デジカメわいわい村
とれとれ作品集 NO.74

2011年03月・前半

BEST
候 補

         

■「前回のBEST5」  


森川MEGWHNMEDSSm.mS.TJIJITKSMRT

も ど る
■森川邦昭


■着信:2011.02.28
■撮影場所: 蓬莱山(びわ湖バレースキー場)
 晴天の夕方でした。蓬莱山に夕日が沈む直前の            風景を捉えました。
■1.雪原の夕暮れA
◆スキー場の夕暮れだとか。稜線に裸の木が小さく点在する。左の端に小さく光芒が見える。雲を通してそこに太陽があったのかも知れない。と、お膳立てを考えても、できあがった画面を見ると、結局(雪原か空か)どちらを撮りたかったの?ということになる。この場合、下半分は余り魅力がないから、カメラを上へ向けて、雲との勝負だろう。
■2.雪原の夕暮れB
◆これは下半分の雪面と木の影、狙いがはっきりしている。雪の面の凹凸を含め、表情がはっきり撮れた。雪が滑った後だろうか、プレートの境界線のようなハイライトのラインが面白い。 上に何本か並ぶ木の根っこ。1本だけでも影の三角形の位置にあってくれたら。■3.雪原の夕暮れC
◆上端の稜線を残した気持ちは分かる。まん中かちょっと左、稜線に絡む人影も残したかったのかも知れない。しかし、第三者が見れば、この明るい線は邪魔だった。カメラをすこししたへ向けて、これはカットしても、上から入ってくるフレアー(有害光線・ゴーストほど明確ではない)で稜線近くを表現できたのではないか。カメラを下へ振った分、手前のコブはもっと明確になるだろうし、その状態で、上から滑ってくる2人を待った方がよかっただろう。           





も ど る

■MEGW


■着信:2011.03.01
■1.光の先に
 守山なぎさ公園からピエリ裏を散策中、夕日に湖面が輝き、それが琵琶湖大橋を照らし、幻想的な夕暮れを演出しておりました。湖面の輝きがきつくぎりぎりカットして撮ってみました。
◆湖面からの照り返しが強い。橋梁の裏の輝きがそれを物語っている。湖面を「ギリギリまでカットした」とのことだが、それを入れていたら、おそらく真っ白に飛んで、始末に負えなかっただろう。ファインダーでそのギリギリがまた難しい。実際の移る範囲に対してファインダーで見える範囲が微妙に異なり、何処で本当のギリギリになるのかわかりにくいからだ。いまの場合もほんの僅かに見える飛んだ部分(左の写真で言えば1mmほど)はカットしておいた方がよかっただろう。
 1と3と、どちらかをBEST5候補にと迷ったが、挑戦的という意味でこちらを選んだ。
■2.水玉
 雨上がりの水玉に写る景色です。
◆雨上がりの水滴に、向こうの何かが写っている。それが線になって、マンガで見る動物の目玉のようになった。水滴に入った線だけを見ると面白いのだが、バックに見える白ボケが目玉と重なって煩雑になった。カメラを動かせば解決することだが、多分それをやると今度は水滴の輝きが変化を来すのだろう。光を取り扱うことの難しさだ。
■3.白梅
 石山寺にて、寒咲梅花は三分程度、今年は遅れているようです。白梅をやや日差しが弱い逆光で撮りました。
◆露出・ピントがしっかり決まった。花の配置もトン・トントンと付点音符。いいリズムだ。枝に当たるハイライトもいい。いちばん右の花が宙に浮いているように見えるのもご愛敬。ぴしっと決まったいい写真になった。






も ど る
■HN


■着信:2011.03.03
■撮影場所:三島池
■1.冠雪の伊吹山
■2.冠雪の伊吹山
◆1・2、略同一の構図だが、2の方がレンズが少し長い。(山や対岸の木々が1に較べて大きく写っている)。
「冠雪の伊吹山」というから絵を描く人は前景と言うことになる。そういう意味で考えてみると1の方がバランスがいい。2は少し大きくなった分、人物のウエートが大きくなった。制作作途中の画面にも目がいく。人物をどういう大きさに置くか。写真の撮影目的が問われるところである。
 ということで1をもう一度見直してみると、細かいことだけれど、人物の頭と対岸の木がくっついて窮屈になった。カメラがもう少し右へ寄れば、人物が左へ離れた。結果、にすべてのポイントが画面の左半分に集まることになるが、人物の向きを含めて考えると、右が広く空いてもいいのではないか。
■撮影場所:野洲市永原
■3.屋根で休憩
◆真っ黒のバックに白い鷺が一羽。うっかりすると白が飛んでしまう難しいところだったが、鳥の体の大半が影になってそれが避けられた。羽毛の先まできれいに撮れている。屋根の上ということで、棟瓦の一部を入れたが、ちょっと中途半端だった。もう少しカメラを下へ振っても上には余裕はあるわけで、瓦がしっかりしたのではないか。その方が状況説明としてははっきりしただろう。  






も ど る
■MED


■着信:2011.03.04
■1.枯草の頑張り
 花は枯れて萼が残り、その萼から種子が風に吹かれれば落下しそうで来年の為に頑張り続けています。
◆もともと黄色いものに、朝日か夕日か分からないが、黄色い光りがあたっている。バックも冬の枯葉だろう。とにかく画面全体が黄色っぽく仕上がった。これはよく使う手で、決して間違ってはいないのだが、いまの場合は画面全体を見て、その色調がちょっとうるさく感じられる。もう少し狙ったものが色彩的にも浮き上がる状態にしたかった。
■2.日の出
 この前見て頂いた写真で湖と空の一部をトリミングしました。太陽が少し顔を出した所に空と雲が綺麗に染まって鳥が少し拡大された。日の出の元画像も送ります。
◆トリミングしてぐっとよくなった。元画像を見るとよく分かるが、全体に広く撮っているために手前に池か入江かが写り、山も太陽も小さく写っている。手前を含めて周囲をカットしたため山や太陽、飛んでいる鳥もしっかりと画面に入ってきた。トリミングの成功例である。しかし、トリミングはあくまで第2次的な方策。できれば撮るときにこのフレーミングで狙いたかった。
■3.天候悪し
 山もガスで薄っすらと見えているが、手前の黒い雲が今にも雨を降らしそうで釣り船も急いでいるようです。
◆今年はこのような天候が多いようだ。この後また雪になったのだろう。
 前回だったか、前々回だったか、MEGWさんの作品によく似たのがあった。それはホテルの12階からの俯瞰撮影だったが、これは湖岸から。当然対岸の線を低くして空を大きく撮った。これはこれでよし。船が写っているが、沖を行く船は肉眼では大きく感じられるが、写真に撮ってしまうと目で見るほどの存在感はなくなってしまう。それは2の次にして、この場合は雲の強さを第一義にしたいところ。これはこれで成功した。






も ど る
■SS


■着信:2011.03.06
■撮影場所:希望ヶ丘東口
 3月4日 7時半から8時半。時折にわか雪が降る、雪雲に覆われた朝でした。一瞬雲間から朝日が射した時、にわか雪が舞った時、曇っているが日が昇って明るくなった時、の3枚です。
■1.にわか雪
◆4日の雪は希望が丘ではこんなでしたか。
 右のポールは何だったのか。これを何故入れたのか。何か意味があってのことだろうとは思うが、推測するのも難しい。吹き付ける雪を表現するための黒だったのかも知れないが。
 朝の薄暗い時間帯だと、フラッシュをとばすのも一つの手。目のための雪が大きくぼけ白く飛んでしまうが、少なくとも雪は写る。ただし雪は止まるからうっかりするとホコリが舞ったように写ってしまう。雪を流そうとすれば強めのハンディーライト。周囲が暗いと案外効果があるかも知れない。
■2.一瞬の光
◆ウン、まさに一瞬の光。真横から来た地面をはうような光。芝生に積もった雪面の凹凸がそれを示している。左に僅かに見える晴れ間。木を右へ片寄らせ、暗雲をバックにしたのもよかった。千載一遇、そのときそこにいなければ撮れない写真である。いい写真だ。
■3.雪景色A
 前や後ろ右、左と動き回った私の足跡がなんか可笑しかったので、入れて写しました。
◆ははー、楽しそう。その足跡が適切な露出で生きた。正面の空が明るいから、うっかりすると雪面は暗くなってしまうが、これは明るい空からの光りをうまく利用して、きっちりした露出になった。オートだとしたらカメラの勝利。







も ど る
■m.m



■着信:2011.03.06
■1. 紅梅
 朝日をうけて。
◆おそらく左の枝に集中したのではなかろうか。人間一つの物に集中するとそれ以外のものに目が行かなくなる。手品師なんてのはそれの逆手を使う名人みたいなもので、何の関係もないものに目を引きつけさす。そうしておいて別のところでタネになる仕事をする。いまの場合も左の枝に集中した。バックのボケもOK。うっかりして、右上のごちゃごちゃに目がいかなかった。そんな感じかな。
■2.暖簾
  揺れる風情に集中して、バツクの白とびに目がいかず残念です。
◆これはいいなー。暖簾の揺れ具合、m.mさんはバックの白飛びを気にしているが、この場合はこれは仕方ないだろう。むしろ外の明るさが感じられて、これはこれで心配なし。右端の花が入った置物があと少し大きくてもよかったか。そうそう、それよりも外を歩く人影がぼけて写ったらさらによかったぞ。待ってたら来たのではなかろうか。
◆UPしたのちm.mさんからオリジナルが送られてきた。左にあった柱と、右の白飛びがカットされていることが分かる。私は白飛びのことはつゆ知らず、「花の入った置物をあと少し…」と書いたのだが、この外に大きな白飛びがあったとしたら、この線でカットは正解だったし、左の柱のカットも正解。トリミングで作品が変わるいい例だった。
■3.梅林
 古木の向こうに 寿長生の郷、梅林の庭園にて、天候は晴れたり雲つたりでした 紅梅が意図した画になつたかな・・はじめての自己採点です。
◆大きな古木をどーんと前に置いた。遠近感を出すために手前に何かを置く。これがまさにそれに当たるわけだが、難しいんだなーその置き方が。というと、「どないせーちゅうねん」といいうことにもなるが、どういえばいいのかなー。たとえば、これが黒いシルエットだったら、「すごい木やな」と、案外すんなりと収まったかも知れない。問題は脇役であるべき前景をすんなりと正体を見せてしまったことかな。







も ど る
■S.T



■着信:2011.03.06
■TV報道に刺激され「あおさ」 (アオサノリ・アオノリ)の養殖網棚を南伊勢町(五か所湾)から志摩市(鵜方)までのR260を走りました。
 潮時表より五ケ所湾大潮12:10(干満差70a)で水面に網の影をと思いましたが撮ってる間に気付いたがのでは遅かった、何故ならアオサが乾燥してしまうのでみずみずしさの表現が足りません 少し残念でした。 ■1.あおさA:(南伊勢町内瀬)
 内瀬にて最初に目に飛び込んできた整然と作られた養殖棚。手前の杭の影も偶然の2羽も入れたく欲張りました。
◆S.Tさん得意の幾何学的構図。偶然か意図的にかは分からないが、手前から2つ目のブロックの線をポイントに置いたらしい。対岸の稜線が一段と低くなって、自然と目が引き寄せられるところで、これは成功だった。志摩半島あたりの風物としてはきっちり撮れている。鳥は2羽というのでもう1羽どこかにいるのかと探したが、これは見あたらなかった。
■2.あおさB:(南伊勢町迫間)
 収穫する人も養殖網棚も影もでは無理でした。
◆これは確かにS.Tさんがいうように、アオサが乾いて表情が乏しくなった。水に濡れていると、太陽の光でキラキラ光る部分も出てくるのだろうが。太陽が低い季節だと、まだ光りやすいのだが、いまの季節になると昼間の太陽は高くなる。よけいに光りにくい。冬の間のアオサがどんな状態か、難しいところだろう。作業する人と言うが、どこかにいるのだろうか。
■3.あおさC:(志摩市鵜方)
 潮が満ちてきました。養殖網棚は間もなく水面下に。
◆2がこのタイミングだとうまくいったのかな。しかし今度は養殖棚の杭が乱数表のようで。多少曇っている感じで、しっかりした光りがあると杭が光ってまた別の表情になったのだろうが。





も ど る

■JIJITKS

■着信:2011.03.05
■1.夕陽に向かう魔女
◆メールが文字化けしていて読めないが、一部判読すると蔵王の樹氷らしい。それを魔女に仕立ててのイメージ。低い夕日が樹氷の向こうにある。まん中の樹氷の右側にあるのが太陽らしいが、左側から何か妙なものが巻き付いた感じ。ゴーストだろうか。寒い中での撮影で、画面の確認まではおぼつかないと思うが、異常な乱反射があったのだろう。
■2.魔法使いの集合
◆ポール・デュカスの「魔法使いの弟子」を思わせる。デュカスの曲では魔法をかけられたホウキが風呂の水汲みをするが、これは白いガウンを着た魔女たちの舞踏会。遠くに月も見える。左下の色がにじんだ三角形が不思議だが、それも含めて魔法使いだろう。(右の魔女の影も色づいているところを見ると、多分ライトアップ手法の一つで、色が分散するようなライトを当てているのだろう)。
■3.魔法使いの移動
 舞踏会で疲れ果てた魔女たちが粛々と遠ざかる。あ8「粛々と」はいつの間にか政治用語になってしまったが)そんなイメージか。はたまた、巡礼の行進か。ライトアップで明るい部分から、あえて離れて撮ったのが成功した。左袖から舞台へ上がって右袖へ消えていく巡礼者たち。それが無限に続くような。静かな中に動きが感じられる不思議な写真である。
 




も ど る
■MRT


■着信:2011.03.12
■1.炎涼:(ふるさと館)
◆何か火が燃えているらしい。最初焼き物の窯かとも思ったが、それほどの火力もないらしい。だから「炎涼」なのかも知れないが、撮影場所を見て、暖炉の火と、やっと意味が分かった。中央下の火がメインだが、左上の火が大事だった。これがないと画面がもたない。そういう意味で、右端は余り意味がないから、カメラをもう少し左上へ振った方がよかっただろう。
■2.願望:(希望が丘)
◆梅林を行く老夫婦(だろう)。題の意味が分かりにくいが、お婆ちゃんにとっては、この坂は苦しい。しかし、頼りになるおじいちゃんがしっかりと手を引いてくれる。人生至る所に青山あり。
■3.グランド:(希望が丘)
◆きれいに整備されたグランド。半円形の模様が土星の輪を思わす。
 戦後間なし、アメリカ兵が学校のグランドへやって来た。傍らにある木製の朝礼台を裏返しにして、ロープを着けたジープで引き回した。木炭自動車が当たり前だった中学生は、息もできずにあっけにとられていた。見てる間にグランドはきれいになった。アメリカ兵が帰ったあと、朝礼台を元に戻した。古い板は砂で削られ、錆びた釘が見事にひん曲がっていた。
 戦後いろんなものを見て驚いたが、これもその一つ。この土星の輪も私にとってはカルチャーショックの一つだった。
 写真としては、手前の芝生の部分は意味がないから、砂の部分まで前へ出て、直接土星の輪で勝負した方がよかっただろう。







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