八田正文デジカメ教室
やす教室作品集
　２０１６年１１月２０日（日）

==== ＢＥＳＴ５寸評 ====

　残秋　　今井さん
　対岸に大きな木があって、影が池面に落ちる。その影の中で池面上の絵を作った。ほとんどがモノクローム帳の中で、ハスの葉１枚が色を見せているのが面白い。撮影意図が明確ないい写真だ。　

　閉じ込められた秋桜　　國分さん
　１本の枝についた水滴、その中に見える向こうの花を写しとめた。実体を写すのではなくそこに生じた像を写す。望遠鏡の設計をするような綿密の仕事である。その根気に敬服。

　竹生島　　小森さん
　竹生島にある三重の塔を下に続く石段を含めて高さを表現した。長めのレンズで石段の勾配感を表現した。塔自体がきっちり直立している。見事。爽やかかつ緊張感のある絵になった。

　長い影　　森さん
　今井さんの作品と同じ発想である。こちらは影を落とす面が草原で表情に乏しい。この影を生かす発想が生かされたら面白い絵になるだろう。アイディア待ち。

　蹴上疎水の噴水　　西村みさん
　斜めからの光に噴水が輝く。それを背の高い暗い壁をバックに捉えた。それだけなら単純な絵になるが、上を一部空けたことで風景が広くなった。画面の傾きや噴水の切り取り方など、課題はいろいろ残るが。

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