デジカメわいわい村
とれとれ作品集 NO.73

2011年02月・後半

BEST
候 補

         

■「前回のBEST5」  


森川布施HNS.TMEGWMEDSSマミーHNDKUC

も ど る
■森川邦昭


■着信:2011.02.15
■撮影場所: 琵琶湖東岸
 琵琶湖東岸の午後2時過ぎです。やや西に傾いた日が射し、かつ薄ぼんやりとした風景に出会いました。幻想的とまではいかないまでもなんとも穏やかな心和む雰囲気でしたので、そのままに表現しました。
 Cは後方の高い位置からの順光ですが、A,Bは逆光のシルエットが綺麗でしたので利用しました。
■1.陽ざし穏やかA
■2.陽ざし穏やかB
◆3枚とも横一線の構図で、何をコメントしたものやら、ちょっととまどっている。
 1は、太陽を左前にした逆光。いわゆる半逆光ということころか。その結果、バックの山の形がきっちり捉えられ、上下逆像になっている。水面を使った構図で、よく使う手だが、私はこの場合、山影が何となくうっとうしく感じる。
 そこへ行くと2はそれがなく(あることはあるのだが、
ほとんど気がつかないぐらいにしか見えない)。太陽が正面に来たため、光が強く、遠くの山が霞んでしまったのだろう。この場合は、1に較べてむしろすかっとした感じ。太陽のキラキラもわざとらしくなくてよかった。手前に背の高いヨシを2,3本入れると単調さが救われたかとは思う。余りたくさん入れると主役を殺してしまうから要注意。
■3.陽ざし穏やかC
◆これはまさに水面上下対称像の見本になった。空気が澄んでいると空が青くなって救われるのだが、この場合はそれもなく、単調な絵に終わってしまった。手前に水鳥でもおれば救われたが。           







も ど る
■布施 誠

■着信:2011.02.15
■1.氷の画A
■2.氷の画B
  どんな模様になるかは全くわからない、朝起きてみて出来る画、自宅の窓。
◆これは地域・季節限定。スキー場などで見た記憶はあるが、ちょっと滋賀県ではお目にかからない。
 1はガラスの外の何かがぼけて見える。これが変化をつけた。2は外は見えていないのだが、氷の一部(中央部分)がリアルに見えて、それが外の何かかと思わせる。そういう意味で2の方が手が込んでいるのだが、さあ、どちらがいいか。ちょっと判断に迷う。おそらく1・2賛否をとえば、半々ぐらいに分かれるのではないか。と書きながら、かく申す私はまだ迷っている。画面の華やかさから1にしておこう。
■3.無人駅
 富士見信濃境駅、静かな山間の駅。
◆こまかいことはどうでもエエけど、これは富士見町の「信濃境」駅ということかな。「富士見」駅は別にあるし。それとも名称変更したのかな。北陸自動車道に「越中境」というPAがある。どちらも国境(くにざかい)という意味だろうが、越中よりは信濃の方がムードがある。夜何時ごろか分からないが、何とも淋しい駅だ。雪の夜のムードがまたいい。せめて駅員さんでもいてくれたらとも思うが、この時刻になると無人になるのかなー。
 よく見るとカメラが振れている。無理なトリミングにも見えないのに、寒さで震えが来たのかな。




も ど る
■HN


■着信:2011.02.16
■撮影場所:長浜
 今日は白鳥が良く飛んでいましたので、色々な方向から撮影が出来ました。
■1.白鳥とぶ
◆飛んでますねー。この日はよく飛んだらしいが、こんな青空なら、田圃の中でエサを探しているより、飛んでいる方が気持ちがいいのだろう。ここまで気持ちよく飛んでくれると、贅沢がいいたくなるもので、ちょっとした白雲があって、うしろの4羽がお互い少しずつ離れてくれていたら。しかし、それは贅沢というもの。イヤー、野口さん、幸せでした。
■2.空から白鳥が
◆これは着水態勢に入ったところか。そうか、こんな態勢でブレーキかけるのか。一番後の鳥など、左右にふらふら揺れている感じがよく出ている。遠景の山も澄んでいて状況が分かりやすい。後ちょっとで水面が見えそうだけど、そこまでのコマはなかったのだろうか。
■3.飛来
◆これは逆光だったのか。モノクロームのような仕上がりになった。1のような安定飛行中ではなく、「シートベルトをお締め下さい」というタイミングか。思い思いの姿勢にそれがうかがわれる。木の上を通過しているところで、水面に対する高さが何となく分かる。それが鳥の姿勢と結びつく。  






も ど る
■S.T


■着信:2011.02.16
■場所:二見浦 輿玉神社
■1.月の出 (17:45)
 夫婦岩の間から日の出は6月、月の出は11〜1月の満月と知り乍、12月22日月食は曇りで撮影不能。1月は一日遅れで20日に挑戦。前川さんに教わった17時45分に対して16時着。狭い参道の撮影ポイントには2重3重の三脚が立ち並び確保されていました。
◆海面から上ると同時に雲の中へ入っていくところらしい。何とも忙しい話し。でも半分だけでも見えたんだから。これでライトアップされていなかったら、しんどかった(海は真っ黒、月は真っ白の写る)ところだが、幸い光はあった。露出もそこそこ十分絵になった。が、絵全体が箱庭みたいになったのが残念。
 満月は11,12,1月が左へ寄った位置から上がり、この後右へ寄っていく。それを追っていくと、カメラは左へ移動していかねねばならない。2つの岩を斜めから見ることになり、岩の間隔が狭くなって行く。その分、若干でもレンズは長くできる。当然月は大きく写る。
■場所:花緑公園植物園
■ブリッジ
 あえて白抜きに枯葉のブリッジをはめ込み露が見える様に重ねました。
◆きっちり計算して撮った写真らしい。白抜きに葉っぱ、バックが暗くなったところへ水滴をもってきた。狙ったなー、という感じ。肩に力を入れて一生懸命狙った。もうちょっと、肩の力が抜けたところでヒットが出る。
■場所:希望ヶ丘
■3.快適快走
 あっち向いてホイ状況で突然現れた如くで慌てシャッターを切る。
◆突然現れたらしいが、ただ突っ立ってシャッターを切っているわけではない。ちゃんとしゃがんで・・・。一番前を手前まで引きつけて流す。ピントは2番手、後の白シャツに合わす。そんなこと考えているヒマありません。ごもっとも。今度、ずーっと向こうから分かっているときにやりましょう。      






も ど る
■MEGW


■着信:2011.02.18
■1.朝靄の中から
 雄琴港にて、朝靄か黄砂にけむる中、見た目は赤く縞模様に、写真では白っぽい朝日に写りました。前景に山茶花の植え込みを入れ幻想的な朝の景色です。
◆「見た目には赤く縞模様に見えた」とか。で、どちらを狙ったったのかな、この風景なのか、それとも縞模様の太陽なのか。もし赤い太陽なら、この絵は失敗。「見た目には」というのだから、この日は肉眼で太陽が直視できた。そういう太陽は望遠がきく。太陽の左下の木と太陽をグーんとアップしたら、写りましたぞ、縞模様の太陽が。この絵だと周囲のモヤが暗いから、カメラは露出をかける。当然太陽は白くなる。太陽をアップするとカメラは太陽そのものを読むから太陽の色がシビアに出るはず。
■2.水鳥の宴
 雄琴グランドホテル前にて、岸辺近くに多くの水鳥が朝日を受け集まっている様子です。朝日は雲に半隠れ、光線がサーチライトのごとく演出しておりました。
◆言っていることは分かるが、「水鳥」を主役にするにはちょっと弱い。やっぱりこの絵は山と太陽で、水鳥は添え物。ないよりはマシというところ。この絵で、よしを主役にしようというのと同じ。
 そういうことをいわなければ、これも赤い(赤が無理なら黄色)太陽を撮るチャンスだった。ちょっとしゃがんで、右下のよしをぐんと高く入れて、山と太陽を望遠で狙う。
■3.芽生え
 昨年の花柄の名残に、新たな芽生えの対比を演出してみました。
◆如何にも春の日差しという感じ。この蛸の足のようなものが去年の?、それともこれが新芽?。ご免なさ、知識がないもので。しかし、写真としては枝の色、バックの色、同じ色調に統一して、落ち着いた絵になった。






も ど る
■MED


■着信:2011.02.18
■1.黄金の煌めき
 この日の朝の空の色がオレンジ掛かってとても綺麗で、何かポイントになる物は無いのかと探していて枯れたススキの穂に太陽の光が当るのを撮りました。
◆3点とも朝の寒いとき。お疲れさまでした。
 朝日とススキの穂。・・・。これに赤トンボがとまっていたら。といっても寒いこの時期そんなものはいるはずはない。スズメがとまれば重さで穂が下がってしまうし、ウーン、何とか考えられるのは、穂をもう1本上へもってきて、それを太陽に一部重ねるか。
 昨日の教室で、穂が何本かあるのを見せてもらったが、それには太陽がなかったかな。
■2.霜柱
 道路の端にある防護柵の繋ぎ目の支柱に霜柱が立っていたのを撮りました。
◆一瞬ケーキかなと思ったり、女性の帽子かなと思ったり。コメントを読んで初めて意味が分かった。細かいところに目をつけたものだ。ほんの少し絵が窮屈だったか。右を少しカットしたのは正解。これはそのままにして、左と上を少し広げるとバランスが好くなるだろう。
■3.氷滴 松の葉の水滴が凍って光に反射して光ってるを撮りました。
◆ホー、水滴が凍ったか。中央近くの一番大きなのが主役だが、1つ左の小さなのが光った。あえてそれを光らせたのか。それとも勝手に光ったのか。難しいところだが、カメラを向ける前に自分の目でポジションを決めて、光る位置を決めるとよい。そこへカメラをもっていく。もちろん位置は微妙だから、ファインダーの中で微調整。カメラを構えてから位置探しは無理。
 氷滴の模様まで写し取ったのは見事。






も ど る
■SS


■着信:2011.02.22
■撮影場所:希望ヶ丘
 今朝は霜が降りていて、朝日に光っていました。肉眼で見ると、キラキラしてきれいだったのですが写真でみると光っていませんでした。霜を接写するとひかりますが(太陽に向かって撮った)、木を入れようとすると太陽との位置関係だと思いますがうまくひかりません。50枚ほどいろいろ試しましたが、だめでした。
■1.朝日射す
■2.朝の光
◆この2枚はほぼ同じ場所から、撮影時刻は1の方が少し早いのだろう。 1では細く線上だった芝生の光が2では手前まで広がってきた。木の上部が切れたのは、(切れたのではなく切ったのかも知れないが)手前の芝生を意識してレンズを伸ばしたためだろう。1か2か、好みの問題だと思うが、私は1をとる。暗い芝生に差し込んだ一条の光という感じ、これがいい。
 SSさんは芝生に降りた霜の輝きにこだわっているらしい。そのための2だったのだろう。どうしたら芝生が光るか。私は現場の状況を見ずに想像だけでいっているわけで、無責任で申し訳ないが、太陽を真正面においたらどうか。そのままでは太陽が爆発して絵にならない。ということで太陽を木の幹で隠す。言い換えたら木の影のなかにカメラを入れる。アップしようとしたら影の中で意味がない。霜が降りた芝生の稜線をキラキラ光る線として捉えられないか。
 ぎおう風景写真同好会INUEさんの写真に同じ場所からの夕方バージョンがある。参考までに。
■3.霜
◆この向こうに木を持ってくることを考えたのだが、よほど木の近くでないと木が小さくなってしまうかな。また芝生がこれだけ大きく写ると木が負けてしまうか。毎回思いつきばかり書いてゴメンネ。






も ど る
■マミー


■着信:2011.02.24
■1.朝の輝き
■2.山並み
◆1.2は材題としてはよく似ている。対岸に山があって手前が湖。山そのものの力で言えば、2の方がはるかに迫力がある。で、2の写真がいいのかというとそうすんなり行かないところが、写真の難しさであり、それがまた面白いところ。
 2は水平線が横一線、山の稜線も概略横一線。その2本の線がほぼ等間隔に並んだ。いわゆる「二の字」構図。
 それに対して1は、左側で山の影が出てきて、本来は横一線の対岸線をうまくカバーした。その上の山の影、太陽の淡い光り、これらが水面の単調さを救った。空の白いのを意識したと見えて、上からの木の枝を入れた。が、ちょっとやりすぎた。せめてこれの半分ぐらい。しかし少なくとも2よりは情緒があっていい写真だ。
■3.訓練。
◆何の訓練か分からないが、雪の山間を行くヘリコプター。このヘリコプター愛嬌たっぷりやね。動いているのか、オバーリングしているのか分からないが、なかなか勇気のいる場所においた。こういう場合、どうしてもヘリコプターが気になるから、画面の中央に来てしまう。それを辛抱してちょっと不安定であると同時に、画面全体としてみると、何となくとぼけたような位置にもってきた。不安定さは訓練の緊張感、とぼけた味はこのヘリコプターのキャラクターにつながる。口ではうまく言えないけれど、手を伸ばしてひょいとつまんでやりたいような味がある。
 こんな雪の山中で、どうしてこいつに出会ったのか分からないが、出会いに感謝。おもちゃのヘリコプターを糸でつってんのとちゃうやろな。人間、年いくと疑い深うなってな。







も ど る
■HND



■着信:2011.
■1.蛇の如く
 蝋梅としては多少盛りが過ぎていましたが、くねくねとした枝振りが面白かったので全体を撮りました。
◆龍だと思ってみると勇ましいなと思うし、蛇だと見ると気持ち悪いし。ウン、いま気がついたのだが、ワープロを打ちながら、左の写真を横目でみると何となくどきっとする。いまはやりの3Dだとこれはたまらんな、ということで敬遠。
■2.小枝
 太い幹から芽を出して花を咲かせているところに興味を持ちました。幹と周辺の蕾を入れました。
◆ピントがまん中の花に来て、しっかり撮れているなと言う感じがする。もう少しピントが深くてもよかったかなという気がせんでもないが。それはそれでいいとして、わからんのが左の太い幹を何故2本重ねたのかということ。とくに外側の幹は表情にも魅力がないし、余計その感を強くする。
 色が少し赤みがかっているので、夕方かと思ったが、プロパティーを見るとそうでもないらしい。回りに赤みがかったものがあってその光りを拾っているのか。清楚な花だけに妙な赤味はなかった方が絵が生きただろう。
■3.余呉の朝
 朝日を受けて湖に映る対岸の雪景色と、赤く繋がるブイのコントラストに興味を持ちました。青い空も 強調したつもりです。
◆対岸の雪と手前のブイとのコントラストと言うことだが、なるほど分からなくもない。しかし撮影時の意識としてはその雪が強く感じるが、できあがった写真を第三者が見る場合、「ほー雪ですか」と言うぐらいの見方しかしない。とくに今年の場合は、平野部でも何度も雪が積もったから、余呉なら当たり前の当たり前。そんな感じで見るから、この雪は弱い。結果的に「二の字」、「三の字」構図になって、狙ったほどの効果はなかった。







も ど る
■KUC



■着信:2010.
■撮影場所:希望が丘公園
■1.紅梅
■2.白梅
 紅梅は満開に近く、白梅は五分咲き程度でした。背景をぼかして花をアップで撮ろうとするのですが、ピントが合わないのか、手ぶれするのか、うまくいきません。三脚がないと限界なのでしょうか?
◆KUCさんから戴いたタイトルは「紅梅と白梅」となっていた。2枚合わせての組写真という意図だったのかも知れない。
 一応分けて考えてみる。1は画面を横切る枝と2輪の花を絡ませた。開ききったのと半開きとをコンビでまとめた。枝の先にはつぼみがあって結構気持ちは入っている。後もうまくぼけた。しっかり撮れているなという感がする。あえて言えば、上のつぼみのバックの四角い白ボケ。これが多少気になる。
 2のピントの甘さを気にしてるようだが、これは甘いと言うより浅いのかな。左の2輪にはきっちり来ているように見える。しかし枝などをみると、KUCさんがいうように、何となく・・・といえなくもないが、結果的には浅かったのだろう。もう少し絞ればという話しになるが、そうするとシャッターが遅くなるし、そうなると三脚へという話しにつながるわけで。
 絵としては少しさびしすぎたか。





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