デジカメわいわい村
とれとれ作品集 NO.62

2010年09月・前半

も ど る

BEST
確 定

森川 NH MED MRT MRT

■「前回のBEST5」


MEGW森川HNS.TSKI布施MEDMRTまさーきSS


も ど る
■MEGW



■着信:2010.08.25
■1.サギソウ
 鉢植えのサギソウを見つけ、草むらに咲く一輪を想像しマクロでチャレンジしてみました。
◆花の姿はきっちり捉えられている。しかし、光線が花の後から来ているようだ。それとバックの茶色が強く、花がその色の影響を受けたらしく、黄ばんで写り、白い清楚感が失われた。光線とバックの処理が行き届いていたらいい写真になったのだが。
■2.十四夜の月
 靄に浮かぶ手前の湖岸、竹生島と月の組合せ、ホワイトバランス「日陰」で撮り、淡い雰囲気が表現できたかな。
◆現場の状況が分からないので、はっきりしたことはいえないが、画像処理の段階で、無理して明るさを上げたような感じがする。竹生島の淡い島影の表現が勝負だと思うが、もう少ししっかり見えてほしかった。日本画などだと、月と竹生島だけで絵にすることもあるようだが、写真としてはこれだけではしんどい。下に松並木らしきものが写っているが、これをもう少ししっかりと入れたかった。
■3.十四夜の奥琵琶湖
 月光が湖面に、対岸の明かりが気になりますが十四夜の夜景を表現してみました。
◆月がかなり高く昇った。低いときは湖面の反映がはっきりしていたはずだが、今はかろうじて写る程度。月を大きく撮るためにはレンズを長くしたい。しかし、手前の明かりを入れようとするとそこそこ広さもほしい。結局これでギリギリの選択だろう。MEGWさんは対岸の灯をを気にしているようだが、これはむしろあった方がいい。これがなかったら、手前と月までが間延びした。
 2では手前が窮屈だったが、3はしっかりと明かりが入った。絵としては成功した。と同時にこれがいい勉強材料になる。こういう場合、コンピュータの画面上で、大きく拡大して見てほしい。拡大画面は画面下端の明かりが集まっているところである。写っている明かり全部がちょっと右へ小首を傾げたキノコのように見える。これがカメラブレの歴然たる証拠。夜景の場合、山や湖岸線は多少あいまいでもあまり気にならない。うっかりすると「まあこんなものだろう」とそのままOKを出してしまう。それがこわい。
 長時間露出は三脚をつけていても必ず振れる。2秒のセルフタイマーがいちばん手っ取り早い。それでもシャッターを押すときは慎重に。







も ど る
■森川邦昭



■着信:2010.08.29
■撮影場所:三筋の滝
 日が差すのを待ちながら遅いシャッタースピードで撮影しました。白飛びをどうすればいいのか困っておりますが、これからの挑戦だと思っております。今回はPLフィルターは使用しておりません。
■1.滝の表情A
 激しく落ちる滝と滝つぼで跳ね返る表情の両方を狙いました。
◆白飛びは、露出を少なくすれば解決する話。要するに「マイナス補正」をすればいい。シャッター優先モードにしておけば、露出は絞りで調節される。結局は、この場合はシャッタースピードをどのように決定するかがポイントになる。当たり前のことだが、滝の水は滝壺に落ちるところでいちばん速くなる。と同時に水が跳ね返る。その速さは本流より遅い。滝というと「スローで流す」のが定石になっているが、全部を綿菓子にしてしまったのでは、何の意味もなくなる。はねた水はある程度止まって見えた方が迫力が出る。見る人にそれ(はねた水の流れ)を意識さすのが勝負だろう。この場合、最後の勝負所が甘くなった。
■2.滝の表情B
 飛び散る水に当たる光に葉っぱを添えました。
■3.滝の表情C
 滝と光の組合わせです。
◆どちらも滝の中流のアップ。2では向こう側でちぎれた水が光って線をなしている。いい流れで、滝の表情を見事に表現している。しかし、一目見たときには、手前の枝のシルエットに目が行ってしまい、それは二の次になる。ピントも木の枝に来ているようだ。木の枝をもう少し引っ込めていたらと、悔やまれる。
 3の場合は、それ(木の枝)はない。ピントも流れにしっかり来ている。水の流れはうまく表現できた。とくに右側。しぶきとなって流れ落ちるさまがいい。左の流れの辺りに2の枝があってもよかったか。邪魔をしない範囲で。
 2か3かと言われたら、わたしは3をとる。枝があるかないかの話だけど。







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■HN



■着信:2010.09.01
■場所:野洲市、自宅の花畑
■1.楽園A
◆HNさん、チョウでもさえてきた。大きく見れば3枚とも花があってチョウがいる、同じ系列の写真だ。 2・3はほぼ真横から。この1だけが左右の羽がはっきり分かれて見える。後をうまくぼかして手慣れたものだ。バックを見ると前を明るく広く、後を暗くとっている。(撮影時に何処まで読めたかは分からないが)。これでいいのかとも思うが、蝶の前まで暗くてもよかったのかとも思う。
 右下に見える花3輪のぼけも愛嬌があっていい。
■2.楽園B
◆花2輪、低い方の花にとまったチョウを大きく撮った。バックのボケ具合もOK。1.3とくらべて、このチョウだけが羽の外側が白っぽい。種類が違うらしい。
 ピントは文句なし。拡大すると口吻(くちばしのストローに当たる部分)もきっちり見える。右端に見える杭か棒かのネズミ色のボケはカットしておきたい。
■3.楽園C
◆ちょっとトリックに引っかかったような気分になる。一目見たときにチョウがいるなと感じながら、右の背の高い花を先に見てしまう。これにピントがきっちり来ている。その茎を下へたどるとボケた花が目にはいる。チョウはその花にとまっているように見える。当然チョウはぼけているのかと思うと、そうではない。きっちりピントが来ている。「?」、よく見ると、チョウは別の花にとまっていた。
 バックの滑らかなボケの正体は不明だが、もう少し爽やかな色だったら、もっとよかった。右の花の先端が切れていることについては、賛否分かれるところだろう。ボクは多少気になる。







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■S.T



■着信:2010.09.01
■1.昼下がりの白川郷
 2月には降雪で登れなかった展望台(徒歩)に一直線、太陽高く逆光で白くボケて見えました。
◆上高地の河童橋なみに有名になった展望台。普通は左端の松の木と合掌屋根とがメインになるのだが、
ここではそれを左へずらして右端に「し」の字型の道路を持ってきた。S.Tさんの「展望台(徒歩)に一直線」がこの道を意味するのか、文脈がわかりにくいが、この道を入れるには、何か意味があってのことだろう。その意味が分かりにくい。
■2.屋根葺替え作業
 何年に一度かの茅葺替え工事に遭遇(全面葺替えは稀との事)。下地(垂木)丸太の固縛に見とれていました。(願いは命綱使用)
◆S.Tさん得意の建築もの。「丸太の固縛見とれていました」と言うのだから、どうしてもこのアングルが必要だったのだろう。しかし、そういう工法には無関心の第三者から見ると、命綱を使って作業をするほどの急勾配感を見たい。これはやはり望遠レンズで斜めから、「ウワー、こんなところで仕事しているの?、落ちたらどうするの」という構図にしてほしかった。撮らないはずはないので、それも撮った上で、S.Tさんはあえてこれを選択したのだろとは思うが。
■3.晩夏の和田家
 何故か和田家アプローチのみコスモスがありましたので。
◆「和田家アプローチのみ」の”のみ”に意味があったらしいが、これも写真にしてしまうと、何でもない普通の「コスモス畑の向こうに合掌造りがありました」という絵になってしまう。だからこの場合は”のみ”にこだわっても駄目で、コスモスか合掌造りか、どちらかをメインにした絵づくりをしなければならないのだろう。コスモスをメインにして、バックに民家の部をアウトフォーカスでという構図が多いようだが、それも当たり前だしな。







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■SKI



■着信:2010.09.02
■1.木漏れ日:(高島市朽木)
 野田畑谷からシンコボ(山)へトレッキングした時に撮ったものです。涼風の中だったせいか、木漏れ日もさわやかに感じました。
◆我々人間は木漏れ日に爽やかさを感じる。しかし、カメラからすれば、わずらわしさを感じているのではないか。この場合、若干オーバー気味だからまだ助かるが、普通は日向と陰で騒がしくなる。手前に見える大きな葉っぱのグループをカットして、上の林を中心に絵を作った方がいいだろう。トリミング見本
■2.薄暮の月:(高島市今津町深清水)
 初めての満月の撮影です。標高550mの地に三脚を立て、ペンライトの明かりでカメラ設定をしながらの撮影でした。風が強かったのと、レリースを使用しなかったからなのか、全ての写真がブレていました。中でもましな1枚です。絞り優先F=8、ISO:200。
◆構図はMEGWさんと全く同じ。全部ぶれていたとか。うん、苦労の始まりやな。プロパティーを見ると、シャッターは8秒となっている。今のカメラはISO400は楽勝だし、800,1600でも何とかなるだろう。400で4秒、800で2秒、1600だと1秒で切れる。風が強い場合は、8秒より1秒の方が楽だろう。
 2秒のセルフタイマーはMEGWさんの所にも書いたが、風も大敵。まず必ずカメラから見て風上に立つこと。冬場ならジャンパーのすそあたりを広げて風よけを作る。夏場は身につけているものが少ないので難しい。もちろんしっかりした三脚を使っての話だけど。
それと侮れないのが、三脚へのカメラの固定位置。たいていはボディーに取付ねじがついている。当然、レンズは大半がそれより前へ出るわけで、三脚に取り付けて、望遠の場合などファインダーを覗きながら、カメラに手を触れると、画面がびりびりと揺れるのが分かる。大変ですぞ、長時間露出は。
■3.お面:(伊吹山 東遊歩道)
 柵がめぐらしてあり、近づけなかったので、望遠で撮ろうとファインダーを覗いたら、しっかりした目があり、耳も口も頭もあり、思わず笑ってしまいました。
◆デストロイヤー(プロレス・過去の人か)のマスクか。しかし面白い花やね。薄曇りらしい。しっかりした光があったら、この表情を捉えるのは難しかっただろう。こういう花にはいい条件だった。







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■布施 誠

■着信:2010.09.03
■撮影場所:長野県茅野市
■題名:秋へ
 ここへ来てようやく上空の空気に変化が、ついこの前は、入道雲が、今は青いキャンパスに白の絵の具を撒いたような空に。
◆たしかに関西地方でも、空を見ていると秋近しを感じる。地上の気温はともかくとして、上空では意外と季節が進んでいるのかも知れない。
 それはそうとして、山(八ヶ岳かな)にかかる霞みのようなモヤのような、これは何だろう。手前の市街地との歴然たる差は何を意味しているのだろう。
 画面がややアンダー気味、調整した方が秋の気配が出るようだ。調整画面。



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■MED



■着信:2010
■1.アブラゼミの羽化
 家の生け垣に咲くカラスウリの花を撮影していた時偶然に見つけたアブラゼミの羽化、今年は抜け殻が木の葉に沢山止まっていますが、羽化して間がないセミを見るのが初めてでとても興奮した。来年はセミが殻から抜け出てるところを撮ってみたいと思ってますが、そんなチャンスがあるかな。
◆羽化の現場はめあずらしい。カラスウリの花が咲くのだから夜だ。アブラゼミの羽化が夜に限られるのかどうか、基礎的な知識がないので何ともいえないが、もしそうだとすれば、珍しいチャンスに出くわしたことになる。写真としてはセミに対して真正面過ぎたのと、フラッシュ一発が、セミ本体にちょっと強すぎたのが気になる。しかし現場ではそこまで(フラッシュ)の調整は不可能だろう。絵としては、もう少しどちらかから、狙いたかった。
■2.怒りの光線
 夕方ちかくに見た太陽の光線、あまりにも毎日暑いのでまるでイカッテいるようです。
◆面白い題だ。グレゴリア聖歌に「怒りの日」というのがあって、モーツアルトのレクイエムを初めとして、いろんな作曲家が、それをテーマにして作品を書いている。写真としては夕方の光芒を撮ったもので、さして珍しくはないが、「怒りの光線」としたことで、見る目が変わる。左の丸い森の半分ほどカットすると絵が落ち着く。トリミング見本。
■3.刈り取り近し
 稲の刈り取りが近づいて来てます。稲の品種の違いで実りが違って穂の色が黄色やまだ緑色で、堤防からみると市松模様のように綺麗でした、ひと昔前だったら黄金のじゅうたんが見られました。
◆その昔、三上山から初夏の田圃を見ると、レンゲの赤、麦の黄、稲の緑と三色の絨毯のようだったという。秋は秋で黄色の絨毯だったのだろう。写真だけ見ていると気温を忘れて、秋の気配を感じる。
 絵としては、白い雲が左右にどんと頑張りすぎた。どちらかに主役を任せたかったが、それでは地上の風物がまとまらなかったのかな。雲は左だし、地上は右だし。







も ど る
■MRT



■着信:2010
■1.リズム
 雨がよく降る日、買い物からの帰り道、雨のしぶきが流れの線と楽しく遊んでいる。光もそこに参加をして、私を楽しませました。カメラを取りに帰っている間に、雨は小降りになって来ましたので、少し残念でした。
◆カメラを取りに帰っている間に・・・。いいなと思ってから何らかの時間がたつ。さらによくなることはまずない。ほとんどの場合、あーあ、ということになっている。この場合は、それでもまだ写真になる状態で残っていてくれた。
 水が路面を流れているのだろうか。波が光ってリズムを刻んでいる。いい写真だ。こういう写真はパターンがポイントだから、目で見た感じにこだわることなく、コントラストを上げた方がよかっただろう。調整見本
■2.閉ざされた場所(希望が丘)
 蜘蛛の巣によって閉ざされた花が、別世界で咲いている様に見えました。
◆クモの巣がどうしてこのようなモヤの状態に写るのか、よくわからないが、左半分をそのモヤの状態に置いたことがよかった。花がまん中に来ていたら、この空間は感じられなかっただろう。蝶が1匹いたらヒット作になっただろう。
■3.休日
 暑い休日のひとときを鯉に餌を・・と、その様子が、何とも言いようのないものを感じ、シャッターを押しました。
◆子供に当たる光がいい。しかし子供が真後ろ向きになってしまったのがおしかった。角度的にどうしようもなかったのだろうが。顔の一部なり、手の表情なりが見えたら、もっといきいきした写真になっただろう。







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■まさーき



■着信:2010.09.11
■撮影場所:残暑の京都市内です。
■1.龍馬の遭難碑
 坂本龍馬と中岡慎太郎が暗殺された、近江屋跡です。にぎやかな河原町通りに、自販機に並んで立ってました。写りこんだ若い女性は気にも留めずに通り過ぎていきます。
◆石碑、句碑、記念碑などをテーマに写真を作ることは難しい。この場合も立て札は目につくが、その下の石碑はうっかりすれば見逃してしまう。女性の影になっているということもあるが、もし女性がいなかったとしても大同小異だっただろう。立て札が強い。その強い立て札の字は読めない。この場合、字が読める読めないは二の次で、その場の雰囲気をということだったかも知れないが、それだったとしても、できるだけワイドにして繁華街の一角だということを押さえたかった。
 もし、字を読ませて・・ということなら、これもワイドで石碑に近づいてしゃがみ込んで、ノーファインダーだろう。ノーファインダーの方が人物を入れやすいということもある。
■2.青い窓
 御池のオフィスゾーンで見上げれば、秋の青空でした。ビルの窓も同じ色で、しばし暑さも癒えました。
◆ビルのガラス窓が空を映して青かった。それをずばっといったが、左の大仏さんの頭のような木が邪魔をした。大半をカットしてみたが、(トリミング見本)今度はビルの縦線が画面のまん中に来てしまった。まあ、結局撮るときに、ビルが主、木は従という関係を明確にしておくことだろう。
■3.昼下がりのテラス
 旧京都日銀の中庭です。金庫室は喫茶店でした。さすがに、日なたに人影はありません。
◆人のいない昼下がりの照らす。日傘だけがぽつねんと。
 しゃれた雰囲気だが、左端が間延びした。それをカットすると日傘も赤煉瓦も生きてくる。トリミング見本。カットしたあと、左上の黒三角を入れるか入れないかだが、ビルの中庭を表現するためには、僅かでも残しておいた方がいいだろう。







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■SS



■着信:2010.09.13
■暑くてどこにも出かける気になれなくて、家に籠っていました。
 熊野古道伊勢路ウオークの最終回ということで、頑張って行って来ました。「行って来ました写真」ですが。  ■撮影場所:熊野・丸山千枚田
 8月15日を過ぎると刈り取りが始まるということで、既にイネは大部分刈り取られていました。日中(2時過ぎ)なので、のっぺりしています。せめて棚田の高低差だけでもだしたいと思って撮りました。
■1.千枚田全景
◆何回か登場した丸山千枚田。今まで見せてもらったのは、遠景を入れた風景か、大岩あたりのアップだった。「棚田」で検索してみたが、このように全体を航空写真のように収めたのは、わいわい村では初めてのようだ。SSさんがいうように光線がもう一つしゃきっとしないのがシンドイが、光線状態を考えて(たとえば、曲がりくねる道が白く見えるようなとき)狙ったらいい写真になっただろう。
■2.千枚田秋景
◆刈り入れが終わった田圃。ふちに花が咲いていよいよ秋。棚田を上から見て絵を作ることの難しさ。左遠方に山を入れたことによって、この場所が結構高い場所だということが分かる。これで目的の半分は達成できた。問題はこのメインの田圃。ワラが並べてあって、それに当たる光もいい。平地の普通の田圃だったら、これでOKだが、棚田ということを考えるとちょっと大きすぎた。う少し小さくて、左下の田のいくつかがしっかり見えたら、よかったのに。
■3.案山子
◆左下に入れた草の持って行き方が問題だった。肝心の案山子と重なってしまったこと。完全に離す必要はないかも知れないが、この場合は(葉が)大きすぎ、妙な重なりかたをしてしまった。いい光だったのに、おしかった。







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