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アルバム  NO.04
2009.06.14
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 初夏・昼下がり  HSMT
 豪壮な邸宅だ。どこかの観光施設だろうか。それにしては人っ子一人いず、静寂そのもの。題にあるように初夏の昼下がり、太陽はほとんど真上にある。このように光が真上から来るとき、風景は静かになる。夏の午後、人通りの少ない街角が静かに感じられるのはその短い影のせいである。左の樹木が黒くつぶれたのが気になるが、対処のしようがないだろう。

 仰木の桜   YMMT-k
 有名な桜らしい。これは光がほぼ真後ろから来ているのだろう。下の畑も木も表情が単調になってしまった。桜の右に見える黒い木が気になる。若干左へ動けば、桜の花で隠せた。ちょっとした注意で、見え方が大きく変わる。

 水都-歴史映ゆ   YMMT-j
 旅の風景、歴史の重さに思わずシャッターを切ったと言うところだろう。長目のレンズの選択は正解だったが、写真としては狙いがあいまいだった。多分この場に立てばこのような絵になってしまうのだろうが、船をポイントとして、影を写すか実体を写すか、その決断がシャッター以前に必要だった。

 瞬 時  MRSK
 不思議な写真である。題だけでは状況が分かりかねるが、ぶら下がっているのか、落下途中なのか。だとすれば滑らかさに欠けるし、いろいろ悩んでみたが、よく分からない。何を表現しようとしているのだろうか。

 まっぽっくりの芽立ち    TJMR
 松ぼっくりを狙ったものらしいが、非常に浅いピントで、紫色の小さな球体を捉えている。神経を使ったことが分かる。狙ったところにピントが来ているのは確かだが、ピント合わせに集中しすぎて、それがど真ん中に来てしまった。そこがしんどかった。

 遊 覧  NGC  
 偶然かも知れないが、画面全体がセピア色の懐かしい色に仕上がった。その中でヤナギの葉の緑だけが現実の色として生きた。前の女性2人だけが橋の影から出たところで、船本体は影になっている。なかなかうまい演出だ。左の石垣に当たっている光が強いから、これはカットした方がよかっただろう。

 ルピナス  INUE
 よく分からないが、これも花の一種なのだろう。後からの光をうまく使って、手慣れた様子がうかがわれるが、絵がちょっと単純すぎたかな。ゴーストをうまく使って、光が差し込むイメージを加えるとか、何か演出があってもよかったか。

 うたげ  ICK
 満開の下での花見風景。後の山を意識したのだろうか。その結果、手前の花見グループ、サクラの木共に左と右に分かれてしまった。この場合は左がメインになるのだろうから、思い切って左半分を縦位置でまとめた方が落ち着いただろう。

 春の息吹  ND
 満開の桜の下、一直線に伸びる水路で早くも水遊びをする子供たち。広角を使って手慣れたものである。もし可能なら、あと少しカメラを下げたかったことが一つ。もう一点は、子供たちにもう少し近づきたかったが、これは多分橋の上からだろうから、無理な話だろう。右の男性は何か意味があるのだろうか。

 湖畔の樹景V  IMGW
 湖畔の木が芽吹いてきた。朝日か夕陽か、斜めからの光で木が生きてきそうなものだが、いまの場合はさほど効果があったとも思えない。それよりも根っこを巻き込んでくる波の模様が面白い。カメラをさらに下へ向けて、それを中心に狙った方が面白かっただろう。

 初夏のおとずれ  MTOK
 陽が当たっているのと、影になっているのと、2本の木が相似形で並んでいる。この庭園を前にして、あれやこれや悩んだ後が感じられる。この場合、どちらの木をメインと考えたのだろう。大きさから見て、日向の木というところだろうが、写真としては陰の木の方が強い。このアンバランスがこの写真をしんどくした原因だろう。この場合、日向の木ははずした方がよかっただろう。

 しんどいね!  TNK  
 花の下を行く和装の女性二人。普通こういうところはガードレールがあるものだが、ここはそういう無粋なものはない。その点カメラアングルは楽だった。ということで気楽に下を入れたのかとも思うが、手前の影を含めて、ちょっと余裕がありすぎた。もう少しカメラを上へ向けてもよかったか。やり直しがきかないとっさのスナップだから仕方がないが、左の男性が邪魔をした。

 白鬚神社    MTNM-s
 白鬚神社前のスナップ。単純に見れば、左半分だけで写真になった。参拝者駐車場から右はカットすればいいだろう。しかし、別の見方をして、「白鬚神社は国道のすぐ前ですよ」と言うことを伝えるのが目的としたら、この場合は逆に道路をトラックなりバスなりを入れた方がよかっただろう。

 すみれ  KJM    
 スミレがたくさん咲いている、いわゆる群像もの。こういう場合、全体をグループとしてみるのではなしに、どれか一本、ないしその周辺のものを主役に仕立てる。それには光の当て方、ピントの決め方、いろんな方法があるが、一目見てこれが主役だよということが分かるようにしたい。

 水  NKMR-k
 すだれ状に流れ下ってきた水が、いったん下にぶつかって、流れを乱して再落下する。あえてそこを狙ったということは何か意図があってのことだと思うが、この絵を見る限りではその意図が見えてこない。ちょっとわかりにくい写真である。

  三大神社のフジ   MTNM-0
 藤棚の横棒が水平に見えている。フジの花を面として捉えたことになる。当然絵に奥行きがなくなる。多分フジの花の長さを表現したかったのだろうと思うが、その場合にしても、何かと対比させて表現したい。邪魔にならないもので、長さの尺度になるようなものをもってきたかった。

 しだれ桜  YMD  
 箱庭を見るような風景である。看板が立っているところを見ると、何かいわれがある場所なのだろう。春の日中、太陽は高くて、ほとんど真上から来ている。斜めからの光で狙いたいところだが、遠征写真では贅沢はいえない。これでよしとすべきだろう。

 倒 木   ATRS  
 水の中に倒れ込んだ巨木。永年の風雨に耐えて、皮がめくれ白っぽくなっている。そこまでは感じさせるのだが、その後のストリーがどうも出てこない。もう少しバックして、手前の岸を入れ、横から見る位置をとれば、水面で木が折れ曲がっているように見えないだろうか。水に箸を入れると水面で折れ曲がって見えるように。

 桜に接近!   KBYS
 桜の花のかたまりをアップした。花そのものは清楚で爽やか気持ちよく撮れている。しかし、そこまでで止まってしまったのが惜しい。この中で何かぴしっと決まるものを探し出すか、作り出すか。あともう一歩の工夫である。

 出 漁   MRKM
 朝か夕方か。横からの光を浴びて船が出ていく。その航路が、ちょうど桜の枝と重なった。何でそんなところから出てくるの?といいたいところだが、そこから出てきたのだから仕方がない。もう少し、桜の枝から離れるまでの辛抱だった。

 畦に咲く  TNZK
 花の名前は知らないが、道ばたなどでよく見かける花だ。それを斜めに配して、ピント面もそれに合わせて斜めに置いた。これが成功した。左下の黄色い花をどう考えるか、これは賛否両論がありそう。

 昼下りの一時  YND
 新緑がすがすがしい午後の一時、木の下でウトウトしているのかな。これが「多分昼寝をしているのだろう」と推測しなければならないところにこの写真のしんどさがある。一目見て、「昼寝」だとわかればまさに「昼下がりの一時」がきっちり決まるのだが。緑をバックに赤い椅子、色彩的にはぴしっと決まっているのだが。

 比良の残雪   NKMR-m  
 稜線に雪を残す比良山。遠望だから少々カメラ位置を変えても写り方はほとんど変わらない。この場合問題は手前の菜の花。比良山がメインで花がサブ。これはピントできっちりしている。問題はそのボケをどう配するか。長く背の高い花を探して、それを稜線より上まで伸ばす。

 宇治の春   KDM  
 長いレンズで茶畑の向こうの桜を狙った。バックに薄く電柱が見える。これはうまい手だ。これで茶畑が高い位置にあることが分かる。後はこれに何かストリーを感じさせるプラス1だ。

 光 彩  NMR
 ズームかフィルターか。ちょっと見には面白いが、どこかに影響を受けない正像の部分がないと、写真の意味が分かりにくい。花が写っているらしいというところまでは分かるのだが、それ以上のことは分からない。ちょっとしんどかった。



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