こんな デジカメわいわい村
 

デジカメわいわい村
とれとれ作品集 NO.154
2014年07月・前半

 

 

BEST

マミー MO マミー 館長 MRT


JIJI HN SS 館長 MO マミー MRT

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■JIJI

着信:2014.07.04

 写真仲間のある人に、“最近、勢いがない”と言われた。それは「わいわい村の写真」のコト。思い当ることもあって、首肯して、…。元気出して、提出します。
 皐月は5月のコト。五月晴れは新暦では6月、梅雨時の晴れ間を指すと学校で習った。だいたい、総理大臣賞が授与される中山の皐月賞が4月に行われることがおかしい。マスコミなどの新暦旧暦入り混じっての乱用が誤用を生むことになる。この上、温暖化で季節がもっと狂うことになったとしたら…。と、ボヤイテいたら元気が出てきた。皐月晴れの空3点です。
蛇足:「エリ挿す」は初春の季語だと知りました。
八田注:上の「エリ」のところ、JIJIさんからのメールには、魚へんに「入」、例の漢字が入っていたが、うちのバカPCでは「?」とでる。漢字コード表にはあるのだが、打ち出すと「?」、なんでかな。

 

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■1.皐月の朝色A
 敢えて眩しい空を覆ってみました。
◆ナニ?、この黒い怪物は・・・。まさか蝙蝠がこんなに近くへ来るはずもないし。と思ってよく見るとどうもコウモリらしい。だとすると角のところに1cmほどホネが見えるはずだが、画像処理で消したかな。
 撮影現場でのJIJIさんの奮闘ぶりを仮想中継すると、三脚でカメラを固定し右手でシャッター、左手でコウモリの柄をもって・・・。いやいや、三脚なんて面倒くせー…と、カメラは片手持ち…。それとも最後の決め手、奥さんに助けを求めて・・・(これは確率が低いとは思うが)。いずれにしてもJIJIさんが意識したのは、黒ベタ台形の下辺を水平線と並行に持ってくること、だったのだが、これでこの絵がおかしくなった。
 人間意識をすると固くなる。それを越えて呪文から解き放たれたときに快打が生まれる。ちょっと小さめのカサを何も考えずに振りかざす。柄が見えても、場合によっては握っている手が見えても構わない。色も暗色より明色のほうがいい。ここまで自己解放していたら、大ヒット間違いなしだった。・・・と勝手にコウモリ説を振り回したが、正しかったかどうか100%の自信があるわけではない。




 

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■2.皐月の朝色B
 何時もの景色。右下に新設の「エリ」を入れましたがほとんど見えません。
◆そうですか、エリは「挿す」ものですか。それにしても何でそれが正月の季語なのか。何か意味があるのでしょうな。
 1のコウモリ騒動に比べると、これは当たり前すぎて、エリがどこにあるのかと探したが、やっぱり見えないし…。「きれいですね」で終わってしまう。


 

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■3.皐月の朝色C
 地へ降りて、下から、青空と雲を狙ってみました。
◆2に比べて、水平線の位置が「空を写す」という意志を持っている。2でも意志は持っていただろうが、カメラが高いからどうしようもない(水平線を下げればヨットが写らない)。残念ながら、右の花が対岸の風物と重なった。左のシルエットが2,3本あれば。





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■HN

着信:2014.07.04
撮影場所:野洲市銅鐸博物館の庭

 大賀ハスがいつ咲くだろうと待っていた。まだかもと思いながら6月19日初めて行ってみてびっくり、もう咲いている。でも数が少ない。水槽一つは雨が少なかったのか生育が悪かった。でも関心のある人たちがやってくる。昨年の蓮に比べて大分今年の出来は悪かったようです。処が隣の睡蓮池の睡蓮の花が多く咲いていた。好きなトンボも沢山いる様子、このようなことで少し通いました。

 

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■1.古代ハス
◆専門家にはわかるのだろうが、私のような素人には、実物を見ても、写真を見ても、このハスが普通のハスとどこが違うのかよくわからない。で、古代ハスとするためには、どうしてもバックに竪穴式住居が必要だと考えている。そういう意味でこのアングルは適切だった。手前の柵ははずして、もっと花に近寄ることも考えられるが、今それを狙っている人が反対側にいるから、それもはばかられたのだろう。惜しかったのは、真ん中の2輪が上下に並んでしまったこと。左右どちらかへ寄れば解決したかとも思うが、相手があることだから難しいことだった。
 夏の花としたら、画面が若干暗かったか。調整見本。こうすることで住居跡も生きてくる。


 

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■2.鯉泳ぐ睡蓮池
◆静かな水面にコイが口を出した。その水面の様子がこの写真のポイント。緋鯉なら写真が変わったかが、真鯉だから今のままではコイの存在そのものが分かりにくい。鞍部を明るくすることで、多少分かりやすくなる。調整見本。スイレンの葉と鞍部とのコントラストが下がるから、ほどほどにというところ。


 

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■3.白い睡蓮
◆これは難しい。題は「白いスイレン」と思って写真を見ると、糸トンボが縦1列につながって止まっている。題の通り白いスイレンだけとして見ると構図は単純だし、葉が結構うるさいし・・・と、しんどい点がいくつかある。必然的にトンボを生かしてということになるわけで、HNさんの狙いもその点にあったのだろう。そう考えた時、今のままでトンボがどれほどの力になるかというと、これまた心もとない。トンボを横から見るアングルがあればいいが、それもないとしたら、結局アップする以外にない。無理をしてアップしたのがこれである。現実問題としてはレンズがここまで伸びるかどうかの問題である。


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■SS

着信:2014.07.05

 

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■1.フレアースカート:(近江八幡市)
 八幡堀の桜です。桜の根本を保護するためと思いますが、桜模様のフレアースカートを穿いているようでした。
◆先ほどからずーと、この写真を前に考え続けている。ワイドレンズを使って、手前の敷き金をアップした。レンズの使い方としては理にはかなっている。フレアースカートと女性らしい見立てだが、隙間にたばこの吸い殻が詰まっているように見える。もちろんよく見ると吸い殻ではないのだけど、どうもちょっと…という感じ。対象物の選択間違いだった。


 

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■2.屋根:(京都伏見)
 京都伏見の寺田屋の窓から見た屋根屋根屋根。田舎者には驚きの景色です。
◆「屋根」という題がついたが、SSさんが意識をしたのは、T字型の物干し台だったのではないか。それが証拠にTの字の第2画(縦の線)を真ん中に持ってきている。その左の板張りの通路(だと思う)の意味が分かりにくいが、仮におばあちゃんが赤い鉄板の上を行くとしたら、コマネチの平均台ぐらいの感覚だろうからそれへの補助か。普通物干し台というと周囲に柵があるものだが、今の場合それもない。何ともユニークな物干し台だ。いずれにしても洗濯物が適当にぶら下がっていたら、面白い写真になっていただろう。



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■館 長

着信:2014.07.05

 二見浦の夫婦岩では、夏至を中心に前後一週間ほどの間、夫婦岩の中間から朝陽が昇ります。しかも、気象条件に恵まれたら夫婦岩の中間に富士山も見ることが出来ます。ただし、梅雨の時期ですので、チャンスは少なく何回も通わなければ富士山はおろか、日の出が見られる確率も低いと思います。昨年は、前日に天気予報で「晴れ」を確認してから行きましたが、当日は真っ黒の雲に覆われていました。
 今年は2回目の挑戦で好天に恵まれました。好天ですと日の出は見られますが、水平線近くにはどうしても黒い雲が出てきますので富士山は僅かに見える程度です。しかも前日から場所取りが激しく、当日は夜中の0:00過ぎに現場に到着しましたが、既に大勢のカメラマンでいっぱいになっていて好位置は確保出来ませんでした。と、いうことで、もう少し右側に寄ると太陽が夫婦岩の真ん中に入るのですが、相当左側からの撮影になりました。
 日の出時刻の1時間以上前から、構図、露出など何回も変えて試し撮りを繰り返しましたが、いざ日の出の瞬間になると慌ててしまい何となく納得出来ない結果となりました。好天だっただけに余計に残念な思いが残ってしまいました。3点、どれも殆ど同じですが、太陽の位置、露出、水平線など少しずつ変えてみました。

 

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■1.夫婦岩A
◆館長さん「の当たり」には神がかり的なものがある。以前は三重県安乗灯台からの富士山を1回でものにして来た。そのときも「そんなんウソやろう、1回や、2回行って撮れるものではない」と思った。今回また、二見が浦からだという(今回は去年のアウトに続いて2度目の挑戦だというが)。それにしても確率は高い。
 館長さんは、「大勢のカメラマンでいっぱいになっていて好位置は確保出来ませんでした」という。たしかに左に寄り過ぎている。もうちょっと右寄りの場所で撮りたかった。ボクも現場へ行っていたらそう思ったろう。しかし、今この写真を見て、ホンマにそうやったのかと思う。この場所でよかったのではないか。
 館長さんは、この写真に「夫婦岩」という題をつけた。第三者がこれを見る。おそらく「なんや、夫婦岩か・・・」で終わり。この写真を見て、富士山を見つけるのは、よほどのもの好きか、変人かのどちらか(残念ながら私はそのどちらにも含まれるけれども)。題は「夫婦岩」だけど、売りは富士山のはず。黙って見せて、相手に富士山を認めさせねば意味はない。といって、富士山だけをアップしても意味はない。二見が浦から撮ったということが第2の売りなのだから。だとすればこの日、館長さんが立ったこの場所は絶好の場所だったのではないか。トリミング見本
 来年は、今の場所からあと1人分右へ立ったらOK。望遠をつけてということになるが、このトリミング版と、望遠で切り取るのとはわけが違う。レンズは長くなるほど被写界深度が浅くなる(要するに後ろがぼけやすくなる)。岩と富士山の両方にピントを持ってくるために、絞りの値に注意。岩が十分遠くにあれば別だけど。




 

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■2.夫婦岩B
◆太陽が昇れば富士山は見えなくなる。狙えるものなら望遠で行けばいい。ただしこの場合は太陽が明るすぎると、望遠ではしんどいかもしれない。何度か書いたが、琵琶湖での私の経験では、肉眼で直視できる太陽は望遠で、直視できない場合は広角で。この画面から見る限りでは、直視は無理だったのではないか。とりあえず1に準じて、望遠型トリミングをどうぞ。


 

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■3.夫婦岩C
◆撮ったそのままで作品になる場合はまずない。仕上げの調整は絶対必要。






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■MO

着信:2014.07.08

 

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■1.ゆがみ
 鏡とレンズの特性からいえば当然かもしれませんが、妙にゆがんでいるのが面白く感じられました。私のゆがみかな(笑)。
◆わからんなー。いや、凸面鏡があって、像がゆがんで見えるのはわかる。しかし、なんでこんな場所にわざわざこんな鏡をはめ込まなければならないのかがわからない。いやいや、「こんな場所に」とわかったような言葉を使ったが、どんな場所かも分からない。どうやら廊下の一部か室内かと察せられるだけ廊下がT字路にでもなっていていつもそこで交通事故でも起こっているのか。カメラの後ろが室内らしいことは写っている像からなんとなくわかるが、・・・やっぱりわからんなー。


 

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■2.淡き恋
 色のバランスやラインに惹かれましたが、構図がなんとも決まりません。
◆単純な写真だけど、色がいい。光がいい。題もいい。「まだあげ初めし前髪の・・・」というところ。
 ちょっと脱線。有名な詩だけど、ボクにはどうもわからん。これを訳すと「まだあげたばかりの前髪が…」ということになるらしいが、「あげたばかり」ということは、すでにあげてしまっているわけで、それがなぜ「まだ」なのか。不調法なおじいには、そこのところがわからん。
 「このご飯、今、炊いたばかりだからおいしいよ」ならわかる。それを、「まだ、炊いたばかりだからおいしいよ」と言われると分かったようなわからんような。この意味は、「炊いたばかりで、まだ冷えていないから、おいしいよ」ということなのだろうけれど。藤村さんに会えば聞いてみたいのだけど、「お前はアホか」で終わりだろうな。
 写真の批評は?。そうそう、写真、写真。いいですよ、色も光も。あとほんのちょっと下をカットしてもいいかな。


 

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■3.ひとりじめ
 花一輪を取り合っている様子をしばらく見ていました。2匹で仲良くというわけにはいかない自然界のなわばり意識を感じました。
◆花が一輪咲いていて、ハチかアブかが蜜を吸っている、で「ひとりじめ」。特別珍しいこともなく、そんなん当り前やんか、と思ってよく見ると、上にもう1匹順番待ちがいた。なるほどそれならわかる。そこまで見ると意味は分かるのだが、問題は写真としてどうかということ。上で待機中のハチが目立たず、花に止まったハチだけが目立つ。ここにひと工夫ほしいところ。



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■マミー

着信:2014.07.08

 

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■1.ウィンドウのアーテイスト
◆ガラス窓が多重反射しているらしい。ウィンドウのアーテイストというのは右の方で、トランペットかトロンボーンか、何かラッパを吹いている人物のことらしい。実際にはラッパを吹いているのではないらしいが、いかにも吹いているように見える。下の植え込みの草の色などを見ると、カラー写真らしいが、ほとんどモノクロームに見えるのもしゃれている。左右両側に見えるポールが、写真を窮屈にしているから、左はカットしたほうがいいだろう。



 

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■2.はーいポーズ
◆鍵型に穴があいたモニュメントの向こうでさわやかな少年がポーズをとっている。なかなか面白いアイディアで、少年が遠くにいるにもかかわらず存在感は結構強い。左手を前に垂らした瞬間にシャッターが切れたらしく、左足が2本あるように見えるのがしんどいところ。これが普通に写っていたら面白い写真になっていた。
 モニュメントがどーんと大きく画面の半分以上を占めている。ちょっとのさばりすぎているから、上と左をカットすると楽になる。



 

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■3.風をきって
◆緑の中を4人の若い女性が自転車で風を切っていく。リーダーかな、一番前を行く小柄な女性のライトブルーの帽子がきいている。「みどりの風に誘われて、ぶらりと旅に出ませんか…」、昔の歌をふと思い出した。
 写真としては単純なスナップ的なものだが、画面全体のさわやかなイメージが生きている。上部の白抜けが2つ、このままでもいいといえばいいのだが、カットする手もある。カットした時、閉塞感を感じる人もあるかおしれないが・・・。





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■MRT

着信:2014.07.15

 

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■1.二十歳のアジサイ
◆なんでこのアジサイが20歳なのか、詩心のないおじいにはわかりかねるが、それはまあエエ。
 紫陽花の花を一輪、真横から狙ってバックのボケもうまくいっている。ややアンダー気味の露出で、「月光のアジサイ」といってもいいぐらいの絵になっている。そういうイメージは面白いなーとは思うけれど、この時期、アジサイの写真は溢れるぐらいあるから、多少の面白さぐらいでは「うんなるほど、それで・・・?」というぐらいで終わってしまう。



 

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■2.6月の芦生
◆葉っぱの「みどり滴る」というイメージがいい。特に左半分。暗い森の中から明るい空を入れた。勇気のいる決断だった。結果、飛んでしまったのは予測通りだっただろう。ところが実際には予測を越えてフレアーを起こした。緑の葉っぱや上の黒い枝ににじみ出ている。それが森の暗さと空の明るさの表現にうまく生きた。予測以上の効果だったといえる。それに比べると右半分は鈍重(特に朽ちた?木)。もし左に邪魔者がないのなら、もう少しカメラを左に振りたかった。


 

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■3.のだばた湿原:(芦生)
◆明るい湿原の手前に立つシルエットの木。細い枝と葉っぱのシルエットが生きている。単純に言えばこういうことになるのだが、細かく見ると気になることが2つある。
 1つはバックの湿原と枝の葉っぱとの関係。湿原の草の暗い部分と葉っぱの一番多いグループとが重なった。木と湿原の関係は身長によって決まる。仮に今、立ったままのシャッターだとしたら、これ以上木に対して湿原の高さを上げることは無理だが、少ししゃがめば下げることは可能。湿原を下げて葉っぱの多い部分を明るいところへ置いた方が落ち着いただろう。
 もう1つは湿原の一番下のグループ、これは不要。いまのままだと縦長のものを縦長に撮るという単純な絵だから当り前の構図になっている。もし左右に余裕があるなら、横位置で葉っぱを中心に絵を作る。このほうがしゃれた味が出ただろう。



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