デジカメわいわい村
とれとれ作品集 NO.95

2012年01月・後半
 

BEST

MO MRT S.T marimari 森川

◆BEST5は当該期間終了後、一括して発表します。
 

森川HNMEGWIZUTONS.TmarimariKUCJIJITKSMRTMOHND

一覧表/目次へ
■森川邦昭

着信:2012.01.15
■撮影場所:栂池高原

■霧と雪、そして低温が撮影の条件となりました。気温が氷点下のためカメラを長い時間外気に晒すことが出来ないことも経験しました。濃い霧のスキーゲレンデに人物を入れた作品で1月前半のこのわいわい村でご指導 いただいた課題を再挑戦して来ました。特にゲレンデでは横のラインが出来てしまい 遠近感に欠ける事が問題でした。もう一つは絵の手前の部分が空いてしまいました。場合によってはスキーストックを立ててでも前に何かを持ってきて空間をなくす工夫が必要なことも学びました。 撮影時は激しい雪でした。

 

写真拡大

■1.濃霧のスキーゲレンデA
 濃い霧のゲレンデを捉えました。絵の手前の空間は左側を歩く三人のボーダーを持ってきました。これはレストランの高い位置からの撮影です。
◆3点とも霧の雰囲気は出ている。
 1の場合は、人物、林ともに中景というところだろう。カメラが雪面に近い場合は、3人の足跡などを入れて近景とすることが出来るが、高いところではそれは無理。この場合、レストランのベランダの手すりなどを入れると、スキー場の雰囲気が出たのではないか。
 写真を始めたころは、とにかく余計なものは入れない。これが第一歩。そのためには少しでも前へ出る。これがポイントだった。それが身に付くと、次は逆に一歩下がってみる。前へ出ていたときには入れられなかったものが入ってくる。邪魔なものが入ってくることもあるが、時と場合によっては思っても見ない材料が飛び込んでくることもある。

 

写真拡大

■2.濃霧のスキーゲレンデB
 緩斜面のゲレンデを上部から撮影し遠近感に気を付け、さらに手前には雪が付着した樹木を持ってきました。
◆ゲレンデの中に立つ白樺の木。それも2本がV字型に。それを左側に持ってきた。右のあいた空間側に斜めの幹を持ってきたのは正解。これを右側へ置いたのではバランスがとれなかった。教科書的な構図といってしまえばそれまでだが、落ち着いたいい絵になった。

 

写真拡大

■3.濃霧のスキーゲレンデC
 2と同じゲレンデの少し上です。手前に黒い上着と緑のズボンのボーダーを持ってきました。
◆スキーヤーとは異なった人物を持ってきたことで、シューベルトの冬の旅をイメージしたような写真になった。
 2の木がこの写真の遠くの木らしい。この画面の木の大きさはやっぱり中景だ。人物も結局中景、画面全体に力がなくなった。2の木に3の人物を配すると絵が安定するだろう。



一覧表/目次へ
■HN

着信:2012.01.15
■撮影場所:教林坊

■毎年行われる左義長が今年は1月9日成人の日の朝に焚かれる事になっています。竹と稲藁を集めて前の日に当番がこれを立てて正月に使った門松や神棚に飾ったうらじろやお守りなど古くなったものを焼いてしまう行事です。
 夕方私の家で使ったものを入れに行くと、後ろの山々が綺麗に夕日に照らされて綺麗でした。月も顔を出しているので、すぐにカメラを取りに帰りうす暗くなる前の景色を撮って見ました。今年になって初めてのいいお天気でした。

 

写真拡大

■1.冬の田んぼ
◆冬の田圃ということで、これは左義長ではないらしい。ポイントは遠くの白い伊吹山だろう。農道の白い車は1つのポイントになるのだろうが、右の建物(JAのカントリーエレベーターか)はどう考えたらいいのか。地域の一つの象徴という意味があるのか。それが入ることで場所を特定出来る意味があるのかも知れないが。いずれにしても、これをどう解釈するかで、写真が変わってくる。

 

写真拡大

■2.左義長A
◆下2枚は左義長。近寄ったのと離れたのと。2は月が一つのポイントになった。もう少し中へ入れたかった。自分が左へ移動すればいいわけだ。田圃の中というのは、自由に動けるようでが、必ずしもそうではない。この場合、条件が分からないが、もし可能なら、左は寄りたかった。それと月だけで、空の面全体を持たすのはシンドイ。そういう意味でもう少し竹を大きくした方がよかっただろう。 

 

写真拡大

■3.左義長B
◆2とセットで左義長の行事を表現するとしたら、これは自転車で来た人物などを大きく捉えると変化が出た。出来ればワラの中へしめ縄などを入れるところがアップできると最高。他人様ではそこまで近寄りにくかろうから、これは自分の家族を使うしか手はないだろう。



一覧表/目次へ
■MEGW

着信:2012.01.19

ここ一ヵ月ばかり曇天の朝陽でしたが昨日久しぶりの晴天、わくわくして出かけたのですが肝心のSDカードを忘れ枚数に限度があり、残念な思いを味わいました。対策として予備のSDカードか携帯のマイクロSDを使えるようホルダーを持つ様にした。今年は基本を見直せとの教えかな!!!!。

 

写真拡大

■1.朝雲なびく
 朝陽に向かってなびく雲、形が鳥か龍かな・・・輝いています。
◆見事な朝雲。日の出の写真は太陽のみが明るくて、周囲が暗くなる傾向にあるが、これはうまくいった。木の枝が両側から出てきているが、これは片方にまとめて、もう少ししっかりと、場合によっては幹まで入れた方が落ち着くのではないか。水平線以下が単純だから、出来れば手前の方にヨシか何かがほしかった。


 

写真拡大

■2.早春香
 道路際の畑にあった蝋梅、昼前の柔らかい光にも助けられきれいどころを選びアップで撮ってみました。
◆青空にロウバイ。何回か見せてもらった記憶があるが、この色の組み合わせも結構きつい。どこかに白雲でも入れて中和をはかった方が落ちつくような気がするが。
 絵としては右のグループがごちゃごちゃと騒がしいのが気になる。左のグループでまとめた方がよかっただろう。


 

写真拡大

■3.春恋
 小春日和のボヤーとした雰囲気、手製のフイルターを使って撮ってみました。
◆センターフォーカスだろうか。手製のフィルターがうまく作用した。周囲のぼけた部分が若干白く上がっているが、この場合はそれがうまく雰囲気を作り出した。画面のまん中が花の境になっているが、これはちょっと考えもの。もう少しどちらかへ寄せておきたかった。またはカメラが位置を変えて、2つの花に前後関係を与えるか。


一覧表/目次へ
■IZUTON

着信:2012.01.20

■近くの公園の野鳥とは顔なじみなので、警戒心も比較的薄い様に見受けられます。野鳥も比較的近くで撮影さしてくれます。(餌付をしていないが、顔とか制服を覚えているのかも)

 

写真拡大

■1.見張り
 例年通り冬の渡り鳥のカモが公園に来て、風下で朝寝をしていましたが、一羽だけが起きて周囲を警戒しています。 今年度はなぜか大半が茶色です。 
◆なるほどね、見張り番ですか。鳥の写真も、その習性を知ることから始まる。IZUTONさんは、毎年のなじみらしいので、かなり詳しいのだろう。
 写真としては右の3羽が木の枝と重なって不明瞭になっているから、右から3羽目の鳥の半分ほどまでカットした方がいいだろう。それによって見張り番もより明確になるし、上の白いフェンスも軽くなる。トリミング見本


 

写真拡大

■2.夫婦でのんびり
 前年度のマガモです。今年度の渡り鳥はこの色が非常に少ない。顔なじみのカモが近くをゆっくり泳いでいたので撮影しました。
◆「前年度のマガモ」というから、去年生まれたマガモで、IZUTONさんは鳥の年齢まで分かるのかと感心したが、ひょっとしたら昨年に撮影したという意味かも知れない。そこのところはよく分からない。
 写真としてはきっちり撮れている。写真撮影の目的によって絵の作り方が変わることになろうが、普通の写真(図鑑用の写真だとか、標本写真などでないならば)これではちょっと素っ気がない。水面に杭を入れるなり、ヨシの枯葉を入れるなりして、何かプラスアルファがほしい。


 

写真拡大

■3.朝食中
 前年度のメジロです。今年度は暖冬でエサが豊富なのか、まだ顔を一度も見ていませんが、そろそろ来てもよい頃かと思っています。 
◆これも前年度ということは、昨年に撮ったという意味なのかも知れない。いずれにしても葉の向こうに鳥がいて、カメラは手前の葉にピントを合わしてしまった。これはオートフォーカスのカメラとしてはいちばん難しいケース。といって、逆に近くの花を撮ろうとしたら、奥の葉っぱに合わしてしまうことが往々にしてある。まあこれは注意しながら付き合っていくしか仕方がないのだろう。そのうちに「トリ」と命令すると鳥に合わすカメラが出来るかも知れないが、それを口にしたとたんに逃げられるだろうから、どっちもどっちか。



一覧表/目次へ
■S.T

着信:2012.01.20
■撮影場所:花緑公園

 

写真拡大

■1.アカ、シロ、キイロ
 定番のふるさと館から希望ヶ丘への歩道橋からです。路面ラインが再塗装され、見た目には鮮やかでしたが?
◆S.Tさんは定番ものだといっているが、確かに道路のカーブ具合が何ともいえずいい。画面の右側のレーンを上ってくる車が、画面の外へ出る直前、ブーンと風を切る音が聞こえてくるように流れてくれると迫力が出るだろう。左側でもいいのだけれど、タイミングのとりかたが右側の方が楽だろうから。


 

写真拡大

■2.ガンバル枯葉
 ほとんどが散ったモミジフウの下枝で頑張る3枚の葉っぱ。
◆メインの葉に対するピントが見事。後のぼけも同系統の色で、色彩の統一もうまくいった。メインの葉の奥から巻いたような葉がぶら下がっているが、それとメインの葉とが妙な重なり方をしているのが気になる。意地の悪いことに、その巻いた葉に当たる光がいい状態で、葉を生かしているから余計その重なり(メインの葉と巻いた葉との重なり)が気になる。


 

写真拡大

■3.三様(明かり)
 これも定番になっていますが曇天で光弱く畳、板の間、照明の異なる明かりが見えました 。
◆左上の障子をメインにして、左からの光が部屋を照らす。板の間の暗いところに何かの実が生けられているがそれがはっきりしない。自然光だけで絵を作るとしたら、もう少し右へ回って明かりの中へ実や枝をシルエットで入れるか、逆に室内の暗い部分に露出を合わせて、実をきっちり見せるか、何かの手だてが必要だったろう。

追記
 アップ後、”2.ガンバル枯葉”の、「中央の葉に奥から巻いたような葉があり妙な重なり云々」の文につき、S.Tさんから、”重なりでなく中央の葉先が手前に丸まったものです”との連絡をいただいた。ホンマかいなと見直すと、なるほどそういうことか。いわれてみて初めて気がついた。どうもどうも失礼しました。
 以下、いじきたない言い訳
 上の文章を作っているとき、この巻き葉はどこから来たのか(どの葉のどの部分か)という疑問は持った。そこでしっかり見極めればよかったのだが、どうせクモの巣か何かでぶら下がっとるのやろうと流してしまった。これが失敗の始まり。つぎは明るい方が表(手前)で暗い方が裏(奥)という先入観。実はこれがコワイ。イヤーまいった。もう一度勉強し直します。


一覧表/目次へ
■marimari

着信:2011.12.19

■水鳥の様子でも撮ってみようと近くの湖岸べりに出かけました。群れから少し離れてカモのつがいがユタユタと浮かんでいて、水面の模様も面白くて取り入れてみました。

 

写真拡大

■1.憩う
 雄鳥が雌鳥を見守っている風に感じ微笑ましい気がしたのでしたが。
◆左上の不思議な模様が強い。この場合、狙いは2羽の鳥だったと思うが、鳥よりも先に水面の模様に目が行ってしまう。そしていちばん肝心の動きがある雌鳥が、その模様に喰われてしまった。
 はじめから模様を意識していたのか、それとも鳥を追っていってそこへ迷い込んだのか。いずれにしても、これは相手が悪かった。

 

写真拡大

■2.戯れ
 雌鳥に無視されて「逃げられちゃった」というところかも知れませんね。実は先日来バルコニーから眼下に遊ぶ鳥の水跡を撮っていたのですが、さすがに遠すぎて失敗ばかり。これはまぁまぁ捉えられたように思いますが? 少しだけ明るさ調整しています。 
◆後の鳥は波が広がっているのに、前の鳥はばたばたと暴れた波が見えるだけで、周囲には波が広がっていない。手前から泳いでいったとしたら、周囲に波が残るはずだが。そんなことを考えると不思議な気がしてくる。泳いでいったのではなくて、空中から舞い下りたところだろうか。もしそうだとしたら、この一瞬前には着水の瞬間があったのだろうか。もしそれが撮れていたら、わーバンザイ!というところだった。と勝手に想像しているのだが、もしホントにそうなら、2羽の鳥の動きを観察して・・・・、時間はいくらあっても足りませぬぞ。


 

写真拡大

■3.スイング
 ありきたりですが「スイング」という言葉が思い浮かんで撮ってみました。  。
◆何が写っているのか判断できないが、多分1の左上に見えるのと同じ系統の模様だと思う。何かが等間隔に立っていてそれが映っているのだろうが、瞬間ボクは地震計のグラフを想像してしまった。
 現場にいたら当然真っ先に目に入る船着場を上ギリギリに置いて、画面全体を模様で満たした。大胆な構図で面白い。画面構成の意図がはっきりしている。3点並べて、どれがいちばん印象が強いかと訪ねたら、これが真っ先に手が上がるだろう。


一覧表/目次へ
■KUC

着信:2012.01.21

 冬晴れの長命寺港を訪ねました。どのアングルからも三上山が狙える場所かと思いました。 次回は太陽が真上にない時間帯に行ってみたいと思います。

 

写真拡大

■1.陽 光
 真昼の陽光が湖面に綺麗に輝いていました。
◆確かに長命寺港からは三上山が綺麗に見える。しかし、港の宿命として、どうしても防波堤が画面に入ってくる。港だから防波堤は仕方がないといってしまえばそれまでだが、人工的な直線は絵としては邪魔になる。
 いまの場合も左から伸びてきた人工的な直線はやっぱりシンドイ。たとえば三上山を大きくしようとして望遠を使うと目も当てられなくなる。その分まだこの写真は広角だから助かっている。水面のキラキラが綺麗だから、遠景は捨てて、港内の風物とキラキラで絵を作ることも考えられる。


 

写真拡大

■2.桟 橋
 桟橋の正面に三上山が見えました。
◆なるほどね。私は港は防波堤が邪魔だとの先入観で、桟橋の姿をしげしげと見たことはなかったが、そうかこんな関係だったのか。これは勉強させてもらった。ありがとうございます。あとは長方形のゲート?をどう処理するかにある。しかし、港・桟橋・三上山となるとこれしか仕方ないところだろう。望遠にすれば回りの湖面が入ってこないし。

 

写真拡大

■3.冬うらら
 麗らかな湖面へ無心で釣り糸を垂れている人がいました。
 竿先へ無心の光冬うらら  
◆釣り人は右端の人物らしい。この作品については防波堤は二の次と行きたいところだが、これまた防波堤と絡んできた。というのは人物の頭が防波堤とつながってしまった。これがつながっているのと離れているのとでは人物の存在感が大きく違ってくる。つながっていると防波堤の構造物に見えるおそれがある。離すためには防波堤を上げるしか手はないわけで、カメラを高くする。身長いっぱいの場合は解決のしようがない。箱か何かを持ってきてその上の乗るか。バリアングルのファインダーだったら、手を伸ばしてカメラを持ち上げ頭の上で撮るか。
 以上の話はできあがった写真を見ていえることで、現場でファインダーを覗いて判断できるレベルではない。これはファインダー以前の問題で、現場に立ったとき、肉眼でその関係(釣り人の頭と防波堤との関係)を見極められるか、られないかが勝負の分かれ目になる。


一覧表/目次へ
■JIJITKS

着信:2012.01.21

 

写真拡大

■1.雨 氷
 低温で、電線に雪が氷着しました。空の青さが際立っています。(信州) 。
◆見事な青空。昔は日本全国この青さだったのだろう。この写真で一番気になるのが電線の方向。要するにこの写真では電線が画面を左右に横断している。大げさにいえば二の字構図。長い編成の電車を真横から一両分を撮ったのと同じ関係である。電車は前から後まで、斜めに遠近感をつけて撮った方が形になる。電線も同じ理屈で、斜めに狙った方が遠近感がつき、空の広さが表現できる。このままだと空の閉塞感のみが残る。地面の地形が分からないので何ともいえないが、事情が許せばその方向を心がけた方がいい。




 

写真拡大

■2.競艇場
 日頃の撮影場所(バルコニー)を向かい側から撮りました。(長等山展望台) 。
◆大津の風景も変わった。さてこの写真、題を見ると「競艇場」だという。競艇場はどこだと探すと、手前に小さく白波が見える。これがどうもそうらしい。(部分拡大写真)。もし競艇場をタイトルとするならば、それが一目で理解できないと写真としては苦しい。もしこのままの絵とするならば、別のタイトルになろう。
 別の話だが、画面がやや暗い感じがする。天気はいいらしいから、現実はもっと明るいだろう。何らかの意味があって暗く表現したというなら別だけど。明るさ調整見本


 

写真拡大

■3.谷間へ
 落ち込んでいく感覚です。遠近感が掴めていません。(信州) 。
◆これは難しい写真だ。手前の白い斜面を狙ったのだろうが、写真では「下り」と「上り」の表現がいちばん難しい。途中に立っているポールが一つの基準にはなるが、その斜面感が反射的に判断できるかどうか。とにかく最大傾斜角に沿って、上から下へカメラを向けたのでは絶対駄目。山登りでいうトラバースする方向(最大傾斜角に対して直角方向・斜面を横から見る方向)へカメラを向ける。実際には理屈どうりには行かないから、それに近い方向で妥協しなければならないだろうけれど。
 とはいうものの、JIJIさんは上から下へ落ちこんでいく感覚を表現したいのだろうから、いま書いたことは回答にはなっていないと思う。私自身その方法が分からない。


一覧表/目次へ
■MRT

着信:2012.01.23

 

写真拡大

■1.ライン
 希望が丘の歩きの中、黄色と白のラインに目が止まり、その線に何かを・・と、自動車を来るのを待っていたら、上手くトラックが来てくれました。
◆道路に引かれた線とトラックのバンパーなどの横線が見事にマッチした。黄色の線に対して、トラックの位置もピシャリだった。いちばん手前の白線と画面の下の線がちょっと空きすぎた間はあるが、それから上は見事。
 上の写真はノーマルな色調だが、この場合、コントラストを上げて、線を強調した方がより強い画面になるだろう。調整見本


 

写真拡大

■2.泥ばね
 ふるさと館の駐車場で、泥まみれになっている車に目が止まり、その泥ばねが綺麗な線を画いて車に写っている白線とに引き込まれました。
◆花火か何か、要するにちょっとした爆発物の写真かと思ったら、黒い車のボディーについた泥のはねだとか。どこを走ってきたのか、スゴイはねだ。それをスナップしてくる根性ももっと凄いけど。
 写実というよりは、一種の抽象風景だから、その線をもっと強調した方が面白いだろう。画面のコントラストを上げて


 

写真拡大

■3.光 炎
 1月19日の朝、光が燃え上がっているように見え急いで、カメラを取りに行きシャッターを押しました。 
◆太陽と雲だけで絵を作った。よほど太陽の状態に引かれたのだろう。レンズは長目らしい。太陽が狙いだからそれは当然のなりゆきだ。しかし、ピントがきっちり合ってない。オートフォーカスで長いレンズ、相手が雲のような場合往々にしてピントが合わないことがある。要するに慌てて撮った代償だろう。


一覧表/目次へ
■MO

着信:2012.12.16

■いかに写真の妙味を自覚していないかが、よくわかる写真。本人は真剣に撮ったのですが・・・。旨く撮りたい〜!の一言です。

 

写真拡大

■1.人生の横断歩道: (自宅近く)
 つれ合いと2人で横断歩道を渡りながら気づいた影に、年輪を感じて撮りました。腕でも組んでいれば様になったのかなぁ。 。
◆冬ならではの写真だ。もっとも夏でも夕方太陽が低くなれば影は出来ているはずだが、夏ではねー。
 「横断歩道を渡りながら・・・」とあるけれども、とっさにひらめいて撮ったのだろうか。それとも何度かこういう影を見てきて、今度あそこを渡るときとにはとイメージがあったのだろうか。
 ゼブラの白がはげているのもそこはかとない人生を感じさせて味がある。塗り立ての白黒ではね。連れ合いさんの影が若々しくて、息子さんかと思ったぞ。それはともかく、味のあるいい写真だ。
 向こう側から颯爽とした若い女性の足が入ってくるときいたんだけど。誰かに頼んで歩いてもらわないと撮れないだろう。カメラを向けたら道を避けられるだろうから。


 

写真拡大

■2.枯れの美:(自宅近く)
 綺麗に咲いていた頃はどんなだったか、知らずにいたのですが、枯れて尚、生きることを止まない自然の美を感じました。
◆そうそう、若いときもいいが枯れても味が出るんです。この色合いといい光といい、いいね(いを何回打ったんだろう)。そして左下の葉っぱ。影が2本走って、そこへ枯れ残りが1つ。これで画面左下4分の1の空きスペースがみごとに決まった。まさに「余白を生かして余分を切る」。欲をいえばこの影が水平(画面の下端と平行)でなしに左下向きに流れていたらもっとよかった。
 左上を斜めに走る枯れ枝のハイライトもきいている。いい写真だ。


 

写真拡大

■3.飛 沫: (栗東市)
 細かいしぶきが表現できればと撮りましたが、少し大きくしようと、やらないと決めていたトリミングをやってしまいました・・・。
◆トリミングはやらない方がいい。しかしやらねばならないこともある。やるときには確固たる意志を持ってやれ。と、若いころカメラ雑誌でたたき込まれた。いまの場合はどこをどのように切ったかは分からない。でもできた写真はこれでOK。結果から見てトリミングは正しかったのだろう。白飛びもなく、露出も適正。影と日向の具合も見事。
 あとはシャッタースピードを適当に調節して、しぶきが流れる部分を作る(全部をつるつるに流してしまうというわけではない)ともっと味が出た。



一覧表/目次へ
■HND

着信:2012.01.26

 

写真拡大

■1.雪の白川郷A
 高台から見た合掌づくりの建物とその前にいる人を撮ってみました。
◆雪の白川郷。例の展望台からの俯瞰写真。雪のシーズンで天気もまあまあ。雪がなくても皆ワー凄いと感激するのだから、雪があったら、またひとしおだろう。しかし目で見た感激と写真は比例しないから意地が悪い。
 建物と人物ということだが、人物は確かに分かる。しかし分かったとしてもそれ以上の意味は持たない。これも早い話が飛行機からの写真と同じで、翼の一部が写るとか、窓枠が写るとかで写真になる。この高台から建物と人物をこの大きさに撮ろうと思えば、当然望遠ということになる。肉眼で見れば小さく見える人物が多少大きくはなる。しかし、結局はそこで止まってしまう。この展望台からは、長いレンズを使わずに手前にいる人物を入れるとか、柵を入れるとかして、それを含めた風景の方が絵が作りやすいはず。よほどの意図がない限り、望遠を振り回しても意味はない。
 写真が分かってくると邪魔なものは省く、これが身についてくる。対象物に近づこうとする。望遠を使うのもそのためである。この写真もその考え方で、きっちり切り取った。確かに問題はない。しかしそれがいつもOKとは行かない。ときには一歩下がってみる。・・・気がついたら、森川さんのところで書いたのと同じことを書いていた。


 

写真拡大

■2.雪の白川郷B
 一部田んぼに写った建物の写真を撮りました。
◆なんとまあ綺麗に澄んだ水だ。波が全くないから余計に清澄さが感じられるのかも知れない。ここに立ってこの写真を撮った気持ちはよく分かる。しかしこれは一筋縄ではいかない。
 この絵で問題は手前の横一線の雪だろう。それをカットしてしまうと、上下対称になるし、それには注意を払った。ということで手前の雪なのだが、意地の悪いことにそれが横一線になってしまった。まんが悪いとしかいいようがない。
 さらに、これを言い出すと無理にいじわるをしているように受け取られるかも知れないが、たとえばコンピュータの縮小写真、このワイワイでいうたら、全作品一覧に使っているような写真。サムネイルとかいうのかな。これを見ると、この写真の正体が分かりにくい。手前に大きな三角形があって奥に屋根がある。一言でいうと三角形の二重構造になっている。拡大して初めてその三角形に屋根が写っていることが分かる。影を写したことで、結局絵がややこしくなったのかな。寒い中頑張って撮ってきたのにゴメンネ。


 

写真拡大

■3.雪の白川郷C
 雪の白さと実を落とさずに立っている柿の木の色の対比が目に付きました。
◆これも写した気持ちは分かる。多分ボクもここにいたら撮っただろう。こんなに雪がありましたという旅の記録としては意味があろうが、写真としての柿の木のバックにはこの雪の壁はきつかった。氷山の崩れたあとを見るようで、柿の木を通り越して雪壁に目が行ってしまう。げんに、HNDさんにいわすと柿の実に色があるらしいが、ここで見れば結局は黒。雪が強いから。これは別の構図で行くしか手はないだろう。
 三点を通じていえることは、雪の色の綺麗さ。うっかりするとネズミ色になってしまうものだが、この白の飛ぶか飛ばないかギリギリの輝きは見事。撮影後調整をしたのなら、HNDさんの勝利。やってないのならカメラの手柄。どっちやろ。



このページのトップへ 一覧表/目次へ