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も ど る |
■森川邦昭
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■着信:2010.05.12
■2)撮影場所:
岩籠山 (敦賀市)
■1.新緑のトンネル
林立するブナ林で楕円筒形の空間を見つけました。斜め上から差す光に映える葉っぱに黒っぽい樹木をアクセントに使いました。
◆中央部の新緑の明るいところをポイントにと考えたらしいが、左右の黒い幹の方がはるかに強い。主客転倒というところか。黒い樹形を主にしたらいい写真になっただろう。
■2.新緑の棚田
尾根に出て見つけた風景ですが、かなり高くなった光を受けて枝葉が棚田のように並んでいました。光が当たった枝葉に谷の影を配して浮かび上がるような構図にしました。
◆なるほど、これは意図がはっきり分かる。葉が段をなしているのがよく分かる。しかし、それだけでは絵としては弱い。たとえば左半分で絵を作るとした場合、やはり幹が大きな要素を占めることが分かる。そこで気になるのが右端のつる。これを生かしたかった。といってこれを左へもっていくわけには行かないし、どうすればいいという妙案も思い浮かばないが。
■3.新緑のスクリーン
ピークのひとつに差し掛かると向こう側が強い光を受けた新緑地帯です。強い逆光なので手前は黒く(暗く)なるのを想定して明るい新緑対人物・樹木のコントラストを撮りました。撮影時もっと形のいい樹木であれば思いました。
◆意図は分かるのだが、右側の木がごちゃごちゃして邪魔だった。状況が分からないので、何ともいえないが、可能なら人物が前進するのを待ってもう少し小さくし、左半分だけで(中央部に見える上下の細い線ぐらいまでで)絵を作った方がよかったのではないか。
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も ど る |
■JIJITKS
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■着信:2010.05.13
■1.ブルーハマオオツ
旭日のかけらもない早い時間、朝霧の出る前の濱大津を望む。
◆画面全体のブルーの色調がいい。写真としてはきっちり撮れている。手前の湖面に流れる船のライトなどが見えるとぐっと盛り上がるのだが。ここまでだと、きっちり撮れているのだが・・・というところで話が止まってしまう。
■2.雨上がりの朝
2時間足らずで、霧が出て、音羽山の横に“浅間山”・・・・・というには煙が大きすぎました。
◆ほんとだ、浅間山の雰囲気がある。膳所のあたりで、いつも吹き上がっている蒸気だろうか?。斜面に沿う霧が雰囲気を出したのだろう。一つの物を絶えず見ていると、時として思わぬ姿を見せるということだろう。
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も ど る |
■HND
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■着信:2010.05.13
■1.陸上競技場
希望ヶ丘です。周囲が赤芽の垣で覆われて、また同色のグランドのアンツーカーの色も気になり、そこで練習する人も入れて撮ってみました。
◆素直に絵を作った感じが受け取れる。特に右下に入れた赤芽の葉っぱがきいた。これでぐっと遠近感が出て、その広いグラウンドをかける若者の姿が生きた。あと少し待って2人の姿が分かれるところで撮った方がもっとよかっただろう。。
■2.茶畑
朝宮の茶畑でウエーブが印象的でした。畑の構造上電線が入りましたがお許しください。
◆茶畑の曲線。これも写真の定番。曲線は面白いのだが、太陽が真後ろにあった。もう少し陰影を作る光線を探したかった。それと手前のファン、今の茶畑では避けられないものだが、いちばん手前のは何とか工夫して避けたかった。
■3.藤棚
草津の三大神社の藤棚ですが例年になく成長が遅く、写真教材としてはイマイチだったので人物を入れて撮ってみました。
◆なるほど、藤そのものにはちょっと早かったようだ。ということで人物を入れた。珍しい構図だ。普通は藤がもっと伸びるので、そこへ人間は入りにくい。いいチャンスだった。これが入ることで、紅白の幕も竹の手すりも気にならなくなった。せっかくの美人の鼻先に花が垂れ下がっているのが気にはなるが。
右端の明るい部分をカットするか否か。賛否分かれるところ。常識的にはカットだが、それをやると閉塞感が強くなる気もする。
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も ど る |
■HN
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■着信:2010.05.15
■1.一休み(能登川水車公園)
◆さすがHNさん、能登川まで行ってもスズメを狙うか。いい光だ。スズメが光の方向を向いているのがよかった。これが反対方向を向いていたらちぐはぐになっただろう。一羽がブランコしてるのが面白い。絵にリズムが出た。2本足でこんなところにと思うのだが、ヤツらは電線にでも止まるのだから、別に何ということはないのだろう。バックのヨシが水辺の公園の雰囲気を出している。
■2.風強し(能登川水車公園)
◆私はメールを受け取ったら本文を読まずに写真を見ることにしている。この写真を見て先ず目に止まったのが鯉のぼり。このように水平に泳ぐことは珍しい、と思って題を見たら「風強し」だった。それを真横から撮っている。そして水車。これも真横からだ。どちらも子供の絵を思い出させる。子供に鯉のぼりの絵を描かせたら、必ずこの写真のように、真横から水平に泳ぐ絵を描く。水車も同じ、縦長の楕円に厚みを持たせた水車を描く子供はいない。要するにこれは童話の世界だ。鯉のぼりと重なっている木がなかったら、植田正治の世界になった。(注・植田正治:昭和20年代から30年代にかけて、鳥取砂丘を舞台に数々の童話的な作品を発表。植田正治写真展5月21日〜6月13日美術館「えき」KYOTO)
ただし今の場合、木があるから如何ともしがたいが、仮に木がなかったとした場合、このままでは鯉のぼりに対して水車が大きすぎる。水車を小さくして、鯉のぼりを大きくするにはどうするか。可能かどうかは別にして、まっすぐ後へ下がり、レンズを長くする。
■3.大木の下で(西の湖)
◆大木の下の三上山を意識してのことだろう。単写真(他の三上山の写真と組にしないで、一枚物として見る場合という意味)としてみると、三上山をもう少し大きくしたい。これも鯉のぼりと同じ、自分が木から離れてバックして、レンズを伸ばす。後退できるかできないかは神のみぞ知る。 |
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も ど る |
■的場裕治
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■着信:2010.05.18
■五月の上高地
上高地のニリンソウ群生の写真を撮りに行くのが目的でしたが、きれいな景色が多す過ぎて目移りして、なかなか思った写真が撮れませんでした。それに花の群生どのように撮ったらいいのか訳がわからない状態でした。
◆1.全国区の国家的定番だから、ここでシャッターを切ればこのように写るのは当たり前というところ。橋の上に人がおらんのが珍しいぐらいか。写真としては、右の黒い樹陰がうっとうしいし、つり尾根の上が広い。明神の頂上も大して意味がないから、右と上をカットすると奥穂が大きく見えてくる。とはいっても、浅田真央の顔写真を見せて、これが浅田真央ですというてるようなものやな。
◆2.徳沢への途中らしいが、何を狙ったのかな。左上の残雪か、右手前の新緑か、空の広さか。それとも中央の白い雪か。ちょっとわからん写真だ。それと不思議な色だ。必要以上に赤みがかってる感じ。ホワイトバランスが狂ってたのと違うかな。
◆3.ニリンソウの群生だとか。私自身見たこともないので、山本和雄と前田真三の『上高地』を調べてみた。山本和雄は倒木の大きいのを斜めにどーんと置いて、その両側を花の群生で埋めていた。私としては首を傾げる。何でこんな倒木が必要なのかと。前田真三は、画面の奥にケショウヤナギの根もとをV字型に2本入れて、手前を群生に。光は逆光、奥を明るく手前を暗く、手前に来るほど緑が深く濃くなってくる。その中に白い花。要は深い緑を探すことだろう。そうすれば白い花は自然に浮かび上がる。強引に前田真三ふうに色彩調整をした。前田真三の暗い部分はこの画面(調整した写真)の左手前よりまだ暗い。明るい部分が手前中央よりやや明るい感じ。 |
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も ど る |
■MED
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■着信:2010
■1.静寂
連休明けに花緑公園に行ったところ休園で、表門が閉じられていたので、そろりそろりと裏に廻って入ったら何度も来ている所なのに何時もとは違う庭を見ているようでした。
◆休みの日の公園。横から入れば苦もなく入れるのに、ゲートだけが閉まっている。よっぽど律儀な人なのだろう、係りの人が。MEDさんは、そこにいつもと違う雰囲気を感じたという。この写真では山が主役、紅葉や松の木が脇役になっており、ゲートは脇の脇という立場。それを1ランク昇格させて、ゲートを脇役の位置へ持ってくる。そしてタイトルを、「本日休園」とか、「休園日」としては。
■2.新緑
濃い緑の中にもみじの若葉が鮮やかで生き生きしてるようでした。
◆「濃い緑の中の若葉」が狙いだったらしいが、濃い緑が何とも魅力がない。と思ってよーく見ると、モミジの若葉の中に気持ちのいい幹が見える。そこを中心に絵を作ったらどうだろう。トリミング見本。私のディスプレーでは全体が若干暗く感じたので、明度・色調も調整してみた。拡大すると奥に逆「く」の字の幹が目立ってくる。新たに撮り直すとすれば、考えてみなければならない要素ではあるが。
■3.陽差し
里の家の庭の片隅にすずらんの花が可憐に咲いて大きな葉っぱに5月の陽が差しているのに引き付けられました。
◆いつのまにかスズランの季節だ。それぞれ勝手な方を向いて伸びている葉。それに太陽が当たる。ポイントは左手前の花と、その向こうの光っている葉っぱだから、そこを中心にして、タテ位置で組み立ててもよかったか。 |
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も ど る |
■SS
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■着信:2010.05.21
■撮影場所:希望が丘文化公園
雨の後なので、空のきれいな写真が撮れそうな気がして早起きすると霧でした。いつもは撮れない角度から2枚。標準レンズを使用し、木の近くからと離れた場所から写しました。
■1.霧の朝・A
◆霧の中にたたずむ木1本。バックが霞んでいいなー。霧がなかったら、バックがうるさいところだけれど、バックがあるようなないような、いい雰囲気に持ち込めた。カメラの高さが分からないが、可能ならばもう少し低くしたかった(バックの林を下げたかった)。空が広くなる危険性もあるが、飛んでるわけではないから、何とか持ちこたえるだろう。このほう(バックを下げたほうが)風景の広さが感じられると思う。
■2.霧の朝・B
◆木の根元が地をはうような霧で、見えるような見えないような。いい雰囲気だ。絵としては上と逆で、空が広いのが気になる。(1は木の高さで空の広さを受けられる。2は肝心の木が、バックの林に埋没しているため)。左、上、右をカットして、木をもう少し大きくした方がよかっただろう。それと1・2ともにいえることだけれど、もう少し明るく調整した方がよかっただろう。トリミング見本。明るさ調整を含めて。
■3.草取り
いつもの散歩コース、近くの田んぼ。夕日の田んぼで草取りをしている方のシルエット、亡き母を思い出しました。
◆この時期の風物詩。田圃一面夕日に映える。うしろに立てかけられたスコップに意識があったのだろうか。それをスコップと分かるまで大きくしようとした(と私には思える)。結果、おばあちゃんも大きくなってしまった。シルエットとして扱うにはもう少し小さい方がバランスはいいだろう。となるともう少し視野を広げて、遠くの夕陽まで、そうするとビルが写るのかな。 |
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も ど る |
■MRT
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■着信:2010.05.21
■1.紅葉(三井寺)
紅葉が重なっていない所を見つけるのに苦労しました。
◆モミジの若葉かな。この写真は、葉っぱそのものよりバックの味が勝負だと思う。バックの実体は分からないが白壁だろうか。薄いブルーがかったトーンが魅力的だ。葉が少ない右側に陰を多く持ってきた。そのバランスが面白い。しかし、そこの影がややうるさかった。そこがもう少し淡い調子で整理できていたらよかったのに。
■2.去り行く春(朽木)
綺麗に咲いていた八重桜が散り落ち、消えていく様子にカメラが止まりました。
◆川か池か。水が流れているのかいないのか。水面が左が低いように感じられ、水が流れているようにも感じるが、そこのところがもう一つよく分からない。もちろんこの場合、それが分かる必要はないのだが、見る立場となると、どれかの花が流れていたらなあという願いが生じる。一つの花が何かに引っかかって止まり、それ以外は流れていくなどの条件だと最高なのだが。注意して見つけてほしい。
■3.波(白浜千畳敷)
高波が打ち寄せては流れていくさまです。
◆ということは、これは海か。一見、川が流れ落ちていくところに見える。見る立場からすると、フーンそうか、川と違うのか、それでどうなん?、というところで止まってしまう。何かドラマが必要だろう。
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も ど る |
■MEGW
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■着信:2010.05.21
■場所:びわ湖バレイ
■1.一輪の輝き
花の輪郭をすっきり表現したく、あえて絞りF18で挑戦。
◆そこまで絞って、シャッタースピードが長くなるだけで、どれほどの効果があったのかと思うが、花全体から、茎までしっかりピントがきた。その点では効果はあったのか。白い部分が飛ばなかったのは成功。全体の絵としては、やはり花一輪の難しさ。単調になってしまった。
■2.丘の先は
斜光でしたが突然雲が湧きあがったところの眺望。
◆蒼い空に雲の峰は生きた。しかし、スイレンの水平線が何とも単調。人の頭が見えるのだが、中途半端だし、これは思い切ってカメラを傾けた方が、変化がついたのじゃないか。
■3.水仙畑の眺望
三角形のパズルを思わせる山並みをバックにして見ました。
◆その点これは斜めの線が生きた。MEGWさんがいうように水仙畑や右奥の山々など、色の異なる三角形のパターンが奥行きを感じさせる。その点は成功した。しかし、左上の雲の線などを見ると、どことなく不自然さを感じる。人物を入れるために、カメラをあえて傾けたのだろうか。シャッタースピードが遅かったのか、人物が流れて、かなりのスピードで駆け上がっているように感じられる。これも何となく不自然だ。
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も ど る |
■SKI
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■着信:2010.05.23
■1.はい
ポーズ(高島市朽木麻生)
小雨の中での撮影だったので、曇り空が入らないよう暗いバックに咲く花を探しました。まるでポーズを取っているように見えました。
◆生け花を見るような枝振り。いい写真だ。この部分を切り取ったことが先ず成功の一因。主役は下の花だが、それに上からの光が当たって、やや明るく、上の2つは横から見たところでやや暗く見える。これもよかった。雨の中とかで、全体としては光が乏しかったのが、苦しかった。薄日でも射していたら、もっとパンチが効いたいい写真になっただろう。おしかった。
■2.天空への階段(大津市木戸)
素朴な階段が空に向かって伸び、上まで登れば、 その向こうはどうなっているのかな?と想像しました。 青空が覗いたり、一面雲に覆われたりと、めまぐるしく 変わる空模様でした。
◆一瞬、「天国への階段」かと驚いたが、「天空」で安心した。写真としては、気持ちが階段と上空との2つに分かれた。結果的にどっちつかずになった。現場では花に目がいくのは仕方ないと思うが、写真にした場合は、むしろ空の方がいい。花の部分は、今の3分の1ぐらい(木の下、水平に花の少ない部分がある。その少し下ぐらい)にとどめカメラを空へ向けた方がよかっただろう。ただし、そのままでは花が小さくなるから、できるだけカメラを下げて花を大きく入れる。花の斜面の勾配感はなくなるが、それはあきらめる。階段は主役にはならないが。
■主人公(高島市朽木麻生)
ハンカチノキを目当てにこの広場に足を運ぶが、 行ってみると、やっぱり、ユリノキがこの広場の主人公 だと感じる。とてつもなく大きな木、実物の花は、まだ 見たことがない。丁度今頃咲いているのでは・・・ 雨の中での撮影、モヤ(霧?)が出ていました。
◆グリーンの芝生に堂々たる木。人が一人、黄色い傘。いい写真だ。この場合、木をまん中に持ってきたのは正解。上の白飛びも仕方ない。そういう気象状態だということが見る人には傘で分かる。この人物は向こうへ向いて歩いているが、広場を横切るのは撮ってないのかな。 |
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も ど る |
■S.T
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■着信:2010.05.24
■場所:岩国 錦帯橋
■題名:錦帯橋 三景
■1.橋桁の連輪
径約35bの動輪か。
◆有名な錦帯橋。それを連輪と見た。そういえば、どこかで見た三連水車を思わす。この太鼓橋を望遠で狙うのは定石通り。S.Tさんはその円弧だけをポイントとしたのだろう。いちばん手前の欄干上部は、切ったのか切れたのか。石組みの橋脚も切っているのも、その意味かも知れない。しかし、写真としてはちょっと窮屈だった。
その昔、3月だったか、川面に当たる斜めの光が反射して、橋の裏の木組みに光が当たった記憶がある。5月では太陽が高く無理だろう。
■2.桁を見上げる
調子にのって又同じ構図。
◆いつもながらの設計図並みの正確さにはカブトを脱ぐ。しかし、まあそこまでの話か。
■3.影
段板、欄干、傘の影
◆勾配からして、脇の橋らしい。(間違っていたらゴメンナサイ)。写真としては5月の高い太陽がきいた。強い影が売りである。橋の中心線に合わせた設計図写真だが、正確そのもの。水平な平行線が面白い。おしかったのは、コウモリと欄干が重なってしまったこと。多少小さくなるのをがまんして、最高点で狙ったらどうだったか。このあと少しだから、多分写しているのではないか。傘をさしたシルエットが、頂上部にあれば、その効果は、今チラと見えている上半身の人物の比ではない。ヒット作になっただろう。 |
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