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■雨に咽ぶ宿
HND

■緑の樹を入れた功罪を教えて下さい。(雨天の中、限られた場所から撮らざるを得ませんでした)
◆凄い雨だ。実際肉眼で見てもかなりの雨らしいが、それを望遠レンズで狙ったのがきいた。屋根にしぶく所など見事。雨のはねが圧縮されて写るから、肉眼より激しく見えるのではないか。野球中継の雨のシーンなども望遠が多いから、こういう表現になるようだ。奥の行灯風の照明もきいている。これで日本髪の女将さんが、松代屋の門口から、空を見上げていたら、決まりだった。
 緑の木…の質問だが、上の枝は、季節の表現として、これはこれでいいのだろう。下の木は邪魔だからちょっとでも引っ込めたいところ。(上は引っ込めずに、下だけ引っ込めることが可能かどうか分からないが)。いずれにしても、限られた場所から撮らざるを得ないとなれば仕方ないこと。「限られた場所から撮っている」と自覚できること自体、写真が分かってきたということ。いい写真だ。HNDさんのメモリアル作品になりそう。次が怖いな。