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1.光善寺川流域 花緑公園の「東光寺越え」から「西ゲート越え」、「天山越え」を経て「中央道越え」まで大山川流域の分水嶺をたどってきた。その間ずーっとその相手は家棟川だった。ところが今回の「東ゲート越え」では対象が善光寺川に変わる。いままで昭和だと思っていたものが、いつの間にか平成が主流になってしまっていた。そんな感じである。 地図01.関係河川流域図 国土地理院Web地図より 左は、関係河川流域図。すなわち大山川(野洲川)が分水界を接する河川の関係図である。いわゆる分水嶺は子犬の形をしている。その間で家棟川が相手になる範囲は、のど首から鼻先・D点までである。その先は単純に善光寺川が対象になるのだろうと気楽に考えていたのだが、そうは簡単にはいかなかった。善光寺川流域は鏡山の山頂から南西向きに下る尾根筋を分水嶺として、新たな点C点で子犬の頭と接していた。 2.希望の橋 写真01.希望の橋 さて、今回は希望の橋から「東ゲート越え」まで中央道を歩くことにする。これは何の危険も不安もない。ただ歩けばいいだけ。もし道の真ん中で写真を撮っていて、クルマが来ても相手が止まってくれる。クルマは許可されたものだけで、時速30Km厳守。それもめったに来ない。
写真02.鏡山 希望の橋上から鏡山を見たところ。橋の下を流れるのは、以前述べたように大山川。画面の奥が上流。橋の下ではカメラの向きと逆向きに流れている。その大山川は、左の陰の部分を巻くように左へ曲がり、中央道沿いに遡っていく。 写真03.左カーブ 橋を渡って、その高さを保ちながら徐々に左へ曲がっていく。分水嶺とは何の関係もない話だが、この写真をご覧いただきたい。左の写真のほぼ真ん中あたり遠くにに見える木をアップしたところ。つるを輪にしてつないである。人間が作ったことは間違いなし。しかし、人間の子供がこれで遊べるとは思えない。サルなら遊べそうだが。 写真04.小さな峠 軽く登りになって、小さな峠を形作っている。峠や尾根筋を気にしているから見えてくるのであって、そうでない人には気がつかないぐらいの、元の地形にしたがっただけのものだろう。 写真05.鏡山が見える 鏡山が見える。このすその広がり。小学生のころ、大きな円を描こうとコンパスをいっぱいに広げたことを思い出す。 写真06.下り坂 ちょっとした下り坂になる。大山川の支流の谷筋を跨ぐためである。写真06A。真ん中に何の関係もない枯れ木がどーんと立っていて下手な写真だけど、その向こうに見える上がり勾配の道(一見、川に見える)を撮りたかったわけ。 写真07.上り坂 上り坂が続く。右手に多目的広場が見えてくる。
3.東ゲート越え 写真08.いよいよ峠へ 左に駐車場が見えてきて、いよいよ峠も間近である。 写真09.上り坂 道路の向こう側が駐車場である。道路の一番高いところとほぼ同じ高さである。駐車場の面を水平として、道路が手前へ来るほど低くなっていることが分かる。 写真10.現代の一里塚 さてその最高点、ここが「東ゲート越え」である。奥へ行くほど再び駐車場との差が大きくなっていく。そして最高点に道路を横断する線が見える。分水嶺を示したものだろう。横に標識があって何か書いてある。しめしめ、喜び勇んで見に行ったら・・・。要するに500mごとに道路にこのマークがつけられているという。分水嶺とは何の関係もない、いわば現代版一里塚。ロードレースか何かの目安にするのだろう。しかし、こんなマークあったかな。いままで見たことないぞ。・・・と思っていたら、他にもありました。見ていて気がつかなかっただけ。人間、意識するかいないかで見えるものがかくも違うものか。 写真11.東ゲート越え さてそのマーク、一里塚でも何でもエエ。こんなはっきりしたものはない。私としては東ゲート越えの基準点としてもエエぐらい。分水嶺は奥の林から出てきて、駐車場を横切り、この線上を通ってうしろの多目的広場を横切って、青年の城の方へと伸びていく。 写真12.西を見る 峠に立って西ゲートの方を見たところ。左へカーブしながら下っていくのだが、そのように見えるかどうか。ここから西ゲートまで3.5Km。 4.つけたし 地図02.関係河川流域図 国土地理院Web地図 と、まあこういう訳で東ゲート越えは無事終了ということになる。しかし、これはご覧いただいたように希望の橋から東ゲートまでを歩いただけで、いままでにも何度か歩いたところ。別に大した場所でもない、などと考えながら地図を見ていて、面白い道があることに気がついた。 |
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