デジカメわいわい村
とれとれ作品集 NO.103
2012年05月・後半


 

BEST

JIJITKS HN SS marimari MRT


HN森川MEGWJIJITKSS.TIZUTONmarimariSSMOMRT

一覧表/目次へ
■HN

着信:2012.05.15

 お天気のいい日の朝、久しぶりにいつもの場所比留田の田んぼに朝早くシギが来ているだろうかと出かけたが、田んぼには何もいなかった。がっかりして隣に流れている家棟川の鴨でも撮って帰ろうと川に行きました。そこで大きな声を出して鳴いているヨシキリを見つけ、もうヨシキリのさえずりを聞く季節になったかと思いました。

 

写真拡大

■1.何故啼くの
◆ぎょぎょっ、ぎょぎょっとからに似合わない大きな声で啼く。私なんかは声を聞くだけで姿もしっかり見たことがない。口の中がこんなに赤いとは知らないし、こんなに大きな口を開けて啼いていることも知らなかった。HNさんの文章によると朝らしい。横からの光がいい。とくに首から胸にかけての白いところが朝日を受けて印象的。背中の羽の色とバックの色が統一されたのがよかった。

 

写真拡大

■2.朝の鴨
◆解説がないので分からないが、これは親子かな。立ち上がって胸を反らせて指示しているように見える。それとも飛びたつ準備運動か。何とも微笑ましい。人でも鳥でも動きがあると面白い。川面から出た細い木が、対岸の影や細かい波とクロスしてこの場合結構きいている。

 

写真拡大

■3.よしきり
◆ちょっと横を向いて、お前らここまで来れへんやろ、来れるものなら来てみ、というところ。枯れアシの穂に止まっているのだが、われわれから見るとそんなややこしいところに止まらなくてもと思う。彼らにとっては何でもないところなのだろう。褐色のバックと白い腹の対比がいい。かなりの時間をかけた撮影だろう。


一覧表/目次へ
■森川邦昭

着信:2012.05.16
撮影場所:三上山登山道

■ 三上山の周辺は桜が北へ移ると今度はコバノミツバツツジが代わって春を演出してくれます。今年も散歩コースの三上山登山道で挑戦しました。この花は小さくて枝にぎっしりと咲きます。それをどう撮るか悩みますが、昨年同様、花の部分に当たる光の明暗を一点と今回初めてやや奥に咲く花を前ボカシした二点を選びました。

 

写真拡大

■1.コバノミツバツツジA
 背後の木立の間から覗く空を極力避ける角度を探しました。
◆背後は木立、空が抜ける。花が黒バックに点々とあるから、空抜けが目立つといえば目立つ。これも花の一つだと考えるとそのようにも見える。
 頭の中だけで考えていても仕方ないので、実際に消してみた。2つ較べて皆さんどう思います?。案外分かれるのではないか。空抜けを消すと思いの外淋しい絵になってしまう。ということは、森川さんはこの空抜けも要素として計算して絵を作っていることになる。とくに右上、この3つ並んだのをどう考えるかで勝負が決まるような機がする。タテ2つは多かったかな。空抜けを消すと、ちょっとトリミングが必要になるか。

 

写真拡大

■2.コバノミツバツツジB
 ただただ当たる光の一番いい時を待つだけでした。でも当たりだしたらそれほど時間の余裕はありませんでした。
◆そうです、待つ間は長い。来てしまうとあっという間。写真としては、花は見事。待ってた甲斐があったというもの。だけど、その待ってたヤツが、左上のバックまで照らしてしまった。これが陰っていたら細い枝が見えたりして生きてきたんだけど。
 と考えてみると、左上をあえて入れる必要があるのだろうかと思えてくる。右下にある蛍の光のような青白い光。これはこれで一つの絵だと思うから、これはそのままにして。トリミング見本

 

写真拡大

■3.コバノミツバツツジC
 やや強い風が当たる場所でした。主役の花にのみ目を凝らし動きが止まった時に撮影しました。前の花がもう少し流れると期待しました。
◆前ボケのブレ、昼間だと流すことは難しいだろう。
現場がどんな明るさか分からないが、ある程度の暗さでないとシャッターは遅くならないだろうし。
 それよりこれはどうしたのかな。花の色が白っぽくて生気がない。オーバーなのか。


一覧表/目次へ
■MEGW

着信:2012.05.16

 琵琶湖大橋の夕日は9日と案内頂き、日没前頃からきれいな夕日を横目で見ながら、生憎所用で行けず日を改め13日に行ってきました。

 

写真拡大

■1.夕照橋A
 現地へ6時前に到着、日は高く広角で切り取りました。 
◆5、6,7月の太陽は高い。6月の夏至前後になると、日没が7時を過ぎる。それにしてもこれはすごいワイドにしたもんだ。全く別のイメージの写真になった。太陽の光が強すぎたのだろう。たとえば雲が多少太陽を隠したりしたら、別の絵になったのではないか。条件が悪かった。

 

写真拡大

■2.夕照橋B
 橋の傾斜を走る車をアップにして切取りました。街頭に灯りが入ったように輝いています。
◆この絵は落ち着く。堅田側から守山側を見るのと違って山が高い。この構図を初めて見たときは、ここへ太陽をと言ってしまったが、現実的には高い太陽を入れることになり、結構難しい話なのかも知れない。山に沈む太陽が明るいままで沈むことになる。ここへ太陽を持って来るとすると、この上さらにいくらかの空間がいるわけで、その太陽がまだ明るいとなると、実際にはどうなるか。
 太陽は別にして、夜景で車のライトを流すことも考えられる。さらに色々工夫はいると思うが、撮影ポイントとしては面白いところだ。


 

写真拡大

■3.夕照橋C
 橋の中央辺りに線ラインをポイントに真下に釣り船を組み合わせた構図です。
◆レンズがちょっと短くなった。やっぱり長い方が安定する。いま太陽はカメラの中心線の真上にあるらしい。当然沈むときはもっと右へ行くわけで、ちょっと時期が遅れた。それにしても画面の外にあって、これだけのコントラストになるわけで、やっぱり強い太陽は苦しい。
 釣り船は確かに見えるが、絵にするにはもう少し近づいてほしい。電話なんかで連絡できる相手ならともかく、赤の他人ではなんともしようがない。


一覧表/目次へ
■JIJITKS

着信:2012.05.16

 

写真拡大

■1.航跡
 朝陽の輝く湖面を疾走するボートを三色の変化の真ん中に捉えました。 
◆風で水面の波の様子が変わるのだろうが、こんなはっきりした境界線が引かれることがあるのか。そこをまた船が一艘。船に乗っている人は、自分が波の境界線上を走っていることが分かるのだろうか。いろんなことを考えさせてくれる。面白い対象物だった。
 さて写真としてみると、この光の面が何とも不安定。上が広くて下が細い。頭のでかい塔を見るようで。船が走っている線が上下ど真ん中だし。これは大魚を逸したか・・・。
 しかしあきらめるのはまだ早い。下の明るい光を残すと頭でっかちの塔になるから、とにかく下を切る。横位置にすることで船が大きくなる。上のいちばん暗いところをどうするか悩むところだが、いまの場合はあるかないか分からないぐらいに少し残した。ないと思われてもかまわない、だけど2番目の層の終点として置いておきたい。スケベ根性だけど。


 

写真拡大

■2.北湖の風紋
 湖西の山から、風の流れを俯瞰して撮りました。ヨットセイリングはこの波の動きから、風を読みます。
◆かなり高いところから見下ろした。画面全体のブルーが北氷洋を思わす。中央に竜が横たわるような白い波。これが画面に動きを与えている。これが他の波と同じように、横流れだったら、迫力は出なかっただろう。いま白い波と書いたが、実際は淡い青。これが寒さを感じさす。右下のヨットが湖面の広さを感じさす。見事。

 

写真拡大

■3.伯耆富士を撮る女
 景色を人物と撮るカタチとして試みました。大山と背比べ・・・。
◆たしか植田正治写真館の館内だったと思う。昭和30年代だったか、鳥取砂丘で、いろんな人物を組み合わせた演出写真で有名だった。
 さてこの写真、その館内のビューポイントから大山を狙っている。大山を狙うというよりは、館内のこの仕掛けを狙っているのだろうが。とすればJIJIさんは仕掛けを狙う人を仕掛けとともに狙ったわけで。
 まず不思議なのはガラスに映る光。ガラスに向かってフラッシュをたいて、ガラスがこのように光るのは誰でも経験すること。
JIJIさんのカメラのストロボなら、女性はシルエットにならないはず。前の女性がたいたストロボだとすると、偶然きわまりない。一二の三で切っても的中するかどうか。館内の照明がこんなしょうもない光を見せるはずはないし。とにかくこれは不思議。
 「大山と背比べ・・・」、これはどうだろう。フラッシュの反射を別にして、この写真を平凡なものにしたのは、この背比べだと思う。下の水面の倒影も撮りたい。気持ちは分かる。しかしこの場合、これは捨てる。ここへ水か鏡か分からないが、倒影を作る装置をつけたのは、建築家の自己満足だと思う。それは無視してカメラを下げて大山を女性の腰のあたりへ持ってくる。
 そんなコトしたら大山が見えなくなりまっせ。そこやな、問題は。でも絶対ここは大山は下げたい。女性に頼んでちょっと横へ移動してもらってでも。それをいうと、今度は逃げてしまうんやな。ちょっとだけ動いてくれたらエエもんを。もしうまくいけば、大山を前にしてすっくと立つ大国主命というイメージになる。その方が余計大山の高さを感じさすことになる、と私は思う。そうか、この女性は大国主命やったんか。奥さんと違うやろな。


一覧表/目次へ
■S.T

着信:2012.05.19

 

写真拡大

■1.ニホンシャクナゲ:(伊賀市川北「木の館 豊寿庵」)
 花をと構えましたら近づく羽音あり 私が逃げる前の一枚。
 各所で見かけるのは西洋石楠花で三重では旧伊賀街道のここと大台等で近くは室生寺長谷寺にあるそうです)。
◆「私が」と念を押しているところが面白い。そうか、アブ(だと思うが)は逃げる気なんか毛頭ない。写真としては、アブがもう一つはっきりせず、これを見る限りそんなに慌てて逃げんならんほどのものかと思う。ここのところが、現場にいる撮影者と、それを見る側の第三者との立場の違い。写真の難しさ。花そのものは綺麗な光の中で過不足なし。シャクナゲの葉はてかてかと扱いにくいものだが、それもうまく逃げている。アブにこだわったことが無理だった。


 

写真拡大

■2.次世代へ:「木の館」
 朽ちた切り株の中で生まれた若芽の頑張り。
◆上とよく似た状態。これも「切り株の中の若葉」は矢印でもつけて「コレや」とでもやらないと目は引かない。切り株を正面に出せば若葉が分からず、若葉を出せば切り株が見せられない。忠ならんと欲すれば孝ならず・・・というところか。拡大表示すれば若葉は見えるかも知れないが、それだけではやっぱりシンドイ。狙いそのものが無理だったか。


 

写真拡大

■3.春色:「木の館」
 園内の木立の間から見えた街道越しの山の色。 
◆新緑の木が斜めに並ぶ。単純な絵だが、分かりやすい。それはいいのだが、問題は右上の手前の若葉。これが主題の若葉とくっついてしまった。手前の若葉を右下へ持っていきたいところだが、これは簡単にはいかないだろう。高さの問題で脚立が必要になる。難儀やな。



一覧表/目次へ
■IZUTON

着信:2012.05.19

 

写真拡大

■1.山藤:(近くの県営公園)
 山藤の満開にあわせて、前日にはいなかったアブが来て、忙しく飛び回っていました。藤の花が短いので虫を中心に撮影しました。
◆S.Tさんの1と同じ状態。フジの花びらにアブが埋没してしまった。色で区別できると言えば出来ないことはないが、せっかくならもうちょっとはっきり際だたせたいところ。フジの花そのものもごちゃごちゃしているから、そこらと組み合わせてアブを見せるのは難しいぞ。


 

写真拡大

■2.真鯛狙い:(淡路島 鳴門)
 潮の流れが速い場所で釣り人が頑張っていました。うらやましい環境ですが、少し怖いですね。
◆ 「釣り人」というと趣味の人をイメージするが、この3人は素人なのだろうか。プロの漁師さんのように見えるが。岩礁に釣り人がいるのかと確かめたが、いないようだし。せっかくのコメントなのに、それに影響されて写真の見方が、変わってしまったかも知れない。私としては岩礁を境として海面に段差ができていることのほうに目が行く。まるで川だ。それと船。人物はその上にいる添景の一つだと思う。少し狙いがずれたかなー。 といって、段差のところだけアップしても川にしか見えないし、そこのところがつらいところ。
 もし可能なら、海面近くに下りて、手前の船、段差、奥の海面これらを望遠でつかめばどうだろう。そのときには船はいないか。


 

写真拡大

■3.夕焼け:(自宅付近)
 夕方、散歩していたら綺麗な夕陽の中、飛行機雲ができたので撮影しました。
◆ きれいな夕空。淡い高層雲。夕日に向かう飛行機雲。手前に大きな木。絵の組み合わせはうまくいった。あとは欲をいえばの話。飛行機雲が縦一直線でなく、右斜め上から太陽に向かっていたら、大きな木の葉が出る前で細い枝まで見えていたら。欲をいえばきりがないと言うところだけど。



一覧表/目次へ
■marimari

着信:2012.05.21

■撮影場所:自宅バルコニー
 私には珍しい現象と感じられた夜の空の様子です。5月15日19時30分頃、湖の上の空の色がいつもと違うのに気が付きガラス戸を開けると、虹がぼやけたような不思議な雲?が少しずつ色や形を変えながら広がっていました。一日中雨が降った後の気象条件に花噴水の色が反映した現象でしょうか?。思わず「オーロラみたい!」と慌ててカメラを手にした撮影で、下の建物などのピントがブレました。
 1はコンパクトカメラ、2・3はデジタル一眼です。

 

写真拡大

■1.湖上のオーロラA
◆面白いですね。おっしゃるように、上空の靄か雲に町の光が反射したのだろう。雲の色が下の噴水の色に対応している。「カメラを手にした撮影で・・」ということはいわゆる手持ちでという意味だろうが。夜景のスローシャッターは手持ちでは無理。一見ぶれていないように見えても、しっかり見るとやっぱりぶれている。とはいえこの画面ぐらいの拡大率だと目立たないので、何とかなっているように思ってしまう。もし、元のデータが長辺3000px以上ぐらいなら、拡大率100%にして、隅々までチェックしてみるとよい。フィルム時代にはルーペで確認していた。写真としては、あとの2枚より露出がうまくいったのか、夜景としての雰囲気がうまく出ている。空の暗さと明るい雲とのコントラストなど。


 

写真拡大

■2.湖上のオーロラB
◆下2枚は一眼レフでの撮影だとのこと。事情はよく分からないが、上のコンパクトでの撮影よりは明るく写っている。肉眼で見たときの感覚が分からないので何ともいえないが、夜景としてはもう少しくらい方がしまりが(暗い部分がきゅっと締まった感じ)いいように思う。このデータが撮ったままのものか、調整されたものかが分からないが、いずれにしてもう少し暗く調整したらどうだろう。黒がきゅっと締まるてどんな感じやといわれると、返事に困る。口では言えない。これ見て→。調整見本


 

写真拡大

■3.湖上のオーロラC
◆2よりさらにレンズが長くなっている。その分雲が大きく捕らえられているが、写真の様子は2と大差ない。オート露出ではこの調子の露出を基準としているのだろう。コレをもとにして自分のイメージを作り上げるのも大事なこと。
 それから、三脚を使っているとしたら、一眼レフで注意したいことは、ミラーの動きのための反動がカメラに伝わること。厳密にやろうとすればミラーアップということになるのだろうが、いちいち面倒なことだし、簡単な方法としては2秒のセルフタイマーを使う。シャッターを押してから2秒後にシャッターが切れる。その間にカメラの振動が収まっているという勘定。オリジナルデータがないので、ぶれているかどうか判断できないが、もし自分で確認してみて、ぶれていると感じたなら、ぜひ2秒のセルフタイマーを。
 それと夜景のピントをオートというのも考えてみなければならない。シャッターを半押してピント合わせるわけだが、カメラはご丁寧に1回1回それをやる。実際には面倒なことだし、無駄なこと。今回のような対象ではピントは無限大に決まっているわけで、これも手動の方がよほどスムースに行く。手動でのピント合わせを面倒がる人もいるが、ちょっとした天眼鏡を準備しておけば、夜なら楽に出来るはず。日中よりはよほど楽。


一覧表/目次へ
■SS

着信:2012.05.19

 

写真拡大

■1.遅い芽吹きA
◆裸の枝にまだ新しい目が出てこない。それをポイントにするためには、木全体では枝が遠い。ある程度の大きさがほしいということでこの構図になったのだろう。そういう意味ではこの切り取りかたはわかる。しかし、トータルとして、これで万全かというと、もう少し別の手があるのじゃないという気もしてくる。
 今の絵は、やはり幹が主で枝が従。場合によってはもっと低く垂れる枝を部分的にアップ(主)し、その画面のバック(従)に幹を入れる手もあるかも知れない。

 

写真拡大

■2.遅い芽吹きB
 5月5日 南京はぜの芽が伸びているかと思って出かけましたが、まだだったので切り口を変えて写してみました。
◆左上に入れたシルエットの幹とその影。影はまさに影だからこれは如何ともしがたい。しかし、幹まで完全なシルエットにする意味があったのだろうか。多少なりとも光が当たった面が見えてもよかったのではないか。今のままだと形でその区別はつくとはいえ、ちょっとその差がなさ過ぎて。それと幹をもう少し上まで見せたほうがよかったのではないかという気もする。
 それと、3の写真の緑が鮮やかなので余計に感じるのかも知れないが、緑の色の難しさ。この時期特有の爽やかさが感じられるよう調整したらどうだろう。調整見本

 

写真拡大

■3.緑爽(りょくそう)
 りょくそうという言葉があるのかわかりませんが、モミジの緑になんともいえない爽やかさを感じました。
◆難しい題がついたが、この緑の爽やかさは見事。また木のイメージが1の本家の木と何となく
似ている。とくに幹のえもいわれぬ曲がり具合など。木の外側のバックと主題の木の葉とが、やや交錯気味なのが解消されたら、すかっとしたいい作品になっただろう。とはいえ実際には、このバックはどうしようもないわけで、そこのところがつらいところ。


一覧表/目次へ
■MO

着信:2012.05.23
撮影場所:信楽

 

写真拡大

■1.廃屋の萌え
 散策をしているとき、ふと目に付いた廃屋の屋根。太陽に照らされた緑が綺麗に映えていました。人目にふれずにひっそりとした空間にも、確実に新緑の恵みは訪れていると感じて撮りました。
◆「太陽に映える緑」というのはどれだろうか。屋根の上のコケ様のものか、それとも手前の草か。光と影が交錯して騒がしい。いちばん安定して見られるのが、側面の板張りだけど、それでは意図とは反するし。現場で受けた印象は強いからそれに引き寄せられてしまうが、カメラの目はその感動がないから、現場での目が生きてこない。写真の難しさだ。


 

写真拡大

■2.見はり番
 三叉路の角の石垣に置かれていたふくろうの置物が、交通安全や地域の安全を見守っているように感じて撮りました。車で通り過ぎてしまうところも、歩いてみると、色々な物が見え、感じることも多様に・・・。
◆これもある意味では1とよく似たというべきか。というのは確かにフクロウのするどい目は一つのポイントにはなっている。しかし、この画面の中ではまだまだよわい。もっとアップして、(フクロウの位置が高いから、実際には難しいだろうが、手を伸ばしてノーファインダーで撮るぐらいのことをやって)、そのバックに町並みを入れる。それで初めてこの眼光が生きてくるのじゃないか。

 

写真拡大

■3.新緑に包まれて
 お寺の宿坊が新緑に包まれている光景が目に映り撮りましたが、雑然としていて構図が難しかったです。
◆ウン、ちょっと狙いがしっかり定まっていない感じ。いまの画面を生かそうとすれば次のような話になるだろう。
 やはり、これは中央の太い木だろう。下のもみじの緑は漠然としているからカットする。この段階で、左右を調整して形を整える。屋根がちょっと入って来るが、それは成り行き任せで行くしかない。トリミング見本<


一覧表/目次へ
■MRT

着信:2012.05.26

■望遠を使って何か表現できる被写体をと思いながら希望が丘を歩きました。ウツギ等が綺麗に咲いて5月の歩きを楽しませてくれました。

 

写真拡大

■1.巣立ち
 ヤマボウシの花がまるで巣立って行く蝶のように見えました。
◆シラサギが飛んでいるような、可愛いバレリーナが踊っているような。真横から撮ったのがよかったのだろう。細かいことをいえば、左から3番目のところで、2つが重なってしまったのが惜しかった。これはファインダーでは無理で、見極めるのは肉眼でということになろう。緑の色が赤みがかっていてるのが気になる。もともと緑は写真としては取り扱いにくい色で、往々にしてこういう色になるが、仕上げの段階で色調を調整しておけばいい。


 

写真拡大

■2.幽光A
 草花に囲まれている梅の木と草花とのほのかな雰囲気がとても良かったので少しでもその雰囲気を出すのに苦労しました。
◆ほのかな雰囲気は確かに感じられる。とくに前ボケか後からの強い光か判断しにくいが、右上のボケがいい。ただし梅の木は、ずぼんと斜めであるだけで芸がない。ピントは梅の木にきてこれがポイントらしいが、結果的には邪魔になる感なきにしもあらず。白い花と前ボケだけでも絵になったか。

 

写真拡大

■3.幽光B
 ウツギの花がとても綺麗に咲いていたので、奥深くかすかに咲いている雰囲気と綺麗に咲いている花そのものを撮りたくて苦労しました。
◆写真としては前ボケが大きすぎた。それもどーんとまん中にあって目立ちすぎる。花をもう少しはっきり出してもよかったか。「奥深くかすかに」を表現するため抑えめにしたのかも知れないが。調整してみると、花はしっかり出てくるが、同時に前ボケも強くなるからむずかしいところ。



このページのトップへ 一覧表/目次へ