|
も ど る |
■森川邦昭
|
|
■着信:2010.11.29
■撮影場所:
野洲歴史民族博物館
ライトアップに初挑戦です。あらかじめ露出調整をしっかりと、と伺っていましたがライトの強さが(特にしっかりと当たっているところ)昼の太陽よりも強い、が第一の体験でした。この認識で合っているのでしょうか?
またどのように設定してもシャッタースピードはとっても遅く、ピント外れの山です。2秒シャッターに気がつくのが遅かったですピントが合った少ない作品の中から3枚選びました。
■1.表舞台の季節
ライトが当たり明暗で浮かびあがった普段は無視されているであろう建物のこの視点。
◆ライトアップは、ただ見るだけなら「わーきれい」ですむが、写真に撮るとなると、人工光線との闘い(人工光線をどう読むか)になる。とくにその方向とコントラスト。森川さんは”昼の太陽よりも強い”と表現したが、たしかに肉眼で見るとそんな感じがする。しかし実際の光はそれよりはるかに暗い。コントラストが強いから、光が当たっているところが明るく感じるだけ。それが証拠に、昼間に1秒を超える露出など絶対にあり得ない。
1の写真はライトと同じ方向から撮っている。それが証拠に建物の足の部分に影がない。正直な光になった。私がたまたま同じところをとっていたので、参考までに。
■2.映える小道
落ち葉のある道をライトがつくる明暗。
◆敷石道。それに落ち葉が散って、その明暗を捉えようとしたのだろうが、結果的にごちゃごちゃしてしっかりした陰影を捉えるところまで行かなかった。もう一歩つっこめば目的のイメージに近づいたような気もするが。
■3.浮かぶ光
ライトが作る黒いカンバスの池に映える
紅葉。
◆水面にライトアップされた紅葉が映っているところらしい。が、全体に画面が暗く、一見しただけではそのイメージを把握するとこが難しい。こういう場合は、もう少し分かりやすい画面にしたい。
2,3とも意欲は感じられるが、その意欲に振り回された感あり。もう少し直感的に撮った方がいいのではないか。 |
|
|
|
も ど る |
■SS
|
|
■着信:2010.12.01
■1.お疲れ様
比叡山の元三大師堂の軒下に、履き古したぞうりがたくさん吊るしてありました。それにもみじ葉がとまって。どちらも役割を終えて、お疲れ様。
◆お疲れさんはワラ草履だけではなかったのか。なるほど。そのモミジに目をひくには、いちばん手前の草履にほしかった。しかしこれだけつるつるでは、紅葉の葉も止まれまい。
場所が暗かったのだろう。フラッシュ一発が写真としてはしんどかった。向こうから来る光で草履の目が光る、そんなイメージがほしかった。一眼レフの場合、ファインダーだけに意識を集中しているとフラッシュがとんだことが分からない(ミラーが上がって暗転しているときにフラッシュがとぶから)。気をつけたい。
■2.もみじ
背の高いもみじの木に光がさして、黄色からオレンジ色、赤と色の変化がきれいでした。(日吉大社牛尾宮)
◆鮮やかな紅葉だ。まさに「燃えるような」という形容がぴったり・・・、なんだけれども一箇所だけどうしても気になるところが。中央の龍のような幹、その下端あたり、枝分かれしていくところらしいが、そこのところがどうもごちゃごちゃして。右へ分かれるのと奥へ分かれるのと、そこらのところが一塊りになって、見ていてどうも落ち着かない。トリミングで逃げられるかといろいろ考えたが難しい。そこをはずして絵を作るべきだった。
■3.装う
お堂がもみじを装っているような感じでした。赤くならないもみじもあるのですね。(比叡山 元三大師堂)
◆これはまたどうして紅葉の枝が、屋根のひさしと平行に伸びたのだろうね。「お堂がもみじを装っているような」ということで、SSさんはこれを意識して狙ったのだろうが、客観的に見るととってつけたような、妙なバランスに感じられる。どう処理すればよかったのかな。ザラには見られない不思議な状況なのに・・・、うーん難しいぞ。
|
|
|
|
も ど る |
■HN
|
|
■着信:2010.12.02
■朝早く起き出て川田橋まで撮りに行ってきました。思ったようには朝もやがありませんでした。色々と場所を変えて野洲川と三上山を合わせて撮って見ました。
■1.川の朝A
◆どうもどうも、朝早くからお疲れさんでした。今年初めて川霧を見せてもらったが、新庄大橋までの間も霧が出ているのだろうか。こちらは上流へ向けてのアングル。川霧の出が悪いので、堤防よりによったのだろうか。結果、Gゴルフ場のだだっ広い面が手前に広がって画面の大半を占めてしまった。昼間だと人物の配置で何とかカバーできるのだが、朝早くではねー。この広さはちょっとしんどかった。
■2.川の朝B
◆HNさんからのオーダーではこれが3番目に来ていたが、構図の関係から2,3を逆にした。悪しからず。これは太陽が上がって流れに反射した。ポイントとしては強い。しかし2番目のポイントになる三上山との関係が、離れすぎてどっちつかず、結局絵を苦しくした。このさい思い切って三上山を捨てた方が絵が作りやすかっただろう。
私が撮るとしたら、どうしても三上山は落とすわけには行かないから、太陽をはずしていた。両方入れようとすると、どこかで無理をしなければならない。
■3.朝焼け
日の出前の太陽。東の雲のふちが輝く。これは三上山を捨てたのだろう。輝く雲にポイントを置いた。絵としてはそういう点で目的がはっきりしている。しかし、その線とすぐ下の森の線とが近似的に重なってしまって絵に変化がなくなった。雲をアップしたがために必然的にこのような絵になったわけで、絵を作ることも難しいことだ。
|
|
|
|
も ど る |
■S.T
|
|
■着信:2010.12.02
■午後名張から室生寺の紅葉と曽爾高原の夕日のススキ狙い。少しのことで曽爾は時々しぐれ寒く風強く不向きでした。
■場所:女人高野 室生寺 奈良県宇陀市室生
■1.太鼓橋
◆何かの影が橋の手前半分を覆っている。S.Tさんがここに立ったときがこういういう状態だったわけで、これはいかんともしがたい。狙いは橋の面の滑り止めの「へ」の字形模様かと思うが、日光がしっかり当たっていたら、それがもっと生きただろう。橋の上を歩く人物がいたら・・・。
今の状態ではカメラは橋を渡る方向を向いているわけだが、発想を変えて、橋に対して直角方向を向き、手前の「へ」の字形と、橋を渡る人物の下半身だけを写してみるのも面白かっただろう。
■2.楓
山門から。
◆山門を通して見た受付所か何かだろう。バックのモミジとの組み合わせは、この方向からでは多少の位置が変わっても大きく変化しない。問題は山門に対するカメラの位置。今のままでは上下が如何にも窮屈すぎる。解決策は2つある。1つは、レンズをさらにワイドにする方法。この場合は山門の上下は余裕が出てくるが、山門に対するモミジの風景は今のままである。もう1つは、レンズはそのままにして自分が後退する。この場合、山門を通して見える範囲が変わる。後退量にもよるが空の白抜けをなくすることもできる。
■3.参道
奥ノ院へ。
◆石段と右の石塔群。それを両方入れようとしたため、その間の溝を真正面に取り込む形になった。これが苦しかった。もし可能なら、もっと右へ寄って、石塔を通して石段を見る。そこへ人物がさしかかればヒットだった。 |
|
|
|
も ど る |
■MEGW
|
|
■着信:2010.12.03
■紅葉の光と影をテーマに挑戦しました。
■1.煙る里坊
坂本里坊一角で焚き火に煙る背景に紅葉の彩です。
◆紅葉とたき火の煙。その煙が作り出すバックがこの場合黄色いモミジにマッチした。煙から左の樹木のやや暗い影につながる様子が、上品なバックを作り出した。右上の陰の部分、葉っぱが重なってやや重たいのが気になるが、全体として爽やかな、そして上品な写真に仕上がった。いい写真だ。
■2.紅彩
教林坊にて紅葉の艶やかに光に浮かぶ彩を撮りました。
◆典型的な紅葉。太い幹をバックとして、前に赤い葉が一面に散らばる。赤独特のきつい反射も何とか限界内に収まった。もう少し幹が強くてもよかったかとも思うが、オートドックスないい写真だ。
■3.見上げて
教林坊にて巨木の下から見上げ、そこには満天ごとくの彩です。
◆赤から黄につながる変化が狙いだったのだろう。これはただ1点、左下から伸びる杉が何とも邪魔だった。黒いモミジの幹だけが主役だったら。文句なしの作品だった。このままで左半分をカットする手もあるが、そうすると黄の部分が物足りなくなる。この場所で新たな絵作りができるのか、ちょっと分からない。 |
|
|
|
も ど る |
■MED
|
|
■着信:2010.12.06
■紅葉
もみじが綺麗な黄色に変わって辺りがとても華やかに感じた。
◆何処での撮影か分からないが、モミジの黄色い葉っぱが、全体の風景を黄味がからせた。赤い傘の下の人物が赤みがかることなどは、よくあることだが、森全体が黄みがかるのはそうざらに見ることではない。そういう意味で貴重な写真である。右半分の木の重なりにやや不安定なところがあるが、トータルとしてみると、爽やかないい写真である。
■さざ波
曇天の日で反射は余り強くなくて池の水が少し波立っていたが、こんな形と色に波が見えるとは思わなかった。
◆紅葉の枝とバックのさざ波。曇り空らしくて、水面が濁った感じに写ったのが惜しかったが、逆に青空で、水面が青く写った場合、波の効果がここまで出たかと問われると何ともいえない。これでよかったのかも知れない。主役の紅葉に対して、色づいていないみどりの葉が黒く出たのも面白かった。あとほんの少し葉が散って見通しがよくなれば、もっと清楚な写真になるだろう。もう全部散ってしまっただろうか。
ベスト5に1をとるか2をとるか迷ったが、葉っぱの変化の面白さから、こちらをとることにした。後続如何では1も候補の一つ。
■孫と散歩
希望が丘で出会った祖父母と孫の散歩。
◆どの木が黄色い葉をつけているのかよく分からないが、その下を行く孫とおじいちゃん・おばあちゃん。幸せなひとときである。木の葉を見るとおじいちゃんの真上の少しの範囲がしっかりとした光を受けて輝いている。そこをメインにして、長いレンズでまとめる手もあったか。 |
|
|
|
も ど る |
■布施 誠
|
|
■着信:2010.12.10
■長野県霧が峰高原
■1.雪の道
景色をうつすとなると逆光で写すしかない時間と場所。カメラを雪の上に置き太陽の光が入るのを承知でシャッターを。
◆バリアングルのファインダーを上から覗いたのか、それともノーファインダーか。いずれにしても雪の直線道路を広角レンズでローアングルで捉えた。「雪の道」とするには、矢張りカメラを高くして、画面の3分の2ぐらいを道にしなければ・・・、これだと空が主役になっている。この場合、空がしっかりしているから、直線道路のこだわらずに、太陽を主役に絵を作り直したほうが早道だったかも知れない。
■2.冬の空
1から少し右にカメラを振ると光はべたになるので空を大きくしました。
◆今回に限らず、布施さんは空に思いがあるらしい。しかし、これは雲がべたっとして、その思いに答えられていない。とくにその面積の広さがしんどかった。雪の条件下で何処まで可能なのかは分からないが、夕方雲が焼けるときとか。 |
|
|
も ど る |
■HND
|
|
■着信:2010.12.10
■今年も何枚かもみじの写真を撮りましたが、例年ほど木々に輝きが無かったので、別の所のもみじを撮ったものを集めてみました。
■1.もみじの階段
鶏足寺の参道の階段に積もった落ち葉を撮ってみました。
◆曇っていたのか。石段に当たる光線が単調で、立体感が出なかった。そのためだろう色調もべたっとしていて、さえがない。もう少し斜めから狙ったほうがとも思うが、いずれにしてもこの光線では無理だったか。
■2.映る影
下鴨神社の鳥居にもみじの影が映っていました。日に当たった葉っぱと一緒にまとめてみました。
◆赤いモミジが赤い鳥居に映える。思い切った構図だ。黒い影を黒と感じさせない鳥居の色彩。鳥居のいちばん明るいところをとぶ一歩手前できっちり押さえた露出も的確だった(決めたのはカメラだろうけれど)。左下の建物の適度な暗さ。左上、エアポケットになりそうな空に遠くの木の影があったのもラッキーだった。下鴨神社の御利益か。好調HNDさんまたまたヒット、文句なし。あとがコワイいぞ。
■3.水に浮かぶ
植物園の池に映った上空の景色に落ち葉が浮かんで何ともいえない雰囲気をかもし出していました。
◆これも気持ちのいい写真だ。水面に青空が映る。これが曇り空なら、そこまでの写真だったが、とにかく青空が効いた。適度な木の影もよかった。右側の石組みと木の影が交差したところで、歯切れが悪くなるのが気になる。あと少し右へ寄ってカメラを下げたら、これは避けられたのではないか。
池に浮かぶ葉っぱがややオーバー気味。とんではいないので、仕上げの段階で少しアンダーに仕上げればすむ話しだともいえるが、できれば現地で露出補正をするに越したことはない。しかし、そういう些事は別にして、清楚ないい写真だ。 |
|
|
|
も ど る |
■m.m
|
|
■着信:2010.12.11
■教林坊で写したものです。
■1.里の秋A
教林坊の庭の紅葉です。
◆単なる紅葉ではなしに、「里の秋」としたところに何か意味があるのかとよく見ると、右下に見えるのがカヤ葺き屋根の一部らしい。しかし屋根の面しか見えないために、一目見て屋根だと理解できない。はっきり分かる部分をもってきたかった。
紅葉の部分を見ると、左の幹が騒がしい。その部分をカットした方がすっきりするだろう。トリミング見本。
■2.里の秋B
屋根の落ち葉にひかれたのですが、こんな画にしかなりませんでした。落ち葉が美しいのですが、屋根が大きくて困りおります。
◆左下半分は屋根だが、これも「屋根かなあー」とワンテンポ置いてから、「屋根らしい」と判断する。そのもどかしさがある。m.mさんは大きすぎるというけれど、大きさよりもむしろ”屋根”とすぐに判断しにくいことの方が問題ではないか。単なる三角形で終わらすのではなく、そこに屋根だと判断できるパーツを付け加える。反対側への傾斜だとか・・・。これがあれば結構いい写真になったのではないか。そういう意味で、1・2、問題点は共通だった。
屋根が解決してのち、命取りになりそうなのが、左上の白抜け。紅葉がきっちり詰まっているだけにこれが目立つ。
■3.彩り
バツクのぼけに初挑戦です。メイーンの葉がからみあつているのに気が付きませんでした。バツクの色との絡みはこれでよいのでしょうか。
◆m.mさん自身がいうように、枝が絡み合ってごちゃごちゃしすぎた。バックをぼかす場合、その絵の目的にもよるが、とくに意図したものがある以外は、できるだけイメージが明確なものは避けたい。この写真の場合、屋根の軒のようなものが斜めに見える。これが結構強い。色はこれでいいのだが、色よりも線の方が強かった。 |
|
|