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も ど る |
■S.T |
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■着信:2011.01.28
■場所:御在所岳
■積雪の17日朝は真っ青な空、鈴鹿の山並みは真っ白、それでは御在所と意気込みましたが交通機関は乱れ11時30分ごろ山頂到着。何と吹雪いています、山の天気を読めない悲しさで山頂歩道をうろうろしながら2時間つぶすも回復兆しなく下山、楽しさ半減の残念でした。
■1.行き交う
無人のゴンドラと行き交いながら雲の中へ。
◆平地は青空、山は雪。いやはや大変でした。
写真としては山を撮るか、ゴンドラを撮るかが勝負の分かれ目か。これは山を撮った。雪の木々。それが証拠に小さいサイズでは全面がグレーでゴンドラは見えない。ゴンドラを狙うなら、ガスの中に入ってロープが霧で宙消えるところ。自分の前のゴンドラとの距離は変わらないから、大きさはレンズの長さで変える。対行するゴンドラはタイミングで大きさが変わる。「行き交う」とするなら、その2つの大きさの対比が勝負。
■2.樹氷
山頂一帯のヒメツツジの樹氷。真っ白より少し幹を入れました。
◆前回よく似た作品があった。前回はもう少し周辺の木々が多かったが、今回はそれが整理されている。そしてまん中あたりに黒い幹を意識して入れた。そういう意味で撮影時の意識はかなり整理され、これはこれで一つの作品になっているている。あとはもう少し雪の白さを強調できるよう、若干明度とコントラストの調整ができたらしっかりした作品になっただろう。
■3.熊笹
眼前の雪の白さを強調するために熊笹を背景に選びました。
◆手前は木の枝か何かに雪が付着したものだろう。それを強調するためにクマザサを入れたのだという。いわれてみれば分かるような見もするが、写真だけ見るとクマザサが主役で、白い枝は単なる前景にしか見えない。それも入り方が中途半端で。どっちつかずの絵という感じがする。
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も ど る |
■SS |
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■着信:2011.01.31
■撮影場所:希望ヶ丘文化公園
冷え込んだ日の朝、撮りに行ってきました。
■1.耐える
さざんかの花の蕾に棘のように霜がついていました。霜というのはこういう風につくのかと初めて気が付きました。
◆へー、これが霜か。氷が張り付いたように見える。これは冷たいぞ。そんな寒い中で浅いピントがきっちり来ている。しっかり撮れている。惜しかったのは花の右上の線とバックの葉の線とが重なってしまったこと。できれば花を葉の外へ出したかった。そのためにはカメラ位置をさらに調整しなければならない。寒い中で可能だったかどうか。
■2.凍てつく朝
太陽が雲の間からちょっと覗いた。見えていなかった一面の霜が白く見えてきたのでシャッターを押しました。
◆日の出によって、いままで暗かった芝生の面が急に明るくなったのだろう。肉眼で見ているとその変化が劇的なだけに、「これは!」と思う。しかし考えてみると、カメラはそんな変化は一切知らない。ただひたすらしゃったーボタンを押されたそのときを精一杯記録しようとする。実際考えてみると、日の出直後の太陽の光はそんなに強いものではない。肉眼が暗かった面を憶えていて、明るく感じただけ。芝生全体がグレーに写るのは仕方ないこと。
霜の白さを強調したいのなら、もう少し我慢して、いくらかでも太陽が光をまして、霜がキラキラ光りだしたところで、ワイドで霜に肉迫する。木があるから空をカットするわけにはいかないが、可能な限りカットして、芝生の霜が光っているところをアップする。
以上、私は暖房の効いた部屋で、ぬくぬくとワープロをたたいておるのでありまする。
■3.シルエット
日の出前のほんのりと染まった空をバックに、木のシルエットを撮りました。
◆幹を右へもってきて、枝を左へ流した。木のそり具合、枝の流れ、荒川静香のイナバウアーを見るような・・・。幹から左上へ出る枝は、多分もっと左上へ続いているのではないか。それをギリギリのところでカットした。撮影時、ファインダーで切ったのか、それともトリミングしたのか、いずれにしても一つの意志を持って切ったような気がする。それがポイントだった。もし偶然気がついたらこうなっていたというのなら、今後の勉強のために意識を整理し直しておくとよい。いい写真だ。 |
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も ど る |
■HN |
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■着信:2011.01.31
■撮影場所:草津・志那浜
■1.白鳥の飛び立ちA
■2.白鳥の飛び立ちB
■3.白鳥の飛び立ちC
白鳥の飛び立つ姿が何とも言われない魅力があります。これにつられて寒さを我慢して夕方近くまで湖岸で待っているのはつらいことですですが、一日一回飛ぶのを撮れた時の嬉しさは何者にも変えられないぐらいに満足します。悪い日もありますがまた行きたい気持ちになります。
◆HNさんの喜びの声をきいたあとでいいにくいが、今回の湖面の色具合、波の賑やかさ、これはきつかった。白鳥が完全に波に食われた。HNさんゴメンナサイ。寒い思いをして1日1回の飛翔を待ってもらって。暖かい部屋でワープロたたきながら、おこがましくていえた義理ではないのだが、これをいわないとわいわい村は成り立たないので・・・。
この波の色はどうしたことだろう。いままでたくさんの琵琶湖の写真を見せてもらったが、これがいちばん賑やかで派手な気がする。多分、沖の方は空が晴れて青空、上空から背後にかけてはかなり厚い雲がかかっていたのではないか。そんなこといわなくても、HNさんは先刻ご承知だとは思うけれど。
湖面の賑やかさは別にして、画面だけを見れば、2.3などは沖にエリが見えて、琵琶湖らしい画面になっている。余計に湖面の派手さが惜しまれる。
また3は別の面白さ。逃げていく黒い鳥を白鳥が寄ってたかって追いかけているように見える。「イジメは絶対に止めましょう」、人権教育のポスターに使かえそうである。 |
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も ど る |
■森川邦昭 |
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■着信:2011.02.01
■撮影場所:
栂池スキー場
対象が雪ということで影を捉えることに傾注しました。 ポイントを何度もリフトで通りました。 3枚ともリフトまたはゴンドラからの撮影です。
■1.おとぎの国
雪面の小さな小屋がかわいく、周りに出来た影で雰囲気を強調。バックにも小さく樹木を入れました。写真に入った左右の大きな樹木はカットしました。
◆小屋が何ともいえず可愛い。ちょっと右に傾いたところもご愛敬。もちろん小屋がポイントになるのだが、もう一つ大きいのは、手前半分の雪面のトーンの豊かさ。この変化が見事だった。「く」の字型のくぼみの、左端が、ちょっと窮屈に感じる。左に木があったらしくカットしたとのことだが、そこらを絡めて、もう少し余裕を持たせられたらもっと安定したのではないか。
■2.冬山
山に雲がかかっていました。それと上部が少し覗いていたので捉えました。白馬三山ですが、杓子岳かと思います。
◆鋭いエッジを見せる尾根筋、光の見事さである。それに対して気になるのが、手前の黒い尾根。それと同じ程度に上の雲。とくに黒い尾根が難儀。カットすれば絵が単調になるし、入れれば邪魔になるし。これの代わり雲まで突き抜ける木があればいいのだが、リフトの上からではそんなものあるはずはないし。困った、困った。
■3.脈流
スキーリフトからでこそですが、枝が作る影を上から捉えました。
◆雪、面から首を出した細い枝。それが前衛書道の線のように続く。しゃきっと締まった絵になった。影がちょっとうるさいかとも感じるが、この場合はこれも仕方なかろう。画面左下の雪面がやや暗く見えるのも。枝が少ないところだったから意味があった。いい写真である。
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も ど る |
■HND |
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■着信:2011.02.04
■1.道
外宮の入り口から「正宮」までの道で静寂の中綺麗に整理されており、文字どうり神への道といった感じで、鳥居と参拝する人の背中を入れてみました。
◆今回の3点は、すべて共通した意識を感じる。伊勢神宮、二見浦、我々日本人としていつの間にか身に付いている感覚、HNDさんがいう「文字どうり神への道」、知らず知らずのうちに、この感覚で風景を見ている、そんな感じがする。
鳥居、神社の境内への結界として感覚的に、日本人には取り入れやすいものだけれど、写真としては難しい。カメラに如何に神々しさを感じさすか。ここが勝負。
■2.雲
内宮の大正天皇のお手植えの松の上、青空の下に覆うよう雲が流れておりなんとも言えない絵になっていました。
◆多分これも上と同じことだろう。HNDさんはもっと広い空間で雲を見た。おそらく神社の境内か、それに続く場所だろう。その雰囲気の上にこの雲を見た。それが「なんとも言えない絵」として受け取られた。その空間の大半を切って、雲を強調した。結果、ただの雲になってしまった。
■3.朝焼け
夫婦岩の間から日が昇ると良いのですが、季節柄不可能ですので、右の山から上る朝日に映えて輝いている岩を横から撮りました。
◆夫婦岩からの日の出、これも日本人なら一度は見たことがある定番写真。どうしてもこれが頭にある。この場合、それをうち破ろうとした。それが「朝日に映えて輝いている」ということになった。結果、岩に対して光が正直になってしまった。現場の状況が分からないから何ともいえないが、可能ならもう少し左へ寄ってもう少し斜光線にした方が立体感が出ただろう。 |
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も ど る |
■MED |
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■着信:2011.02.05
■1.零下の造形A
琵琶湖岸で偶然に見つけました、この日は寒くて風があり11時過ぎでも氷が解けず枯草や石に波やしぶきが当たってしぶき氷が出来ていました。
◆風が強い湖岸で、これは寒かった。枯れたヨシか何かが凍りついたのだろうか。氷が立っているところが、ワラか何かが集まっている。これがごちゃごちゃとした。向こうの白い波をあと一瞬待って、このワラに白波がかかるタイミングでを狙って、波でワラを隠したら整理できただろう。
■2.零下の造形B
足元が危ない所で光線を気にしていたのですが、アンダー気味になりました。
◆足もとが危ないから、自由に動き回ることは難しい。それは仕方ない。できるだけワラなどの邪魔物を波で隠すしか手はない。露出アンダーとのことだが、これが明るさ調整なしだとしたら、むしろ白波など飛びかげんだから、どちらかといえばオーバーだけど。
■3.零下の造形C
庭の草に霜が降りて葉っぱの周りに霜柱が立っているのを撮ってみました。
◆庭の草にかかった霜。これも朝早くの撮影か。いずれにしてもそう遅い時間帯ではないだろう。MEDさんは意識したかどうかは分からないが、マンガのキャラクターがひょいひょいと右向きに走っているような。
このときの太陽はどのあたりにあったのだろう。もし光が直接当たる位置だったら、逆光線ないしは斜光線で、霜がキラキラ光る位置を探せるともっとよかっただろう。実際にはそれをやろうとしたら、カメラはかなり低くなり、事実上不可能かも知れないが。 |
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も ど る |
■マミー |
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■着信:2011.02.06
■1.冬の贈り物
◆同じような傾向の写真が3枚送られてきた。2の「散歩」はこれで間違いでないはずだが、上(1)と下(3)はひょっとして逆かも知れない。どういう理由か分からないが、皆さんが画像を送った順番と、私が受信する順番は必ずしも一致しない。だから、画像の番号で指示して貰えると間違いがない。たとえば、1→003.jpg,
2→004.jpgとかいうように。
さて、寒い琵琶湖岸。何度か書いたが、ここは写真を撮る立場からすると、湖岸の堤防が邪魔になって何ともてにおえないところ。1はその堤防をはずして、手前の木と比良山だけで絵を作った。しかし、やっぱり妙なところできって捨てたなという感じは免れない。これをやるなら堤防に上って、琵琶湖を堂々と入れた方がまだまとまりがつく。
■2.散歩
◆その嫌な堤防を下に入れて、レンズを幾分長くした。比良山が高く写り迫力が出た。たまたま堤防上を歩く人がいて、それがアクセントになった。比良山に太陽が当たり、山そのものも結構強い。いい写真になった。一つだけ気になるところといえば、人物の進行方向がややつまり気味。もう少し左側にいるときだったら、もっと落ち着いた絵になった。ベスト5候補(新人奨励賞)。
初めての人が無意識に撮ると堤防の線が画面のど真ん中に来る。この嫌なところで、うまく絵をまとめた。堤防に陽が当たっていたら、いい作品になっていた。惜しかった。やや右下がりが気になる。修正写真。
■3.比良山
◆下の菜の花を入れた。比良山が明るいために、相対的に手前が暗くなった。手前の部分は曇っていたのだろう。場所も具合が悪いが天気も意地が悪い。ここで花と比良山とで絵を作ろうとすればこれが精一杯だろう。春先になって花の背が高くなるとそれを空へ伸ばす手もあるが、それをやろうとしてもカメラが低くなり、堤防との関係が悪化する。 |
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も ど る |
■MEGW |
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■着信:2011.02.09
■1.黒雲流
ラフォーレ12階から比良山系の眺望です。黒雲の流れの先に冬の日差しを受けた比良山系の輝きを引き立てているようです。
◆ピシャリ題名の通り。暗雲が作品を造った。この雲がなかったら、ただの比良山の写真になっただろう。山よりはるかに低い雲の面が不気味に見える。欲をいえば水平線を下げて(当然比良山も下がる)、暗雲をもっと大きくする。場合によっては焼き込んで(昔の暗室で、ある部分だけ光を当てて、濃度を上げた。この場合だったら、暗雲をより黒く。・・フォトショップや、GIMPに「焼き込みツール」がある)濃度を調整する。
ただし、単純に水平線を下げるためにカメラを上へ振ると左下の木が見えなくなる。木を見せて水平線を下げるにはカメラ位置を下げる。この場合だと、適当なフロアーまで下がらなければならないから、ちょっと無理だろう。 ビワコバレイあたりだけを残して、比良山に襲いかかったシーンはないのだろうか。
■2.春霞
花緑公園にて朝靄にけむる稜線、木立のシルエットが墨絵の世界を演出しているようです。
◆春霞が演出した墨絵の世界。手前の樹木もさることながら、この場合は遠景の山の面としての重なり。これを生かすことがポイント。そういう意味で、左の3本の木のすぐ上、低い稜線が不明瞭になったのと、左上の部分が白抜けを含めてごちゃごちゃしたのがが惜しかった。左上は僅かにトリミングすることで防げそう。トリミング見本。
■3.香梅
節分に旧竹林院の盆梅を鑑賞する。小鉢に咲いている紅梅をスポット測光で花を強調してみました。
◆スポット測光ということだが、スポットのポイントは何処だったのか。多分中央の開いた花だと思うが、若干オーバー気味。暗い室内で強烈なスポットライトを当てられたような表現になった。
スポット測光の定義が機種によって異なるかも知れないが、本来の意味ならば、測ったポイントの明るさを明と暗の中点ぐらいにもってくるはずだから、ここまでオーバーにはならない。測光の時点で暗い部分も影響を受けるような設定になっていたのではないか。多少疑問に感じる。 |
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