デジカメわいわい村
とれとれ作品集 NO.147
2014年03月・後半

 
 

BEST

HN SS MO Chou YN


JIJI SS HN S.T YN MO marimari Chou

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■JIJI

着信:2014.03.16

 今回は「湖中の池」で追ってみました。鳥達は池の近くに来ても中には入りません。

 

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■1.日の出とともに
 靄の中から日が昇ってきました静かです。
◆JIJIさんは「湖中の池」というけれど、これ何やろね。この写真を見て思い出した。たしか自分の写真にも写っていたことあったよなー(A)と。調べてみたら1990年11月。場所は堅田と雄琴の中間あたりにあるアヤハディオの駐車場(当時アヤハディオだったかどうかは記憶が怪しいが)。もう1枚(B)。両方とも撮影時にはほとんど気づかなかったが、(B)では現像が上がってきてから水面の表情が外の湖面と違っていることに気がついて記憶に残っていた。--2に続く--




 

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■2.波立ち
 池の周りに波立ちが目立ってきました。
◆ススキの穂がなくなってカメラが少し移動したらしいが、「池」に対してはほとんど同じ位置らしい。湖面には少し波があるが、「池」には波がない。ということは水面の波立ちを抑えるためだろうか。--3に続く--



 

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■3.旭を浴びて
 陽の高まりとともに湖面は賑やかになります。
◆私の場合もそうだったけど、太陽の光が湖面を幅広く照らすようになると、「池」の内部の表情が外の湖面との間にはっきりと差が出てくる。
 私の場合は、三上山が主体で、「池」は結果としてたまたま写っていたわけだけど、JIJIさんの今回の写真は「池」のレポートだと思う。だとすると、見る人は太陽の反射を池の中心部に置いたらどうなるのかと期待する。「次回をお楽しみ」だとすれば今の状況もわからなくもないが、この3枚で終わりだとするとちょっと物足りない。この3を2枚目として、反射を中心部に置いた3枚目がほしい。


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■SS

着信:2014.03.18
撮影場所: 志摩市ともやま公園

 

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■1.出番はまだ
 カラフルなボード。どんな使い方をするのか私にはわかりませんが、夏になったら若者たちで賑わうのでしょう。
◆近江八幡の国民休暇村にカヌー教室があって、夏になると色とりどりのカヌーが並ぶらしい。ワイドレンズを使って、それをアップした写真をよく見かける。これもそのケースだろうけれど、海を見るとノリの養殖か、真珠かわからないが、琵琶湖のエリによく似た棒が立っている。こんなところでどうしてカヌーに乗るのだろう。障害物競走でもあるまいし。
 でも写真としては面白い。左のごちゃごちゃしたところを何かの陰に隠して、日が当たる右半分に色鮮やかなカヌーを置いた。いいタイミングだった。


 

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■2.あと一掻き
 太陽がキラキラ反射する入江。狭い砂浜で少女が浮きを棒で掻き寄せて遊んでいた。あと一掻きだよ。
◆戦中育ちの僕なんかは、こういうモノをみるとすぐ機雷を思い出してしまう。だからこの写真を見たときの反応も、「たたいたらアカン、爆発するぞ!」。もっとも本物の機雷は見たこともなく、実際の大きさもわからないのだけど。
 今の場合、写真としてはやっぱり第三者の目かな。特に今の世の中、個人ナントカが大流行で、カメラのほうが腰が引けてしまう。ワイドでバックの海もという気持ちはわかるが、やっぱりこの子が何をしているかを見る人に伝えるのが大事だから、望遠もやむを得ないのではないか。


 

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■3.縞模様
 あおさの養殖場。青い海面に緑の縞模様が綺麗でした。
◆こんなところをすいすいと船を操らなければ仕事ができないのだから、カヌーの障害物競走も、案外本気なのかもしれないぞ。どこかの高い場所から狙っているわけだが、見える角度によってアオサの棚の色が変わる。見る位置と海面と太陽の高さとの複雑な関係によるのだろう。だとすると、左下のグループが上奥の黄色に見える時間は?、面倒なことだけど、それを見極めた時にいい写真が出来上がる。



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■HN

着信:2014.03.14

 3月11日の朝起きてみるとお天気は良くて昨夜雪が降って少しだったが積もっている。太陽が昇りかけていた。眩しいぐらいに光が強かった。真っ白に積もった雪が綺麗に見えた。いつも散歩をしている裸木の並木道に走って行きました。風が強かったのでか枝や幹に打ち付けられた雪が白い塊になって太陽の光を受けてはなかったが綺麗に見えました。
 いいお天気であったら暇を見つけては小鳥撮りを楽しんでいます。この様な写真が大分多く出来ています。でも小鳥の撮れるのはもう直に終わります。

 

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■1.積雪の朝A
◆先月だったかほとんど同じ場所からの写真が送られてきた。大きな違いはいうまでもなく雪のあるなしである。一目見て雪があるほうがきれいに見える。HNさんはその状況を「雪が白い塊になって太陽の光を受けてはなかったが綺麗に見えた」という。それに対して先月の写真には「今日の光はいつもと違う。なんだか赤く綺麗な裸木に見えた」という。
 今回の雪の写真も間違いなく太陽の光は当たっている。にもかかわらすHNさんは光を「受けてはなかった」という。正確な表現だと思う。前回の「いつもと違う」光に比べると、今回の光はいうほどのことではない、それぐらいの思いだったのだろう。
 細かいことだけど、光は直接目に入らないと見えない。目の前を通り過ぎる光は見えない。だから反射させるものがあって初めて光が見える。光を感じたという前回の写真には、それを反射させる木の枝を広く入れた。今回の光も決して悪くはないのだけど、前回に比べると大したことはない。そんな思いが、木の枝を小さくして空を広くとった。HNさんが意識してやったのかどうかはわからないが、光に対する感覚は間違ってはいない。


 

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■2.積雪の朝B
◆1の並木道から反対側を向いて雪野原を撮った。遠く、田中山の向こうに三上山が見える。辻町の図書館、新しい消防署あたりから見りから見ると、左に田中山、右に妙光寺山、その間から三上山が見える構図だが、ここまで来るとその関係が崩れて、田中山が大きくなる。そんなことを気にする人は誰もいないけど。
 左に木を入れたのは正解。右にS字の川が黒く見える。もうちょっと右へ移動して、この川を手前に入れる手もある。

 

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■3.公園の小鳥さん:(花緑公園)
◆小鳥が公園のネームプレートか何かに止まっている。画面奥のボケ、十字にも見えるし、大の字の中心部分にも見えるのだが、これが大胆な発想で結構きいている。もっとも「大胆な」ということはあとからになってい言えることで、その場ではとっさの決断の結果だと思うけれど。
 あともう一つ、右端の白い斜めのボケ。入れたのではなく入ってしまったのだろうけれど、これをどうするか。1つの決断だと思う。単純に考えれば邪魔だから消せばよいということだろうけれど、HNさんとしては意志をもって残したのではないか。カットしてしまうと絵が単純なってしまう。このぼけが鳥より手前にあるのか、奥にあるのか、それすらはっきりしないが、これがなくなると奥行き感がなくなる、そんな感じがなくもない。難しい判断を迫られる。せめてこれがもう少し濃い褐色だったら、何の心配もなく残せたのだけど。


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■S.T

着信:2014.03.23

 

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■1.フィオリーナ:(サントリー山崎 前庭)
 サントリー開発の花ビオラの名称。望遠で花をと構えたおり足音有りの2枚目。
◆前回の「足音あり」の別バージョンだという。前回は花の部分と道路の部分が上下に2分されてしまった。それに比べるとこちらのほうがいい。花の部分を右下に持ってきて、左上を道路と影。画面をうまく分配した。その境界線がコンクリート製なのでもうひとつ芸がないのは残念。しかしこれはS.Tさんにはどうしようもないこと。カーブしているのがせめてもの救いである。細かいことを言い出せばきりがないが、このシーンに足音の主が入ってきたら、いい写真になっただろう。


 

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■2.影と雪:(自宅)
 陽射にて生垣の根本と畑の差。
◆要するに生垣の下から太陽の熱を受けた地面と、影になった畝の部分の雪の解け方の違いを示そうとしたものらしい。生垣の陰の部分、本来ならシルエットになってもおかしくないわけだが、今の場合は雪からの反射で結構明るい。それが災いして、生け垣の部分がごちゃごちゃとややこしくなった。シルエットのほうがスカッとしたかもしれない。あちらを立てるとこちらが立たずで難しいところ。
 で、S.Tさんが問題にした解けた部分と解けなかった部分。この写真はどちらの側にも立たず、相撲の行事のように、中立の立場にたった。公正な立場としては確かにこの通りなのだが、見る側としてはこれが一番退屈な立場。どちらの側にも立たないNHKの高校野球の中継のようなもの。それよりどちらか一方の立場にたってガンガンやる民放のプロ野球の中継のほうが面白い。
 雪が解けた側に立って、そこをアップしながら、太陽に照らされるとこのように雪が解けてしまう、ところが一方は・・・とやったほうが面いろいと思うのだが。


 

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■3.五分咲き:(鈴鹿の森公園)
 「呉服枝垂」を主にした研究栽培農園。
◆しだれ梅だという。ウメの一番の魅力は黒い幹の形にある。横に伸びる枝が上下二手に分かれ、それぞれが枝を垂らす。その点うまく絵を作っている。問題は枝に残った雪。人により受け取り方はまちまちかとは思うが、ボクはこの雪の白さが、かえって絵をごちゃごちゃさせたと感じるのだが。



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■YN

着信:2014.03.25

雨の中 傘を差しての撮影でレンズが曇り大変でした。

 

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■1.しだれ梅:(鈴鹿の森)
◆人影の少ない雨の梅林で立札の名前に見入る女性。紅梅にピンクのカサが似合う。と、書いてストーリーは終わってしまう。個人の行事なら、雨だからやめとこうかということで済むが、団体となるとそうはいかない。無理をしてでもということになる。となれば、その悪条件をプラスにするしか仕方がない。ただこのまま撮ったのでは空が白く飛ぶことは撮る前から分かっている。じゃ女性を望遠でアップして、空は隠す。ここまでは誰でも考える。しかしもしそれをやったとして、女性もアップされるが、看板も同じようにアップされる。そんなもの見せてもらっても仕方がない。
 たとえばの手だが、自分のカサで空を隠す。その下に遠く女性を入れる。当然カメラは片手でということになる。望遠では無理だけれど、ワイドなら何とかなる。


 

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■2.しだれ梅:(鈴鹿の森)
◆まあきれいに撮れた。花の色が新鮮で生き生きとしている。バックの地面をいかに無難に切り取るかで勝負が決まる。今の場合は細かい点がごちゃごちゃしたか。花へのピントを欲張らず、浅い目にして地面はぼかす。





 

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■3.カサ・カサ・カサ:(伊勢おかげ横丁)
◆カサカサと枯れ葉を踏む音かと思ったら、傘の行列。雨ならではの風景である。だとするとこのタイトルは「カサ・かさ・傘」でどうだろう。
 YNさんは、自分のカサをほっぽり出して撮ったのではないか。もったいない。ここでこそ、1で書いたように自分のカサで空をカバーする。最高の見せ場。もっかい行こ、雨の日に。それまでに決めといてね、自分のカサの色。



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■MO

着信:2014.03.26

 

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■1.夢中撮り:(大津市)
 寿長生の郷まで出かけました。しゃがみこんでいたら、カメラマンが突如目の前に。しばらく待っていましたが、彼も夢中になって動かず。真後ろから撮ったのでカメラを構えているのが見えなくて残念でしたが、ポーズがユニークだったので、シャッターを。
◆寿長生の郷の写真としてはよく見る風景。こんなに何もないところで、前に立たれてしまうほど何に隠れていたのかな。この写真、画面からカメラマンを消すとMOさんが狙っていたアングルということだろう。だとすると左の木の手前にクマが背伸びをしたような根っこのような古い幹のような得体のしれないものが目立つ。それを狙っていたのかとも思うが、そーっと左へ寄って、その根っことカメラマンを組み合わせて、カメラが目立つ位置から狙うかな。もっともそれをやっても、これ何を撮ったの?ということにはなるだろうけれど。このままでは何ぼスタイルがいかにユニークでも・・・。、


 

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■2.梅香園:(大津市)
 同じく寿長生の郷で、梅林を撮ろうとしましたが、1と同様、梅の色がなかなか出なくて・・・。
◆ところどころに見えているのは、上の写真に見える床几かな。こういう俯瞰するような大風景は、手前に何か前景を置かないと、ただの風景になってしまう。今の場合、何かあることは確かだが、特に目立つものではない、これでは力が弱い。MOさんは「花の色が出なかった」というが、全体としての花の咲き方の問題だろう。全盛期にはもっと白くなるのではないか。現場がわからないから何とも言えないが。

 

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■3.お花見中:(守山市)
 満開の桜にはヒヨドリがたくさんいて、やっとメジロが来てくれたとカメラを構えていると、ヒヨドリが意地悪をして、すぐにメジロは飛び去ってしまいます。たくさんさいているのになぁ・・・。数人のカメラマンの中のおじさんが、来ておられ補正の話になりました。空・メジロ・桜のそれぞれの色合いがベターなのは、プラス補正ですよと教えて頂いたのですが、なかなか旨くいきませんでした。カメラレンズの特長もあるのかなぁ・・・。
◆これでうまくいっている。何も不都合はない。大体写真を撮りに来て、赤の他人を捕まえてべらべらカメラ談義をするオッサンは、大して話の中身があるわけじゃない。まあ話一分ぐらいに聞いとけばいい。自分でいろいろやってみて、一番いいと思うものを自分のものにしていけばいい。こうしなければならないというものは何もない。ただ大事なことは、人の自慢話の中に自分へのヒントが隠れていることがる。大事なのはその宝の掘り出し。
 ボクの知り合いで、若い時から70歳台半ばまで建築写真専門にやってきた人が、仕事を辞めてから趣味の風景写真を撮り出した。その人が言うには、「どこへ行っても先生はよーけやはりまっせ。こっちが聞かんことまで親切に教えてくれはる」。
  話を戻して、この写真で気になることといえば、バックが一面べたっと青空だったこと。天気の最高の条件が足を引っ張ったことになる。皮肉なものだ。


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■marimari

着信:2014.03.27

 3月16日初めて近江八幡の左義長まつり見学に出かけました。夜の火まつりが目的でしたので三脚も持たず撮影は無理と思い、八幡堀辺りの雰囲気に期待したのでしたが。

 

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■1.春宵
 祭りの喧騒をよそに陽の入り前の堀端は穏やかな春の風情が感じられて、何度もカメラを向けたのですが、取り込んでみると奥に青いシートがあったり、水面にゴミが浮いていたりでがっかりしました。少しぼやかしてあります。
◆春の宵、太陽が結構高い。こんな時間帯から現場へ着いて、(いやいや、現場に着いたのはもっと早いはず)、火祭りの時刻まで頑張るんだから大変だ。私なんかは到底辛抱できない。
 さて、八幡堀。左のぼんぼりに灯が入っているようないないような。太陽がこんなに高いのに、灯を入れることはないだろうから、案外、太陽の光がぼんぼりを通して灯がついているように見えているのかもしれない。写真全体の雰囲気からすると灯が入っていても不思議ではないような。いずれにしてもぼんぼりの明かりが浮かび上がるようなタイミングが計算されていたらよかったのだが。ちょっとそこのところがおおざっぱすぎた。
 祭りの日の現場の状況がわからないから、強いことは言えないが、たとえば通りに近い位置にぼんぼりがあれば、それを大きく前景としてとらえるとイメージがはっきりしてくる。水面や、遠くの白壁などがいい雰囲気でとらえられているだけにもったいない気がする。


 

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■2.祭り終焉A
 目の前で山車が焼け崩れる迫力に思わずシャッターを何枚も切ってしまいました。今年の干支の馬の造形物が焼けているところですが、祭りなら人の姿が入っている方が良いかとこちらを。
◆marimariさんのコメントを読むと、人物が入っていなければならないわけだ。そんな人物はどこにも見えないぞ、と拡大してよーく見ると、炎の左奥に確かに写ってはいる。でもこの様子では人物は写っていないのと同じ。炎に負けた。


 

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■3.祭り終焉B
 2と同じくですが、こちらは撮る時に人を入れることを意識したと思います。火の粉を避ける動きもあったりでやはり夜は難しく中途半端な結果です。
◆こういう火祭りの写真は暗いところを狙うのだからと、どうしても明るさを求めて炎が大きくなった時にシャッターを切ってしまいがちになる。間違ってはいないのだけれど、それよりも大事なことは人物と炎の明るさの対比、これが大きすぎると露出は炎に合ってしまうから、人物は暗くなる。
 それがどうしても無理な時は、人物を大きく手前において、シルエットでまとめる。祭りの写真の成功例はこの形が多いようだ。このままでは火事の写真と大差なくなる。



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■Chou

着信:2014.03.28

 2回目の作品を送らせていただいたのですが、届いていないようですので、再度送らせていただきます。

 

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■1.遅咲き椿
◆文字通り「紅一点」、可憐な写真だ。花一輪は絵をまとめるのに苦労する。これはそれを逆手に取ったように、上から垂れてくる枝でうまくまとめた。花のついている枝の下側が光を受けているから、ひょっとして上下逆に置いたのかとも考えたが、そうでもなさそう。下半分を広いボケでカバーしたのも、勇気がいる手法。味わい深いいい写真に仕上がった。

 

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■2.雪割りいちげ:(あえて天気の悪い日に撮りました)
◆あえて天気の悪い日に撮ったという。最初、このコメントは1,2に共通かと思ったが、どうもそうではないらしい。2は何となく青っぽい。ホワイトバランスを変えたのかとも思ったが、そこのところははっきりとはわからない。いずれにしても、天気の悪い日にあえて挑戦して、この色調を作ったとするとその挑戦的な手法の勝ちだ。上と右をもう少しカットして、花を真ん中寄りに持ってきてもよかったか。
 トリミング見本。送られてきたデータが小さかった(長辺640px)ので結果が小さくなってしまった。次回からは長辺が1000px〜2000pxぐらいにして送ってください。



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