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アルバム  NO.09
2009.09.13
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 湖面に広がる光の花  NGC  
 ここまできれいに並べて上げるのなら、なんで左端だけ別の色にするのか不思議だが、それは相手のあること、こちらの責任ではない。何年目かで手慣れたものだ。来年は手前に見物人を入れたらどうだろう。そのためには、人と花火の大きさのバランスで、かなりバックしなければならないが、烏丸半島ならその距離はとれるのではないか。

 ゴーヤ  INUE
 ゴーヤのつるに水滴がついて、それが光っている。バックを含めて全体緑色に統一した、見やすい写真である。一箇所上から下がってくる後の茎とつるが重なったのが気になる。撮影現場で細部までの見極めは難しいことだが、とくにファインダーを通しては難しい。出来るだけ肉眼で見極めるよう心がけるしか手はないか。

 静  ICK
 薄曇りの天気らしい。こういう庭園の写真は、強い光線はシンドイから、そういう意味ではいい条件だった。一番奥の刈り込みがフェンスに見えたりして、もう一つ芸がないので、カメラを下へ向けて、手前の岩を大きく入れて絵を作った方がよかっただろう。

 ゆり咲く高原  ND
 手前に大きくユリを入れてNDさん得意の広角もの。こういう狙いはお手のものだが、肝心の手前のユリが煩雑で、わかりにくくなった。にょきっと出ている蕾も異様に見える。手前の花の選択を誤ったかな。

 絆  IMGW
 打ち寄せる波に戯れる親子、IMGWさんはそれを「絆」と表現した。確かにそうなんだが、私にはそれよりも先に赤い浮き輪が目に飛び込んでくる。逆光で画面全体がモノクロームの世界の中で、浮き輪だけが色を持っている。不思議な世界である。たとえば「浮き輪」という題ではどうだろう。

 老 木  MTOK
 老木の木肌をアップした。生々しすぎて痛々しい感じがする。とくに左の幹など光が正直で、よけい見るのがつらい。この光は自然なのか。ひょっとしてストロボが飛んでないか。横からの光線のタイミングを選ぶともう少し見やすい写真になっただろう。

 匠  TNK  
 お寺の回廊の下。曲面の白い漆喰で、外からの光が反射しやすく、回廊のウラ面が明るく見える。不思議なところを狙ったものだ。実際には難しかったかも知れないが、もう少しさがって漆喰の状態をしっかり見えるようにした方が、見るものには分かりやすかったか。

 ゴンドラ   KJM 
 ゴンドラが上ってくるところを、眺めのレンズで収めた。下の湖岸線の見え方などから判断して、かなり長いレンズのようだ。目的は下界との対比かとも考えられるが、下は田圃だけだし、ゴンドラの高さを表現するなら、広角の方がその感じは強くなっただろうし、この絵からは、目的が読みとりにくい。

 湖の夕景  NKMR-k 
 穏やかな湖の夕景。手前に夕焼け雲が写っている。これが目玉だったのも知れない。意図は分かるのだが、ちょっと煩雑すぎたかな。やっぱりここは船なり、鳥なりかな。思うようには現れるものではないけれど。月並みではあるが、手前にヨシか杭のシルエットも考えられる。

 夕 顔   MTNM-0
 これもかなりのアップらしい。花はきっちり写っている。おしいのは線がやや弱い。撮れるものなら、もうちょっときっちりした光線で撮りたかった。ピントも浅く、バックもうまく処理されているが、ごく僅かなブレがあるような気もする。

 夏の思い出  YMD  
 滝が二手に別れて、ちょっと間延びするところへ、人物を配した。奥の黒い岩がバックになって、人物が浮き上がった。演出でないとしたら、いいチャンスだった。水が流れているから、シャッターは長めだろう。その間僅かなブレはなかったか。ほんの僅かだが気になるところである。

 案山子   ATRS  
 月夜にこんな案山子を見たらびっくりするだろう。幸いいまはいい光線が当たってその心配はない。堤防の上からか、かなり高いところから俯瞰する形になった。顔も肩も同じ方向性を持っているところがよかった。可能なら、もう少しレンズを長くして、左上の案山子を少し大きくして対比させる手もあった。

 真夏の湖で  TNZK
 これも案山子かと思ったら、これは立派に生きている人間。菅笠の下から髪の毛が見えると生々しくなるのだが、白いほおかぶりでそれを隠しているため、案山子に見える。いい光線だ。白いシャツの背中のひだがいい。咲き始めか、咲き終わりか、花が少ないのもいい。

 妖 美   YND
 YNDさん得意の滝もの。絵のバランスもいいし、滝が左へ寄っているが、右端にちらっと見える草がそれをを支えている。その草が季節感を表して上品に仕上がっている。全体が穏やかに収まっている。この次は、長いレンズで部分的な切り取りを狙ったらどうだろう。

 オオヨシキリ   NKMR-m  
 夕方の光だろうか、赤みがかった光の中でヨシの茎に止まるオオヨシキリ。鳥の姿を見つけるだけでも大変なのにこれはうまく撮れている。これをさらにグレードアップするには光線かな。もう少しはっきりした光線が当たればいい写真になっただろう。

 築堤の眺め   KDM  
 一見ゴルフ場の端くれのように見えるが、野洲川の堤防だという。刈り取られた夏草が目につくがこれは仕方ないこと。アクセントだと思えば腹も立たない。問題は芝生に見える堤防の斜面、アクセントがなくてとらえどころがない。斜めに陽が当たる時間帯を探し出すしか手はないだろう。

 陽春に開く  NMR
 これが春の葉っぱだというから、恐れ入りましたという他はない。単純な横一列が二段に重なっている何か変化がほしいところ。手前のピントがあった部分と、ボケの部分に明暗差があるとよかったのだが。それとももう少し斜めから狙ってみるとか、遠近差、明暗差、何かがほしい。

 大津の花火  YMMT-k
 花火とはよくいったもので、まさに花が咲いているようだ。対岸の灯りもほどよく、横並びの花が波打ってうまくいった。これだけきっちり対称形に並ぶと、まん中にドカンと一発パンチにきくヤツがほしくなる。思うようには上がってくれないわね。

 あじさい・山門   YMMT-j
 題から見ても、山門をかなり気にしているようだが、アジサイと山門との間にどれほどの意味があるのかな。まさか気がつけば写っていたというのではないと思うが、この場合ここまで強く持ってくる必要はなかっただろう。場所説明のためどうしてもというなら左端だろう。

 朝の川岸   MRSK
 日の出のころの川面か。流れの状態で表面が変化し、太陽の反射が微妙に変化するのを狙ったのだろう。それはほぼ目的を達しているが、手前のシルエットの石が煩雑すぎた。大きく分けて右さがりで2段に並んでいるが、手前の1段はカットした方がよかった。その分レンズを伸ばすか、上へ向けるかだが、可能なら上へ向けたい。

 祭り   KR
 祭りの作り物を真横から撮った。こういう有名な祭りはいろいろと規制があって、ポジションを自由にとれないのだろうが、カマボコを真横から撮った感じで、ちょっと変化がなさ過ぎた。斜めから奥行きをつけて、祭りの他の情景も一緒に取り込みたかった。



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