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N04.山川流域

N0401. 山川をさかのぼる・1

取材:2015.07
初稿UP:2015.11.16


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地図03.山川流域図2(地理院地図より)
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 合流点。水口町古城山の南。国道307号が三叉路を形作る。山川交差点の南である。
 そのすぐ北の秋葉北交差点(旧東海道と国道307号が交わる)弐於いて、北と日が市に分かれる。と同時に農業用水玉川と立体交差する。見ているだけで面白いポイントである。






1.合流点から1号バイパス下まで
写真01.東海道水口宿碑 
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 「山川橋」交差点。大きなカーブで90度向きを変える国道307号・日野水口グリーンバイパスと旧国道1号との変則的な交差点である。そのたもと野洲川畔に「東海道水口宿」の碑がたつ。碑の背後が野洲川、写真は上流を見たところである。遠くの山は鈴鹿山系。







写真02.新山川橋上から合流点を見る
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 国道307号の新山川橋。山川に架かる橋で野洲川とは平行に架かる。その橋の上から合流点を見たところ。といってもどこに水が流れているのかといぶかる。夏のこの時期、橋の下は草に覆われて流れはほとんど見えない。野洲川は右奥が下流である。







写真03.新山川橋から山川橋と同交差点を見るる 
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 新山川橋上から目の前の山川橋と交差点を見たところ。もちろん下の川が山川。水量は少ない。旧国道1号(現在は国道307号になっているらしい)を走ってきた軽自動車が交差点に入るところ。向こう側、信号待ちするトラックはグリーンバイパスを下ってきたところ。







写真04.山川橋交差点
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 円形道路と直線が交わる、ギリシャ文字の「Ψ」の字のような交差点である。すぐそばにある旧1号の山川橋が交差点の名称にもなっている。写真はカーブの内側に立って307号を見たところ。横切るのが旧1号。







写真05.古城山
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 川に沿って秋葉北交差点(上流)へ向かう。歩道には背の高さぐらいの生垣があって川が見えない。写真は生垣越しに見た古城山。我が家(野洲)から水口へ行くときに見る山の、ちょうど裏側から見た姿。どちらから見てもなだらかな山容である。







写真06.秋葉北交差点
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 山川橋交差点から200m足らず。すぐ秋葉北交差点に達する。車が走っているのが307号、交差しているのが旧東海道。画面右の軽トラは307号を下ってきて旧東海道を土山のほうへ左折していくところ。
 というように国道と支線との交差点。信号も点滅式で、国道を走っていたら、そんなとこに交差点があったかなというぐらいの存在感である。ところがそのすぐそばの川を見るとこれはこれは話題が豊富。




地図04.秋葉北交差点(地理院地図より)
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 上の地図でもいいのだが、細部になるとわかりにくい。で、新たに Google Map を使ってその部分をアップした。ひと口では説明しきれない複雑さである。川が直角に交わるなんてことがあるのか。それだけならまだいい。それがまた2つに分かれて、言ってみれば五差路になっている。








写真07.山川橋
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 さあ、何から手をつけていいのやら。とりあえず山川橋からとしたが、待てよさっきも山川橋だったぞ。こうしてしげしげと見ると、橋の名前もええかげんなものだ。橋なら何でもええから山川橋にしとけ。子供でも生まれてきた順番に一郎、二郎、三郎なんてのがあるが、これなんかまだ順番が決まっているだけ誠実さが認められる。ここは何でもエエから「山川橋」。





写真08.山川橋から東海道を見る
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 上の写真でグレーのコンクリート製、クジラの寝床みたいなものが橋の上にかかっている。こちらの方が大切なのだが、そちらへ行ってしまうとこの写真の出番がなくなる。
 山川橋の上から水口宿の方へ向かう旧東海道である。軒を縫っていく細い街道。得もいわれぬカーブ。「東海道五十次水口宿」の道しるべが立つ。






写真09.農業用水路橋
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 さて改めて山川橋から見たクジラの寝床である。写真にはならない風景だけど、これを落とすわけにはいかない。下を流れるのはいうまでもない山川。寝床を越えた向こうで分岐している(川を遡る立場から見た”分岐”で、実際の水の流れから言えば”合流”)。もちろん右へ行くのが主流。左へ行くのがこれから遡ろうとする307号沿いの支流。画面右上、トラックが走っているのが国道307号。橋が見えてその名は秋葉橋。秋葉橋から見た寝床。寝床の上に旧東海道の山川橋欄干が見える。307号(秋葉橋)を一塁線、旧東海道(山川橋)を三塁線とすれば、寝床はそれぞれから45度の方向、投手・二塁の方向に架かっている。いうまでもなく、これが地図に見えていた山川とクロスしていた川である。地図では平面交差としか読めなかったが実際は立体交差だったわけ。




写真10.農業用水路橋
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 クジラの寝床を真正面から見たところ。例によって金網が張ってあり、自由には撮れない。「そんなものには金は使うな。入りたい奴は勝手にはいれ。ただし命の保証はないぞ」というような市長は現れないのかな。こんなところへはまって死ぬやつがいたら、死んだ方が悪い。
 ボヤキはこれぐらいにしておいて、きれいな滔々とした流れである。下の山川と比べても美しさのレベルが違う。
 ところでこの写真はどこから撮ったのか。網の外から・・・。当り前である。もし網がなかったとして、水路が手前へ続いているとしたら、私は水の中に立ってカメラを構えていることになる。実際は秋葉北交差点の歩道から撮っている。ひょっとして何か足場の上に立ったかもしれないが。要するに言いたいことは、この水面は少なくとも秋葉北交差点の道路そのものよりも高い。その交差点を川の流れがどうして渡ってきたのか。周りを見渡してもここへ流れ込む水路は皆無である。  



写真11.農業用水路橋
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 ところで、上の写真を見て分かる通り、この寝床の上端で私の目の高さよりほんの少し低いだけ。少なくともこの水面の高さは交差点の地面レベルより高い。この水はどこから湧いて出たのか。
 この写真は同じ水路を少し横から撮ったところである。もう少し下まで入れておきたかったと悔やんでいる。この水路の手前がふさがれていることを見せたかった。対岸のことはわからないが、少なくとも手前に関しては水路ではなく水槽なのである。要するに「コ」の字型の水槽のふさがれた部分にバケツで水を流し込み、川向うへ運ぶ状態を想定してもらえばよい。川向うは開いた状態でジャーと流れ出る。その流れ込む水は交差点の下を通ってきたと考えるしかない。U字管の両側は同じ水位になるという例の原理である。



写真12.水路橋の上流を見る
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 上の地図04で、307号をY軸、旧東海道をX軸として、水路橋は第4象限、いま見ている田んぼは第2象限、交差点を挟んで対象の位置である。事前に地図を見てのイメージでは、広い田んぼの中を流れて来る小川を想定していた。それがないのである。遠くはともかくとして交差点のすぐ近くまで来るはずだから、見えないことはないはずである。
 おかしいな、水路があるはずだが。と、クルマが途切れて静かになると水の音が聞こえる。柵の隙間から覗いてみると、きれいな水が音を立てて流れ落ちてくる。そのときはまだ水路橋との全体像が理解できていなかったから、どこか暗渠へ流れ込んでいくぐらいのイメージしか持っていなかった。
 水路は田んぼの中を流れるのではなく、コンクリートののり面のに支えらて山裾に沿って流れていたわけ。ただし結構高く交差点のレベルからでは水面は見ず、単なる擁壁にしか見えない。




写真13.大師寺の高み
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 もう一度、山川橋の上から旧東海道の土山方向を見たところである(水口の宿場町は背後になる)。交差点を渡った右側、すなわち水路が暗渠へ流れ込むところに大師寺というお寺があり、庭園兼墓地というスペースが石垣に囲まれた高みにある。その高みを国道側から見たところである。ネットで囲んであるところが農業用水路。水面は見えないが国道より高い位置である。左の石仏が並んでいるところ、その真ん中の段から撮ったのが次の写真。




写真14.農業用水路
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 上の大師寺庭園から見下ろした水路である。ずーと山際に沿って流れてくる。田んぼの高さより基本的に水位が高い。これでは田んぼの真ん中を通そうとすれば大工事になる。地図によればこの水路は1.5Kmほど上流の野洲川水口頭首工で取水され、あまり水位を下げずにここまで送られてきている。地理院地図によると、水口頭首工の水位がおよそ185m、山川の合流点あたりの標高が約173m。秋葉北交差点が180mだから、そこのところの計算が実に面白い。この水路に関しては今回のテーマとは何の関係もないので、深入りは避けるが、山川を越えてから古城山をトンネルで抜けるなど、本気で取材すれば面白い水路だといえそうだ。



写真15.分岐点
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 クジラの寝床が面白かったもので時間をとり過ぎた。改めて分岐点(水の流れでいうと合流点)を見る。左がこれからたどる307号沿いの水路。右が山川主流。すぐに国道307号秋葉橋の下をくぐって反対側へ出ていく。次項でたどる予定である。その一部をおまけ







写真16.並行する
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 それからほんの少し、距離にして100m足らずの間、山川支流とクジラの寝床から出てきた水路が並行する。並んで流れるのなら1本にすればいいものをとわれわれ素人とは考える。ところが実際は、両者の水位が違うのである。地図で見れば水平交差しているように見えるが、実際は立体交差。2つ並んだ水路は水の向きも逆になっている。農業用水路は北へ、山川支流は南へ向かっているのである。そこらのところを1枚の写真でと場所探しをしたが、左の写真がやっとだった。ひょっとして冬場、草が枯れたときにとも思うがおそらくそれも無理だろう。
 右に見えるのが山川支流。左ネットのすぐ下、草に挟まれた黒い部分が農業用水路のトンネル入り口のように見えるが確たることは不明。



写真17.トンネル入り口
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 水路に関してはこの項では一切関係がないのだが、せっかく縁があったのだから、トンネルの消えることろを見とどけたい。あれこれ探したが、結局この写真しか撮れなかった。トンネル入り口の上から水路を見下ろしたところである。それも多分そうであろうという不確かさ。







写真18.307号沿い
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 さて本来の目的、307号沿いをたどる。1号バイパスの下までほとんど何の変化もない面白くないルートである。

  写真19.落差工
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 秋葉北交差点を出てからずーっと上り。1,2か所このような落差工がある。

写真20.ゆるーく右へ
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 川も道路もゆるーく右へ。







写真21.1号バイパス近づく
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 ゆるーく右へカーブしながら1号バイパスに近づく。

  写真22.1号バイパス
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 1号バイパス立体交差。

  写真23.ちょっと外へ
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 少しだけ道路から離れて1号高架下の暗渠へ入る。






写真24.溝の如く
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 暗渠を抜けて307号の下をくぐって地上へ出てきたところ。もはや溝の如し。











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