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■森川邦昭 |
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■着信:2009.03.12
■撮影場所: 希望が丘公園近くの池
■撮影時の状況:
早朝の晴れた日公園の傍の池から霧が立ち上っておりました。その霧を背景にして朝日に映える池の周りの草木を接写しました。
■題名:霧に映える(共通)
◆1.バックの水平線は池だろう。繊細な味のある写真である。草の名前は分からないが、細い枯れ草が左右対称放射状に並ぶ。その中でルール違反の1本が頭を垂れている。この写真はこれがポイント。撮影時にこれを意識したかどうかで勝負が決まる。意識していなかったとしたら、今後はさらに注意して見てね・・、ということ。
意識していたとしたら、半分は成功。じゃ残りの半分は?。垂れた頭の部分をできるだけバックの草の密度の低いところへ置きたかった。いまのままだと後の3,4本がかたまって、交わったところがごちゃごちゃした。しかし、こんな面倒くさいことをいわなければ、いい写真だ。
◆2.バックの霧との色彩の統一感がいい。これも気になるところはたった一箇所。ほぼ中央から立ち上がる中心の茎とバックの縦の線が重なった。これは離したかった。しかし、離しただけで解決したかどうかも疑問。仮に横へ置いたとしてもこの縦一直線はけっこう強く、絵として邪魔になったのではないか。それさえなければいい写真だった。
◆3.可愛い佳品だ。とくに光を通した葉がいい。下のグループと茎との交わりかたが、ちょっと不安定だから、あと少しカメラ位置をコントロールする余地はあったかも知れない。結局光を通さない葉っぱの扱いの問題だったのか。どうすればいいかは私にも分からないが。 |
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■HN |
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■着信:2010.03.14
■題名:残雪の伊吹山
■場所:米原市鴨の里
■3月3日、良いお天気、三島池にオシドリを撮りたいと、鴨の里の盆梅を見るのを兼ねて出かけた。近くの伊吹山に残雪が少し、もう一日早かったら良かったかも知れないが?。だがお天気が最高の日,雲が少し飛んでいるその景色が綺麗でしたのであちらからこちらからと撮って見ました。
◆白鳥やカワセミの野口さんが専門外に挑戦。残雪の伊吹の上に穏やかな春の雲。3枚全部が類似の作品だが、風景としてみるといろんなことをを考えさせてくれる。
◆カメラ位置の上下について。
先ず3枚とも街路樹との組み合わせである。1は手前の道路とその向こうの枯れ田が写っている。下2枚はそれがほとんどない。かなり差があるように見えるが、これはカメラを少し上へ向けただけで、木と山との関係に大きな変化があるわけではない。ういう場合は、カメラを上下させて、山と木との組み合わせを調節したい。もちろんカメラを下げると田圃の写りは少なくなる。
◆木と山、水平方向の組み合わせについて。
1はカメラを下げて手前の木をさらに上へ出したい。ただそうすると、左の2本の木も稜線より上へ出てくる。これをどう処理するかだが、右の木に近づいて、左の2本は避けた方がよかっただろう。
2は木に対する山の位置。今の絵だと、画面の中で先ず山が位置を占め、そのあとへ木を入れておこうかという発想になる。発想を逆転させて、画面の中に前景としての木をしっかりと捉える。今の場合それはきっちりできている。そのあと木を除く残りの空間に山を収める。そのように考えると、自ずから山は右へもっていかなければならなくなる。
3,そういう意味で、これがいちばん安定している。せっかくの田圃だからもう少し下がほしいが、右の木の枝が必要かどうかは問題になるとしても、部分的に見せることで「門構え」にもならなかったし。 |
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■HND |
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■着信:2010.03.180
■1.梅林にて
カーブする道路に写真を撮る人を入れてみました。
◆カーブする道路はあとからの解釈で、撮ったときは「撮る人」を意識した。それが証拠に人物がど真ん中に来た。意識してないと思うかも知れないが、無意識の意識が作用しているはず。もしカーブする道を狙ったとしたら、人物の向きは右向きでは具合が悪い。この絵だと右の大きな木と人物(トリミング見本)ということになり、少なくとも「カーブする道路」は絵の中に入ってこないはず。考え方が中途半端だった。
■2.雨に咲く
雨に濡れた梅の花を枝を入れてをアップで撮りました。
◆花びらに付着した水滴など、ピントもきっちり来ているし、バックのボケもうまくいった。そういう意味で基本的なことはOKだが、肝心の絵として見る場合、画面の上下を2分する枝が何ともはや、というところ。とくに右側など、光がきっちり生きていただけに余計もったいなさを感じる。
■3.雫の花
三上山をバックにして枝に溜まった雫が花のようでした。
◆この場合、三上山を無理して入れる必要性はあったのだろうか。目の前にあるのだから、入れたくなる気持ちは分かる。しかしこの場合、入れてどうなるものでもない。空の白飛びに苦労するだけだ。ポイントはあくまで枝に光る雨滴だろうから、それを素直に狙えばよかった。トリミング見本
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■MEGW |
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■着信:2010.03.18
■1.ひな祭りの夜明け
3月3日の朝陽ですがホワイトバランス「タングステン」設定で撮ってしまいました。いつも犬の散歩に通られる方を入れてみましが青みが強く肌寒い朝の景色のようです。
◆題名が飛躍しすぎてわかりにくい。何の意味かと思ったら、3月3日の撮影だという。ちょっと無理や。色温度をタングステンにしたらしいが、青みがかった朝の空で、これはこれで新鮮な感じがする。散歩する人物が意外と目立ちにくい。あと数歩辛抱して、坂の真ん中あたりでどうだろう。しかし頭だ対岸の黒と一致するかな。これしか仕方ないか。
このように暗い雲と街灯が重なるとライトがともっていてほしくなる。夜はついているのだろうが、朝は以外と早く消えるのかもしれない。夜明け前の消え残っているのを狙うのも一つの手。せっかくの材料がおしい。
■2.夜明け
@の2週間後の同じ場所で、太陽はかなり北へ移動しケヤキを中心に撮って見ました。
◆太陽と木を合わす。よく使われる手だ。普通は太陽そのものを幹と会わすのだが、左の写真は太陽の実体は見られない。これはこれでOKだろう。ケヤキの幹の左側の人物は、左右どちらかへ離した方がよかっただろう。
■3.ユキヤナギ
公園のユキヤナギが咲きはじめ、朝陽が強くならない内にV字ラインを強調して撮ってみました。
◆「V字ライン」か。単純に見ただけでは、それは読みとれなかった。それより中央左下の花のかたまりが強く目にはいる。「朝陽が強くならないうちに」ということだが、それでも白い花が飛んでしまった。それのしんどさの方が気になった。気合いを入れて撮ったのにゴメンネ。 |
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■JIJIYG |
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■着信:2010.03.20
■1.長崎のランタン祭り
眼鏡橋の飾りが賑やか過ぎたので水面の分だけ参加させました。
◆眼鏡橋の上に何か飾りがあったらしい。それをカットして、水面に映る部分だけをという意味だろう。このように水面に波がなくて、ほとんど完全に姿が映る場合は、どうしても写真が上下対称になってしまい、好ましい構図にはならない。きっちり見ると、左の川岸にたたずむ女性がおり、めがねの陰の部分で指さす人(子供かな?)もいるのだが、それが生きてこない。そこらあたりを狙いとして絵をまとめたらよかっただろう。トリミング見本
■2.なぎさ公園の昼下がり。陽光に誘われた腕白坊主。手品師のつもりか・・・失敗。
◆文章の最後の「失敗」は、子供の失敗か、写真の失敗か判断に苦しむが、それはまあエエとして、こういう動きのあるのを1枚でしとめるのは難しい。他の教室でチェーンソウ・アートといって、チェーンソウで大きな木を削りながら動物などを作っていく写真が出たが、これも1枚となると苦しかった。何枚かを組んでこれがこうなりましたという過程が示せると何とかなる。
この場合も2枚をワンセットとしてみると、何となく分かるような気もする。子供が水を引っ張り上げるように見せようと芸をしている。ところが「失敗」をして水をかぶってしまった、というところらしい。もう1枚何かを組み入れてストーリーを作った方がよかっただろう。 |
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■MRT |
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■着信:2010.03.20
■撮影場所:希望ヶ丘
■枯れ葉
枯れ葉が、楽しませてくれている写真を一枚でもと思い撮りました。
◆狙ったものにきっちりピントが来ているし、バックのボケもいいし、いい写真だ。メインの枝の傾きをもう少し大きくしてもよかったかも知れない。カメラを傾ければいいわけだが、あまりやりすぎると、水滴が斜めにぶら下がることになって難しいかも知れない。あと、細かいことだけど、メインの枝から分かれた斜め上向きの細い枝とバックの黒い木が妙な重なりかたをした。ちょっとしんどい。
■雨の花
雨の日にだけしか見られない花。
◆松葉についた雨滴を花に仕立てた。わーっと集まった群像ものになった。こういうのは、誰が見てもそこへ目が行くという代表格がほしい。雨粒の場合、みな似たり寄ったりで、どれということは無理だろう。やっぱり枝かな。それをうまくあしらって、柱を作ればもっと締まった写真になった。
別の考え方で、この場合は松葉をほとんど横から見ている。松葉がカメラの方に向いてくる角度から見たらどう見えたか。多分別の写真になったのではないか。何事も挑戦やな。
■雨の日
枯れた葉が雨で生き返って、私達を楽しませてくれているのを少しでも撮りたかったのです。
◆タイトルは「雨の日」だが、そのイメージがほとんどない。水面に雨の輪ができるとか、バックの暗いところに雨足が見えるとか、ちょっとした工夫がほしかった。
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■SKI |
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■着信:2010.03.22
■そり橋:(犬上郡多賀町)
お多賀さんの玄関に位置するこのそり橋は、神橋で例祭にはお御輿が渡られると言う。年配の方も、手と足を使い登るようにして渡っておられたので、私も渡ろうとして、勢いを付けて上がるのですが、次の段に到達するまでに落ちます。無理でした。
◆この橋は、よーいドンで勢いをつけて登るもんと違うで!。橋の方が大変や。
ちょっと長目のレンズで勾配感を出したのかな。おっかなびっくりのへっぴり腰のおっちゃんか、おじいちゃんか。それに対比して子供が2,3人ワーと取り付いていたら面白かった。いずれにしてもこれは人物で勝負だ。モデルを連れて行くか、粘るかのどちらかやな。
■やさしい光:(犬上郡甲良町)
苔むした木にやさしい光があたっていました。
◆これは何を撮ったのかな。いよいよ写真が難しくなってきた。コメントによると木に苔が巻き付いているらしいが、何がどうなっているのかもう一つよく分からない。苔の面に当たる光はたしかにきれいだ。思い切ってもっと抽象的に、苔の面の面白さを狙ってもよかったか。半分抽象化しながら、現実のものも見せたいという、気持ちが中途半端だった。
■水が湧き出しているのか、そこからの波形が綺麗でした。鯉がはなしてあるからか、透明の糸が張ってありました。
◆以前、他の教室で、同じようなところを撮ってきたのを見たことがある。水が涌いていて、云々ということだった。こういう場合は、現場に立つと水がぼこぼこ涌いているので、そこへ意識が行く。ところが現場を知らないものが見ると、「これなんや?」で終わってしまう。そういう目を引き寄せるには、先ずそのぼこぼこを大きく見せること。ワイドでアップするのがいちばんいいが、現場の状況からそれな無理なようだ。ということで、左半分はあまり意味がないから、そこをカット。右の草とぼこぼこで絵を作る。ただし、今の場合はコイのための糸が目立つが。
トリミング見本。 |
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■S.T |
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■着信:2010.03.22
■場所:滋賀県豊郷町
■題名:豊郷小旧校舎
昭和12年(私の生まれた年)町の先人、古川鉄治郎氏寄贈にて設計ウィリアム・メレル・ブォーリズによるRC造3階建の暖房、水洗、給水設備完備で東洋一の「白亜の教育殿堂」と云われた建物。
■1.廊下
縁子板張りの広い廊下(幅員 2,70b)
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◆いろいろもめた建物だけど、こうして見せてもらうと残されてよかったという思いがする。
今の場合、カメラの高さは柱の上下の仕切りの茶色の線と一致しているが、これは意識して合わしたのだろうか。意識して合わしたのだとすれば、これはこれで一つの考え方だ。いずれにしてもこの水平線が強い。そうではなしにたまたま撮ったらこうなっていたというならば、もう少し別の考え方も出てくる。たとえば、窓のいちばん下を水平に並べることも考えられるし、一切水平線を作らずにカメラを下げて、床に並ぶ窓の光を望遠で圧縮して並べることもできる。もっともどこまでカメラがバックできるかが問題になるが。
■2.講堂
緩勾配の板張りに長椅子が固定されている。
◆椅子の配置にもよるが、もしセンターラインが通路になっているならば、これは完全な対称形の方がよかったのではないか。昭和10年代でこの講堂は凄い。
■3.階段
手摺上部には童話「ウサギとカメ」にちなみ、1階は2匹、踊場にはウサギが寝そべり途中はカメが、最上段ではカメが待っている。(踊場には人が居て移動を待ちましたが動かず待ちきれませんでした)
◆カメラを上へ向けなかったのがよかった。階段を歪ませずさすが元専門家の撮影というところ。踊り場のカーブも重要だったのかも知れないが、それと同時に、ウサギの台ももう少し下まで見せたかった。 |
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■papur |
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■着信:2010.03.23
■撮影日時:3,14日の朝です。
■場所:近くの田んぼの畦道
■撮影意図:土筆をマクロレンズで撮りたくて。
■1.畦道の雑草
◆私はこういう種類の写真を撮ったことがないので、大きなことはいえないが、主体になる草が下の方に集まってしまったのが、バランス的に苦しかったか。バックのボケの方が主体としての位置にあるような。
カメラはほとんど水平を向いているが、こういう場合はいくらか下向きの方が絵が作りやすいのではないか。
■2.タンポポ
◆タンポポの胞子のアップ。ピントは胞子の周辺部にぴしゃりと来ている。それはいいのだが、バックが暗かったためか、白い胞子の全体が飛びかげんなのがシンドイ。たとえばこの場合だと左下あたりは胞子の線はカメラに向かってくるはずで、それにきっちりピントが来ると、また別の見え方がする。そこらが飛んでしまったため描写があいまいになってしまった。
■3.朝日と雑草
◆右上に太陽があって、この場合はそこを避けて対象物を配置した。太陽と対象物を合わせる手もよく使われるが、今はそれを避けた。これはこれで一つの考え方だ。
対象物の3つのうち、ツクシの先らしいものが首を垂れているのがメインになるところだが、それがバックのボケと重なってしまったのがしんどかった。このボケの処理がきっちりできて、ツクシの頭がきっちり狙えていたら、結構面白い写真になったのではないか。 |
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■m.m |
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■着信:2010.03.24
■1.桟橋をメインに、もつてきましたが、西日の射す時間です。
◆これはいい。先ず思い切って水平線を捨てたこと。手前のL字型の桟橋。左上端の岬の木。今までは必ず山があって、水平線があって、その下にこの岬があった。光の加減で手前の水面が濃くなったのも、桟橋を浮き上がらせた。この高層からの視角は何度か見せてもたっらが、この構図は初めてのような気がする。人物が桟橋を歩いていたら、生きただろう。
細かいことだけれども、左下の白いポール様のものと、右端まん中よりやや上のヨットの端かな、点状に見えるものはカットしておきたい。左下のポールは、入れるなら桟橋とともに、しっかりと入れた方がいい。
■2.
皇子山公園で 花に取り組む、後ろの木のとりくみ眼に入りませんでした
なんども,画を作ることを忘れます。
◆これは失敗やったな。m.mさん自身が書いているように、バックのX印が何とも。花がきっちり撮れているだけにおしかった。ファインダーを覗く前に自分の目で対象物をしっかり見ること。そこで十分観察してからファインダーを覗く。前後左右上下体に身体を動かして見極める。
■3.三井寺疎水端です。
◆水平線を無理に傾けたのかと驚いたが、疎水端だときいて事情が分かった。いい光だ。この光があれば、最低線の絵は作れる。中央の幹が3本ほど集まっているのが絵のバランスの上から気になるが、1本の木から分かれたものらしい。事情は事情で仕方ないにしても、その向こうの木とも重なり加減だし、別の木を狙った方がよかったかも知れない。花が咲いたときのテストとして、人が少ないうちに構図の下見をしておくとよい。 |
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