デジカメわいわい村
とれとれ作品集 NO.117
2012年12月・後半

 
 

BEST

JIJITKS SKI MO MRT 館長


HND 森川 HN JIJITLS 館長 MRTMOSKI

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■S.T

着信:2012.12.15

 

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■1.西の家並:(東海道・関宿)
 関宿の中程に江戸から106里余ある眺関亭からの地蔵院と家並み。
◆どこかの高みから旧東海道の町並みを長いレンズで狙った。まるで広重の絵を見るような。バックの暗い面は鈴鹿の山腹だろう。左の小高い山もこの場合は中景としてきいている。これはこれでまとまった絵になった。
 ただ、この場合、左半分が意外と単調、大きく修理のあとが見える平行四辺形の側面、流れ落ちる屋根、それらが意味があったかと考えると、結局この絵は、右の大きな屋根と遠くの地蔵院の屋根がポイントだと分かる。だとすれば、左と下は捨てて右上でまとめる手があったか。トリミング見本

 

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■2.伝承:(東海道・関宿)
 銘菓「関の戸」 京都御所ご用達にて螺鈿の菓子箱と通函、その他。
◆螺鈿の菓子箱、口が腫れるな。
 暗い階段のところに裸電球を置いた。多分意識して置いたと思うが、先ずは成功。左のウインドーの明るさなどから考えて、裸電球の光だけでの撮影ではなさそうだが、その下の木の火鉢に当たる光が単調なのがもったいなかった。せっかくの木の凹凸が生きなかった。しかし実際はこういう店内で自由はきかないだろうから、贅沢いうのは無理な話だとは思うが。

 

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■3.ブロウ:(日吉神社前)
 旧竹林院の手前で歩道の落葉の集積作業で勢いよく飛んでいましたが写真では残念。
◆目で見たときは強く印象に残るがいざ写真にすると写らないのが小さくて動くもの。落ち葉、花吹雪。どちらも難儀なもの。おそらくバックが暗い単調な面でないと写らないだろう。難しい題材だった。



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■HND

着信:2012.12.15
■去りゆく秋

 

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■1.朝靄の中
 10月の終わりに信州蓼科高原に参りました。その時の写真で女神湖の湖面に映る朝靄の様子を撮りました。水面の朝靄で写真が二分されましたが敢えて挑戦しました。
◆HNDさんのコメントに尽きる。おそらくカメラを持って現場に立てば、誰でも一応は撮るだろう。でもできあがったものはやっぱり無理だろう。この横一線からどのように逃げるか。これが勝負になる。手前に何かを入れるしか手はないだろう。
 対岸の魅力を思うと、妙なものは入れたくないという気持ちは分かるが。そこのところをどこで手を打つか。

 

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■2.染まる:(教林坊)
 もみじの葉が茅葺の屋根に落ちて赤くなっていました。全体に赤く染まって何とも言えない風景でした。 
◆教林坊の定番の一つ。今年はことのほか綺麗だったとかで、方々の教室でこの写真を見せてもらった。結局はこの木に対する屋根の面積だと思う。メインは木か屋根か。HNDさんのコメントでは屋根がメインと読める。出来た写真は・・・?。何となくどっちつかず。「何とも言えない風景でした」で終わってしまった。こういう定番ものは、はっきりした自分の意志を持ち込まないと、結局は以下同文、みなと同じ写真になってしまう。

 

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■3.竹の向こうに:(文化公園)
 雄々しく伸びる竹藪の向こうに紅葉したもみじが見え対照的な雰囲気を醸し出していました。多少ごちゃごちゃしていますが。
◆上に較べると、写真としての数は少なくなる。そういう面では少数派。その代わりまとめるのが難しい。出来るだけ竹の少ないところを狙う。それがあったかどうかは記憶が怪しいが。竹に当たる光が生きる時間帯を探す。行って来ました写真ではこれがいちばん難しい。これが決まれば写真も生きてくるだろう。


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■森川邦昭

着信:2012.12.16

 一点は前回にご指導いただいた課題、湯気の置き方を同日に撮った別の作品で再挑戦させて頂きました。後二点は初雪が降った伊吹山登山道での作品です。写真の人物の同様、滑りやすくなった道、山頂の天気を気にしながらの登山でした。。

 

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■1.底冷えの早朝
 前回は迷わずに先の作品を選んでしまいました。しかしこちらの作品の方が湯気が絵の2/3程で収まり作品の良し悪しは別として寒い朝、立ちのぼる湯気の雰囲気が落ち着いて眺めることが出来ることの勉強が出来ました。
◆前回の写真を見直してみた。湯気が横一線。バックの様子などから見て、今回のと同じ時の撮影らしい。2つ較べてみて、文句なしに今回の方がいい。なぜか。横一線を押さえたことで、水面に奥行きが出た。右上からの光が淡く線を引き、それが左の紅葉を照らしている。水平線は前回に較べてこちらの方が高くなっている。右手前から左奥まで、光の線を導くには、この高さは的確だった。葉の色は派手ではないが、静かな湖畔(池畔)の雰囲気がでた。いい写真だ。

 

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■2.薄雪の登山道A
 伊吹山の初冠雪の頃でした。縞模様になった山の斜面を用心しながら登る自分の姿を他の登山客で表現しました。
◆まだら模様の雪面を行く登山者。山旅の記録としては、これで何もいうことはない。しかしこれで「山の斜面を用心しながら登る登山者」となると、ちょっと首を傾げたくなる。いまの状態だと、登山者は添景の一つで、手前の灌木や、雪の斜面がメインになる。もしコメントの表現を求めるならば、ぐっと登山者に近づく必要がある。場合によっては下半身だけをワイドでアップ。望遠では弱くなる。ワイドでローアングル。しかしそれをやるには、相手と納得づめの撮影になるから、実際は出来るかどうか。

 

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■3.薄雪の登山道B
◆写真2,3に対して上のコメントが着いていた。同じ意図での撮影らしい。上に較べてカメラ位置は低くなり、手前の樹木が大きくなった。人物はヤヤあいまい。この時期の灌木の細い枝は、一つのかたまりになって魅力がない。出来れば枝振りのはっきりしている物を選んで絵を作りたい。狙いがあいまいだった。
 


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■HN

着信:2012.12.16
撮影場所・・野洲市・兵主神社境内

 昨日にわかにお天気が良くなってきたので近くの紅葉を撮って見たいと10時ごろから出かけてみました。紅葉を見るのは少し遅すぎるぐらいでした。でも 綺麗な紅葉の処も残って居ました。見学の人は2・3人ゆっくりと楽しむことは出来ましたが肝心の処がもう散っているのでいい紅葉だけを探して撮って来ました。この様な写真は苦手でうまく構図が作れません。それでも考えて撮って見ました。

 

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■1.ある家の庭
 朝起床したらよく晴れていたので散歩にカメラを持って出かけた。裏の山が冠雪して綺麗でしたので、どこかいい場所がないだろうかと探す頭に、浮かんだのが大工さんの家の庭。大きな木が植えられ、槇の木で作った水車も置かれていましたので、山を撮るのに入れました。
◆「裏の山が冠雪して綺麗」だというのだから、狙いは比良山。前景が手前の大きな木と水車との組み合わせ。ここのところで、ちょっと狙いが逆転してしまった。水車を入れることで比良山が遠く小さくなる。簡単にいえば、比良山は何Kmも遠くにあり、水車は目の前にある。当然、水車は大きくなり比良山は小さくなる。比良山と同じぐらい遠くにある物(カメラのピント距離がどちらも無限大という意味)と組み合わすと比良山は高く大きく写る。たとえば、いまの場合だったら、遠くにある森や民家。これを望遠で狙うと山は高くなる。
 しかし、「ある家の庭」ということで、あくまで水車にこだわるなら、別にそれはそれでいい話。ただしいまの場合は、カメラをあと少し下げて、山の稜線と木の枝との重なりを避けたかった。それとこの絵のままで見ると、朝にしてはちょっと暗い。冠雪した山を見せるとすれば、明るさを調整しておきたい。


 

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■2.冬雀
 散歩に持って行くのはコンデジです。たまには野鳥に出会う場合もあります。長くすると手ぶれがするので写しにくいです、なんとか撮れた雀です。
◆何とも可愛い。鳥はHNさんの命令を聞く。右左右と首を振って。まん中の鳥が若干上にいることで画面にリズムが出た。一茶の俳句が出てくるような一枚である。いい写真だ。

 

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■3.高架橋の朝:(野洲市上屋)
 散歩ちょうど出勤の時間と重なり高架橋も沢山の車が通ります。そんな時太陽の光が道路に光を落としましたので写真になるかもとシャッターを押してみました。
◆前々回だったか、同じ対象物を使って奇抜な作品が出た。それに較べると、今回の作品は常識的な普通の絵になった。もう一回ハウスに挑戦してほしいが、それはさておいて、この写真はどうすればいいか。一言でいえば、正直すぎるのだから、何かそれをぶち破る物はないか。たとえば、本線の手前のゼブラのところ。それをワイドでアップする。もちろん奥には高架橋のクルマを入れる。これは新しいほど白黒のコントラストがはっきりして効果かが上がる。古くなると情けなくなるから、ホンマに今のうち。
 


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■JIJITKS

着信:2012.12.22

 

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■1.仮想大阪
 新フェスティバルホール落成。建物内装ともに素晴らしく、ビルの周辺に遊歩スペースがあり、そこから見た大阪の街角を、仮想・幻想的に・・・?。
◆何をどう撮ったらこういう写真になるのかよく分からない。ビルの内側から外を見たところか。それとも外から窓に映ったものを撮ったのか。下の黄色い部分が街の姿らしいから、ずいぶん高いところかららしい。傾いた水平線が航空写真を思わす。とすれば緑の部分は何なのか。と、細かいことを詮索し出すときりがない。
 JIJIさんからいえば、「ガチャガチャいうな、これがワシの大阪じゃ」というところだろう。エエなー。こういう挑戦的なヤツ。ストラビンスキーの『春の祭典』、初演(1913年)の時はブーイングで収拾がつかなかったという。昭和33(1958)年、第1回大阪国際フェスティバルにそのストラビンスキーがN響とともにやって来た。「行かへんか」と誘われたが、そのときの私にはストラビンスキーを聴く力がなかった。金策もつかなかったので敬遠した。いまとなっては悔やまれる。分かっても分からなくても、行っておけばよかったと。以来、半世紀を越えて、フェスティバルホールも2代目だとか。「春の祭典」も古典(来年で初演以来100年)になった。
 どない写るかわからんが、とにかく撮っておく、この精神。エエぞ、この写真は。半分喧嘩腰だけど。JIJIさんにゴマするわけじゃないが「若い」。



 

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■2.逃げる
 歳を重ねることからは逃れようがない、といいつつもこの羽音は気にくわぬ。
◆「歳を重ねること」と「羽音」との関係、これは禅問答。「羽音」が気に食わんというから、JIJIさんは平家の末裔か。そのJIJIさんのJIJIは当然「爺々」やと思っていたら、違うという。そんなことはないやろう。JIJIは爺々に決まってる。
 ・・・・驚いたことに、わいわい村の村民の多くの方々は、”JIJITKS”は「爺々のTKS」と思っておられることを知りました。”JIJI”は「時々刻々」の”時々”のこと。英語ではEVER MOMENT.つまり時の「流れ任せ」ということ。<行き当たりばったり>ということです。そこのところよろしく。・・・・ 「爺々」と「時々刻々」と、どちらが正解か投票したら、出口調査で開票前に「爺々」の当選確実。
 「逃げる」、たしかにヤツらは極めて敏感に逃げる。こちらが存在を確かめていない間に逃げる。平家でなくてもビックリする。せめてそこにおることを確かめてから逃げてくれたら、まだ話のしようもあるが。でもまあ、遅ればせながら何とかファインダーに納めたのだから大したもの。

 

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■3.歳末
 忙しない大阪へわざわざ行くことなんかないのに・・・と愚妻のお供で御堂筋。
◆これは。木に巻きついた白色のライトが目玉か。車道へ身を乗り出すようにしてシャッターを切っているようだ。危ない話。何で車道からなのか。歩道からでは絵にならなかったのか。
 当然手持ちだと思うが、もし三脚があれば、3本の木の間隔をあけて、そこへクルマを流すと面白かったか。もっとも忙しない大阪のこと、歩道に三脚を立ててたら、蹴飛ばされるのが落ちだろうけど。
 もしこの絵のままで行くならば、何とかして地面を入れて、道路の反映がほしかった。雨でもないのに反映があるかといわれるかも知れないが、乾いていても路面は光を返すはず。


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■館 長

着信:2012.12.26

 

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■1.西海の落日:(長崎県佐世保市の九十九島)
 日本最西端の国立公園です。夕陽の美しさは日本有数とのことです。鮮やかな夕焼けを期待しましたが曇り空で中途半端になりました。海と夕焼けの中に、沢山の島をいかに配置するかで苦労しました。
◆この場合、主役は太陽だろう。とすれば、ど真ん中では困るけれども、もう少ししかるべきところに置きたかった。さらにいえば島に落ちるか、海に落ちるか。これで絵が変わる。いまの場合は当然島に落ちる。島にかかる前にということでのシャッターだろう。いわゆる遠征写真、落日の位置を事前に読むことは難しい。沖にある横長の島には手を焼きそう。1時間ほど前に太陽の位置を見極めて、自分が移動すれば何とかなりそうだけど。



 

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■2.遠望の富士山:(三重県安乗埼灯台)
 日本で最も遠い位置から見える富士山だと聞いて行ってきました。冬期、晴天の日の出時間前後だけ見える富士山です。これも、富士山と海だけの構図ですが場所柄、船が通過したのが救いかと思いました。
◆三重県の海岸、遠い位置には違いはないが、確か最遠ではなかったはず。理屈の上では見えるとしても、見える日は1年で何日もないはず。実際に行ってみれば見えないので当たり前、それが見えたのだからそれだけで立派。宝くじに当たったようなものだ。だけれども、正直、これ本当の富士山かと疑った。周囲の山に較べて飛び抜けて高い山だから、まさか間違うことはないとは思うが、距離が遠くなれば小さくなる。こうしてここだけ切り取られたものを見ると、ただの山のようにも見えてしまう。これが写真の難しさだろう。
 でまず、これが本当の富士山か。ちょっと検証をしてみた。まず安乗崎から富士山までの距離約200Km。方向は真東を基準にして北へ約30度。例のカシミールでの作図(白山岳というのは富士山頂火口壁上のピークの名)。私がこのソフトを使うのは、ほとんど滋賀県内限定だから、対象範囲を50Kmぐらいに限定している。それで作画させたところ海だけが現れた。地図で見れば小さい島もないようだ。範囲を100Kmに伸ばしても変化なし。思い切って500kmに伸ばした。滋賀県から東京ぐらいの距離だから、意味はないが、その間に富士山があれば見つかるはず。出てきた。うしろにそれ以上の高い山はない。これも当たり前。250Kmに縮めた。500Kmのときのと同じ図柄が出る。150Km縮めた。富士山は消える。間違いない。右側の永保火山が見えれば絶対だけど、写真では雲に隠れて見えない。手前に島のように見えるが静岡県辺りの山が沈み込んだもの。ここまで念を押したから間違いはない。これは本当の当たりくじ。
 これは撮れただけで家宝みたいなものだから、写真としてはもう少ししっかりと仕上げておきたい。明るさと、海面の傾き。ずいぶん長いレンズのはずだ。撮影に当たっては100%、200%のブレ対策が必要。今のままではちょっと甘い。ここではシャープをきつめにかけた。調整済み見本


 

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■3.一人旅:(大原寂光院)
 左側の防犯灯、右側の細い幹が邪魔な感じですが、黄葉、夕暮れ、長い階段が情緒的でした。
◆黒いコートの女性を写したらしいが、前を行く人がいる。その人との関係らしいが、女性の左肩あたりに犬をだいているように見えるものは何だろう。右の方にも何かが見える。全体の風景はともかくこれが写真をぶちこわした。正体不明、妙なものが写ったものだ。
 原版が大きかったので、伸ばしてみたら、どうやらもう1人別の人物がいるらしいが、よくは分からない。


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■MRT

着信:2012.12.27
12月19日、朝、少し雪が降っている中、岐阜に行った時のです。

 

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■1.冬到来A
◆これは寒いぞ。足場も悪そうだし、つるっといったらおしまい。手もかじかむだろうに。
 バックの流れの速さが分からないが、流れすぎた感jじ。どこかにしぶきなどが止まっているところがあると、もっと迫力が出る。現場の明るさが分からないが、出来た写真としてみるとき、あと少し明るい方が流れのイメージに合う。調整見本


 

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■2.冬到来B
◆木の枝に凍りついた水滴。下部の輝きがポイント。氷の色が微妙に変化している。狙いは間違いなかったが、残念ながらカメラが振れた。水の流れかたから見て、もう1,2段速いシャッターでもよかったか。たとえば、このとき1/10秒なら、1段速くて1/20,2段速くて1/40秒。当然絞りを開けなくてはならないが、開放絞りになればそれ以上開かない。その場合は、ISO感度を上げることになる。


 

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■3.冬到来C
◆水車らしいが、コトコトコットンとまわる木製のではなくて、結構速く回転しているらしい。水しぶきの飛び方でそれが分かる。光を受けた放物線が見事。
 問題は上の白飛び。このまま左と上をカットすれば上からぶら下がっているツララの大半を失うことになって、つらいところ。撮影時にカメラを少し上げて、下へ振るか。そのとき水しぶきはどう写るか。現場で考えるしか手はなさそう。でもこの水しぶきは見事。


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■MO

着信:2012.12.28

■晩秋の締めくくりの写真としてアップしてみました。秋から冬に向かう移り行く時の流れの中で、打ち震えている紅葉に慈愛を感じました。

 

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■1.流れゆく秋
 手水鉢の一部を切り取ってみました。
◆いいね、とくに円形の波が。右上の手水鉢の中心部かと思われる辺りに水面が白く見える部分があり、そこから放射状というか三角形というか、部分的に明るくなっている。水面に映ったバックの影かと思うが、それが画面に変化をつけている。手前に置いた黄色の3枚の葉っぱがきいた。
 一つ気になること。3にも共通することだが、この時期としては全体の色調が華やか過ぎはしないか。事情は分からない。実際の色がこの通りだったのかも知れない。しかし、晩秋をイメージするにしてはちょっと派手過ぎる。ということで「彩度」を下げてみてはどうだろう。


 

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■2.震える秋
 水溜りに浮かんでいた一枚の黄葉をポイントにしましたが、ピントが・・・。
◆うっかり見ていると気にならないが、よく見ると確かにピントが怪しい。それはともかくとして写真全体として、水面の反射が賑やかすぎた。そのために肝心の葉っぱが生きてこない。その上に、1,3とは逆で葉に生気がなく、この場合はしんどい。色調が華やかだと派手すぎるというし、くすんでいると生気がないというし、どないせいというねんということだろうが、そこのところの微妙なことがね。水面がヤカマシイから余計に葉っぱが気になるのかも知れないが。

 

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■3.寄り添って
 雨が降った後、濡れた石と、その狭間に折り重なっている紅葉に慈愛を感じたり、秋を満喫させてもらったことに感謝して・・・。
◆「濡れた石」というのは、左上の土色の部分のことだろう。そうか、これは石か。意地の悪い見方だが、ボクは粘土質の土が水を含んでいるように見えた。ゴメンネ。石だといわれると斜めの暗い線が石の隙間だということが分かってくる。最初左上が土だと見たから、この黒い線は木の影かと読んだ。
 とまあ、そういうわけで、改めて見直してみると確かに岩なんだなー。問題はこの隙間。「負の主役」というのかな。黒い面が強く表に出てくる。モミジの葉っぱより先に、この黒い線が気になる。もう少し斜めから(カメラを低くして)狙って、この線を細く、岩か葉っぱかが主役になるよう作り直した方が安全だったか。
 いずれにしても今年最後の読み間違い、カダさんの気持ちがよく分かる。まことにイカンに存じます。


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■SKI

着信:2012.12.31

 

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■1.かいま見る:三瓶山登山(島根県太田市)
 主峰・男三瓶(おさんぺ)をはじめ、女三瓶(めさんぺ)、子三瓶、孫三瓶などの峰が火口を囲んで環状に連なっている山です。
◆いいネー、この木。枝を広げて幹をちょっと傾けて。右側の下から2本目、長く伸びた枝。書道家の筆遣いを思わす。・・・ということは、写真がエエのと違ごて木がエエということですか?・・・
 うん、まあそういうこと。木がエエから勝手に写真がよくなるという勘定だけれども、それだけで写真になるとは限らない。要するにエエ木を見つけた、そこまでは偶然と感性。それをいかに料理するか、そこが問題。この木の取り入れかた、いいかえたら木の切り方。たとえばこの場合、幹が右へ傾いていたら、絵にならなかっただろう。(右の木・副題との関係)。それがぴしゃりといった。どこかにカラスが1羽止まっていたら、・・・これは贅沢。


 

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■2.雄姿:浮布池から三瓶山(島根県太田市)
 浮布池(うきぬののいけ)から眺める男三瓶、女三瓶は、雄大で優しいイメージでした。登山でもそれは実感出来ました。
◆三瓶山大風景。現場に立ったら感動すること間違いない。10人いたら10人ともがカメラを向ける。結果、みんな同じ写真になる、そんな場所。実は1の「かいま見る」もそういう大風景だ。それを木が助けた。だけどSKIさんの意識は違う。おそらく1の山上の風景は、ワー、高いッ。里の風景は二の次、それだけで、手前の木に意識が集中している。ところがこちらの大風景はできあがっている。手前の林を適当に入れて・・・そういう場所では、人間どうしても安易になる。

 

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■3.紅葉の名残瓦屋寺の紅葉(東近江市)
 近江鉄道「太郎坊駅」から車で太郎坊宮への林道を瓦屋寺まで上がりました。紅葉の季節で、参拝客(紅葉撮影の客?)が10人余りいたが、瓦屋寺の門は閉まっていました。私達は、駐車場から門までの紅葉を撮影しました。紅葉の最盛期は過ぎてました。
◆中央のいちばん明るいところ、そこを赤い葉っぱが囲んでいる。そしてその外側に黄色い葉っぱ。意識したかどうかは別にしてそこのところがうまくいった。
・・・けれども、写真としては葉っぱが多すぎたかな。その光が見える前に葉っぱの大群が押し寄せてくる。もうカンニンや。
 そういうたかて、木1本やったら、もっとたくさん葉っぱがありまっせ。・・・その通りなんだけど、葉っぱの大きさとの関係かな、ここまでアップしてこの枚数というところだろう、しんどいのは。




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