SS・HN・森川・ 布施・JIJITKS・SKI・S.T・MO・marimari・MEGW・館長・ |
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■SS
着信::2013.01.14
■撮影場所:
希望ヶ丘 | |
■1.寒い朝A
1月13日朝、地面も木の枝も霜で白くなっていました。雪柳の枝も霜で白くなっていて、枝の先端にまだ葉っぱが残っていました。
◆そうか、これは残った葉っぱか。新芽かと思って、その後に見えるのも開いてくれたらと思ったが。最近、日にちの感覚だけじゃなしに、季節の感覚も怪しくなって、考えてみればいまは冬だもんな。新しいのが出てくるはずはない。
ピントが来ている枝はいいとして、バックの細いグニャグニャした枝はぼけてほしい。レンズの長さがよく分からないが、もし伸ばせるものなら伸ばして、その分バックすればぼけないかなー。
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■2.寒い朝B
梅の木も霜で白くなっていて、そこへ朝日が差し込んできました。
◆朝日の感じがいい。太陽そのものは画面の外に置いて、フレアーだけで太陽を感じさせる。太陽をどこに置けばどれだけのフレアーが出るか、これはいろんな条件が重なるから一概には言えない。結局何枚か撮って、その中での選び出ししか仕方がないだろう。たぶんこれもその中の1枚かと思うが。
梅の木の幹がもう少し強くてもよかってもよかったか。下部50cmほどはごちゃごちゃしているから、そこらあたらりから上へ近づいて枝振りのいいところを探して絵を作る。梅の木の細い枝が、細かくて煩雑に感じられるから、どれか1本、強い幹を見せた方が煩雑感が減少したのではないか。いまの場合、太陽のコントロールは奥の林との関係だから、フレアーの様子はカメラの位置が多少変わっても大差はないだろう。
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■3.寒い朝C
朝もやをバックにして木の存在感が感じられました。
◆いいねー、この質量感。葉を落とし尽くした裸の木。冬場限定の風景。何年前だったか、SSさんが綿向山で撮った大きな木の写真があった。絵はかなり違うが、その写真を思い出した。モノクロームの昔を思わす色使い。いまの場合は黒、灰色、白の3色だが、単純明快分かりやすかった。
あとは木と山をどう組み合わすか。いまの場合は、山の左斜面と木の細い枝の線とが重なって、その上の三角形が空白になった。ひょっとしたら意識してそのように組み合わせたのかもしrないが、山を少し上げて白い三角形のところへ稜線を持っていく手もある。そのとき山を上げるにはカメラを上へ上げることになる。直立したままのポジションではそれ以上カメラは上がらない。その場合は、バック(後退)するとよい。ただし木に対する絵が変わるからレンズを伸ばして調整しなければならないが。最後に、細かいことだが、このようなピークがはっきりしている山は、ピークと幹を重ねない方がいい。
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■HN
着信::2013.01.17
場所・・野洲市比留田の田んぼ
いつもの田んぼに行ってきました。この田んぼは12月になると大きな田んぼに水を張り大きなトラクター、で荒く耕がやされています。稲株が散らばっていて小鳥さんが来ているのが見にくいです。水の多い処を探しての撮影です。その上、田んぼが大きいので400MMのレンズに、テレコン2倍を挿入しての撮影。AFが効かない。仕方がなくて、MFでの撮影です・ピントを合わせるのに時間がかかるので苦労します。でも美しい羽の色を見ると楽しかったです。 | |
■1.田んぼに来た珍鳥、タゲリ
◆後髪をピンと跳ね上げて、なるほど珍しい鳥だ。タゲリというんですか。ケリの一種だろうか。ケリはもう少し足が長いように見えるが、これはちょっと短い。田圃に沈んで見えないのだろうか。
ちょろちょろ動くだろうし、長いレンズでのいちいち手動ピント合わせは大変だった。昔は全部手動だったが、左右像合致式だとか、ピントプリズムだとか、それはそれで対策が講じられていた。いまはオートになってその種のシステムが省かれている。マニュアル合わせはつらいな。
これだけ土が見えているところで、鳥を際だたせるのはまた難しい。これなどうまくいった。片足を上げて動きもある。水面に映り込んでいる逆像を半分できったのもよかった。
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■2.近くで見る珍鳥A
◆アップをしたのか、近くへ来たのか。こちらが動けば逃げるだろうし、神経を使うことだろう。2と3はほんの少しの時間的な差らしい。ほんの少し露出が変わっている。写真としては2の方がいいように見えるが、HNさんとしてはどちらがいいのだろうか。どちらかを調整したのかも知れないが。
コンバータを使うと、伸びた分F値が苦しくなる。ファインダーの画面も暗くなるし、ピント面は浅くなるし。難しい。
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■3.近くで見る珍鳥B
◆プロパティを見ると絞りはF13,ここまで絞ってこのピントの浅さだからつらいな。ほんの少しだけど、2に較べて明るく見える。測光はスポットらしい。田圃の面自体に明暗の差があるから、スポット露出は難しかっただろう。平均測光などの方が楽じゃないか。
後髪の見え方など、2に較べるとこちらの方がいいが、しっぽの先端が土と重なったらしいのが(はっきり見えない、そんな気がすると言うところだけど)しんどいかな。
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■森川邦昭
着信:2013.01.19
■撮影場所: 栂池高原スキー場
■スキー場の風景です。今回の旅は連日雪で天気には恵まれませんでした。しかし以前から練習している霧の中や夜の被写体を撮るチャンスでした。
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■1.暖
暖房が入り食堂の明かりだろうか、そうとすれば夕餉のお皿を並べ客の帰りを待つ旅館を雪が降りしきる表通りから、窓から漏れる明かりを敢えてぼかして絵をつくりました。出来た写真はやや暗いのでソフト調整しました。また今月前半の作品(太い木を全面に持って来た)の反省作品としての再提出です。
◆主客転倒した。森川さんが付けたタイトルは「暖」だという。そうかなー、ボクは別のことを考えた。「蚊トンボの怪獣現る」。むちゃくちゃいうでゴメンネ。なるほどこのオレンジ色の窓は明るい、けれども手前の枝の方がそれ以上に強い。この主役は枝。窓はその向こうのアクセント。
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■2.濃霧のゲレンデ
霧の中です。人物の大きさで遠近感を表現し合わせてバックに持って来た林にもその効果を利用しました。赤い服の人物を待っていました。
◆左の人物を大きく捉えたことで絵のポイントは出来た。もう少し大きくてもいいが相手も動いていることだし、計算どうりには行かないだろう。林がなくて白一色のところではこの人物だけでは物足りなかったかも知れない。右の人物が、スキー場とは関係がないような動きで、もうちょっとしゃきっとしたフォームだったらと悔やまれる。しかしこれはいう方が無理な話。
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■3.カクテル光線
夜間営業のゲレンデです。手前にリフトを置き椅子のバランスを考慮し、撮影で立っているゲレンデと遠くの両方の明かりを入れて霧の深い夜の
スキー場の雰囲気を表現しました。後で気が付いたのですが椅子に人が
乗っていませんでした。どれか一つだけでも乗っておればと思いました。
◆どうしてこれだけカメラを上へ向けたのか不思議。上半分には灯りがぽつんぽつんとあるだけ。メインになる2つのライトが下ギリギリになった。そこのところにどういう意味があったのか、どうも腑に落ちない。左のライトの右には木もあるらしい。それをカットしてしまうよっぽど具合の悪いものでもあったのか。どんな事情だったのか。
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■布施 誠
着信:2013.01.20
■近年まれに見る寒さの中、仕事に励んでおりますが、通勤にも何か楽しみはないかと考えていましたところ、20年以上西から東へ走っていて正面に観ていた富士山を写そうと考え写し始めました。海抜1000mのところで朝6時半ごろから7時半頃までの通勤時間を利用しての撮影。この時期冬型の気圧配置のときは大変きれいに撮影できる時期なのですが、ただ寒さが半端じゃない所ですので、カメラの動きが鈍くなることも、ですが今だけ見える風景色があるので楽しいですね。
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■1.富士三色A:長野県原村
◆撮影日がいつか分からないが、最近だとしたら、気持ちは分かる。太陽がいちばん右による位置で、このあと左へ帰っていく。そのいちばん近寄ったところを1枚に納めようという話。しかし、これはなんぼなんでも無理だった。もっと右へ寄った場所で撮影位置を探したい。ボクも太陽の動きを見ながら撮影場所を探すのに、丸1年はかかった。とにかく撮影場所探し。
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■2.富士三色B:長野県富士見町
◆そういう意味では、この構図はいい。大きな斜面の左下にうまく富士山を入れた。これで太陽はどこから昇るのか。どうやら富士山の左の方かららしい。太陽が入るとまた絵が変わる。下のシルエットになった部分に、夜明けの灯りがあると雰囲気が変わる。灯りがなければ、川の流れでも。空の明るさを反射してくれるだけで、ずいぶん絵が変わる。そういう意味でも場所探し。
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■3.富士三色C:長野県原村
◆こんな淡い小さな富士山を何で下ギリギリのところへおいたのか、と思って空を見るとこれまたギリギリのところに小さな細い月。これは太陽と違ってまた明日というわけには行かない。だからギリギリを承知でとにかく2つを入れたい。気持ちは分かる。でもやっぱり無理やった。真ん中を見たら、何も写ってないのと同じだもの。
満月が登る位置は太陽と逆になって結構面倒くさいが、この明け方の細い月は、太陽とほぼ同じコースを先駆けて昇ってくる。だからちょっと注意していると以外と捕まえやすい。要するに富士山に対して太陽が昇る位置をマスターすれば何とかなる。いずれにしてもすぐには無理。とにかく太陽との関係をマスターすること。それには最低1年はかかる。
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■JIJITKS
着信:2013.01.22
■寒中、自宅待機の手慰み的な写真ばかりです。静寂を破る景色を集めました。 | |
■1.朝陽とともに
朝陽とともに沖から帰港するボートが静かな湖面を切り裂いて来る。
◆太陽を徒労(「撮ろう」と打ったはずだが)としていたら、ボートが帰ってきたと言うことか。太陽だけでは絵にならなかったから、ボートに助けられたというところ。なるほど「切り裂いて」来る感じがよく分かる。しかし、こういう俯瞰写真はどうしても傍観者的風景なることが否めない。湖岸から望遠で、太陽と波を蹴散らすボートを合わしたら・・・。
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■2.いざ!スポットライトへ
背高のっぽのホテルが目前のスポットライトに踏み出しすか・・・?千両役者に喝采を・・・。 。
◆ライトの輪の中に船が1艘いたら・・・。JIJIさんのコメントでは「のっぽホテル云々」とあるがいまのままではやっぱり作文で終わってしまう。湖上を絶えず監視していて、こういう光がどれぐらいの確率で起こるのか。そのときその輪の中に船がいる確率は。やっぱり無理か・・・。
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■3.疾走
旭に染められた湖面をバスボートが疾走する。カイツブリの群れが一斉に飛び立つ。迷惑な・・・と。
◆朝陽でもこれだけ焼けることがあるのか。こうして見ると湖上一面という感じがするが、案外狭い範囲なのかも知れない。
昔、緑川洋一(岡山の歯科医写真家)が、こういうところへ、鳥などをシルエットで焼き込んで作品を作っていた(『緑川洋一全仕事』朝日新聞社・いまの例ではヨット)。鳥を別のカメラで撮り、シルエットになったものだけをリスフィルム(印刷製版用の硬調モノクロームフィルム)に適当に焼き付けて、それとこのようなリバーサルカラーフィルと合わせて合成する。その時代だから皆驚いたが、いまはパソコンで一発だからなー。
前の船の航跡か、画面中程を横切る波跡が邪魔だった。
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■SKI
着信:2013.01.23
3枚とも、乗鞍岳(滋賀県高島市と福井県敦賀市との県境の山)
2013年1月20日(日)にスノーシューを履いて乗鞍岳に登って来ました。茅葺き民家の残る、マキノの在原集落から登山開始です。頂上の電波塔までは行けませんでしたが、9合目辺りのブナ林を楽しみ、往路を下山しました。積雪は、1m位でした。(一昨年の同時期に行った時は、積雪3mでした。)
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■1.ラッセル
3合目辺り。先頭を交代しながらのラッセル。登り始めて1時間余り、汗をかいているが指先は冷たくしびれて、思うようにシャッターが押せませんでした。
◆なるほどな。指先は冷たい。それにしても大変な行(ぎょう)だ。雪中登山の記録としてはこれでいいのだろうが、作品とするなら、たとえば前の人のザックを画面の3分1ぐらいの大きさでアップすると迫力が出てくる。そのザックに雪でもついていたら最高。追いつくのは無理だから、後の人が通り過ぎるタイミングになるが、そういう勝手は許されないのだろう。仮にやったとすると、自分がそれだけ遅れるわけだし。結局やろうとしたら、目的を撮影岳に絞り、演出するしか出来ない話しか。
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■2.黄葉の名残に雪
5合目辺り。一面銀世界の中、わずかに残った雪化粧した黄葉の葉が印象的でした。
◆「雪化粧した黄葉」とはどれのことか。送られてきた画面を拡大してみたが分からななかった。登山を含めて、旅行などもそうだが、非日常の中にいると人間は感覚が鋭くなる。小さなことでも目につくことがよくある。神経がするどくなっているから、感動する。それを撮る。自分ではそれを意識しているから、出来た写真を見てもそこだけが大きく見える。ところが第三者はそれが分からない。自分の記録としてならそれでいいが、作品となると、誰かに見てもらわなければならない。そこのところが難しい。
望遠でその部分だけをアップする手もあるが、寒い雪中では無理だろう。ワイドで近づくことはもっと無理だろう。やっぱりしんどいな。
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■3.山眠る
9合目からの眺望。辺りは静かで、色もなく、何の音も聞こえない。空気だけが張り詰めていた。
◆なるほど俳句の世界か。すごいな、感動するな。誰でもこういうところへ行くと詩人になる。雪のない時期にアンテナのところまで登ったことがある。詩人にはなれなかったけど、日本海が見えて驚いた。ついでだけど、日本列島の大分水嶺(一方は日本海、方や太平洋・瀬戸内海)がここを通っている。
ここまでいくと写真が撮れるだけでヨシとせないかんのだろう。前景に何かがあればとか、暖房の利いた部屋でワープロうちながらなら、何とでもいえるんだけど。いやいやお疲れさんでした。私にはとてもとても。
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■S.T
着信:2013.01.23
鈴鹿山系の下に居りながらご当所富士の菰野富士を知らずにいました。鈴鹿山系の頂きは1000mのが多くあり、小さな山は気がつきませんでした。希望荘〜陶芸村〜三重CCを下りやっと貧弱な菰野富士(小物富士)を知ることが出来ました、
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■1.菰野(こもの)富士
やっと見つけた標高369m、暖かくなれば伊勢湾の写真でも撮りに行きたいです。
◆陽がが当たっているのが小物富士らしい。たしか、希望荘(スカイライン入口)辺りからだと、眼下に見える。確かに小物。でもバックの山が陰になって、やっとところを得た。こういう低い山を目立つように撮るには、こういう光線しかない。冬型気圧配置が強まる傾向にあるとき、雲が速く動く。その影が、いろいろと細工をしてくれる。多分これもその恩恵に浴したのだろう。両方影だったら、これはまったく写らない。
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■2.誰かの・・
土山文化センターでの腰掛と足跡。
◆腰掛けというのは、じゃんけんをやっている半球だろうか。こんな寒い時期にここに腰掛ける人はいないと思うが。それでもそのあたりを歩いた足跡が。足跡を残すと言うことはこういうことなのだろう。前方からの光がいい。露出もピシャリ。単純でいて、何かが見えてくるような写真である。
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■3.大岩
以前教室で連れて頂いた青土ダム歩きの途中の野洲川渓谷。
◆大きな岩に左の山の影が写っている。カメラから見て太陽は左の方にあるはずだが、岩は平面的に見えてしまう。影が邪魔をしているのかな。実際にはもっと立体的なはずで、渓谷の左前方から光が来たら、いい状態になるのだろう。
行ったときに撮るのではなく、撮れるときに行く。
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■MO
着信:2013.01.23
■今回は、近江富士花緑公園のハス池での3枚です。薄氷が醸し出すラインの美しさに、改めて感動して初めて撮ってみました。2回訪れましたが、その時々により、ライン形成の違いに面白さを感じたので、冬の間は、何度もチャレンジして、ラインの美が表現できればと思います。 | |
■1.しばれる池
◆どういう事情でこのような線が出来るのか分からないが、画面に方向性が出る。いまの場合は、茎から放射状に出ているわけで、画面全体が締まる。寒いときに頑張った甲斐があった。
この3枚を較べると、これだけが極端に暗い。3とよく似た構図で意味は分からない。そんなことで、事後調整をしておきたい。
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■2.薄氷の美
◆1,3よりは広い部分を撮ったところらしい。よく似た線が見えているが、それが好き勝手な方向を向いている。結果的に画面としての統一感がなくなり、その他大勢のガヤガヤ写真(群像写真)になった。この中のどれかにキャプテンを決めて、それを目立つようにするのが一般的な手法。いまの場合、真ん中手前の電気スタンドのような形のがその狙いだったのかも知れない。しかし、そうだと断定できないところにこの写真の限界がある。
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■3.薄氷ライン
◆2に較べて、方向性ははっきりした。でもそれを受け止める対象物がちょっと手薄。この線は何から出るのかと、2の写真を繰り返し眺めてみたが、もう一つはっきりしない。1を見る限りでは茎から出ているように見えるが、3を見ると必ずしもそれだけでもなさそう。
これも若干暗いかと調整してみた。全体は見やすくなるが、必要のないところまで見えてくることになりそう。調整も難しいところ。
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■marimari
着信:2013.01.25
■例年より建物下の湖岸の水鳥の数が多く感じられますが、羽ばたきや鳴き声が賑やかでバルコニーに出てみると鳥の動きや水面の動きが面白く撮りました。望遠で撮ったものをどこにポイントをとるか迷いながらトリミングしたものです。 | |
■1.水面に描く
◆一瞬、何の模様かと思った。鳥が遊ぶと水面にはこんな模様が出来るのですか。面白いなー。これはハイポジションの勝利。湖岸からではこれは見えない。望遠で撮ったものをトリミングしたとか。とにかく望遠で狙ったのも正解。こういう場合は、どれか一羽、芸をしているのをポイントにするといい。真ん中で飛び立ちかけているのがそれという意味なのだろう。左と上をカットして、右下のグループをアップする手もあるが(鳥が右向きで後が空き前が詰まっているという意味もある)、「水面に描く」という意味では広く撮ったのも意味はある。これはこれでいいのだろう。
水面がやや暗い気がするので、明るくコントラストを上げた。水面が凍ったようなイメージになってしまった。ちょっとやり過ぎたかな。
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■2.ヨーイドン
◆なるほど、これも面白い。これは水面より鳥が主役だから、鳥を強くした方がいい。水面を明るく調整した(明るすぎたかも知れないが)。要は鳥のスタートだから。偶然だろうが、画面の真ん中付近が明るく周囲が暗くなっている。明るくして、コントラストを上げたことで、それが強調された。この方が面白いだろう。
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■3.助走
◆さあこれをどう処理するか。上2枚と較べて役者が少ない。題名からしてもポイントは飛び立つ1羽。とにかくこれを生かさなくては。
「写真」という言葉を誰が作ったのか知らないが、「真を写す」といわれると、見たとおり写さなくてはと思う。しかし、シャッターを切ったままのデータが「真」だとは誰も思っていない。写真は「表現」であって、「再現」ではない。いまどき「証拠写真」という言葉を本気で信じている人はいないだろう。要はあの手この手で、自分の表現したいことをやればいい。
この場合は、水面で必要なのは、鳥が走った跡であって、それ以外の水面はあってもなかってもいい。幸いその痕跡は暗くなっている。水面を飛ばしてもこれは残る。さーやるぞ、頑張って!。
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■1.寒い朝に
天気予報は寒波到来荒れ模様、西空は雪、東空は明るく、朝日を撮りにかざみ公園へ出かける。光線がかすかに縦に伸て、気象の影響かと初めて見る光景です。
◆確かに縦に延びている。気象現象としては珍しいものではないらしいが、われわれ素人にはいつも見えるわけではない。MEGWさんは初めて見たという。
問題はそこ。初めて見るその現象が、この写真として本題か、副題かということ。今のままだと副題に見える。上向きに延びる線が見えました、という程度。初めて見た現象なら本題にしたくなるが、その場合は「とにかくここを見てほしい」という絵にしたい。望遠でアップしたいところだが、おそらくこの明るさでは望遠は無理だろう。となれば、とりあえずワイドで撮っておいて、あとでトリミングということになる。紙に焼くならつらいが、このわいわい村程度ならかなり思いきったトリミングが出来る。原版からなら上向きの光のアップは可能だろう。そういう意味で中途半端だったか。トリミング見本。大きさ的には無理だけど。
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■2.冬のうみ
大寒の頃の琵琶湖湖畔の風景を撮りに、前景に枯れ草木を寒風にきらめく湖面を入れてみました。
◆撮ったままの色か、それとも色を抜いたのか。モノクロームのようなイメージに仕上がった。冬の琵琶湖としてはこれも一つの手。湖面の輝きが結構きいている。ただ絵全体としてはちょっと単調だったか。とくに水平線とその向こうの山の稜線。たとえば建物の部分がきらりと光ったりするものだが、そういうのを利用する手もあった。
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■3.雪降る街角
朝から雪降る光景を高所から、駐車場の車が出た後と積もった雪のコントラスト、さらさらと雪降る様子を切取ってみました。
◆「車が出た後と積もった雪のコントラスト」というが、それだったら、別の絵になったのではないか。このままだと右側の大きな建物がメインで、クルマのあとはあくまでサブ。カラスが2,3羽遊んでいるとポイントになったが、こんな寒いときはカラスも休みかな。
画面上端の白い線は何だろう。
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■館 長
着信:2013.01.27
■1月26日の美山町のライトアップです。美山町は昨年11月に続いて2回目ですので、現地の状況もほぼ理解して、事前の調査、準備は十分のはずでしたが、想定外の降雪に遭い、しかも三脚を忘れたため、折角の花火も撮影出来ず、3枚ともピント、露出が甘くなってしまったようです。 | |
■1.ライトアップA
◆奥の大きな家と人物が妙な重なり方をした。とっさのことでどうにもならなかったのかも知れないが。常識的には、人物の前をあけたいが、いまの場合、それには目をつむって、もうちょっと待って、右の空いたところへ置く手もあった。
それが解決されて、道路のライトがなく、民家に灯火がついていたら、いい写真だった。今はやりの「あかり」だろうが、ここではちょっとちぐはぐ。ここにこんなライトはいるのだろうか。
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■2.ライトアップB
◆ここにこそ1のライトがいるのだろう。もちろん館長さんの責任ではなく、ライト設置者の感覚の問題だけど。ライトアップされた民家の右側を奥へと誘う光、これがあって初めてこの屋根の並びが生きる。そういう気持ちが右を開けさしたのだろうが、ひょっとしたら、肉眼では道が見えていたかも知れない。ライトアップは、写真としてはコントラストが大きくなるから、こういう場合はしんどい。このままでは単なる黒くつぶれた面を増やしただけにとどまった。昼間の方が道が見えて奥行きが出る。
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■3.ライトアップC
◆2のいちばん手前の家をアップした。近寄ったため手前の木のシルエットが大きくなった。それはそれでいい。家とのバランスの問題で、いまの場合これはこれでOK。問題はむしろ家。結果的に、家1軒をどーんと真ん中に持ってきたことになった。ちょっとこれは単調すぎた。手前のいくつかのライトがそれへのカバーリングだったのかも知れないが、さあ、これがあってよかったのか。私にはちょっと疑問に感じる。
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