■HN
着信:2014.06.06 鯉のぼりを見ると青空に風が強い日は気持ちのいいほどに綺麗で写真に撮って見たくなりました。五條では田植えをしたばかりで細いあぜ道を歩いてゆかなければならなかった。風が強くないと鯉が泳がない。
一脚を杖に恐る恐る10センチメートル幅の畔を歩いてゆきました。でもなかなかうまく撮れません。色々な場所から撮った中から選択して見ました。
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■1.青空に泳ぐ鯉のぼり:(草津水の森)
◆空間宙に浮いているもの、太陽、月、飛行機、タコ、思いつくままに挙げたがとにかくとりにくい。それ単体では物語が作れない。八日市の大凧(最近は別の名前らしいが)なんかも、上がるまでは随分ドラマチックだ。しかし完全に上がってしまえばただのタコになり下がる。要するに地上の風物といかに組み合わせるか。空を飛ぶ鳥もそのうちに入る。たとえば空を飛ぶトビ。これだけ撮っても写真にならない。その昔西岡さんが元気だったころ、名前は忘れたが2羽の鳥の空中戦を撮った。手に汗を握る戦いだったはずだが、それが伝わってこない。結局は地上の風物といかに組み合わせるか、これが難しかった。
鯉のぼりもこの範疇に入る。地上の風物と・・・。たとえば文部省唱歌「鯉のぼり」も・・・・いらかの波と雲の波 重なる波の中空(なかぞら)を・・・・高く泳ぐや 鯉のぼり・・・と組み合わせている。ということでHNさんは草津の風車と組み合わせた。しかしなんで風車と鯉のぼりなのか。それがつながらない。とにかく近くにあっておもしろそうだったからということだろう。できた写真もそういうことで終わってしまう。
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■2.植田に泳ぐ鯉のぼり:(五條)
◆手前に水田が広がり、遠くに三上山も見える。草津の風車に比べると地上とのつながりは濃い。しかしこれもここまで、たとえば手前に幼稚園の子供でもいて手を振っていたりするとつながりは濃くなる。しかし現実問題としては口で言うほど簡単ではない。
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■3.五月晴れに泳ぐ鯉のぼり:(五條)
◆ということで、HNさんは水田の向こうの鯉のぼりでは満足せず、それに肉薄しようと試みた。「一脚を杖に恐る恐る10センチメートル幅の畔を歩いてゆきました」というその道が上の写真に写っている。水田の中の細いブロックの境界線。コマネチが舞った平均台と同じである。HNさんはそこを一脚を頼りに歩いて行っていたという。ぼくも五条の鯉のぼりは毎年見に行く。確かに近づきたい気持ちはわかるが、そんな平均台を歩いて行ったことはない。HNさんは若い。
そのわかいHNさんが見た風景がこれである。右が水田、左が麦畑らしい。そのまんなかを小川が流れている。鯉のぼりを立てるほうもこれしか手はないだろうし、撮るほうもこれしか手はない。結局写真としては、どないしようもないのが五条の鯉のぼりということである。
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■1.天王山からハルカス見えた 京都大阪県境の、天王山に登りました。肉眼で、うっすら阿倍野ハルカスが確認できました。画像処理で強引に見やすくしてみました。
◆阿倍野ハルカスについて、比叡山から見えた(2014年1月後半、JIJIさん撮影)というレポートが来ているから、天王山からなら楽勝だろう。昔大阪のカエルが背伸びをして見たというのだから。
さてそのハルカスについて、「強引に見やすくして」というが暗くて見にくい。真ん中にひときわ高く見えるのがそれらしいが、この暗さで見ろというのは土台無理な話。画像処理で強引にねじまげられているので、それをもう一度立て直すのは難しいが、とりあえず明るさだけを調整してみた(色はむちゃくちゃ)。いずれにしてもそのとき現場で、どのように見えたかで決まる話ではあるが。
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■2.ハスの前 烏丸半島から見た、三上山です。梅雨の合間の晴れ間で、ハスはまだ、咲いてませんでした。おかげで逆さ三上が見れました。
◆ハルカスほどの遠距離撮影でないから、普通の色調に上がるはずだが、これも暗い。ハスの花を目前にした初夏の風景だから、こんなに暗いはずがない。カメラのオート露出は、このような広い明るい風景の場合は、このようにねずみ色(一番明るい色を白、一番暗い色を黒として、その真ん中の明るさという意味のグレー)に写してしまう。だからそのままでは暗い。とりあえず明るさを調整した。これも送られてきたデータが、何らかの修正が行われていたらしい。コントラストが強くなりすぎている。
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■3.緑もみじの道 岩間寺に向かう、山道です。新緑のもみじが、日に照らされて、鮮やかです。急な山道にへばってましたが、少し元気になりました。
◆緑の若葉を逆光で撮った。この色調はいい。透き通るような若葉の表情がいい。撮影する時点で左上の白抜けに気がついていたら、もっとよくなっただろう。
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■MO
着信:2014.06.09 大池寺にもう一度行って来ました。
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■1.オブジェ 枯れ木の面白さに惹かれました。
◆これは面白いなー。黒をバックにたつ枯れ木。それが体操選手のように両手、両足を広げて。気になるのが右端で、ヤモリがへばりついたような木。体操集団が右向きのベクトルを持つから、右を開けて、ついでの駄賃でそのままにしておいたのかもしれないが、これは不要だろう。今の場合はそれよりも右に見えるスイレンか何かの花。それを生かしたほうが安定したのではないか。
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■2.めざめの朝 木と睡蓮の重なりをなんとか避けて撮れればと思いましたが、5/11と、6/01では、20日もの違いがあったり、7:18と6:33という条件などを考慮しなかったせいで、松の木が水面に映ったり、さざ波がたったり・・・と、未熟さを反省・・・でした。
◆撮り直しと口では簡単に言うけれど、日が変われば、すべての状況は変わる。今の場合はうまくいったほうではないか。でも今回の場合は、前回の作品よりは、若干対象物が増えているのではないか。事細かに調べたわけではないが。そんなことで、例の松の木?を中心にトリミングしたほうがはっきりするだろう。ピントが怪しくなるきらいはあるが。
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■3.水草の美 邪道かなぁ・・・。
◆邪道だとは思わないけれど、「これなにやろなー、きれいやなー」で終わってしまう恐れがある。望遠撮影の落とし穴というのか。どうしても肝心のところだけをアップする。決して間違ってはいないし、当たり前のことだけれども、そのアップによって周囲が見えなくなる。それによってアップしたものの意味が見えなくなる。
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■JIJITKS
着信:2014.06.13
梅雨前線の気まま振りは困ったものですが、梅雨模様の急な変化を追ってみました。 | |
■1.梅雨どき暮色 雨上がりの夕闇に湖面を明暗に分けました。
◆巨大な雲の光と影が、湖面を明と暗に分けたという。東にある雲の左側(北側が)が明るい。ちょっと考えると不思議な気がするが、夏至に近いこの時期、太陽は真西からうんと北へ振れて沈むということだろう。
さて空の変化が、湖面の変化を生むという。さてその割合は。JIJIさんは、それを因50、果50と置いた。世の中にいろんな割合があるが、写真ではこの五分五分が一番こわい。結果、空と湖面が画面を分ける結果になった。この場合、一番簡単な解決方法は、カメラを下へ振ること。雲の上半分を捨てる。その代償として、ヨットハーバーの下にさらにいくらかの湖面を得る。それでよしとするならば、話は簡単、ここで御名御璽となる。
しかし、JIJIさんはカメラを下へ振らなかった。それとも振れなかったのか、はたまた振りたくなかったのか。結局空にこだわったのだろう。五分五分は困る。下へも振りたくないとすれば、上へ振るしかない。ここで上へ振ればどうなるか。ヨットハーバーの全部を失うことになる。もちろんそれは困る。
結局ここで選択された五分五分は、上へも振れない下へも振れないという負の選択の結果だった。ワシはこの五分五分は命をかけても守り通すという、強い意志の結果ではない。上へも振れない下へも振れないという妥協の選択である。で、解決策は?。やることは一つ。少なくともこの1・2のテーマに関してはハイアングルを捨てることである。ハイアングルでは水平線が高くならざるを得ず、空が狭くなってしまう。
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■2.雲のレフ 空一面の雲が反射板になって光を散らし、白い船体が鮮やかです。
◆「白い船体が鮮やか」、確かに、1に比べるとヨットも船も船体は白い。しかし、その船体とは、ヨットか、ビアンカか。もしそれがビアンカだとすれば、望遠での構図となり、ちょっと絵にはならないだろう。とすればヨット。でもこのままでは、「白い船体が鮮やか」となるには弱い。どれか一つ、代表選手を引っ張り出して、「お前が白いんや・・・」と決めつける必要があろう。もっともそれだけでは一方的に過ぎる。雲の反映が出発点だから、それとの掛け合いが必要なのは言うまでもない。
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■3.梅雨の花 蓮の葉に露の花が並んで遊んでいます。
◆アーー。びっくりした。なんでJIJIさんがこんなやさしい写真を撮るのか。ほんまにこれJIJIさんが撮ったのか。と書いたら、ケロッとして言うんだろう。「いや、私は初めからやさしんですよ・・・」。「ウソつけ!、女の子のビー玉遊びみたいな写真、JIJIさんに撮れるか」。こんなこと書いたら、女性軍からボイコットされそう。弱くなったのはオトコですな。
しかしこれどう書いたらええの。ビー玉遊びはわかるとして、奥のほうの千年灸のもぐさみたいなやつはどう考えたらええのかなー、眠たくなってきた。
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■1.ザクロの花
◆赤い花が一輪、Chouさんがよく使う手だ。「万緑叢中紅一点」、緑の中で赤がよく目立つ意味のたとえだけど、写真の画面でもこのたとえは生きている。画面全体が緑、その中に小さい赤があってもよく目立つ。だからうっかり赤を大きくしようものなら、収拾がつかなくなる。
今の場合はそこまでの大きさではなくむしろ小さいぐらい。それはいいのだが、今の場合は白抜けが邪魔をして、逆に画面がややこしくなり花が見えにくくなった。自分でバックを作ることはできないから、難しい話だけど。
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■2.ゆうぐれの図書館 6月10日(火曜日)、ウォーリズ喫茶(旧図書館)の日で、夕暮れの館を撮りたくてカメラを持っていきました。大好きな場所です。もう少し暗くなったところを撮りたかったのですが、お客様が来られ撮ることができませんでした。
◆うん、確かにね。もうちょっと暗くてもよかったかもしれない。しかしあまり暗くなりすぎると、建物がシルエットになってしまい、外観のニュアンスが損なわれる。暗くするにしてもあとわずかなものだっただろう。それと暗くなりすぎると、窓の中が明るくなりすぎて、バランスが崩れてしまう恐れがある。
いまのデータを使って、画像処理で暗くする手もあるが、その場合は窓の明かりも同じように暗くなる。やっぱりずぼらをしないで撮りなおすほうがいい。
それともう一つ、今の写真は建物全体を画面に素直に取り込んだ。それに対して、一部を切り取ることはできないだろうか。窓を取り入れると、内部の様子が生きてくる。それらを含めて機会があれば挑戦してほしい。
いまのChouさんのように、先にイメージを作って、予測した時間帯に撮影するということは大事なこと。もっと大きく言えば、「一年中のいつ」撮るかも大事。そのタイミングを失するとまた来年まで一年待たなければならないということ。行き当たりばったりでは本当の写真は撮れない。
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■1.ほっとひととき
◆平池のカキツバタ。無責任だけど私自身は花の時期に行ったことはない。しかし、何人かの人が代わり番こに行ってくるので、毎年、同じ写真を何枚かは見せてもらっている。いやホンマ、みんな同じ写真を撮ってくる。今まで撮ってきた人に、1枚ずつ写真をもってきてもらい、それをばらまいて自分のを探せと言っても、探せないのではないか。この平池と、河童橋からの穂高、河口湖からの富士山これが同じ写真の三大名所か。河童橋と河口湖は天気が変わるからまだ写真も変わる。一度も行っていない私の目からすると、ここは天気も変わらないのではないか、そんな気すらしてくる。いや、難儀なとこでっせ、ここは。
ま、ここでエエ写真を撮ろうと思えば、写真飛ばしかるた選手権でだんとつで優勝できるぐらい毛色の変わった写真を撮らんとアカンやろ。
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■2.つる紫陽花四姉妹
◆つる紫陽花なんて見たことも聞いたこともなかった。インターネットで検索してはじめって知ったわけだけど、なんとまあえげつない花もあったもので、こんなのにまとわりつかれたらたまらんね。なんとまあ杉の木も辛抱強いことで。
この花について何も知らなかった私などが写真として見せてほしいのは、ツルの根元の逞しさ、それにつながるその上の花である。マミーちゃんが狙ったのは、 何も知らない素人に見せる写真ではなくて、この花の美しさも、えげつなさも知り抜いた花マニアに見せる写真である。
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■3.霞む琵琶湖
◆今回の3枚の中で、やっと私が理解できる写真が出てきた感じ。左下に近景の木の枝を入れて琵琶湖を狙ったのだが、遠くの稜線に湧き上がる雲に意識が行った。結果それが画面の上下の真ん中に横たわることになり、その上の空の部分の間が抜けてしまった。雲が画面の上へ来るまでカメラを下へ振る。もっともその下に何があるか、画面に見る限りわからないことだが。
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