デジカメわいわい村
とれとれ作品集 NO.113
2012年10月・後半

 
 

BEST

SS HN JIJITKS marimari TNK

   

森川TNKHNSSJIJITKSS.TmarimariMRTMEGW館長MO

一覧表/目次へ
■森川邦昭

着信:2012.10.13

■三上山の山道で撮影しました。この山には毎週何日か登ります。その都度この山ならではの風景をと周囲を眺めながら歩いていますが、やっぱり木漏れ日がここでは一番美しいのかなと思います。今回も木漏れ日が射す被写体に焦点を定めて撮ってみました。

 

写真拡大

■1.木漏れ日の恵みA
 一番大きな葉っぱに強い光が当たっています。そして茎を含む周辺にもこぼれていました。黒い背景とおおよそ見当のつく作品を考えていましたが、出来た写真のバックの葉っぱが紫色になりました。想定外ですが作品として生かせるのではと選びました。
◆なるほど影の葉っぱが紫色に見える。色温度の関係かな。主役の2枚の葉っぱからするとこれはバックに当たるわけで、明るくカンカンしているよりもいいことは間違いない。しかし、これだけ紫色になってもバックとしてはやかましいか。この紫色が広く広がると穏やかなバックになる。そういう形に持って行くには、相当広いバックがいるだろうし、実際問題としては無理な話だろう。

 

写真拡大

■2.木漏れ日の恵みB
 二枚の葉っぱの組み合わせとこれもフアインダーで見えていた葉っぱの横に当たる筋状の光を生かして絵を作りました。ところがこの写真にも紫色が出ました。偶然ですが右端から下半分を作るのに役立ちました。
◆「2枚の葉っぱ」というが、どこにあるのかとよくよく見たら、確かに手前にもう1枚あった。これはいわれなければ分からない。コメントを読む前は、何でこんな葉っぱを1枚だけ撮ったのかなと思っていた。それぐらい1枚に見える。撮影者は現場で何回も対象物を見る。当然そこには葉2枚あるわけで、「そこにある葉っぱは2枚」との条件がインプットされてしまう。少々状況が変わっても、「葉っぱは2枚」が一人歩きしてしまう。
 ディスプレーが違うから、多少見え方が異なるのは当然だが、こちらの方は私の画面ではほとんど紫色が感じられない。しかしバックの処理としてはこちらの方が安定して見える。

 

写真拡大

■3.木漏れ日の恵みC
 登山道で必ず通る石灯篭のある場所です。まだ若いススキが生け花のように形よく映えていました。後ろをうんとボカシした写真の方を提出しました。
◆バックのボケは安定している。しかし、全体としてみるとちょっと淋しかった。右の穂が左と同じように開いていたら、森川さんがいうように、まさに活け花だったのに。茎がまだ青く若いようだ。惜しかった。


一覧表/目次へ
■TNK

着信:2012.10.15

 

写真拡大

■1.今日はがんばるぞ
 試合の前、整地をしてとゆう気持ちを出したい思って写しました。
◆スポーツはまずグランド整備から。エライ横長の画面やなと思ってよく見ると手前に芝生の部分がつながっていた。偶然の結果とはいえこれは難儀だった。1人でも2人でも芝生の部分に人間がおれば解決した話だが。
 事情は分からないが、スポーツの画面をしては暗い。実際はもうちょっと明るいはず。調整しようとヒストグラムを見たら、暗い方半分に片寄っていた。やくマイナス2ぐらいの補正をしたのと同じだった。調整結果。画面を見て分かるはずだが、かなり無理な調整になった。

 

写真拡大

■2.整列で帰りを待つ
 いつも見ているところにテニスの練習に来ていた人達のもので、木の緑の中にきらりとひかる自転車に惹かれました。
◆暗めの画面の中で自転車が光る。学校制定自転車らしく作りも色もすべて同じ。手前から2列目あたりで、ちょっと乱れが見える。(置いた本人さんは、まさか列を乱しているなんと思ってもいないだろうが)。これが解決できて、整然と並んでいる中で、ぶら下がったヘルメットが一つだけ反対を向いている。そういう状況だったら面白かった。


 

写真拡大

■3.鉄塔にも秋が来た
 田んぼの中の鉄塔もこの秋には役立っている。鉄塔の足の間から三上山が見えた。
◆なるほど、鉄塔も三文の働きというところ。三上山という山は不思議な山で、こんなところへひょいと顔を出してまとめ役を勝手出る。これがなかったら案外間が抜けた絵に終わっていたかも知れない。三上山があったから、これはこれで収まったが、もしなかったら、ワイドでしたから上を向いて鉄塔のテッペンまで・・・。



一覧表/目次へ
■HN

着信:2012.10.15

 

写真拡大

■1.道端のコスモス
◆コスモスという花は、目で見るとわーっと咲いていて派手に見える。ところがいざ写真にとなると、その煩雑さが、何とも処理できなくなる。そこのところが難儀な花。だからこの花を撮るときは、小さなグループを引き出して絵を作る。
 とはいえ、このように遠景と組み合わせとなると、結局これしか仕方ないだろう。三上山が遠景の主役になるわけで、もう少し右へおいた方がよかっただろう。


 

写真拡大

■2.波のある日の浜辺
 私がよく寄って見る牧あたりの浜辺です。
◆まあ、なんと長い白波だろう。何mあるのだろう。何10mもの巻きずしを巻いたとの話題が新聞に載るが、そんな感じ。と、まあ私一人が感心しているわけだが、HNさんは何を狙ったのだろう。そこのところがもう一つはっきりしないのが、この写真のしんどいところ。遠くに見えるサーフィンの帆ではないと思うし。

 

写真拡大

■3.川蝉を待つ場所で
いつも散歩をする道筋で撮ったものです。一眼レフは重いのでコンデジを持って散歩をするのが多いです。そんな時川蝉の来る場所を覗いたらアオサギが魚を探していました。コンデジでは初めて野鳥を撮って見ました。案外撮れるものだと思いました。
◆コンパクトにも2種類あって、ディスプレーを直接見るタイプと、接眼ファインダー付きと、要するにファインダーの問題で、接眼式だと一眼レフと何ら差はないでしょう。だいたい一眼レフのミラーなんてヤツはフィルム時代の尾てい骨みたいなものだから。
 これはかなり長いレンズだろうか。アオサギは図体に似合わず敏感で、ちょっと足音を立てるとばたばたと逃げていく。ここまで狙えるのは、川蝉で身につけたXXの術かな。階段状に落ちてくるバックの流れが面白い。 


一覧表/目次へ
■SS

着信:2012.10.16
■撮影場所:奈良法起寺 若草山

 

写真拡大

■1.塔とコスモス
 古い塔を華やかなコスモスで飾ってみました。ちょっとうるさい感じもしますが。
◆ホンマ、うるさいねこれ。HNさんのところでも書いたが、だいたいコスモスという花がうるさいわけ。でもよーく考えてみると奥の塔がなかったら、うるさく感じるかどうか。まあ、花が花だからうるさいには違いない。しかいしうるささの質が違う。相手がコスモスだからと納得したうるささ。観念したやかましさ。そうかといって、塔がなかったら奈良でも大阪でも京都でも同じ。
 で、やっぱり塔は入れたい。とするとどれぐらいの大きさで入れるか。とにかくいまの大きさではうるさいことは間違いない。塔の大きさはレンズの長さで、花の大きさはカメラとの距離で。



 

写真拡大

■2.暮れゆくA
 美しい夕日の後、暗くなる前の鹿の親子。秋の夕暮は早い。
◆ホント、夕焼けが美しい。むつまじそうなシカの親子。親シカの頭あたりちょっとピントがあまい。振れたのかとも思うが、木の葉などは止まっているようだ。シカ自体が動いたのか。そこ他のところは判然としない。当然シャッターかなり遅いはず。いずれにしても難しい条件だ。


 

写真拡大

■3.暮れゆくB
 奈良市街の夜景と鹿。
◆街の灯りが明るくなった。条件は2よりさらに厳しくなる。街の灯りをバックにシルエットのシカを入れた。芸が細かい。夕焼け空に突き出た耳。惜しかったのは、生駒の山と胴が重なったこと。ディスプレーを見る角度で多少区別がつきやすいところがある。それを頼りにちょっとなぶってみたが、大してかわらんか。余り無茶も出来ないしね。


一覧表/目次へ
■JIJITKS

着信:2012.10.18

■日本一の降雨量を誇る大台ケ原に挑戦。下界の秋晴れが一転しました。霧のお迎えでした。欲を言ってもキリがないと・・諦めて連写・乱発。

 

写真拡大

■1.霧の中の大蛇?ー
 鎌首は霧の中。背の紅葉が鮮やか。
◆最後の字の読み方が分からない。(インターネットで正しく出るかどうか分からない。「山」冠に「品」、要するに上に「山」、下に「品」)。辞書を引くと「山」が下についたのがあって「ガン」とか、「いわお」とか読むのだという。漢字で上下ひっくり返ることはよくあることで、ということはこれはピークだということだ。
 何でこんなことにこだわるのかというと、私は大台ヶ原は未経験。写っているのがピークなのか尾根なのか分からなかったからだ。たとえば北アルプスの縦走路なんかでは、ハシゴ場や鎖場の上に立つと10数m下から続く尾根がこのように見えることがある。両側は谷底という勘定。上から見てガスがこのように下に見えることはザラにある。カメラを下に向けて撮るとこのように写る。以上、これからの話の伏線。
 JIJIさんはこれがピークだということは分かっている。当たり前のことだけれどもかすかに見えているテッペンにこだわった。人間、山を見れば頂上にこだわるのは持って生まれた本能。「こんなに高かったのやぞー」と自慢の一つもしてみたい。ということで出来たのがこの写真。右の白いガスが広いから、右を詰めて上はピークぎりぎりまでカットした方がいいだろう。
 しかし、それが上から見下ろした尾根の一部だとしたら。尾根はまだまだ続くのだから、ピークにこだわる必要はなくなる。好きなところで切ればよい。以上あれこれご託を並べたが、詰まるところ、右の白ガスをカットするための屁理屈だったのだけど。




 

写真拡大

■2.大台の紅葉
 森の向こうに雲間からの日が差し込む。鮮やか。 
◆早くも始まった紅葉。右の常緑樹との対比を狙ったのか。結果として画面の両端に太い幹が来てしまった。手前の切り株をもう少し大きく、右の常緑樹はカット。カメラを左へ振って紅葉だけで勝負した方が狙いがはっきりしたのではないか。


 

写真拡大

■3.覗く瞳
小鹿が朽ちた切り株から現れた。円らな瞳が鮮やか。
◆絶好のチャンス。現場を知らないからよく分からないが、こういうチャンスはザラにあるわけではないだろう。でもおしかった。画面を見たとき最初に見えるのが明るいシカの胴の部分。コメントを読んで、シカの存在が分かってからでも、顔がなかなか見えてこない。撮影者はシカを撮ったとの意識がある。その意識を持って画面を見るのと、先入観なしで見るのとでは大きな違いがある。
 その先入観がしんどいところだが、先入観をなくせといわれてもこれまた難しいこと。そこで画面を小さく縮小して見たらどうだろう。たとえば、目次のページの全作品一覧の画像。これは長辺を100pxにしてある。これを見るとシカの胴だけが光って見える。あとは何が写っているのか分からない。これが先入観なしで画面を見ていることだと考えられる。とにかくこの写真でいちばん目立つのは胴だ。
 手前の切り株も影、顔そのものは光が当たっているが、首は影。何でこんな難しい光かげんになったのか。木の影か何かだろう。シカ全体に光が当たっていたら大ヒットだった。嗚呼。


一覧表/目次へ
■S.T

着信:2012.10.22
撮影場所:三重県水沢地区

 

写真拡大

■1.茶摘み(茶刈り)
 機械にて刈り取る様子で、この機種を使用するには畝形状が広くなりました。機械の左右の畝は刈り込み済み、手や以前の機械やハサミ摘みでは半円形の低い畝作りでした。
◆これは設計図やな。正面図というところ。普通の写真ならちょっと参ったというところだが、写真には「やってはいけない」ということはない。野球でもうっかり高めへいった球は打たれるが、そこへ投げた球は打たれないという。禅問答みたいな話だが、意図を持って正面から撮ったとすればそれはそれで生きてくる。
 確かに畝の形が昔と較べて変わっている。どうせやるなら、完全な平面にしたらとも思うが、それでは木の方が対応できないのかな。S.Tさんは「機械の左右の畝は刈り込み済み」ということで葉の色の違いを見せようとしたのかとも見えるが、写真としては畝と畝の隙間を強調したように見える。私としてはこの細い隙間の方が気になって仕方がない。土地の有効利用ということだろうが、こんな細い隙間で事足りるのだろうか。機械そのものと細い隙間との関係ををアップして見せてほしい、そんな気持ちがしてくる。

 

写真拡大

■2.軌跡
 茶刈り機走行はキャタビラで作業順序はひと畝開けての往復作業です。
◆終端でのUーターンは大変だ。台車があってその上でぐるっと回転させる装置が出来ても良さそうなものなのに。
 戦争中、タンクが町中を走るのを見た記憶がある。1年生か2年生のころだったか、ぐるぐる回るキャタピラが、地面に接している部分は止まっているのが不思議だった。その動かないキャタピラをグイッと回すのだから大変だ。
  「キャタピラ」が動いた跡の軌跡を狙ったとするならば、手前の影はつらかった。日向へ出て、そこでワイドでアップだろう。


 

写真拡大

■3.鳥おどし
 道路端の畑にはカラス被害を軽減するためペットボトルの利用方法。強風で飛ぶ? はたして効果は? 聞けませんません。
◆強風で飛ぶとかよりも、カラスが来るようなものは何もないように見えるが。こんなところへわざわざカラスが来るのだろうか。その面白さを狙ったのなら何とか正解だが。それはともかく、写真としては左端のボトルにもっと肉迫。



一覧表/目次へ
■marimari

着信:2012.10.26
■撮影場所:曽爾高原

 夕日撮影のポイントらしくいくつもの三脚が並んでいた傍で、邪魔にならない様にスタンバイしましたが生憎厚い雲に覆われてしまい残念でした。
 投稿時の写真は明るさやコントラストなど未調整のままであるべきなのか思案しましたが、今回は三枚とも適度に調整しています。

 

写真拡大

■1.秋野の光芒
 雲間から覗いた夕日の光がすすき野を美しく照らした場面です。
◆「生憎厚い雲に・・・残念でした」ということだが、これは、むしろ「幸いにも雲が出てきてくれ、ラッキーでした」というところ。太陽はとにかく明るい。われわれの地球上から見て、いちばん明るい物体だ。それを撮ろうとするとき、その明るさをいかにコントロールするか。これが勝負。いまはうすい雲に隠れているらしい。それでもこれだけ光る。半分ぐらい雲に隠れてちょうどというところだろう。雲がなかったら、どないしようもない。出来ればススキにさらに近づいて、2,3本を空へ突き出すとよい。
 太陽を入れると、結果的に大なり小なりよく似た写真になる。太陽は入れず、その光だけをうまく使った例として、亡くなった前田悦子さんの作品が記憶に残っている。


 

写真拡大

■2.秋の詩
 同じく夕日に映えるススキに焦点を合わせて撮ったものですが、秋の時間を紡ぐような雰囲気が気に入っています。少し思い入れが強すぎるきらいがあるかもしれませんが。
◆太陽が直接画面に入ってこなかった分、ススキは明るくなった。けど、太陽がほぼ真正面にあるため、すすきの穂は逆光になり輝く部分が狭くなっている。それが穂の輝きを弱くさせたのか。もう少し穂をアップすれば力が出たかも知れない。


 

写真拡大

■3.すすき野幻想
 陽が沈んだ後に高原の中心「お亀池」の周囲のライトアップに挑戦しましたが、ススキが暗くつぶれて  しまいましたのでぼんやり浮かび出るところまでヒストグラム等少し調整しました。
◆夕暮れの空を入れたい。気持ちは分かる。これしか撮りようはなっかのだろうが、それによって結果的に稜線より下が暗くつぶれてしまった。撮影後の調整では限度がある。カメラを低く構えて、穂先をシルエットで空へ出す。これが一つ。ストロボを当てて見るのも一つの手。これだと空へ突き出す必要はないともいえるが、それでも突き出したほうがより効果的だろう。


一覧表/目次へ
■MRT

着信:2012.10.27
22日、23日と曽爾高原に行った時の写真です。

 

写真拡大

■1.高原の花
 ススキと草紅葉と歩道とのバランスで高原の花を見せてくれました。
◆MRTさんの感覚で、手前に穂を大きく入れた。間違ってはいない。でもいまの場合は、奥の遠いススキと同じ表現になり、区別がつかなくなった。これはいたい。手前にピントを持ってきてというのが常套手段だが、仮にそれをやっても、いまの場合は解決しなかっただろう。いまの場合は、手前はススキ以外のものを入れるべきだった。


 

写真拡大

■2.舞い上がる
 ススキがフーセンの様に楽しく舞い上がっている様子が面白く光のチャンスを待ちました。
◆黒をバックに逆光の穂。「穂が舞い上がる」。確かにそういう感じは受ける。面白いといえば確かに面白いが、でもこのままではそこまでかな。カメラを上下に振ったら、ひょっとしたら・・・。いや、そう思うだけでわからんけど。

 

写真拡大

■3.静かな秋
 高原の夕暮れは静かな秋を感じました。
◆marimariさんのところでも少し触れたが、太陽を画面に入れたススキは、みな似たような絵になる。意地が悪いことで、せっかく泊まりがけでいっているのに。もっとも、写真よりは泊まることに意義があるのだろうけれど。
 その論議は別にして、何でこうなるか。結局太陽の色だろう。空気の状態によって太陽の色は変わる。空気が乾いて透明感があると、太陽の色も爽やかになる。このドターとした色がしんどかった。


一覧表/目次へ
■MEGW

着信:2012.10.28

 

写真拡大

■1.漁場へ疾走
 ある船着き場にて、慌しく出港していく釣舟の様子を表現してみました。
◆釣り船云々だけれど、この写真ではやはりいちばん強いのは太陽。太陽をほっといて、釣り船に先に目が行く人は絶対にいない。爆発とはいわないが、太陽の下のゴースト風のボケが苦しい。昔のフィルム時代にはあまり見なかった現象で、デジタル特有のものかと思う。
 原因は、太陽の明るさに対して太陽が大きいこと。いまの場合、手前の岸の風景が中途半端だから、もっとレンズを短くしてもよかったのではないか。それでおそらく太陽の件は解決しただろう。釣り船に気持ちがいって、思わず長くなったのだろうが、結果的は何も得るところがなかった。


 

写真拡大

■2.ダルマさん
 横になびく雲の中を朝陽がまるでダルマさんです。 
◆見事なというか、芸がないというか、横一直線の横雲。面白い雲ではあるが、太陽がなければどないしようもなかっただろう。三上山の頂上が、かろうじて上に出ているが、嫌な位置に出たものだ。
 太陽を雲で上下二分する位置に入れたのは、何か意図があったのだろうか。朝日の場合、太陽が上昇していくイメージで、上を大きくしたほうがいいような気がする。いまは光芒が出てないが、光芒が出る場合、太陽が大きい方へ大きく出る。昇っていく場合、上向きの光芒が大きいほうがいいように思う。わたしの個人的感覚だが。


 

写真拡大

■3.垣間見る
 湖岸にて木陰を透して釣り船がまぶしく映る様子です。
◆これも主役は太陽、次に三上山。釣り船は二の次だろう。主役論議は別にすれば、一つの絵にはなっている。但し、右上の三角形がちょっとうるさい。これは出し入れ自由だから、もう少し小さくしたら。そうしたら下がどうなるか。その整理も含めて、結局シルエットの整理ということになるか。







一覧表/目次へ
■館 長

着信:2012.10.28

 

写真拡大

■1.深夜の三上山
 実際は写真よりずっと真っ暗の深夜4時過ぎです。本当は山頂の北斗七星(微かに写っています)を狙ったのですが、意外な結果になりました。
◆これはまいったぞ。わいわい村史上初。撮影日は9月28日。あまり寒くはなかったろうが、午前4時過ぎ・・に起きたのか、・・・まで起きていたのか。いやいや参った。わたしも、もうちょっと明るくなってから、星や月を撮ったこともあるし、深夜、長時間露出で星の動きを撮ったこともある。でも星を星として静止画像を狙った経験はない。
 三上山はともかく、北斗七星はホンマに写っているのか。左の小さな写真では到底無理な話だ。写真クリックで拡大すれば何とか見える。
 しかし、「何とか見える」ではだめで、無意識に見ても見えなければ意味がない。さてどうするか。いまのデータで考えるとすれば、まずトリミング。当該部分だけを切り取る。7つのうち6つまではっきり写っている。でもこれでは写真にはならない。で、三上山を入れて、とにかく絵にする。星も三上山も見える。北斗七星はなじみ深い星座だから、星が1つ、2つ見えると全体に目が行く。しかし画面全体が明るい、もっと暗くてよい。で、明るさ調整
 今後への課題、みんなの勉強材料としてプロパティ覗かせていただく。企業秘密かも知れないが、これを明らかにしなければ話が進まないので・・・。
  レンズ 24mm
  絞り F=22
  シャッター=3.2秒
  ISO感度=65535
  露出補正=+1
  測光モード パターン
 これで分からないのが、なんでF=22なのかということ。星をある程度しっかり結像さすために絞りたい気持ちは分かるが、相手が暗い夜空だから、ここまで無理をする必要はないだろう。それと6万を超えるISO感度。カメラにこんな設定があるのかどうか分からないが、とにかくどえらい値。カメラが自分がやったことに驚いて、絞り、シャッターから逆算した値ではないだろうか。というとことで、絞りとISO感度を相殺しよう。
  F=22   ISO感度感度=65000
  F=16   ISO感度感度=32500
  F=11   ISO感度感度=16250
  F= 8   ISO感度感度= 8000
  F=5.6  ISO感度感度= 4000
 以上のように、絞りを5.6まで開けたらISOは4000ぐらいでOKということが分かる。これならカメラの設定にもある。ISO=4000,絞りF=5.6でシャッターは3.2秒が切れるということ。シャッターは速いに越したことはないが、これで星は動いていないから問題になることはない。
 次の問題点は露出補正+1,相手が夜空だから、露出をかけたくなる気持ちは分かるが、送られてきた写真の画面は明るい。明るく調整したのなら別だが。いわゆるオート露出ではカメラは暗いものは明るく写そうとする(オートでは黒色もネズミ色に写る)。だから、相手が暗い場合はマイナス補正が正解。露出補正は「クロマイシロップ」とおぼえる。黒はマイナス、白はプラス。
 プラス1をマイナス1にすれば2段助かる。もしシャッター3.2秒、ISO=4000とすれば、絞りはF=11まで絞れる。F=5.6のままなら3.2秒が→1.6秒→0.8秒まで速くできる。
 そして最後に、レンズは北斗七星だけにしぼれば、倍ぐらいに伸ばせる。それで星の大きさは倍になる。実際には星は点に写るから、倍になる実感があるかないか分からないが。
 面倒くさいことをぐだぐだと書いたが、要するに絞りを開けるだけで、状況は劇的に変わるはず。



 

写真拡大

■2.秋の滝
 上高地近くの平湯大滝です。
◆?、平湯大滝に滝が2本もあったかな、と思ってよく見るとどうやらゴーストらしい。ゴーストも写真を引き締める場合もあるが、この場合は邪魔をした。色づいた葉っぱに対して、右上からの赤い光はいいのだが、射し込むゴーストだけが邪魔だった。気か何かで太陽を隠せば解決したはず。
 と書いて、よーく考えると平湯大滝へ行ったのは、昭和30年代だった。右上の白い線がゴーストであることに自信がなくなってきた。もし、本当の滝だったら、ゴメンなさい。


 

写真拡大

■3.時代祭
 秋晴れの御苑です。2時間で約100カット撮りましたが、祭りは狙い目が定まらず妥協の1カットです。
◆問題点は2と同じ。メインのお姫様?(滝)に対して右端の女性(ゴースト)。カサの女性は仕方ないとして、右端の女性は切っておいたほうがよい。







一覧表/目次へ
■MO

着信:2012.19.29

■寿長生の郷を訪れた時に撮りました。自然美がたくさん生かされているので、今後も何度か訪れたいと思います。

 

写真拡大

■1.たたずまい
 秋の風情がさりげなく清楚に表現されていて、カメラを向けました。暗い場所だったので、フラッシュを使ったら、壁に影が映りました。影が出来ない方法はあるのでしょうか。
◆暗かった。フラッシュをたいて何故暗くなったのか、ちょっと分からない。ヒストグラムを読むと明るさが左半分(暗い方)へ寄っている。とにかく明るさを調整した。と、意地の悪いもので、MOさんが気にしている影がはっきりしてきた。
 フラッシュを使って壁に影が出来るのは、カメラ内蔵のフラッシュの場合はどうしようもない。壁を離すしか手はない。外付けストロボの場合は、発光ユニットを天井へ向けるなりして、光を反射させると影は出来にくくなる。


 

写真拡大

■2.たたずまい
 これも1と同じく課題作品です。室内が暗くて、外が明るい場合の撮り方を教えていただきたいです。
◆障子を向こうに室内を撮った。障子が明るく、活け花が暗くなってしまった。これはストロボを一発で影は出来ない。壁が遠いから。でも花瓶に真正面から行くから、写真としてはあまりおすすめは出来ない。
 この場合の解決方法としては、たとえば右へ回る。画面に入る障子を半分ぐらいにする。右へ回っているから、花瓶には右からの光が当たっているはず。それだけでかなり変わるはず。結局、外の明るい光を出来るだけ拾わないようにするしかない。

 

写真拡大

■3.波 紋
 散策の途中で見つけた波紋が幾通りにも見られ、とても綺麗だったので撮りました。
◆波の源が1箇所なら、波は単純な円形で、同心円の波が1つできるだけ。でもこのように源が2箇所以上になると、それらの波が重なって複雑な模様を作る。その波の模様にひかれたのだろう。目で見るとそれらが動くため印象が強い。ところが写真に撮ると、模様がややこしくなるだけの場合が多い。いまの場合は遠くの光っているところで、波がはっきり見える。その状態が手前にあるともっとはっきり見えたのではないか。手前に明るく光るところを持ってきたかった。ちょっと動けば調節できるはず。



このページのトップへ 一覧表/目次へ