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N01.大山川流域

N0100. 大山川流域概観

取材:****.**
初稿UP:2012.12.12


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1.大山川流域概観
地図01 野洲川流域図  建設省近畿地方建設局琵琶湖工事事務所編 『野洲川改修計画概要』(S58.5)より 写真拡大

 さて大山川である。野洲川の支流の中で、合流点がいちばん下流に位置する。源は竜王町鏡山山中、そこから名神高速道路に向かって荒川谷を下り名神沿いのイワタニタウン辺りに出、名神沿いに流れ下り菩提寺PAの南に位置する大山池に達する。そのあとは三上山と菩提寺山との山間平野を左右に分けながら、三上山南麓の住宅地「近江富士団地」を経て国道8号野洲川大橋付近で野洲川に合流する。当然のことながら隣り合う川と流域を分ける。その相手がすぐ北を流れる家棟川である。地図02は上の流域図より、当該部分をアップしたものである。朱色の線が分水界である。
 家棟川は野洲市と竜王町の境に位置する鏡山山中から流れ出て、希望が丘文化公園芝生広場の北を流れ、西ゲート付近から希望が丘公園線324号沿いに流れ下って、野洲市と近江八幡市の境付近で琵琶湖へ注ぐ、比較的短い河川である。



2. 大山川・家棟川分水界流域
地図02.大山川下流域地図
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 左の地図は大山川流域の下流部である。赤線が野洲川流域の分水嶺である。国道8号野洲川大橋右岸が出発点であるが、最初、山にぶつかるまでは平地であるからはっきりした線は存在しない。その部分は破線で示した。一応それらしい線が現れるのは、山頂から見て南西方向の雌山あたりから。山自体が円錐形であるから、それがはっきりしてくるのは、山頂を越え北側の花緑公園側へ下ったあたりからである。
 いまの場合の赤線は大山川と家棟川との分水界を示している。赤線の北側が家棟川流域、南側が大山川流域である。但し希望が丘青年の城・東ゲート越えあたりでは、対象が鏡山の東斜面を水源とする祖父川(日野川の支流)となる。

 最初に、「川を渡らずに対岸へ行く」などと大げさなことを書いたので、本来ならばこの赤い線に沿って歩くのが本筋だが、実際問題としてこれは無理。ということでそれと交わる道との交点、いいかえれば、その道の「峠」を訪ねることとする。線上の点「東光寺越え」、「西ゲート越え」などがその峠に当たる。なお、「東光寺越え」は遊歩道の峠を示す地名として現地の案内板に使われているが、それ以外の名称は、すべて私がその近辺の施設・地名等をもとにつけた名前である。


地図03.大山川上流域地図
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 「大山池」を経由して、名神高速道路沿いになおもさかのぼる。菩提寺住宅地の中ほどで、八重谷越えへの支流を分け、主流は名神をくぐって北側へ出て、希望が丘文化公園へ向かって谷筋を北上する。希望が丘の東西のゲートを結ぶ中央道をくぐったところで、向きを西に振り道沿いにさらさかのぼる。
 一方、西ゲートの方から東へ向かって家棟川がさかのぼってくる。1本の谷筋を2本の川が向き合ってさかのぼる形になる。その谷筋の最高点でまさに正面衝突!の瞬前で家棟川はそのあたりを源流として終戦宣言。中央道はその辺りが最高点となる。いわゆる”中央道越え”である。余力のある大山川は北へ向かってさらにさかのぼる。そこが鏡山山中の子犬ゾーンである。



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