デジカメわいわい村
とれとれ作品集 NO.110
2012年09月・前半

 

BEST

 
JIJITKS SS S.T 館長 HN marimari

 意欲的な作品が揃った。選択に困って計6点とした。
街角スナップとしてmarimariさんの「暑さ厭わぬ佳き日」も挙げたかったが数の関係で・・・悪しからず。

 

HN森川JIJITKSS.TMEGW館長MOmarimariSSMRT

一覧表/目次へ
■HN

着信:2012.08.31
撮影場所:花緑公園の蓮池

■トンボが多くいるとのことを聞いて久しぶりに花緑公園行きをしました。小さな花ですがハスの花が多く咲いていてトンボが多く飛び交っていました。その中でも蝶のようにひらひらと飛び交うチョウトンボ、銅鐸博物館で大賀ハスを撮りに行き顔見知りになった友達が「このトンボは光を浴びると綺麗に色が出て美しいですよ」と教えてくれたので、太陽の当たる処で止まる姿を待っていたりして、長い時間暑さをがまんして蝶を追いかけました。そんな時にハスの花、影をバックに見るととても綺麗に見えました。今日はこの様に影をバックにハスの花を探して楽しみました。

 

写真拡大

■1.チョウトンボに光
◆花緑公園のチョウトンボ。珍しいスタイルと太陽の光を受けて羽がキラキラ光るのが特徴。これは難しいな。とにかく動くから。
 羽が光るのは太陽光線との兼ね合いだから、どこから見ても光るわけではない。だからおよそこのあたりだろうということを見極めて、その方向で待つのだろう。水辺でのことだから場所は限定される。
どこからでも自由自在というわけではない。
 ときどきクモの巣が光る作品が出るが、クモの巣は動かないからゆっくり光の方向を吟味できる。トンボの場合は相手が動くから、その時間がない。止まる向きはおよそ決まるだろうけれどこれもいつもいつも一定というわけではない。HNさんは鳥やトンボはお手のものだろうけれど、ここまでしとめるまでにどれぐらいの時間がかかったか。暑かったなー。
 私たちはトンボは左右の2枚の羽を1セットで動かしているように見えるが、いろいろな写真を見るとそうではないらしい。前の羽を1セット、後の羽を1セットで動かしているらしい。いまのカメラは、肉眼では見えない羽の動きまで移し止める。やらなければならない課題はまだまだありますぞ。
 トンボの下、白い楕円形は何の光だろう。

 

写真拡大

■2.浮き出た花
◆黒をバックにした蓮の花。このようなバック処理は、たとえば草津烏丸半島のハスなどではまず不可能。「影をバックに見るととても綺麗に・・・」とのコメントはそのことをいっているのだろう。小柄な花らしいが、ほぼ全面影の中に浮き上がる。そこに新鮮さを感じたのだろう。浄土もかくありなんと思わす穏やかな写真である。
 つぼみと花の関係。その2つを画面のどこに置くか。これは画面上でいろいろとシミュレーションしてみる必要がある。最終的にはこれで落ち着くのかなとは思うが。

 

写真拡大

■3.暗がりに浮かぶ花
◆つぼみの先にトンボがとまっている。「暗がりに浮かぶ花」ということで、テーマはあくまで花らしいが、せっかく来てくれたトンボを見捨てるわけにもいかないということで撮った1枚だろう。だけど、これはその博愛精神が邪魔をした。見る人はどうしても「何かいるらしい」ということを意識してしまう。
 これがトンボであるということがはっきりと分かれば、トンボが主役になれる。はっきりしないから「お前は影で隠れとれ」というのは無理だった。中途半端な入れ方で結果的に墓穴を掘った。下の葉っぱの入れ方も上の2の方に一日の長がある。
 


一覧表/目次へ
■森川邦昭

着信:2012.09.03
■撮影場所: 三上山登山道
■毎月何度も通う三上山登山道です。朝の木漏れ日を受けています。

 

写真拡大

■1.木漏れ日を受けてA
 登山道に落ちる木漏れ日を周囲を暗くして落ち着いた雰囲気で表現しました。左上にもうひとつ当たる光がありこれを生かすために入れましたが、大きすぎて絵のバランスが崩れたのではとも思います。しかしこれも挑戦のひとつかと考えて提出致しました。
◆登山道に落ちる光だけでは写真にはならないことは目に見えており、あと何かは必要。ということで左上に落ちる光を入れた。灯籠の一部のようにも見えるが、何か他のものかも知れない。光と影だけで勝負しているわけで、実体が何かということはこの場合余り深く考える必要はない。
 さて、森川さんはそれが「大きすぎる」といっているが、私はそうは思わない。ちょうどだと思う。それよりも問題は場所。これをどこへ置くかの問題だと思う。このままでは端過ぎる。もう少し右下へ持ってきたい。下がちょっと重たいので右と下を詰める
 もちろんものが勝手に動くわけはないので、射し込む光が動くのを待ってということになるが。そのときがあるのかどうか。それとこの灯籠?の上はどうなっているのか。そこらとの兼ね合いが問題になる。
 光と影、写真を始めたばかりの人が簡単に撮れるものではない。しかし、上の写真は最初のポイントはクリアー出来ており、あとはそれらを使って、如何に絵を組み立てるかの段階である。

 

写真拡大

■2.木漏れ日を受けてB
 木に当たる光が強いためか元の写真ではこれだけ明暗が出ませんでした。また一部は白飛びが出ています。こんなイメージでもう少し輝きのある作品が欲しいのですが、この条件下では土台、無理な話なのでしょうか?
◆コメントの意味が少し分かりにくいが、・・・オリジナルではこれほどのコントラストは出なかった。左の写真はコントラスト調整によった・・・ということだろうか。「輝きのある作品」というのは木の表面の話だろうか。これはこれで普通の作品として仕上がっていると思うが。あえていえば左の奥の薄緑が何となく不釣り合いな気がする程度。輝きのある作品ということで、光が当たる部分を明るくしようというのなら、その部分(光が当たっている部分)をもっと狭くした方が効果は出るだろう。


 

写真拡大

■3.木漏れ日を受けてC
 山の窪みの中、樹木も多く周囲はまだ光が弱いです。一方このように一筋の光が差し込んでいます。三上山登山道ではよく見かけます。そのままと捉えました。
◆1で「光と影だけで勝負しているわけで、実体が何かということはこの場合余り深く考える必要はない」とは書いたが、このあたりの絵となると、ある程度は実体の姿がほしい。一見光と影ではあるが、じっくり見れば「なるほどああそう」という部分。となれば、手を合わせたような光と、その右の羊歯の葉の部分、そこらをベースにトリミングした方がいいだろう。


一覧表/目次へ
■JIJITKS

着信:2012.09.05

 

写真拡大

■1.薔薇
 朝露をつけた花に鼻をくっつけて、にらめっこしました。花の上部の露に緑が入れば、良からましを・・・・。
◆JIJIさんも花を撮るのか、何でやねと驚いた。そうか、撮らないと宣言したのは桜だったか。
 「朝露をつけた花」、?どこにやね。葉っぱの露は見えるけど。花の露?うそやろ。そんなものどこにも見みえへん。ものはためしと拡大してみた。あった、なるほどたくさん露がついている。人間誰でも、意識したものは大きく見える。カメラにはそんな意識はない。サジ加減なんてことは一切しない。これはもっとアップしないと見えない。



 

写真拡大

■2.夕映
 夕刻の東の空に、朝焼けのような夕焼けが妖しげな姿を見せました。
◆最初見たとき、朝か夕方かと迷った。コメントを読んで夕方だと分かったが、やっぱり朝に見える。何も疑ってかかっているわけではない。何でそう見えるかというと、雲の1点だけが異様に明るい。そこに太陽が隠れているならよくある状況だけど、夕方だと、普通は雲全体、景色全体が赤くなる。たしかに「妖しげな」状況だったのだろう。そういえば湖面の反映に力がない。朝だともっと強いアクセントがつく。夕焼け雲のサンプルとしては面白い写真だった。


 

写真拡大

■3.浮島
 月光下に浮かぶ竹生島が麗しい。やっぱりロマンチストか。
◆おー、これはホンモノ。それが証拠に手前にも対岸にも街の灯りが見る。月が高くなり過ぎ、湖面の輝きと月とが上下に分かれてしまったきらいはあるが、習作「月光の曲」としては成功だろう。
 以下、今後へ向けて問題点をいくつか。
 ★ピント。拡大してみると若干怪しいような気がする。人工照明に狙いを定めて手動で合わすのがいちばん確かだろう。オートでやると、カメラにごまかされていても分からない。カメラブレも問題になるから、出来るだけしっかりした三脚で。2秒のセルフタイマーを使うのがいちばん手軽。
 ★月の明るさ。月全体がそのまま写ると明るすぎて写真になりにくい。全体が薄雲にかかるなり、一部が雲から顔を出すなりというところがベスト。この写真の場合、雲と月が重なって薄雲がかかった状態だが、これでも明るすぎた感じだ。
 ★月の高さ。いまの場合は上でも述べたが、湖面と月とが離れすぎた。いまの撮影場所からの竹生島にこだわるとすると、月が低いところを通るときを狙う以外にない。満月がいちばん低いルートを通るのが6月。逆に12月が一番高い(冬の満月は驚くほどに高い)。8月、9月はその中間ぐらい。だから冬場に夜遊びしても駄目。狙うとすれば来年の5,6,7月。 *満月の高さは太陽の逆。
 ★色調。これはもう少し青い方がムードが出る。普通に撮ればあなた任せになるから、多少なりとも青くなるように誘導する。これは経験済み。


一覧表/目次へ
■S.T

着信:2012.09.06
■バスツァーで飯田市南信濃の高原「しらびそ高原」海抜1900?b「下栗の里」海抜1000?bへ行ってきました写真です。お天気は晴れ、ガス、雨などで昼食時間が長かったので待てました。

 

写真拡大

■1.しらびそ高原:(飯田市上村 南信濃)
 頂きを海抜1918?bに切土し南アルプスの一望と丘と天体観測のスポットとして愛好者が集う処だそうです。
◆ コメントを読む前に考えた。何を撮ったのだろうと。木?、雲?、青空・飛行機雲?。何か案内板らしいものもあるが読みとり不能。コメントを読んでみた。やっぱりわからない。一望だという南アルプスも見えないし、天体観測のスポットというが、建物があるわけでなし。撮影意図がよく分からない。


 

写真拡大

■2.天空の里:(飯田市上村 遠山郷「下栗の里」)
海抜800〜1100?b勾配約30度の山腹を切り開き民家40戸約100人が暮らす。転げそうな傾斜地に野菜など栽培され各戸の敷地内に墓地が有る。撮影ポイントまで公道から森林浴をしながらの起伏を20分程歩くもポイントでは折り返しで急かされ長く居れず残念でした。
◆撮影ポイントしてカメラ雑誌や旅の情報紙などに紹介され、私も何度か見た記憶がある。S.Tさんにいわすと、「転げそうな急勾配」だという。意地の悪いいい方だが、写真見た限りではそれが余り感じられない。けっきょく、全体を見渡す撮影ポイントから狙うしか方法がなく、自由なアングルで撮れないからだろう。といっても相手が大きいものだし、ちょっとアングルを変えるにも、かなりの距離の移動を余儀なくされるはずだ。そう簡単にはいかないだろう。富士山に行って斜面の傾斜感が撮れないのと同じ。これは手強いぞ。


 

写真拡大

■3.光る踏切:(塩浜街道 昭和石油の引き込み線・ f:5.6 S:8秒。)
 初回は通過するだけ。2回目「光る軌道」を前号にて諸注意あり。3回目の撮影時には自動車の通過がありました。
◆前回に「光る軌道」に較べて、カメラ位置を下げたらしい。それによって、軌道の描写がしっかりした。とくに踏切での補助レールなど、細部が見えるようになった。道路が自動車のヘッドライトで照らされ、実在感が追加された。尾灯か車幅灯かの光跡は夜遊びへのご褒美か。「下見」、「試し撮り」、「本番」、私が何回か言ってきた撮影ステップ通り進んでいる。あとはこのバリエーションを何枚か撮りその中からこれといったものを選ぶ。多分空気の状態などによって空の色なども変わるだろうし。



一覧表/目次へ
■MEGW

着信:2012.09.06

■残暑厳しい中、秋野菜の準備に追われ、撮影も思うように進まず苦戦です。

 

写真拡大

■1.交差
◆湖岸でよく見る波の様子。固い反射しやすい湖岸に斜めからやって来た波が、紙を斜めに折り曲げたように、反対側へ跳ね返っていく。結果交差した波が菱形のタイルを敷いたように見える。普通、漁船の通過などの波が、山あり谷ありの波として入射しし反射するのだが、これは広く平面で出っ張りのような山がやってくる、そういう波であるところが珍しい。それが面白くての撮影だったのだろう。中学生の理科、波の勉強に役立つ写真だ。


 

写真拡大

■2.月下の竹生島
 31日カシミールで案内していただきました月下の竹生島撮影に行ってまいりました。雲厚く伊吹山頂上付近に揚がる満月は撮れず、雲間に顔出す月の様子や、雲間からの月光に照らす竹生島、湖面の写真です。対岸の灯りを気にしながら撮影でした。 
◆全体に画面が暗い感じ。もちろん夜の湖だから、暗いのは当たり前で、実際にはもっと暗かったかも知れない。ここでいうのは写真としてのイメージ。たとえば、手前の反射や竹生島の周囲に見える淡い光など、現場ではもっと明るく感じるのではないか。その暗さの中の明るさを大胆に表現したらどうだろう。
 それと「対岸の灯りを気にしながら・・・」とあるが、どう気にしたのだろう。早い話が邪魔だと感じたのか、必要だと感じたのか。文脈からでは、ない方がいいといっているように聞こえるが。私はむしろあった方がいいと思う。そういう意味で私なりに明るさを調整してみた。もちろん私は現場を知らないから、勝手な判断ではあるが。


 

写真拡大

■3.実り
 今年の稲作は豊作のようです。朝日に朝露の輝き、たわわに実る稲穂です。
◆ いい光だ。右向こうからの光がいい。ピントもメインの穂にしっかり来ている。アクセサリーの水滴も有効。瑞穂の国の爽やかな朝。いい写真だ。
 昔ならこういうところにはイナゴの1匹や2匹は必ずいたものだが、いまはそれもなし。国会用語ではないが粛々と刈り取られていく。もっとワイドにして、畦道を散歩する人をぼかして入れるのはどうだろう。


一覧表/目次へ
■館 長

着信:2012.09.08

 

写真拡大

■1.おしどりA:(岐阜市・松尾池)
 おしどりは、写真を始めた初期の作品です。構図も芸術性も無視ですが、野生のおしどりは警戒心が強く人に近づくこと自体珍しく、至近距離から撮れたことが大きな成果だと思って大事に保管していました。
◆おしどりはそんな性質をもっていたのか。案外気楽に近寄ってくるように感じていたのだが、飼育されて慣れた鳥だったのか。不覚にも知らなかった。
 撮影場所の状況が分からないが、水面の暗褐色はどういう事情だったのか。水そのものの色か、周囲の状況が反射したのか。偶然のいたずらだろうけれど、おしどりの色と同系統になってしまった。色彩の統一ということでは文句なしだが、もう少し明るく(水面が)おしどりを浮き立たせていたら、いい写真になっただろう。右下の白い木?はカットして。




 

写真拡大

■2.おしどりB:(岐阜市・松尾池)
 300mm×2テレコン使用で、画面いっぱいになってしまいました。
◆木の枝に止まることもあるのか。頭を上下逆にして羽つくろいをしているところらしいが、画面全体が暗いため、何をしているのが一目では分かりにくいのが苦しい。少し明るく調整すれば、多少なりとも助かるが。
 随分長いレンズでの撮影らしい。ピントもOK、しっかり撮れている。鳥の仕草を問題にしているわけで、画面いっぱいになったことは問題ではない。バックの白いボケの事情が分からないが、太陽のようなそうでないような。もし太陽だとしたら、難しい条件だった。鳥が暗くなるのもやむを得なかったといえる。


 

写真拡大

■3.樹上の宝石?U:(近江富士団地内)
 約1カ月間、二次方程式と二律背反の課題解決に取り組みました。巣を無理な態勢で下から撮影しました。クモが巣の一番下に写っています。
◆これはうまくいった。ボケの具合から見れば、これもかなり長いレンズらしい。クモの糸の範囲にうまくピントが来て、バックはうまくぼけている。そこらあたりも的確。
 ちょっと気になるのは、巣全体が水平になっている。この場合、水平にこだわる必要はないわけで、適当に傾けて撮れば表情が変わっただろう。
 一ヶ月というのは、人間が決めた単位で、屋外での写真はやはり1年。それを通してみると何かが見えてくる。


一覧表/目次へ
■MO

着信:2012.09.11

 

写真拡大

■1.行きどまり: (近江富士花緑公園)
 これから伸びようとする若木の前にボスが通せんぼ。めげずに成長してほしい気持ちが湧いてきて撮りました。ふんばり感の表現が難しいと感じました。
◆なるほど行き止まり。暗いバックに木漏れ日を受けていい光だ。しかし、これを黙って誰かに見せてMOさんの意図が伝わるかどうか難しいところ。
 いま、この写真では両者を真横から見ている。いわば相撲の行司の目。両者を1対1で見ている。細いヤツは細いのや。シャーないのやという見方。それに対してボクシングなんかの確かセコンドといったかな。選手側について、あれこれ指示する立場。そういう目で見ることも可能。若木の応援団の立場で、カメラを若木の茎のそばへ持っていって、茎を下から見上げるアングルをとる。若木は手前が太く、先へ行くほど細くなる。ボスがどういう写りかたをするかレンズの長さで変わってくると思うが、それでふんばり感は出ないだろうか。私自身、思いつきで自信はないが。


 

写真拡大

■2.恵みの雨つぶ:(自宅近く)
 雨つぶのピントが甘かったのですが、雨が降ったあとの生き生きとした花の姿に惹かれて撮りました。
◆恵みの雨は分かるが、写真としてはちょっとやかましすぎたかな。とくに花に着いたのなどは、大きく形も不揃いで、氷のかたまりがくっついたようにも見える。というと水滴だけがやり玉に挙がっているように聞こえるが、葉っぱの状態が基本的にやかましかったようだ。

 

写真拡大

■3.旅立ちの時: (自宅近く)
 親子に見たててみると、親の姿が痛々しくも感じましたが、元気な子ども達の旅立ちがあればこそ親も本望かと・・・。
◆非常に繊細な写真。写真の被写体としてはよく登場するが、このように3連結で出てくるのは珍しい。
 露出・ピント・ボケなどは問題なし。あとは絵のバランス。トリミングしているかとは思うが、右の親がちょっと大きかったか。いま見えている部分の半分ぐらいでもよかっただろう。主役はあくまで子だから。そしてその子どもたち。3連結で縦に並べた。上から1〜2番の間隔がもう少し開いていてもよかったかと思うが、これはこちらでは調整できないから、言っても仕方ないこと。問題はその3連結を最終的に画面のどこに置くか。いまは上下均等、正直に置いた。もうちょっと下を詰めるとか、全体のバランスを考えてみたかった。一応この絵を使ってのトリミングはしてみたが・・・、本当は撮る段階で考えたい。


一覧表/目次へ
■marimari

着信:2012.09.11

 

写真拡大

■1.湖上の虹
 不安定な天候が続く先月下旬、ふと目をやった湖に虹が出ていました。空に弧を描くではなく湖面上に低くかかるのが珍しかったのですが、もやっとした天候の上に、急いでしまってiso数値800になっているのに気付かなかったせいか全体に白っぽくなってしまい、少し色調補正しました。
◆太陽が高いときに出る低い虹。高い虹に較べて、多少小さくなるとはいえ、全体を撮ろうとすると手に負えない。これはその3分の2ぐらいを切り取った。絵としては安定している。下半分のヨット群がきいている。
  ISO感度は高くなるにしたがって、コントラストは下がるようだけど、全体が白っぽく写ったのは、多分そのときの気象条件だろう。夏の日中で多分湖上には水蒸気が多かっただろうから。オリジナルがないので何ともいえないが、この絵を見る限りでは調整結果はOK。


 

写真拡大

■2.暁の湖
 早くに目覚めた朝、鮮やかに赤く染まる湖面に出会えました。手前の暗さが少し気になりますが、明けきらぬ前の状況を思うとこれでも良いかと思ったり判断付きません。
◆一言でいえば湖面が単調すぎた。1の写真で自己主張するヨットも、ここでは暁暗に隠れて目立たないし・・・・。
これは湖岸まで下りて、水平線を下に置いて、空を主役にすべきだった。


 

写真拡大

■3.暑さ厭わぬ佳き日
 残暑厳しい白昼、所用を済ませた帰途の交差点で出会った光景。一瞬は「何事?!」と目が点でしたが、すぐに横断歩道の青信号を利用しての新婚カップルの撮影と分かり、持参のコンパクトカメラを構えました。行き交う車の邪魔がありうまく構図がとれませんでしたが、大鳥居の赤がインパクトを添えた気がします。
◆これはビックリした。いまの世の中、こんな風景があるのか。大昔のアメリカ映画を見るようだ。marimariさんが言うように、赤い鳥居がきいた。これがなかったら、これなんですねん、ということになっていただろう。行き交うクルマを気にしているが、これはこれでよかったのだろう。とくに左に先端だけ見えているクルマ、臨場感があってよかった。とっさのスナップとしては精一杯のところだろう。
 タイトルの「暑さ厭わぬ」はどうかな。この画面から暑さは伝わってこない。信号待ちの人が手前で大きく汗をふいていたり、日傘の人が写っておれば別だけど。


一覧表/目次へ
■SS

着信:2012.09.12
■撮影場所:希望が丘

 

写真拡大

■1.三日月と
 9月12日午前5時14分。 まだ薄暗く三日月と星が見えます。
◆家を出たときは真っ暗だったはず。東の空が明るんでくるころに現場に着いて。細い月を撮るのは大変。家を出る時点では天気の見極めは出来ないから、前日の天気予報が頼り。それよりも何よりも朝寝していたのではこの写真は撮れない。
 快晴の空高く細い月。暗くては木が写らないし、明るくなれば月が消えてしまうし。月が流れないぐらいのシャッターが切れる明るさになるのを待って・・・。
 星も写っているとのことだが、パソコンの画面ぐらいの大きさでは言われて初めて分かる程度。A3ぐらいに紙焼きして初めて見えてくるのだろう。
 月を大きく撮るにはレンズを長くする以外に手はないわけで、そのためには月が低いうちに。月を撮るにはこの明るさ、すなわち9月でいえば5時15分前後だけだから、そのときに月がどこにあるかということ。あと1日たてば月は約1時間遅く昇るから、もうちょっと下にある。2日では2時間遅れて昇る。かなり下に来る。その分レンズを長くできるが、同じ場所からでは木も大きくなる。木の大きさを同じままでレンズを長くするためには木から離れなければならない。現場ではその距離がないだろうから難しいかな。
 いずれにしても努力には脱帽。

 *ちょっと面倒な話
 いわゆる旧暦になじみのない私たちは、このような細い月を見ると全部「三日月」ですませてしまうが、実は「三日月」は、旧暦三日の月で、夕方西のほうに見える細い月のことを言う。じゃ、このように旧暦26日ごろ夜明け前、東の方に見える細い月は何というのかというと、とくにこれといった特定の呼び名はないらしく、あえて言えば「有明の月」ということになるらしい。(満月以降の月は全部翌朝に残るから「有明の月」ということになる)。
 参考サイトをどうぞ

 

写真拡大

■2.明けゆく
5時45分  雲が薄いオレンジ色に染まって。
◆月がなくなれば木と空の組み合わせになるから、位置は自由になる。雲が下から照らされて日の出の序曲。希望が丘貸し切りの殿様気分。
 高い雲が空一面に広がっているときなど、日の出の15分ほど前に空一面が焼けることがある。それがいったん収まってややあって太陽が昇ってくる。これも朝の醍醐味。ちぎれ雲の色、いいね。

 

写真拡大

■3.朝日射す
 6時15分 朝日が射しこんで来ました。
◆これはあとにも先にも芝生に射し込む光。太陽が高くなってしまってはこの味はなくなる。これはこれで完成品だから、とくに付け加えることはない。あえていえば右奥の木の先端だけど、これはそこにあるのだから仕方ない。公園の方で切ってくれたらいいのにね。そんな気がきく人はいないだろうな。


一覧表/目次へ
■MRT

着信:2012.09.13

■31日、雨が降ったり止んだりの中、ビラデストからの月夜の景色を撮りに行った時のです。

 

写真拡大

■1.月光に映える湖面A
 月光に映し出された湖面がしばらくの間、そのままに・・と、願う気持ちで一杯でした。 
◆降ったり止んだりの中での月光撮影は大変だ。そんな中で光る湖面をアップした。気持ちは分かるが、絵としては全体が窮屈になった。とくに上下が苦しい。岸の灯りが手前の奥も画面ギリギリで苦しい。その結果竹生島も絵としては不安定な位置に納まってしまった。右手前に木の葉が見えるが、これは湖面の明るいところへ半分ほど出した方がいい(2のように)。


 

写真拡大

■2.月光に映える湖面B
 少し時間が過ぎた写真です。
◆1に較べてカメラが少々右へ寄った。気との関係はよくなった。湖面も1に較べると変化があって面白くなった。上下の苦しさは同じ。対岸の光が上から3分の1〜4分の1ぐらいのところだったら、いい写真になったのではないか。湖面の暗部の色がこの写真は黒っぽい。1は青みがかっている。その理由が何によるのか。研究してみる価値はある。


 

写真拡大

■3.月夜の模様
 湖面に出来た月の光と影が美しい模様となって私の目の中に入って来ました。
◆湖面をさらにアップした。夜間の撮影としてはいちばん難しいところ。上2枚は湖面のさざ波が止まっているが、こちらは流れている。シャッターが長くなったのだろう。結果、ピントが怪しくなった。多分カメラぶれだろう。長いレンズの長時間露出はよほどの慎重さがないと止まらない。
 絵としては、竹生島は捨てたのと同じだから、手前岸の光をしっかり入れた方がよかっただろう。



このページのトップへ 一覧表/目次へ