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アルバム  NO.01
2009.04.12
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 晩冬の湖畔  MRKM
 今まで降っていたにわか雪が去ったところだろうか。松の幹にも雪が残る。2本の松の根元をうまく切り取った。浜の暗さが、冬を感じさせる。従来の広い風景を中心としたMRKM調からの脱皮が感じられる一枚である。いい写真である。

  ネコヤナギ   MTNM
 ネコヤナギのアップ。うまく特徴を捉えて入るのだが、絵がやや単調すぎたか。実際の枝がこのように水平だったかも知れないが、写真としては、もう少し傾けるなりの演出があってもよかった。ピントは来ているような気はするのだが、ほんの少しブレがあったかも知れない。

 雪の山里   YMD
 右上に民家があって、黒い土の模様があって、絵としてはある程度のおさまりがあるのだが、太陽が雲で陰っていたのだろうか。雪の面がフラットになってしまったのが惜しかった。青空が見えているのだから、少し待てば日が射したのではなかったか。なお、このように斜面を下から見上げる場合は、可能な限りカメラ位置を高くとること。

 食べ歩き   TN
 私らの年配のものは、「ものを口にしながら歩いてはいけません」と教えられたものだが、今はそんなものお構いなしだ。多分初めから食べ歩きを狙っていたのではないだろう。柳と店を狙って待っていたら、女性が二人出てきた。いっそのこと二人並んで食べていたらよかったのにね。冗談は別にして、別の題を付けた方が写真としては生きたと思う。

 花 見   HYS
 春近く、太陽が高くなって影が短い。下の地面に落ちる木の影が面白い。上から俯瞰しているので、奥行き感に欠けるが、それは仕方ない。人物二人にもう少し表情が(顔の表情ではなしに、身体全体の表情)がほしかった。

 雪の川原   TNZK
 木には雪が積もっているのだが、手前のヨシは穂先にちょっと雪が見えるだけ。何かアンバランスで、不思議な感じがする。それを狙ったのだろうが、その木を除くと、雪の白い面と向こうのヨシ、さらには奥の林など、結果として二の字構図で、画面をふさいでしまったのが残念。

 雪晴れの朝  KDM
 雪の屋根に対して、手前の枝をどのように持って来るかで悩んだあとが見受けられる。上げてみたり下げてみたりしたのではないか。これはしかし、どこへ置いてもしんどかっただろう。屋根の棟、軒が画面の上下にあって、両方とも水平、そこへ持って来ようとする枝も水平で、ちょっと無理だった。現場にはこの枝しかなかったのだろうが、左上から、右下の向かう枝があると絵になったのだが。

 早春の一景  NMR
 梅の小枝に小鳥(メジロかな)。かなり長いレンズなのだろう。バックもうまくぼけていながら、枝と鳥にはきっちりピントが来ている。絞りの選択がうまくいった。鳥の下半身にもうちょっと光があればもっとよかった。上端に並行するぼけた枝が気になるが、処理のしようがないな。

 河津桜   ATRS
 河津というのが地名なのか、桜の種類なのかわからないが、いずれにしても狙いは黒い土に散った花びらだろう。左の太い木の幹と地面とで絵を作り、上からたれている枝は、その奥に置けばよかったのではないか。とにかく黒い地面と花びらを最前面に持ってくる。それも出来るだけワイドで。

 紅白咲比べ  YMMT-j
 これは人間の目とカメラの目の違いだ。人間の目は意識したものが大きく見える。この場合、人間は花に意識が行くから花が大きく見える。カメラには意識がないから、見たままを写してしまう。結果この画面で見えてくるのは灯籠と人と屋根だ。どうしても咲比べをとろうとすれば、もっと花に近づいてカメラにその意志を伝える。

 逆光の中で  MRSK
 下にはいろいろ雑物があったのだろうが、カメラを上へ向けて、灯籠と雲とで絵を作った。これはこれで一つの絵になっているが、右下の杉の先端かな。三角形の黒い木が若干気になる。灯籠と、左上の枝と雲とで再構成出来なかっただろうか。火袋の見通しがもう少し大きく見えるポイントで。

 屋 根    KR
 屋根には違いないが不思議な屋根だ。リニアモーターで走り出しそうな。屋根に意識があってそれを中央へ持ってきたのだろうが、見る立場からすると、左端は不要だから、カメラをもう少し右へ振って、そちらを見せてほしかった。それと、屋根が主体だから、手前の黄色い花は最小限にとどめたかった。もし可能なら、もう少し建物の意味が分かるようなポジションがなかったのだろうか。もう少し右へ寄るとか。

 ハロン湾   TJMR
 どこか外国の湾か入り江らしい。自由に動けない制約があったのだろうが、バックの黒い岩と手前の黒い船が重なってしまったのがしんどかった。写真の目で見ると、湾の入口の遠くの青い山が見えるところ、そこだけを望遠で狙うと面白かっただろう。もちろんかなり長いレンズが必要だから、旅行先では無理な注文だが。

 川蝉出発   NGC
 到着かと思ったら出発か。そういえば、鳥は木より手前にいる。レンズが長いからそれが余り感じられないが。かなりのスピードで動き出しているはずだが、鳥自体は止まって見える。かなり速いシャッターだろう。それでいて羽の先はぶれて動感がある。後のコンクリート柱との重なりがなかったならなー。

 春の訪れ   INUE
 枝に当たる光がいいね。バックのボケのいいし、全体の色調の統一感もいい。花の並びにもリズムがある。左から、トントントン、ト、トーン。あと、あえていえば、左と下を少しずつ詰めたらさらにバランスがよくなる。

 梅仰ぐ  ND
 カメラがウメを仰いでいるのか、ウメが木を仰いでいるのか。何か意図があってのことだろうが、結果的にはウメとバックの木とが交錯して、バックの木は邪魔をしたことになろう。上にちらっと見えている枝が見事な枝振りで、これを青空バックに収めた方がよかったのではないか。

 梅 花  IMGW
 これも長いレンズか。浅いピントで手前の花をきっちりしとめた。左下から右上へと対角線に枝を配置した。バックに別の花をぼかして置いたところもよかった。色彩の統一感もいい。ここまでうまくいっていながら、全体として何となく落ちるかいないのは花の多さかな。

 楚々  YND
 白と緑は清潔感の表現にはもってこいだ。右後のシルエットの葉とバックの関係などいい感じだ。しかし、これはこういう花だから、仕方ないことなんだろうけれど、楚々というには、ごちゃっとかたまりすぎたかな。どうすりゃいいのといわれても分からないけれども。

 春近し  TNK
 ネコヤナギの毛の先に雪が解けた水滴がポツリポツリと。それが毛の咲から離れて見えるため、ガラス板か何かがあって、それに付着しいているように見える。不思議な感じである。バックの暗調が多かったためか、雪の部分が飛びかげんになった。若干マイナス補正がほしかった。

 夕日の湖畔   NKMR-m
 橋の上かな、湖面を高いところから見下ろした。夕日の反映が強かったので、カメラは露出を切りつめた。陰の部分に白鳥がいるのだが、それが目立たない。鳥が動くのを待つか、カメラ自体が右へ動くか、いずれにしてもあと少しの調整で、明るいところへ白鳥を持ってこれた。もったいない。

 永源寺ダムの紅葉   SRI
 紅葉したもみじの葉っぱに、ほのかに木漏れ日が当たっている。その風情がいい。バックに明るく陽が当たっているところがあって、それが若干強いきらいもあるが、全体としてはきらびやかではないが落ち着きのあるいい写真である。右上の黒いブロックは正体不明だが、これは邪魔だった。

 早春の花   NKMR-k
 ウメの枝がVサイン。これは強い。花といい勝負というところか。右からの光が強いからよけいだ。ということで、右を真ん中辺にあるつぼみの所まで、下を丸く見えている枝の切り口の半分までカットしたらどうだろう。これで花が生きてくる。



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