念していた。それに気がついた後は、地図で学習はして来たた。しかし、ここまで来てもこの下が小砂川だとは実感はわかない。 写真07.光る川筋 歩道がないのでのんびりはして居れない。橋の上から谷間を覗くと、川筋が光っている。もう源流に近い細い川。葉が茂りだすと見えないところである。桜のこのころのいまがが最後のチャンスだった。 写真08.黒い十二坊 顔を上げると、まだ芽を出さない木々の上に、十二坊のピークが黒かった。どういうわけか、きょうはこのピークに光が当たらない。 写真09.新小砂橋 これ以上登っても変化はなさそう。反対側へ渡って下ることにする。橋の名称は”新小砂橋”とあった。 写真10.三上山下る途中、真正面に三上山。クルマでは何度も通っていながら、ここから三上山が見えることなどまったく気がついていなかった。電柱が邪魔になってほめるほどの風景ではないけれど、撮るならば日没のころに来るべきところだった。 |
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