デジカメわいわい村
とれとれ作品集 NO.88

2011年10月・前半

BEST
候 補

HN MO  MEGW MRT HND


森川HN布施MOKUCS.TMEGWMRTHND

も ど る
■森川邦昭

着信:2011.09.30
■撮影場所: 三上山登山道

 三上山では木漏れ日がいろんな風情を作ります。その一つがクモの巣の輝きです。カメラの位置次第でその輝きが違ってきます。クモの巣の揺れとピント、太陽の動きとラメラ位置探しが撮影での戦いとなります。しかし過日の台風であったはずの巣が消えていたり、巣が壊れていたりと被害はここにもありました。

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■1.部分破損の巣
◆そうですか、クモの巣の位置まで記憶にとどまっていますか。私なんかは突然顔にまといつかれて大慌てしますが。
 「部分破損」、この表現は難しい。一見したところ、どこが破損箇所かよく分からない。もしはじめから破損箇所を狙うとするならば、やっぱりそれが一目で分かるポジションがほしい。もちろん山の中、それも光との関係で簡単にいくはずがないことは百も承知の上での話だが。
 写真としては上部左右の白ボケが目障り。とくに右側が大きく目立つので、これは処理しておきたい。そうするとまたクモの巣の見え方が変わるような気もする。

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■2.職人の技
◆上に較べるとクモの巣が見やすい。几帳面なクモらしく、等間隔の線が見事に半円を描いている。かつてのLPレコードを思い出す。ということはこのクモの巣はレコードを真上から見た構図といえる。斜め上から見た構図だとまた別の表現になるのではなかろうか。上の白抜けから、太陽の光が直接差し込む時間帯(実際に光が差し込むかどうかは分からないが)だと、またクモの巣の表情が変わっただろう。、
 

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■3.二人の新居
◆このままでは2匹のクモの存在感が乏しい。クモの巣が直接の太陽光線に反応して面白い光を反射しているから、そのあたりを狙ってアップしたら面白かっただろう。このままではバックの白い斑点の方が強く、どうしてもそちらに目が行ってしまう。トリミング見本。ギリギリいっぱいの原版をトリミングしたので小さくなっているが、余裕があれば大きく見せられずはず。



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■HN

着信:2011.09.30

■野鳥がまだ来てくれません。その間何を撮ったらと探していると、私の畑の花に蝶が多く飛んできます。その蝶を撮っているとカマキリに出会い、なんと面白い光景を見せてくれましたので暇があると畑の蝶を追いかけるようになっています中々面白いです。

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■1.実りの秋:(近くの田んぼ)
◆広角で実りの秋。山の関係と空の明るさ(画面の左が明るい。雲も左から光を受けている)から朝の写真だろう。その赤っぽい光が色づいたイネをさらに黄色く見せている。一面の田圃はどうしても絵が単調になる。カカシか何か、田圃から空に突き出る何かがあると絵が生きてくるのだが。

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■2.稲わら干し:(近くの田んぼ)
◆冬、霜が降りたような、不思議な色調である。これは一転して夕方の撮影らしい。遠くの山すそに消えかかった光が当たっている。手前はもちろん陰である。それを狙ったのかとも思うが、これではちょっと無理だった。やっぱり、もう少し光が残っている時間帯に狙いたかった。手前の束を広角でアップした構図。絵としては上の一面の田圃よりは表情が豊かである。色がなくなったのが残念。

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■3.忍び寄る危険:(私の花畑)
◆さあ新登場、カマキリ君。HNさんにいわすと、カマキリは根気がよくて、ここだと狙ったら、いつまでもそこでねばるらしい。さらにそいつを狙うHNさんもねばりも驚嘆もの。これだけ堂々と姿を見せているハンターもホンマにやる気があるのかいなと思わす。またカマキリと蝶、これだけ離れていて、いざというときカマを伸ばせるのだろうか。いろんなことを考えさす面白さがある。ピントはカマキリにきっちり来て、チョウはわずかに動いている。見事な味である。


も ど る
■布施 誠

着信:2011.09.30
■撮影場所:長野県茅野市


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■1.雲のサンドウイッチ
 あまり見たことがない光景で青空の下に雲そして稜線がでて中腹には暖められた空気が湧き上がり雲に。
◆青空の下に雲というのだから、この上はまた青空が見えているのだろう。ところがその青空をカットしてしまうと、上の分厚い雲だけが重たくなって、下の山を含む稜線が圧迫されてしまう。気持ちは分かるが、一見したところ暗雲というほどのものでもないし、それがこれだけ大きく面積をとると、ちょっとしんどかった。山に巻く下の雲は魅力的だから、そこを生かした方が意味があっただろう。トリミング見本1トリミング見本2


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■2.いつもの散歩
 私は犬の散歩が日課、そしておばあさんは健康維持の散歩が日課。逆光ぎみで撮影したため画像処理で若干明るく、更に下部をトリミングしました。  
◆昔懐かしい二眼レフ時代の正方形。私なんかはいうにいわれぬ郷愁を感じるが、布施さんなんかはそんな年代ではないだろう。ただ単純に、縦長のものを切って正方形にしたということかもしれない。
 さてこのトリミングをどう考えるか。左に藪があって、右に電柱がある。電柱なんてヤツは風景写真には邪魔物でしかないが、こういうひとときのスナップとなると一つの材料でもある。それはいいんだけど、ここまで空を広くとる必要があったのか、と思ってよく見ると左上に少し青空が見える。ひょっとしたらこれにこだわったのかも知れない。それは意識しなかったというならば、上をカットして横位置とした方がいいだろう。トリミング見本
 それともう一つ、原版がないので何ともいえないが、上の空と右の電柱をカット、手前の道を長くとって縦長にする手もあったのではないか。お婆ちゃんがうんと先を歩いているという構図である。

                            

も ど る
■MO

着信:2011.10.02

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■1.満喫!:(士別市)
 ダム湖でのジェットスキーに酔いしれている若者の姿と波の様子から満喫感を感じました。
◆ジェットスキーの写真もいままでに何回か見せてもらった。結論から先にいえば、結局みな同じ写真になる。なぜか。 一言でいえば望遠の客観性だと思う。
 ワイドレンズは遠近感が強く「これ」と「あれ」の間に大きく遠近感がつく。コレが主で、アレは従と、いわゆるメリハリがつけやすい。望遠はそれがない、あれもこれもくっついて表現される。もちろんこの場合は対象は若者一人で、遠近感云々という状況ではないが、望遠レンズは不用意に使うと緊迫感に欠けた、コレがなんですねんという絵になる。この写真が「これがなんですねん」とはいわないが、酔いしれているのは若者で、MOさんはそれの傍観者というとことになる。
 とはいえ、撮っているときは迫力満点のエネルギッシュなシーンを感じたはず。それをいかにして画面に持ち込むか。そこが望遠レンズの難しいところ。

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■2.貴方を想う:(栗東市)
 曼珠沙華にはなんともいえない魅力を感じます。遠くから憧れのようなまなざしで、見つめている彼女たちと対比させてみました。
◆エエ題やな。メールだからよかったが、こんな題がついた写真が封書で送られてきたら、コロっとまいってしまうな。
 花一輪をちょっと左へ寄せて、ヒゲを(花にヒゲはないだろうけど、呼び方が分からない)そっと右上がりに気品がある。絵としてはうまく収まっている。問題は光、これが平凡すぎた。コレがうまくいっていたらいい写真になっていただろう。
 MOさんは「曼珠沙華にはなんともいえない魅力を感じます」という。そういえば昨年も作品を見せてもらった。バックの処理は昨年の方がうまくいったが花自体に当たる光は平凡。それをしっかり見極めることだろう。まあ、この時期、彼岸花の写真はいくらでもある。そういう写真(手短なところ前回のMEGWさんの写真など)を見て光の扱い方を盗むことだろう。


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■3.懐かしの時:(富良野市)
 さしこむ光がとても温かく、ちゃぶ台・足ふみミシン・その机や椅子などにも生活の年輪を感じ、子どもの頃を思い出させる情景として心に残りました。
◆上の写真では題を見てズキンと来たけど、これは絵に引っ張られた。何歳とはいわないけれど、ある程度の年配の人なら等しく感じる郷愁。どこかの記念館へ持っていったら、そのまま展示できそうな。足踏みミシン、踏み台兼用の椅子。腰掛けの赤い部分をパカッと開けば糸など小物を入れるポケットになっていた(この椅子はそうではないらしいが、我が家のはそういう構造になっていた)。
 ここまではいい、これは月並みな感想。問題は赤い腰掛けの上に見える半透明のフィルム(ではないのかもしれないが、そのように見える)。これの得体が分からない。最初、水平に浮いて何かを映しているように感じた。しかしよく見るとそうでもないらしい。その上に上下対称のモノがもう1枚ある。どうやら板壁に貼ってあるらしい。手前の木のテーブルを映しているのかと思ったがそうではないらしい。そこらの細かいことがよく読みとれないほどの暗さ、これがまたにくい。右のドアにも、大型の半透明のフィルムかと思ったが、これは素通りの隣の部屋らしい。すべてはこのフィルムの暗い雰囲気と、台形という一風変わったフォーマットに惑わされたことになる。マイッタ。


も ど る
■KUC

着信:2011.10.03

■写真を見て下手な句を作っています。句に関係なく写真のアドバイスを頂ければと思っています。

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■1.十六夜:(守山市赤野井町)
   寄り添うていざよう月を待つ今宵 
◆送られてきた写真をレイアウトした。題名を転記する段になって、「何?、十六夜?、そんな写真なかったぞ・・・」。これが率直な感想。
十六夜は十五夜(日没とほぼ同時に昇る)より数10分遅れて昇るから、あたりはもっと暗いはず。これはどう見ても十六夜には見えんぞ。と思って句を読むと、なるほどそういうことか。十六夜観月に出かける前の船を詠んでいるんだ。この題名は、詩心(句心?)を持たない私などには難しすぎた。
 写真としては、船は第2次的なもので、やはり前に出るのは夕暮れの空と、それを映す水面の反映だと思う。もし船を前へ出すとすれば、左半分を捨て、残った右半分をもう少し明るく処理をすべきだろう。ただしそれをやって、オリジナルより格段よくなるかといわれると疑問。これはこの薄暮時のままでいいのだろう。

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■2.すくも焼く:(守山市石田町)
   すくも焼く煙たなびく近江かな敷
◆へー、これをすくもというんですか。そもそもすくもとは。「すくも焼く」で検索してみた。宿毛焼くではありませんか。余計なお世話じゃ、かってにせい、ワシは放火魔と違うぞ・・・。すくも(籾殻)を焼いて燻たんを作りますというのだから、籾殻のことを”すくも”というらしい。勉強になりました。”モミガラ焼く”では苦にならんわな。ちがう!、句にならんじゃ。
 写真とすれば、三上山をもう少し右へ持っていきたいところだが、そうすると雲が右端へ行ってしまうかな。それも具合が悪いし。ということで、タテにしてカメラ位置を上げる。上の写真はしゃがみ込むぐらいのローアングルだろう。立ち上がってタテにしてモミガラにカメラを上からかぶせるように狙う。地平線は画面の上へ。そうすると地平線までの田圃が全部写って奥行き感が出る。地平線はモミガラからはずれるから、三上山は好きなところへ持っていける。


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■3.曼珠沙華:(守山市石田町)
   炎々と燃ゆる想いや曼珠沙華
◆彼岸花が3グループ横に並んだ。これを狙ったのがそもそも苦労の始まり。この横一線、隙間は空いているのだけれど、共同戦線をはって奥行きを妨げる。早い話が三上山をどこへ持っていこうかと悩む。あれこれ隙間に持ち込もうとするのだが、どこへ持ち込んでも何となく落ちつかない。人に見せると「入れたなー」と一言で終わり。
 道路でも、川でも、塀でも斜めで奥行きがあると絵になりやすい。縄でも、蛇でも、大名行列でも、とにかく長いものの横一線は苦しい。この場合は横一線には見えないが、絵としては横一線と同じ。3つにこだわるのは止めて、いちばん右のグループだけで絵を作った方がはるかにいい絵が出来ただろう。


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■S.T

着信:2011.10.04
■撮影場所:鳥取砂丘

■四日市市民大学22期会の旅行担当で皆の意見で名鉄観光バス日帰りコースのもっとも遠いところを(近場は何度も行っている所が多い)選び行きました。片道約5時間の行ってきました写真です。

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■1.馬の背
 帰ってくる人の足取りは砂に取られ重く横にも歩いていた。 
◆そうそう、難儀なものですよ、砂丘の砂は。足は後へ滑るし、クツには入り込むし。これは見るもので歩くところではない、と分かりつつ、あの奥には何があるんやろうと・・・、海しかないことが分かっていても行ってみたいんだなー。それにしても四日市から鳥取まで片道5時間かけて、お疲れさんでした。
 影がくっきり出ているところを見るといい天気だったらしい。だとすると、砂の面はまぶしいほど明るかったと思うのだが、全体としては曇り空の感じがする。一面明るい砂(砂ばかりとはいえないが、要するに明るい面)が広がると、カメラは全体をネズミ色(明と暗の中間という意味)になるように露出を合わす。これをヒストグラムにとるといちばん右の明るいゾーンが完全に押さえられている。いちばん右にあった三角を明度分布が始まる所までスライドさせると明るくなる。こうして調整したのがこれ


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■2.風紋
 足跡で馬の背より海側にしか見れづ元気な二人の様に、波打ち際まではとても無理でした。
◆これは砂に出来た風紋がテーマ。こういう凹凸は朝か夕方の太陽が低いときがねらい目だが、片道5時間ではそれは無理。帰り着いたら夜中になる。これで満足するしか手はないかというところ。しかし無理を承知で挑戦する。フィルム時代にはコントラストの調整は印画紙の号数を上げるか、リスフィルムなどのハイコントラストフィルムを使って・・・ということになるが、いまは何かにつけて手軽になった。トーンカーブを使ってコントラストを上げる。 見本はちょっと調子に乗りすぎた感あり。実際にはほどほどのところで手を打つべきではあるが。調整見本。 


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■3.二人で
 観光客の踏み入らない斜面での二人の独占。
◆いちばん難しい例かな。空に上がった凧を撮るのと同じで、空の広さを出そうとすると凧が小さくなるし、望遠でアップをすると広さが写らないし。
 手前に何かを入れると例の2人は添え物になるし。さてどうする。私にも分からない。


も ど る
■MEGW

着信:2011.10.06
■久しぶりの雨で、野菜も生き生きしているようです。今回は身近な庭、畑の周辺で撮影した、とれとれ写真をおくります。

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■1.可憐
 花畑に一輪の花、例によって花名不詳です。マクロ撮影で右の後ろボケを入れてみました。 
◆たしかに可愛い花だ。でも絵としては花一をどんと正面に持ってきたのがしんどかった。花の左下のつぼみに当たる光がいいから、それを生かして、トリミングする手もある。でもつぼみに当たる光が花にまで生きてこなかったのがつらいところ。バックのボケはOK。


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■2.露草
 逆斜光でバックを暗くしてみました。 
◆逆光でのバックの黒、花としてはちょっと暗すぎた気もするが、ピントもビシット来ているし、それはそれで別にとやかく気うことではない。あえていえば、花一輪で画面がちょっと淋しいか。別の花がアウトフォーカスでどこかに小さく見た方が落ち着いただろう。


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■3.遊泳
 庭の片隅に水滴が蜘蛛の糸に付着、宇宙遊泳しているようにみえ、マクロ撮影でアップにしてみました。水滴の輝く光線は水滴の中から反射しています。  
◆面白い写真だ。水滴がクモの糸にということだから、ブルーのバックは空なのか。ボクには水中を行く潜水艇に見えた。小学生のころに読んだ海野十三(だったと思う)の科学冒険小説の一シーンを見るような。水滴そのものに大小があって、それがうまく遠近感に結びすいたのも成功の一因。


も ど る
■MRT

着信:2011.10.06

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■1.好奇心:(千里浜)
 自治会の旅行で輪島に行った時の千里浜で、オバサンが波に(水に)手を出していたのが気になり撮りました。
◆千里浜か。砂の粒子が細かくて、その上をバスが走っていた。いまでもやってるのだろうか。 と思ってよく見ると、遠くにバスが見える。水際ギリギリがウリだけれど、バスも傷むだろうな。
 写真としては、おばさんが一人何をしているところか。不思議な写真だが、画面全体が暗くなったのがしんどかった。S.Tさんの砂丘と同じ理屈だろう。明るく調整しておけば助かるが。

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■2.蜜、いただきます:(希望が丘)
 コスモスをめがけて飛んで来た蝶が美味しそうに蜜を吸っているところです。
◆花による蝶。かなりのアップらしい。絵が正直すぎたのと、右下の白いボケがきになるから、それをはずす意味でトリミングすると生きてくる。そのとき右下の白ボケだけをカットしようとすると、羽の白い部分が両端に来ることになる。若干気になるので右羽の白を小さめにカットした。


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■3.秋の気配: (近江八幡)
 秋の風が籾殻焼きを通して秋を伝えてくれているのを撮りました。
◆近江八幡でこれだけの高さを得るには八幡山からか。建物を薫製にしてしまうような煙が何条も。それが逆光に光っている。これだけのスケールになると災害写真のようにも見える。望遠レンズを使って、遠くのものを引きつけたのが、効果を上げたのだろう。
 だいぶ悩んだが、異色写真としてBEST5候補に。


も ど る

■HND
着信:2011.10.10

下鴨神社観月祭での写真です。月を撮るタイミング、建物との組み合わせ(思っていた以上に月が明るく、全体の露出をどの様にすれば良いか)等教えていただければと思います。

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■1.朧月
 タイミング悪く薄い雲がかかって光が拡散してしまいました。(全体に明るくなってしまった)。
◆山の端にかかる朧月。いい写真だ。月に群雲、好事魔多しといわれる。HNDさんもそう考えたのかも知れないが、むしろこれはいいタイミング、”月に群雲、魔転じて幸いとなす”というところか。空一面に淡い雲。月そのものは見えず、雲の明るさが、空に広がった。もし雲がなければおそらく真っ白な一点の月が写るだけで、空は暗くなり山の端も輪郭が出たかどうか。
 建物に当たる光は多分観月祭の人工照明だろう。だとすると、これに対する露出が先決条件になる。これがオーバーになっては話にならない。もちろんアンダーでも絵にならないし。ということで、この場合はぴしゃりと決まった。その露出で月がどう写るかということだが、群雲が見事に演出してくれた。月を見せずに月を撮る。見事。
 

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■2.満月
 月ははっきり顔を出したが、建物の軒が明るくなりすぎてまとまりが無くなってしまいました。(この場合の露出はどこに合わせたら良いか)。
◆ 「建物の軒が明るくなりすぎた」というが、これぐらいは仕方ないだろう。あと少し暗くする手もあるかも知れないが、神社の朱だからこれでOKだろう。ただしこうして地上の風物をある程度見せようとすると、月は白く飛ぶ。これはやむを得ないものと覚悟をしなければならない。
 企業秘密かも知れないが、プロパティから露出条件を拝借。ISO=800、1/2秒、f=5.0 (みんなの勉強材料ということでお許しを)。満月の明るさは結構強く、月だけを撮るなら、ISO=100で f=8 1/100秒ぐらいといわれる。これでだいたい月面の模様が写る。だからこの月は完全に真っ白に飛んでいる。半分雲にかかっているこの状態でも白く飛ぶ。これは仕方がない。
 1と2とどちらかをBEST5にと迷ったが、山の端の魅力から1を選んだ。 


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■3.篝火
 建物をバックにどの様な構図にしたら良いか迷いました。
◆篝火に対して建物のセンターをほんの少しはずしたところ。火の籠ををもう少し下まで入れ手もよかったかと思うが、それをやると火の面積が大きくなって、バックの建物が暗く写ることになるのだろう。建物への照明がどの程度なのか、現場を知らないので何ともいえないが。



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