こんな デジカメわいわい村

デジカメわいわい村
とれとれ作品集 NO.164
2014年12月・前半号

「わいわい村とれとれ作品集」は次号NO.165・12月後半号で終了します。
7年間ご協力くださった皆様方いろいろとありがとうございました。



SS HN マミー marimari TNK MRT SKI

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■SS

着信:2014.12.01
■撮影場所:大津市伊香立と西教寺

 

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■1.小春日
 石垣に生えた木に小春日がさして、昆虫も日向ぼっこしているようです。
◆小春日に照らされた浅緑の葉っぱ、そこへ同じく誘われて出てきた昆虫、この3つが写真の構成要素だろう。中でも昆虫、これをどれぐらいの大きさで描写するか。これによって画面の構成が大きく変わってくる。主役というのは、他の誰それから、この方主役ですと紹介されなければわからない状態では困るわけで、本来自然に主役とわからなければならないはず。そう考えてみると、この場合の昆虫はちょっと小さかった。もうちょっとカメラを近づけるということを前提に、画面の再構成が必要だったろう。


 

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■2.棚田の秋A
 真昼の時間帯で陰影に乏しいのですが、かすみがかった山の重なりとひこばえのカーブが面白かった。
◆棚田の柿の木、よく写真になる木だ。写真の構図としては、これでしっかり出来上がっている。あとは光がしっかりすることだと思う。11月後半号のときも気になったのだが、画面が随分暗い。今回のは11月の分に比較すればさほどのことはないともいえるが、それでも日中の写真としては暗い。念のためと思ってトーンカーブをとってみたが、特別暗いほうへ偏っているわけではない。むしろうまくいっているほうである。それでいながら全体に暗い感じがする。どうしてだろう。調整見本


 

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■3.棚田の秋B
 有名な一本桜だそうです。高いフェンスに囲まれて写真には撮りにくくなっていました。農作業をしているおじさんに聞くと、鹿や猪や人間(?)除けなんだそうです。野菜を盗むのか、写真を撮る時無遠慮に立ち入るのか、聞きそびれてしまいましたが心して行動しようと思いました。
◆鹿や猪はともかくとして、人間に関しては後者だと思うな。戦後間なしの食糧難の時代とは違うのだから。ボクは皆さんが撮ってくる写真を見るだけで、現場を直接知らないからあまり大きなことは言えないけれど、この道の幅でネットを張られたら、写真としてはどうしようもないだろう。 いまの場合逆光でシルエットをテーマにしようとしているが、ローアングルでカメラを上へ向けてネットを逃げるしか仕方がないだろう。


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■HN

着信:2014.12.07
撮影場所:比留田家棟川・花緑公園

 一昨日の事です。午後から比留田の田んぼにシギを探しに行きました。でも午後のためか全く鳥の姿を見ることが出来ませんでした。家棟川の土手を通って見てもいつもいるかも類の姿も見えませんでした。もう3時半、寒い風が強く吹いていました。葦の穂が強く揺れているその上に三上山が沈みかけた太陽の光を受けて綺麗に見えました。コンデジですがいつも持っていたのでその景色を撮って見ました。
 3の写真はいつも行っている花緑公園の駐車場での出来事です。ジョウビタキの♂が車が好きなのか此の日も車のバックミラーで遊んでいました。面白かったので皆がその車を囲んでシャッタを切り続けました。だが小鳥さん全く逃げません。13分間のショーでした。その中の一枚です。

 

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■1.冬の河原A
◆1と2は、家棟川堤防からの三上山。同じ条件の下で2枚。なんだけれど比べてみると結構相違点がある。最終的には撮った本人がどちらが好きかということになるのだろうが、客観的に分析してみるのも勉強だ。大まかに言って2は暗い部分が多い。言い換えたら1は青空など明るい部分が多い。一言でいえば水平線をどこに置いたかということ。1と2でくらべれば、1ということになろうかと思うが、1だけ見た場合は、もう少し水平線を下げてもいいような気がする。ただし、カメラを上へ振るのではなく、カメラを下げる(ヨシの穂が山の上へ出る)。以下2に続く。

 

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■2.冬の河原B
◆次は左右方向。1は三上山が右にあり、2は中央より若干左にある。山の大きさが違うことで右の山の表情が少し変わっているが、田中山などの比較的近くの山のバランスを考えると1のほうが安定している。2を例にとると黒い山が左にあることで、絵の重心が左へ寄ってしまった。真ん中を支えたら左へ傾いてしまう(もっとも心理的な表現だけど)。2の場合、そのバランスのためにヨシの穂の大きいのを右へ持ってきたのかもしれないが。トータルとして、ボクなら1でカメラを下げる(水平線を下げる)。

 

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■3.車の好きな小鳥
◆他ではないんだよ、クルマで遊んでいるのだよ。ということを表現したいのだから、その位置関係を見た人にわかってほしい。ということでバックミラーということになったのだろうが、(鳥が主としてミラーで遊んだのかもしれないが)、ミラーそのものがあまり面白くもない。撮る人と見る者の違いだけど。それよりも今の場合、鳥とバックの面白さ。バックの色と鳥の腹の色とが同系色。これがうまくいった。しかし単純にその組み合わせだけだと鳥が分かりにくいことになるが、背中の黒がきいて、鳥自体もはっきりした。この色関係は絶妙。
 鳥がどこで遊ぶかによって変わってくるわけで、鳥が撮影者の思うように動いてくれるはずはないわけで・・・。



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■マミー

着信:2014.12.08

 12月で終わりて、ショックです。先生に批評して頂くの楽しみだったのに、残念です。
 11月27日にわいわい村出したのですが、載らなかったので行ってなかったですか、、、
 嵐山に行って来ました。

 

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■1.名残ゆく秋
◆11月27日分、不思議やね。もう1回全部見直したけど来ていない。今はじめて気がついたんだけど、わいわい村に来るほとんどのメールは名前がローマ字で来る。そのなかでマミーちゃんだけが漢字で来る。だからすぐにわかる。来てない。怪しいなと思ったら、念押しをしてもらうか、もう一度出してもらうか。といってもあと1回やけど。あたまも手も怪しくなって・・・トシいくとなー。いや、これは僕の話。
 嵐山なんていつ行ったのか記憶もないが、見事なイチョウだ。それに対して後ろの松は哀れやね。水害でやられたのかな。これを何で画面に入れたのかなー。もっともイチョウとの対比ということでわからないこともないが、まあ、これは考え方の問題。それよりもイチョウを撮っている女性がいる。それと銀杏の幹が重なった。そしてはっきりは見えないが、大きな銀杏の向こうにもう1本小さなイチョウがあるらしい。それが一直線に並んで妙な形になっている。写真を撮っている人はすぐにどこかへ行く。しかし大小2本の木は動かない。この2本の銀杏で絵を組み立てたほうがよかったのではないか。


 

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■2.どちらまで
◆行く先を検索しているのか、観光ポイントのガイド放送をセットしているのか。いずれにしても出発前の準備らしい。これは一つのシーンになっている。画面を見るとポイントが3つある。1つは今の女性と車夫。あとは左から出発するクルマ。それと真ん中のそばのランタン。こう見てみると女性を中心に絵を組み立てようとしていたところで、左のクルマが動き出したために気がそちらへ散ったのではないか。写真を見ているほうも気持ちが散る。真ん中のクルマの車輪あたりで切って、右を見せたほうがよかっただろう。


 

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■3.キラキラ光る
◆これも嵐山の代表的は風物だけど、キラキラだけではなー。もちろんよく見ると鵜が羽を広げて例のポーズ。しかしバックが暗くてほとんど見えない。白波のところにいてくれると生きてくるがこれも相手があることだし。白波のところにシラサギがいたり、なかなか思うようにいかない。この落差工全体をどーんと入れたのが失敗だったかな。


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■marimari

着信:2014.12.10

 あと二回になってしまいましたがよろしくお願い致します。過日お持ちしなかった湖北での撮影から。

 

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■1.秋輝く
 鶏足寺手前の与志漏神社参道で下の民家を覆うように枝を広げ陽に映える紅葉です、瓦屋根、白壁がアクセントになるかと考えて撮りましたが。
◆いい光だ。当然写真もよくなる。屋根瓦、正解。光と影とのコントラストが生きた。でもこれ民家かな。お寺の庫裏か回廊に見える。しかし、本来これが何かということはどうでもいい問題で、要は瓦屋根がアクセントしてしっかり効いたということ。そこへ行くと白壁はまあ付け足しのようなもの。ほかに妙なものが入っているより白壁でよかったというところか。トータルとして力強いいい写真だ。

 

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■2.秋陽
 晩秋の午後の陽が木々の影を地に落としてコントラストがきれいに見えてカメラを向けたのですが、移動もしましたが木の重なりや影の並び方が今一つの結果でした。元々の木の並び方が絵にするには無理だったのか工夫が足りなかったのかよく分からないままです。
◆これを見た瞬間は、オッと目が覚める思いをしたことだろう。ところがいざカメラを向けてみると、どこから撮っていいのやら。大体平地の植林は等間隔に植えられる。同じものが等間隔で並んでいるほど退屈なものはない。早い話が教室の写真。卒業アルバムで撮るけれども面白くもおかしくもない。この写真がなぜ面白くないか。大体、キャプテンや大将がしっかりしていない集団など面白いはずがない。


 

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■3.憩う
 水鳥ステーション近くで飛来後間もないコハクチョウの姿が見え、夕陽のシュリエットを撮りましたが黒い帯状の部分が強すぎる様です。
◆そうです、強すぎます。せめて水平方向2分の1ぐらいまで、それが厳しかったら、せいぜい3分の2まで。どこかは開けておきたい。これは完全にフタされた。白鳥もいるし、撮りたい気持ちはわかるのけど。写真が2枚に分かれる。何か別の手を考えないと、ここでこのようにフタされたら、その時点でアウト。




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■TNK

着信:2014.12.15

 

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■1.紅葉眼下に見る
 南禅寺の人混みにもまれながら高所から撮ってみました。
◆これはどうなっていたのかな。自分が立っている丘?のふちに熊笹が生えていたのだろう。周りがよく見えないが、モミジのほうが暗くて熊笹のほうが明るい。写真を拡大して目を細めて見ると熊笹が最後まで残る。熊笹を無造作に入れたのが間違いだった。







 

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■2.紅燃える
 南禅寺の方丈の庭で撮影、屋根の光と真っ赤な紅葉の美しさにさそわれて。
◆紅葉の時期の南禅寺へは、絶えて久しく行ったことがないのでよくわからないが、藤棚にモミジの葉っぱがついているような気がするが。たとえば上の1、水路閣の横らしいが、藤棚のようにも見える。左の2も、藤のツルが主役のように見える。モミジの枝はスーッと細く直線的だが。どうしたのかな。


 

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■3.うつりこみ
 池に映った紅葉と苔の緑にうっとり。
◆こういう時は、うっとりしとったら負けで、細心の注意が必要。水面の暗い部分が、右上では黒くしっかりしているが、左下半分では黒がクリアーでなく、グレーがかって見える。表面にフレアーがかかったのか、逆に水がクリアーすぎて底まで見えているのか。いずれにしても右上と左下では水面の黒の色調が異なる。右上が好ましいことは言うまでもない。原因を見極めて水面前面を右上の色調に持って行く。ひょっとしたらPLフィルターが必要かもしれない。水面に浮かんでいるモミジの葉っぱに光が必要だろう。




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■MRT

着信:2014.12.15
12月10日、信楽に行った時の写真です。

 

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■1.曲芸
◆ボクなんかが見たらただの柿の実が残っているだけだけれど、MRTさんの目には曲芸に見えるらしい。枝の先にぶら下がっているところかな。あんまりようわからんけど。ちょっと高いところに立っている木を下から見上げたところらしい。その結果空も下方見上げたアングルに見え、雲の見え方が、横から見るのと少し違う。横から見た場合、雲に上下があるが、下から真上を見た場合は、上下の感覚がなくなる。雲が左右に動く絵のほうが、我々の目にはなじんで見える。




 

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■2.時を語る
◆何かわからないが、昔は盛んに使われていたのだろう。それが道端に積み重ねられている。我々素人が見ても分からないものだろうけれど、多少なりとも考えが浮かぶような、見やすいアングルも必要なのではないか。人にわかりやすく見せるのも、写真の一つの考え方だろう。







 

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■3.今なお生きる
◆いい写真だ。登り窯だとおもうが、側面への光がいい。年代を感じさす剥げ落ちた壁面。露出したレンガ。それにあたる夕日。夕日ではないかもしれないが、この場合は夕日にしておかないと窯との調和が取れない。と、ここまではいいのだけど、左上の「へ」の字の白い線。これは何だったのか。カットすればバランスが崩れるし、初めからなかったらそのまま済んでいるはずだが、いったん見てしまうと、ないならないで何となく物足りない。もてあますね。MRTさんにとっては「へのカッパ」だろうけれど。





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■SKI

着信:2014.12.15

 

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■1.太陽の広場
 子供達が遊んでいてくれたら・・と思いましたが 、開園すぐの時刻だったので、誰も居ませんでした。
◆円形の広場を上から見下ろした形。伊吹山でも比良山でも、琵琶湖でもいわゆる広い風景は手前に何かワンポイント置いてやると収まりやすくなる。今写っている真ん中の丸い公園の中心、これが絵の中心、それに対して手前に何かワンポイント。今の場合でいえば右下に見えている緑の木。これがそれ当たるが、ちょっと弱い。もうちょっと近づけなかったかな。なにも木全体を入れてくれといっているわけではない。枝1本でもいい。それがはっきりを存在感を見せるような入れ方をすればいい。



 

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■2.蔵出しを待つ
 窯元散策路にある一軒の窯元(宗陶苑)の登り窯を見学した。「現在、信楽で10個程の登り窯が残っているが、現在も動いている登り窯は、ここだけです。」との事でした。江戸時代に作られた山の斜面を利用した日本最大級の登り窯だとか・・。積んである状態から見て、長い間蔵出しを待っているのかな?・・と感じました。左下の白い壺が気になりましたが・・。
◆これは何を表現しようとしたのかな。どうもそこのところがはっきりしない。最初置かれたときにはもうちょっと整然としていただろうが、いつのまにか 雑然となってしまった。その雑然さを撮ろうとしたのか、古さを撮ろうとしたのか。見たものとしては戸惑いを感じる。これが置かれている場所、倉庫なのかそれ以外の場所なのかよくわからないが、その場所全体を見せたほうがまだ見方があったと思うが。


 

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■3.先には何が?
 野外広場(太陽の広場)から放射状に4ヶ所の階段があり、一段上る毎の消費カロリーが表示されていて、頑張ってみようかな・・と思わせる階段でした。階段の上には、陶芸館(美術館)、風の塔 (展望台)、星の広場(信楽の町が一望)、バス停、駐車場がありました。
◆SKIさんのコメントにはないけれど、長い階段を真正面からきっちり対称的に撮るのも目的だったと思う。そういう意味では、きっちり撮れている。欲を言えば、もう少しバックしてレンズを長くしたほうがもっと効果が出ただろう。もちろん長くすればブレ等の問題も出ては来るが。階段上に人物がいるともっと効果的。




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