デジカメわいわい村
とれとれ作品集 NO.59

2010年07月・後半

も ど る

BEST
確 定

該当作品
なし
HN SKI SS MRT  

■「前回のBEST5」


森川HNMRTS.TSKISSMEDMEGW

も ど る
■森川邦昭



■着信:2010.07.14
■題名:弥生の森歴史公園(野洲市)
■題名:大賀ハス (共通)
■「後ボケをやや押える」ことを目的として、設定をいろいろと変えてみました。結果として後ボケは開放時より少しは効果が出たのかなと思います。ISO感度を上げた効果も同様に感じますが、考え方はこれでよろしいでしょうか?
■1.ISO=800、F=10。F値を大きくしてして後ボケを押さえたい。レンズを伸ばしたことによる手ぶれを防ぐためISO感度を上げてシャッタースピードが遅くならないようにした。
◆こういう花などの場合は、ピントを浅くして後をぼかしたいと考えるのだが、あえて「後ボケを押さえたい」と考えた意図は、ハスの花びら全体にピントを決めたいということだろうか。もしそうだとしたら、これは正解。
 たとえば100mmぐらいのレンズでF4ぐらいにした場合、人間の横顔を肩から上ぐらいまでの範囲で撮った場合、手前の目にピントが来て、奥の目はややぼけるぐらいである。この時のレンズは300mmらしいから、F10まで絞って、花びら全体にピントが来た。OK。
 それにしても便利な時代になった。コマごとに感度を変更するなんてことは、フィルム時代には考えられないことだった。万能の神を味方につけたようなものだ。
■2.ISO=400、F=5.6。開放設定との後ボケ押さえの効果を試す。被写体は手前にあるのでレンズは。
◆花が近いので、”少し伸ばした程度”として、F10のままだと、後の葉っぱにまでピントが来ただろう。絞りを開けたのは正解。
 絵としては、背後の雰囲気描写はいいとして、花一つは正直すぎた。
■3.ISO=400、F=5.6でレンズを伸ばして撮影。
◆奥の花びらはアウトフォーカスになった。これはこれでいいのだろう。絵としては手前の緑の葉(ハスの葉ではないと思うが)などがうるさかった。前回、SSさんの3枚目と同じ感じがする。                






も ど る
■HN



■着信:2010.07.15
■アゲハ蝶 (野洲市上屋)
■よしきりを撮りに行き、今季珍しく(なみあげは)蝶に出会い予定の変更で撮りました。
◆ヨシキリを撮りにいって、そのついでにということではないらしい。完全にヨシキリを捨てて、チョウに全力投球をしたということだろう。そこの所の頭の切替が難しい。私の場合は、たとえばAへ行こうとして、途中で気持ちが変わってBへ行ったような場合、ほとんどが駄目だった。私の場合は、場所が違うだけで、撮るもの(山)はいっしょだから、HNさんの場合とは、意味が違うが、きっちり切り替えないと急な変更は難しい。
◆1.素人の私の判断だが、チョウは紫の花に集まるような気がする。この花も紫だ。それはどうでもいいとして、チョウの右側面から。花の右2本は手前にあるらしいが、それはぼけてチョウだけに浅いピントが来ている。かなり長いレンズを使っているのだろう。後の白いボケがちょっと煩わしい。
◆2.全体が1より明るくなったそれは悪くはないのだが、チョウがその中のやや暗い部分に入り込んでしまった。それが残念。このことはサムネイル(たとえばコンピュータで表示する場合の「縮小表示」で示されるぐらいの画像)で見ると1や3に比べて、チョウの存在があいまいになる。バックの選択の難しさだ。手前の葉っぱも邪魔だった。
◆3.これは1,2に比して、バックの処理がいい。チョウが気持ちよく浮かび上がる。ただし、右から出てくる白く光った葉っぱが気になる。ということで、思い切ってそこを捨てたらどうだろう。結果的にチョウをアップすることになるが、たとえば口吻(くちばしのストローに当たる部分)なども3枚の中でこれがいちばんきっちり表現できているし、その部分をアップすることは、決してマイナスではないと思う。トリミング見本






も ど る
■MRT



■着信:2010.07.17
■1.7月 (天の橋立の文殊堂)
 扇子がとても美しく結ばれていて、松に花を、人に安らぎを・・・伝えたくて撮りました。
◆これは珍しいデコレーション。神への願い事か。松の葉っぱと扇子の組み合わせがすがすがしい。絵としては左上の4,5枚の扇子の重なりと、右下の塀か何かの人工的直線が若干気になる。それを考慮の入れて整理し直すとすかっとしたいい写真になるだろう。扇子を結んでいる人の手先が見えるとさらに生きただろう。
■2.アッ! 冷たい (三千院)
 三千院の裏庭で、冷たい水に手をやっている人に面白さを感じました。
◆人物の手や身体がぶれている。それはいいのだが、画面全体のピントももう一つしっかりしない。カメラ自体の振れもいくらかあるようだ。手が水の流れに当たっている瞬間を狙いたかった。水の出口の竹筒ももう一つ魅力がないし、これはもう少し広く撮って回りの状況を収めた方がよかったような気がする。
■3.願い (貴船神社)
 七夕に願いを書いて願掛けをされている、貴船神社とその美しさを少しでも伝えたくシャッターを押しました。
◆撮影意図を考えてみると、七夕の飾りもさることながら、後のガラスに映る木々に意識が行ったのではないか。そのためにガラス窓に正対することになった。ササがつけられている縁側の手すりも画面の下辺と並行になり、奥行き感がふさがれた感じがする。七夕飾りを主役にするには、右に回るなり、左に回るなりして、斜めから狙った方が絵が安定したのではないか。






も ど る
■S.T



■着信:2010.07.18
■1.水嵩 (上高地 河童橋)
 数回訪れましたが美しい冷たい清流の梓川しか記憶にありません。この増水で手ごろなウォークの(大正池〜田代橋 河童橋〜明神池)遊歩道は立ち入り禁止。
◆私の最後の上高地はいつだったのか。調べてみたら1973年、いまから37年前だった。最近は、穂高が見たくなると安房峠へ行って前山の向こうの上半分だけを見ることにしている。これは余談。
 橋の上の色とりどりの傘がいい。これがなかったら気の抜けた写真になっただろう。橋から手前、川の面が広くしんどいところだったが、白波がそれを助けてくれた。晴天で水面の反射が防げたら、この白波がぐんと生きたのだが、曇り空ではいかんともしがたい。
■2.川面 (梓川 ウエストンレリーフ付近)
 強調するため手前の砂地を切り取りをしました。
◆強調しようとしたのは、川面のモヤだろうか。かなり長いレンズを使って、モヤの所をアップした。これは成功。問題は右上の黒い木。これが気になる。どうしたものか悩むところだが、私は、思い切ってカットすることを選ぶ。結果、画面がおとなしくなってしまうが、モヤの向こうの突き当たりはカットする前に比べて、少し奥行きを増すようにも感じる。
■3.参道 (貴船神社)
 境内と山門には陽が射し明るくなりすぎた事。左手前の樹を多く入れ壁面を隠すとバランスが崩れた。
◆”左手前”とあるのは右手前のことだろう。絵としては右の作の切れた辺りへ持っていって、その奥の建物の線をかくしたいところだ。S.Tさんは、それをやるとバランスが崩れるという。中央の手すりが、縦1本の線になったりするのかな。






も ど る
■SKI



■着信:2010.07.20
■場所: 京都市左京区大原(3枚共)
■1.静
 トリミングして、曇り空を取り除きました。縦横比を3:2にしようとすれば、ほんの少し曇り空が残ってしまいます。少しなのに目に付きます。後から手を加えるのは、やはり無理があります。
◆曇り空白抜けをカットした。結果、オリジナルの縦横比が崩れたという話。これについてはいろんな考え方があろうが、縦横比そのものが、絶対的な意味を持つものでもないし…。それはいいとして、それでもなお処理しきれない場合が困る。たとえば左下の柱の両側。この白抜けも結構目立つ。しかし、これをカットすると基本的に絵がつぶれてしまう。絵をそのままで、白抜けを押さえ込むしか手はない。
 モノクロームの時代なら、いわゆる”焼き込み”をやって、灰色ぐらいに押さえるのが常道だった。PhotoShopなんかでは、そのものズバリの” 焼き込みツール”がある。GIMPではそういう名前はついていないらしいが、探せばそれに当たるツールがあるはず。私もそこまでつっこんでやったことがないので、ゴメン。
■2.寂
 阿弥陀三尊像(国宝)が納められています。慈悲に満ちたお姿です。離れた位置からのお堂の姿・・風情を感じます。
◆左右対称の構図がきっちり撮れている。手前の暗い玉砂利道が少し明るくなって暗いお堂内部につながる。そこの白シャツの人物が生きている。二人の人物が段違いの場所なのもよかった。いい写真だ。
■3.優しさ
 曇り空でしたが、一瞬、やわらかな光が差し込みました。可愛いお姿に感動です。
◆石仏に当たる光がいい。夏の太陽は高くて難儀するのだが、地蔵さんの鼻筋などにうまくいった。地蔵さんの可憐さに対して、木の根っこの部分が強すぎて、邪魔をしたかな。






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■SS



■着信:2010.07.20
■場所:希望が丘文化公園
■1.梅雨明ける
 暴れ梅雨がようやく明けて、気持ちの良い青空です。思い切って空を大きく入れました。
◆安定したいい絵だ。薄雲の変化もいい。こうして一つの型ができる上がると、今度はそれにいかにして変化を与えるかということになる。鳥、月、太陽、雲…。
■2.シナダレスズメガヤ越しに
 6月下旬のわいわい村に提出したスズメガヤ越しに(正式名シナダレスズメガヤ)でご指摘をいただいたので”草を画面全体に雨が降るように入れてみる”に再挑戦しました。雨が降るようにいきませんでしたが…。
◆テスト版としては面白い。これも変化を与える一つだろう。ピントをどう処理するかが難しいところ。ディスプレーで見る限り問題はなさそうだ。大きく伸ばしたときにどうなるかが問題だから、何かの機会に、A4ぐらいに伸ばして見るとよい。意外と気がつかなかったものが見えてくるものだ。それが次につながる。
 前景の草は揺れるはずだから、何枚も撮ることになるだろう。ぶれも写真の手法だから、シャッタースピードも変えて。
 絵としては、左端の大きな木は不要だろう。
■3.ワルナスビ咲く
 この木を撮り始めた頃は、周りは芝生だけの広場と思っていましたが、注意してみるといろいろな植物があります。このかわいい花にしてワルナスビとは気の毒ですが、棘がいたいのでそう呼ばれるのでしょうか。
◆なんでもそうだけど。続けていると思っても見なかったことが見えてくる。これなんかもその一例だろう。
 いちばん手前の花はボケているが、その奥の花には来ているようだ。こういう場合、ピントを合わす位置をいろいろ変えて撮っておくとよい。木が主役だから木に合わさなければならないと考えると、変化が出てこない。一般的な手法としては、少し奥にあるもの(セオリーでは手前から3分の1ぐらいの点)に合わして絞り込むのだが、あえてそれにこだわることもないだろう。
 この絵では、木の位置が少し不安定。花がこの位置だとしたら、木はもう少し右へ離した方がよい。






も ど る
■MED



■着信:2010.07.21
■1.夕焼け1
 太陽が落ちて刻々と雲が移動して茜色に染まっているを撮ってみました。
◆見事な夕焼けだ。夕焼けだけを撮るのなら、これで何のモンクもいいようはないのだが、写真作品となると、いろいろ考えてみなければならない。
 夕焼けの予測も結構難しくて、大概の場合は、焼け出してから慌てるか、ビックリしてその場で撮るかのどちらかになる。多分これもそのどちらかだろう。これも日頃のイメージトレーニングで、焼け出したら、ここでこのようにと事前にポイントを探しておくのがベスト。多少背の高いワンポイントがあるとよい。今の場合は遠くの木だが、ちょっとポイントになりにくい。
■2.夕焼け2
◆そこへ行くと、こちらは木が大きくてはっきりしているが、できれば細く背が高い方がよい。たとえばメタセコイヤとか、携帯電話のアンテナとか。右下にちらっと見えている電柱か何かも、近づくと背の高いものかも知れない。始まってから慌てても駄目で、事前に夕焼けはここでと決めておく。ただし夏と冬とでは太陽の位置が全く変わってしまうから注意が必要。イヌを連れた人、高校生なんかが自転車で走ってくれたらいうことなし。クワを担いだおじいさんなんかもエエぞ。工夫次第で、近くほど面白い写真が撮れる。
■3.水滴
 前日の雨で次の日の朝にハスの葉に水滴が残っていた一枚を狙ってみました。少しトリミングをしました。
◆蓮の葉の上の水滴。スイレンのようにこうして水に浮かぶ葉もあるんだな。つぼみが見えている。水滴そのものはきれいだが、画面全体が暗く葉っぱの色もさえないので、思い切ってモノクローム仕上げにしたらどうだろう。明度を押さえて、コントラストを上げる。
 調整見本






も ど る
■MEGW



■着信:2010.07.23
■連日の猛暑、朝の涼しいうちに散策をかね、浮御堂南位置から朝陽を撮ってまいりました。
■1.猛暑の朝
 連日の猛暑続き、朝からぎらぎらと照る朝陽に浮御堂を入れてみました。
◆そうですか、夏の太陽はこんな方向から昇りますか。ボクは対象物の関係で、夏の浮御堂は考えても見なかったので。
 さて、この方向から浮御堂が撮れるとなると、結局は浮き御堂の入れ方の問題になる。浮御堂を何処まで入れるか。この写真では陸からの橋は無視して、全体を入れている。この時、どんな大きさでということになるが、これはまあ常識的な線。もうちょっと近づいて、全体の3分の2ぐらいを入れる手もある。(浮き御堂の背は高くなる)。下がって(後退して)岸から橋を含めて入れる手もある。この場合は、浮御堂の特徴は生きてくるが、浮き御堂自体の高さは低くなって、上が持たなくなる。松の枝か何かが必要になる(適当な枝があるかないか不明だが)。可もなく不可もなく、普遍的な写真である。
■2.大暑の朝
 今朝はやや雲が多い大暑の朝、湖面に映る模様を意識した一枚です。
◆なるほど、いかにも夏らしい油を流したような湖面。上空の雲が映って、いつの間に昇ったのか、夏の太陽がねっとりと。まあ、夏の間中こんなもんしょうという日の出。時間が早く、眠いわりには報われない。水蒸気が多くなると、レンズを長くできる。そこへ入ってくる鳥の芸に頼るしかないだろう。それもいつ飛んでるかワカランしね。折角朝早くから頑張ったのにゴメンネ。





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