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N01.大山川流域

N0107B. B点をたずねて・1   

取材:2013.02
初稿UP:2013.02.15


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1.2013年2月1日
地図03.大山川・善光寺川源流付近地図  国土地理院Web地図より
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  左の地図、「東ゲート越え」に接するグレーの長方形が駐車場である。赤い実線が大山川・善光寺川の分水嶺、子犬のお尻の辺りである。B点でその分水嶺をA点から来た山道がほぼ直角に越える。
  駐車場から北東に進みA点で右折すればいいだけ。あとは「ア川」(大山川源流)に沿って一直線。上り下りもほとんどない。分水嶺を越えればすぐに「ウ川」(善光寺川源流)。面白そうなところである。そのB点を求めての、あほらしくも涙ぐましい物語。





写真13.鏡山新道登山口
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  駐車場の一角、「鏡山新道登山口」。地図では駐車場の長辺から始まっているが、実際には短辺にあった。当然この道はどこかから鏡山へ向かうはずだが、少なくとも登りになるまではこの道をたどればいいのだろう。
  冬期休業中という意味かクサリが張られている。横から失礼して進む。短辺から出たため道は左へ曲がっていく。




写真14.A点へ向かう
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 左へ曲がったあとはちょっとの間直線。遊歩道とまでは言えないにしても山道としては気楽な道。

  写真15.右へ下る
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 少し行くと標識があって、「鏡山新道右折」のサインがある。目的はB点であって鏡山新道ではない。さあ、直進か右折か、少し迷ったがここはまあ「鏡山新道」をとることにする。




写真16.小さな川を渡る
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 だらだら坂を数m下ると小さな川に出会う。水は右から左へゆっくり流れていた。水の音もしない。道に沿って流れてきた地図にも載らないぐらいの川だろうと判断した。
 中ほどに石が置いてあり、それを使って慎重に渡ったが、若いときなら難なく飛び越えられるぐらいの流れである。





写真17.鏡山新道は左へ
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 渡っては見たものの、正面は林で道らしきものはない。さーてどうしたものか・・・。と、標識があって、左右2つの別れていて、鏡山新道は左だという。








写真18.まっすぐ進む
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 左を見ると、なるほどまっすぐな道が続いている。写真15(標識S30)で右折して、川を渡って左折したから、川に沿っているはず。写真には写っていないが、左側を川が流れている。







写真19.鏡山新道右折
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 数10m進むと「鏡山新道右折」の標識がある。きょうの行程は駐車場から南西へ進み、右折して東へ直進するだけである。その右折点が地図のA点。ここがA点だろう。あとは直進するだけだ。






写真20.川を渡る
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 2〜300mほど進んだところで川と交わる。川は右前方から来て左後方へ流れていく。スケート競技のコースの入れ替えのような感じ。川を渡って振り返って見たところ。振り返っているので川が右、道は左になっている。(これは理屈。実際は道は判然としない)。A点からここまで道の左に川が流れていた。地図と矛盾するところである。





写真21.標識S50
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 川を右に見て歩く。100mほど進んだところで、突然道が消える。これはおかしい。少なくとも鏡山新道を歩いているはずで、道が消えることは考えられない。とりあえず引き返す・・・。と、「S50」の標識。何で10刻みなのか分からないが、要所、要所につけられていた標識である。よく見ると道が左上へ進んでいく。これか。





写真22.尾根道
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 登りだしてすぐ尾根道になる。きょうは分水嶺(尾根道)に直角に交わるはず。尾根道歩きはない。これはおかしい。それとS50のところで、例え左斜めであったとしても、曲がったこと自体おかしい。A点からB点まで真東へ一直線のはず。






写真23.引き返す
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 2つ目のピークまで登って引き返す。S50まで戻る。新しく進むにも道が消えているわけで、もどるしか仕方ない。


  24.元の道に戻る
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  写真15(標識S30)の地点に戻る。駐車場から歩いてきて、最初に右折したところだ。そもそもここで右折したのが間違いだったのではないか。
  きょうはB点はあきらめた。駐車場からの道がこの先どうなっているのか、それだけでも見定めておこう。



写真25.左へ山を巻く
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 とくに何がどうということはなかった。一言でいうと、左へ左へと山を巻いて、結局は中央道へ出た。もう1枚


写真26.中央道近く
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 中央道多目的広場近くへ出る。駐車場近くの山を一回りしただけだった。








地図04.今回のまとめ地図 国土地理院Web地図より
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 今回のまとめ。希望が丘東ゲート駐車場からA点経由でB点(大山川・善光寺川の分水嶺を山道が越える)を訪ねる。
 1.駐車場を出発。山道の名が「鏡山新道」であることを確認(写真13)。B点と鏡山新道の関係が分からない。B点が新道上にあればいいが、途中で新道が山道に入ってしまうことはあるかも知れないと予測する。
 2.100m余り(標識S20)で右折(写真15)
 3.すぐに小さい流れを渡る。(写真16)
 4.渡ったところで道は左右に分かれていた(標識S30)が、「鏡山新道」とある左へ進む(写真17)
 5.数10mで「右折表示」(標識S40)がある。そこがA点であろうと想定する(写真19)
 6.川を左に見て進む。川は地図03でいう「ア川」であろうと考える。(写真なし)ここのところ、地図では川を右に見て進むように表記されている。疑問点ではあるが、地図が実情にあってないのだろうと考えた。
 7.200mほど進んだところで川を渡る(写真20)。川が右側に見えるようになる。これで地図の状態に戻ったことになる。
 8.100m足らず進んだところで道が消える(写真なし)。
 9.バックして「S50」の標識を見つける(写真21)。直前に通ったときには見逃していたらしい。
10,登りにはいる。尾根道になる(写真22)。「鏡山新道」に入っているものと考える。2つ目のコブあたりで引き返す。
11.最初の流れを渡ったところまで引き返し(写真15)、駐車場からの道を奥へ歩く(写真24)。結果、山を巻いて中央道へ出る(写真26)

 以下次号



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