こんな デジカメわいわい村
 

デジカメわいわい村
とれとれ作品集 NO.163
2014年11月・後半号

 


館長 YTK HN Chou marimari

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■館 長

着信:2014.11.24

 11月22日三上地区の托鉢に承諾を得て、約3時間密着取材しました。集落内でも、電柱、看板、フェンス、車庫等撮影に支障となる物が多くフレーミングに苦労しました。約650枚近く撮影した中の2枚です。

 

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■1.托鉢行脚A
◆650枚となると、昔の36枚撮りで18本。それを3時間で撮ることなと、考えられないことだった。フィルム交換の時間も惜しんで撮り続けなければならないだろう。そのうちの2枚となると、打率3厘、1000打数3安打。きびしいな。しかし写真のヒット数はそんなものかもしれない。
 集落内を行く托鉢僧。背中の腰のあたりに当たる斜の光が印象的。バックの雰囲気からして、かつての庄屋さんの門の前あたりだろうか。そこを通り抜けてきた光らしい。前を行く僧には、法衣の裾あたり。画面には写っていないけれど、この2つの点を結んで延長するとすぐ前の地面に影が映っているのだろう。撮影者としてはその影は見たはずだが、それを入れると別の邪魔物が入ってくるということなのだろう。
 これだけのものを撮るにも追いかけていてはおっつかないわけで、先回しをして待っていなければならない。僧侶の通るルートを予測して、さらに影を読む。そこらのところが面白くもあり、難しくもあるというところだろう。




 

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■2.托鉢行脚B
◆日向の強い光の中から影の部分へ回ってきたところ。その曲がり角にケイトウが強い光を受けている。これをどう考えるかでシャッターを切るか切らないかが決まるのだろう。館長さんは、とにもかくにもこのケイトウを可とした。非とするなら切らないはず。これは可とするか、非とするか、賛否両論あるところだろう。私は街角のアクセント、むしろもっと大きく取り入れても面白かったと思う。
 そのケイトウに幻惑されたわけでもないのだろうが、カメラが傾いた。たとえば今はやりの街角ヨサコイなんかなら、傾むこうが歪もうが気にすることはないだろうが、托鉢の写真となると、タテのものは縦としっかり絵を作りたい。バチバチ撮っているのだから、いちいちそんな細かいことに気を払ってはおれない。それはわかる、だから仕上げの段階でしっかり処理をしておきたい。その昔、モノクロ写真の投稿欄でよく言われたことだが、「ネガをそのまま印画紙に焼き付けただけで作品だと思っていたら大間違い、その焼き付けの段階で勝負が決まる」と。画像データを”作品”にするにはそれなりの細かい気配りが必要だ。



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■YTK

着信:2014.11.24

 百済寺の近くに、湖東三山に引けを取らない隠れた紅葉の名所があるとのことで、PCで検索したら「東光寺」がヒットしました。場所は東近江市平尾町718で早速本日行って来ました。寺に登る道は在所の中を200m程は車1台しか通れず下山の車と鉢合わせで3回も50m程バックしました。駐車場も20台も止められない規模ですが今日は常に2〜3台の空きスペースがありました。このような所で余り知られて居ない様ですので、人出も少なくゆっくり撮影することが出来ました。

 

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■1.見上げる
◆懐かしい。10数年前、今のぎおう教室の前身、野洲町中央公民館でやっていた写真教室で、この東光寺を訪ねたことがある。そのころはまだモミジが今ほどでなく静かだった。その後、人気が出た。YTKさんは在所の中の道で苦労したらしいが、下の県道から山に向かって集落の右側(南西側)にしっかりした道があって中型バスでも登れる。
 わたしは東光寺そのものより、手前の参道の墓の途中から三上山が見えたので、そのあともよく通った。ある日そこで露出計を忘れてきた。一週間後初めてそれに気づいた。あわててそこへ行ってみた。すぐ横の墓の台上に、メータ部分を下にして置いてあった。三脚をしまうとき、道路に置いた記憶が残っていた。気がついた誰かがそっとのけてくださったのだろう。途中2度ほど雨が降ったはずだが、メーターは何の異常もなかった。懐かしい思い出である。
 前置きが長くなった。写真は下の駐車場あたりから見上げたものだろう。鐘楼の横に女性がいて、慌てたのかもしれない。石垣に正対する方向で奥行き感がなくなった。鐘楼の柱や、石垣が露出オーバーになったのがつらかった。


 

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■2.東光寺
◆建物の配置を忘れてしまったけど、高みから鐘楼を見たところ。ふつう鐘つき堂というと下から見上げるアングルが多く、鐘を突くスペースを上から見るのは新鮮な感じがする。それにしても、こんなにたくさんモミジがあったかな。右のモミジの下の空間に人物が1人、2人いたらいい写真になったのに。人はいなかったのかな。



 

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■3.紅葉に映える釣鐘堂
◆偶然なのかどうかわからないが、鐘つきスペースの高さにカメラを合わせ、その面が画面の再下面に来るようにカメラを上に向けた。結果、その部分が窮屈になったが、それを除けばワイドレンズの強い遠近感により力強い絵になった。気になるのは、屋根の向こう側の2辺と、奥のモミジの木との間の空白部。これが埋まっていたら、文句なしだった。カメラがもう少しバック(後退)できたら何とかなったのではないか。


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■HN

着信:2014.11.24
撮影場所:花緑公園

 比留田の田んぼにシギ撮りに通っていましたが、13日に行ったら水がなくなっている。耕作者の人が水を切って居るのでしょう。この日は水たまりに未だ2・3羽のシギが居ましたが、もうしばらくは駄目だなあー。この様に感じて花緑公園の方に場所変えをしましたが紅葉の最中のために人が多く集まってくるためだろうか、小鳥が姿を見せてくれません。諦めて自動車の所に帰って来て吃驚。私の車のフロントガラスに小鳥さん止まっている。すぐさま撮影、色々なポーズをとってくれました。小鳥の名前はジョウビタキの♂です。

 

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■1.公園の小鳥
◆これは公園のどこからしい。細い針金の柵に止まっている鳥本体だけにピントがきっちり来て、バックがうまくぼけて鳥が浮き立っている。目の玉の光がキリリとしてきいている。左側からの光であたまの白い部分とくちばしのハイライトが見事に映えた。こうして小鳥の写真を見せてもらうときいつも思うのだが、足の力強さ。いまもそれがきっちり見えている。いい写真だ。

 

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■2.自動車で遊ぶ小鳥さんA
◆クルマに小鳥が遊びに来た。いろんなポーズをとってくれたとか。バックミラーに止まっているらしいが、窓枠の黒の部分と、ガラスの単純な部分に鳥が入った。基本的にこれで鳥が浮き上がった。さらに言えば、ガラス全体が明部,暗部、さらには何かの光を反射しているような部分と動的に変化する。この変化が生きた。左側の斜めの線が結構強いから、これを短くするために、左をカットしたほうがいいかもしれない。

 

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■3.自動車で遊ぶ小鳥さんB
◆ワイパーの部分にいるらしい。こんなところで糞をされたらたまらんな。もっともHNさんのクルマに糞をするような不心得な鳥はおらんやろうけれど。車のボディーが光ってその線が強い。さらにはどういうわけかわからないが鳥が見えにくい。クルマの白い線がまず見えて、ワイパーの黒い部分に何かいるぞと見直して初めて鳥に気づく。鳥がクルマの線に負けたということだろう。ちょっとしんどい写真だった。


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■Chou

着信:2014.11.26

 11月14・15・16日と鹿児島県出水市へ行ってきました。鶴が出水市にやって来ると友達が教えてくれて行ってきましたが、たくさんの鶴にはびっくりしました。展望台からしか見られなかったのですが、小さくて撮れませんでした。どうして良いのかわからず動いているものを撮ることができる様に設定はしましたが駄目でした。でもみてください。

 

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■1.鶴A
◆あー、びっくりした。鹿児島にツルが来ると聞いてはいたが、まさかこんなにたくさんとは。道路上でエサでも撒いているのだろうか。グレーと黒と2種類いるようだけど、去年だったか一昨年だったか、水口の田んぼへ1羽が舞い降りて冬を越していった。このうちのグレーだったのかな。こういう時に、ワシは別だぞとばかりに展望台の近くをゆうゆうと飛んでくれるのがいるといいのだけど。なかなかそうはいかない。
 展望台から見てこれしか撮れなかったらどうしようもないだろう。べらぼうに長い望遠をもっていけば別だろうけれど。といってよーく考えてみると、これらの鳥が全部ここで夜を明かすはずはない。必ずどこかねぐらへ帰る。すなわち時間が来れば1羽2羽と飛び立っていくはず。熱心な人はそれを狙うのだろう。写真というのはどこまでのめりこんでいくか。それで勝負が決まる。行ってきました写真のつらいところ。

 

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■2.鶴B
◆3羽の編隊飛行。よくぞ飛んでくれました。残念ながらプロパティが読めなくなっているので、レンズの長さが分からないが、そこそこの望遠を使っているのだろう。相手が動いているのだからそれを追いかけるだけでも大変だ。そういう観点からすればしっかりとれている。
 別の観点からすると、空を飛ぶもの、空にかかるもの、たとえば、太陽、月、飛行機、鳥、タコ、雲。まだほかにもあるだろうけれど、これらはぽつんと画面に入っているだけでは写真にならない。やっぱり地上の何かとセットで行きたい。だから月でも太陽でも、山から離れるところを狙う。鳥でもタコでも、空にあるだけを狙っても絵にならない。何か地上の風物を持ってきたい。そこにむずかしさがある。 

 

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■3.阿久根の海岸(サーフイン)
◆青年が波の海に向かって立っているところらしい。まさか日の出から海に出ることはないだろうから、夕日だろう。きょう一日の楽しかった思い出にふけっているところか。波が寄せている以外変化に乏しい。ちょっと絵が単純すぎたか。



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■marimari

着信:2014.11.26

 先日野洲図書館のわいわいクラブ写真展に出かけた折、初めて近江富士花緑公園に立ち寄り紅葉、黄葉と色の変化が美しい沢山の樹木を愉しんで来ました。

 

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■1.パステルリーフA
 フウやカエデの葉っぱを陽射しを選びながら撮っていたのですが、検索すると名札と画像の葉っぱの形状が違って何の木だったか不明です。優しい色合いが気に入っていますが背後の黒い枝影が気になるところです。
◆「背後の黒い枝影が気になるところです」、まさにその通り、marimariさんの自己評価に尽きる。だったらどうするか。うまくいく場合もあればいかない場合もある。今の場合は十分カットできる。トリミング見本


 

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■2.パステルリーフB
 1と同じ木の葉で背景の色が好きな感じに出ているのですが、やはり下向きになっている枝の線と強さがどうなのか判断がつきません。
◆枝のメインの線が右へ寄り過ぎた。画面右端の線と、枝のメインとが、並行とは言わないがそれに近くなった。左が手持無沙汰だから、もっと斜めに向ければよかっただろう。建築写真ではないのだから、カメラはどちらを向こうと一向にお構いなし。もっとカメラを傾けて…。
 画面の色彩統一はうまくいったが、葉とバックの明るさまでが変化がなくなってしまった。やっぱり1ぐらいの明るさの差がほしい。全体に光に乏しかったのが原因か。


 

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■3.晩秋に舞う
 トウカエデの木でしょうか、見上げた枝ぶりや幹に映った影のラインも面白くダンスしている姿のようにも見えて少し位置を変えながら撮ってみた中の一枚です。
◆これもmarimariさんのコメントのように、一瞬螺旋形の影に面白さを感じる。けど何回も見ているうちにう「るさく感じるようになる」。これが私の感想。じゃ、影がなかったらどうか。幹がすっぽんぽんの順光で話にならなかっただろう。影があれば邪魔になる、なければすっぽんぽん、どうすりゃいいのよこの私。
 どうしてもというのなら影と心中するしかないだろうし、そこまでの未練がないとすれば、定石通り、半逆光のエッジを利かすことだろう。







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